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昨年と同じ場所で撮りました。上の二枚の写真は昨年のものです。今年は開花が早いので、撮影のチャンスが少ないかも。公園の桜です。
2016年03月31日
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高校生の時に読んだ「白い犬とワルツを」を、ポイントを使って購入しました。そういえば、この本が発売された当時はベストセラーになって日本で映画化されたような気がします。
2016年03月30日
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28日に放送された浅見光彦シリーズ。録画していたものを観ましたが、櫻香演じる志田未来が可愛い。話は、前田吟さん演じる新井さんが出てきた辺りでキーパーソンっぽいなと思ったら、やはりそうでした。複雑な出生の秘密を抱えた櫻香ですが、その原因は彼女の両親の身勝手さにありますね。育てられないから自殺するという櫻香の母・紫(ゆかり)に共感できない。シングルマザーでも、ちゃんと子どもを育てている人はこの世に沢山居るのに…それを自分の所為だと責める新井さんにもやっとしてしまいました(~_~;)まぁ、櫻香には育ての親から沢山の愛情を受けて育ちましたし、血の繋がりはなくとも彼女の養母との絆は変わりません。「氏よりも育ち」と、昔の諺は世の真理を突いているなとこのドラマを観て思いました。
2016年03月30日
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ある地方都市で起きた中学生の転落死事件から端を発したいじめ問題。加害者とされていた少年四人ー特に瑛介と健太は、被害者である祐一を守ろうとしていたのに、何故か彼をいじめているグループの主犯格扱いされているのが納得がいかないし、祐一の空気の読めなさに呆れてしまいました。いじめの加害者が悪いのは当然ですが、誤解を与えるような発言や行動を繰り返して、味方だった瑛介達に濡れ衣を着せる祐一の態度が、「どうぞいじめてください」と言わんばかりのものです。それに祐一をいじめていた主犯格の井上や不良グループらは何のお咎めもなし。加害者の親達はエゴイズム丸出し。祐一が死んだ事や、遺族の苦しみを考えるとやるせない。中学生は一人になるのが怖いから、いじめを黙認するという風潮があるのも事実だし、自分が庇って被害に遭っても誰も助けてくれない。祐一は、いじめられて当然だったんじゃないのかと読み進める度に思ってしまいました。彼に同情も共感も出来ない。いじめを目撃していた朋美の言葉に唯一共感できました。結末が呆気なさすぎて、気になる終わり方になったのは、大津いじめ自殺事件のことがあるからなのか?と読み終わった後邪推してしまいました。奥田作品を読むのがこの作品で初めてですが、グイグイ引き込まれるストーリーに魅了されて一気に読了しました。機会があれば、「ナオミとカナコ」を読んでみたいと思っています。
2016年03月29日
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パソコンで小説を書いていると、眼精疲労と腱鞘炎は必ずなります。眼精疲労と腱鞘炎が酷くならないように、無理のない範囲で小説を更新していこうと思います。
2016年03月29日
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上橋菜穂子さんのファンタジー小説。謎の病と闘う二人の男の姿と、その病の裏に隠された陰謀が明らかになる過程が面白くて、ページを捲る手が止まらず、あっという間に読了しました。彼女の作品は大好きなのですが、今回は政治と戦争、そして伝染病の裏に隠された陰謀を描いていて、どのファンタジー作品よりもリアリティがありました。
2016年03月29日
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表現の自由が侵された日本ーこの本の世界が現実日本ならないように祈ります。1巻目からグイグイと引き込まれる、面白い作品でした。「王子様」の正体が明らかに。今回も波乱尽くしでしたが、面白かったです。今回も色々と面白かったけれど、「表現の自由」とは何かを考えさせられますね。稲嶺司令が去っていくシーンが格好良すぎました。郁と堂上の、不器用な恋が漸く結ばれましたね。これから色々と面白い展開が続きそうです。郁と堂上の恋の進展がべたすぎて笑いました。それよりも、子供に関するエピソードには泣きそうになりました。次巻で完結ですが、なんだか寂しいです。手塚と柴崎のカップルも、結ばれましたね。けど、ストーカーの話は怖かったなぁ。犯人達が罪悪感を抱いていないっていうのも、また後味が悪い。「図書館戦争」シリーズ、面白かったです。
2016年03月29日
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生殖医療に関する問題を浮き彫りにした作品でした。子供が欲しくても出来ない、漸く授かった子が障碍を持っている・・世の中は不平等にできているんだなと思いました。財産目当てで子供を作ったり、優秀な遺伝子を操作したりと、生殖医療の闇は深いですね。
2016年03月29日
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ある任務を遂行する事になった将校達と、女子挺身隊隊員の少女達。終章の、少女の言葉が現代に生きる私達へのメッセージのように聞こえました。財宝を見つけた時のマッカーサーの対応が、彼の人間性を表していたような気がしました。
2016年03月29日
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世界で初めて性別適合手術を受けた「リリー」こと、アイナーと彼の妻・グレタの愛の物語。二人の関係は、夫婦というよりも、友人であり同志であると思いました。性的少数者に対する差別や偏見は、21世紀になっても根強く残っていますが、1920年代という時代背景を考えてみると、アイナーの決断がどれほど勇気がいるものであったのか、アイナーの苦悩や彼を支えるグレタの思いが伝わってきましたし、美しくも切ない作品でした。
2016年03月29日
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勉強合宿の為、湖畔の別荘を訪れた四組の家族。殺人事件の被害者が主人公の愛人で、ある秘密が徐々に明らかになるまで、面白くて一気読みしてしまいました。子供をいい学校に行かせたいという親の気持ちは解るのですが、その思いが犯罪に駆り立てるのはなぁ・・色々と考えさせられる作品でした。
2016年03月29日
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ブックオフで購入した本です。両親を何者かに殺害され、誘拐されたオリヴィア。時を経て、身元不明の幼児の白骨遺体が発見されるーオリヴィアとヒーローのトレイとのロマンスは少ししかありませんでしたが、サスペンスの部分は事件の真相が次第に明らかになっていくにつれて目が離せない展開になっていき、一気に読み終えました。ダイナ・マコールの作品は、「ミモザの園」など、何作か読んだことがありますが、シャロン・サラ名義の作品よりもサスペンス色が強くて好きです。三部作の作品よりも、単作の方が読みやすいので、まだ未読の作品を機会があったら読んでいこうと思います。
2016年03月29日
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ソマリアの国境付近で、戦闘に巻き込まれた自衛官達。ソマリア沖の海賊問題や、ダイヤモンドなどの資源による利権争いで内戦が勃発するという問題を取り上げ、更にアメリカの石油資源の利権を独占しようとする姿や、自衛隊内に蔓延る陰湿ないじめなど、様々な問題を深く掘りあげながらも同時進行していく戦闘で次々と銃弾に斃れてゆく自衛官達。何だか、彼らの生き様に感動しつつも、ソマリアの問題は日本とは無関係のものではないと思いながら、本を閉じました。
2016年03月29日
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『その女、アレックス』でお馴染みのピエール・ルメートルのヴェルーヴェン警部シリーズ第一作。小説の内容を模倣した惨殺事件。犯人の正体にも吃驚しましたが、ラストの後味の悪さにも吃驚しました。そして『悲しみのイレーヌ』というタイトルに秘められた意味も知って納得しました。
2016年03月29日
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この作品は、「死」とは何かを考えさせられる作品でした。娘が事故で脳死になっても、彼女を生かしたい薫子の想いは、自己満足なのかどうか・・何だか、永遠に答えの出ない問題を突きつけられたような気がしました。エピローグのシーンが、グッと胸にきました。
2016年03月29日
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ナチスのホロコーストを生き抜き、チェリストとして生きた一人の青年と、家族をアウシュビッツで殺されても、ヴァイオリンを奏で続けた一人の少女。そして、その少女・ハンナの奏でたヴァイオリンが、時と海を越えて現代の女子高生・あすかの元に・・『シンドラーのリスト』を中学生の頃に観て、そこではじめてナチスのホロコーストを知りました。地獄の中で、ハンナは両親と祖父、弟を失っても、ヴァイオリンを奏で続けました。戦争が終わり、彼女はホロコーストの後遺症で、音楽が嫌いになってしまいました。平和な日本で暮らしているわたし達にとって、彼女の体験は壮絶な物であり、決して忘れてはならないものでしょう。ハンナの最期は、穏やかに満ちたものでよかったです。そしてあすかも、平和な時を生きられる感謝の心を感じながら、アウシュビッツでヴァイオリンを奏でていたことでしょうね。
2016年03月29日
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「ガリレオ」シリーズ最新作。今回は、色々と考えさせられた作品でした。元後輩の暴走を止めようとした湯川の言葉が、胸に響きました。
2016年03月29日
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50代で若年性アルツハイマー病に罹った認知心理学者・アリス。徐々に家族の記憶がなくなっていく彼女の姿を読みながら、終盤のアリスの言葉を読んで涙が出そうになりました。全ての記憶を失っても、アリスは自分らしく生きたのかと思うと、本を閉じた後胸が熱くなりました。
2016年03月29日
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「イヤミスの女王」湊かなえさんの新作。前から気になっていた本です。行方不明になった姉は、「本物」なのか―アンデルセンの童話を下敷きにした、長編ミステリー。ラストは後味の悪いものでしたが、行方不明になった姉と、彼女と話していた友人の正体が終盤近くで明らかとなり、そうだったのかと納得してしまいまいた。意味深長な終わり方でしたが、この後は読者の皆さんの想像に任せます・・ということなのでしょうね。親の身勝手さに振り回される子供の悲劇、というものを上手く描いていた作品でした。
2016年03月29日
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母を亡くし、ピアニストになる夢を抱きつつ、我儘な弟妹の面倒を見るスザンナことスウ姉さん。父が経営する銀行の倒産、恋人の心変わり…様々な困難に襲われても、タフに生きるスウ姉さんの姿に、胸が熱くなりました。村岡花子さんの読み易い訳が、スウ姉さん達の日常を生き生きと想像することができました。幼馴染であり有名なヴァイオリニスト・ドナルドとのロマンスも少し浮き浮きとした気分で読みました。ただ、少し不満だったのは、女性の生き方が結局、家庭に入ることでしか平安を得られないという結末を迎える事でした。現代の日本でも、「保育園落ちた日本死ね」と、ブログで怒りをぶちまけるほど女性が働きながら育児をする環境が整っておらず、尚且つ妊娠を理由に不当解雇・嫌がらせをする会社、上司・同僚が居るという理不尽さが存在しています。女性が役員になれない理由は、「女は家事・育児に専念しろ、男と肩を並べて働くな」という古い固定観念から来ているものではないかと。このスウ姉さんが発表された当時の時代背景を鑑みると、まさに「女は家に居て家事・育児に勤しむべき」という良妻賢母を求める社会でした。もし主人公が男性だったら、違う物語になっていた筈だ、この物語は悲しいという訳者の後書きが、胸にズシンと重く響きました。
2016年03月29日
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警察学校を舞台にした作品。 第1作目を読了して面白かったので、続編である第2作目も期待して読みました。 今回は、それぞれ事件が起き、その真相を生徒達が追うという形でストーリーが展開されています。 色々と個性的な生徒が居ますが、風間教官の圧倒的な存在感にはかないませんね。 全6話構成となっていますが、一番面白かったのは第5話の「机上」ですかね。 警察学校にはいじめもあるし、些細な事でも罰則があるので、卒業まで残るのは根性がある人だけだなとこの本を読んで思いました。
2016年03月29日
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「ヴァレリーおばさま。」「あらエルジィ、こんな所で何をしているの?」「お父様に会いたくて来たの。」「そう。ねぇエルジィ、アレクサンドラは今何処に居るのか、知っているの?」「ええ、知っているわ。アレクサンドラお姉様は赤ちゃんを産むために病院に居るの。」ヴァレリーの質問に、エルジィは屈託のない笑みを浮かべながらそう答えた。「ねえエルジィ、貴方は赤ちゃんが生まれてくることが嬉しいの?」「嬉しいわ。だって、アレクサンドラお姉様が赤ちゃんを産んだから、わたしにとっては弟や妹と同じようなものだって、お父様が話してくださったもの。」 姪の言葉を聞いたヴァレリーは驚きのあまり絶句した。「ヴァレリーおばさま、どうしたの?」「エルジィ、アレクサンドラの事は、貴方のお母様には言っていないの?」「ええ。お父様が秘密にしていなさいって言われたから、黙っているわ。お母様は、アレクサンドラお姉様が嫌いだから。」「そう・・」「エルジィ、どうした?」 廊下でヴァレリーとエルジィが立ち話をしていると、そこへルドルフが通りかかった。「お父様、さっきヴァレリーおばさまと赤ちゃんのお話をしていたの。」「ほう、そうか・・エルジィ、そろそろお部屋に帰らないとお母様が心配するよ?」「お父様と一緒にいたい。」「わがままを言ったら駄目だよ、エルジィ。」なかなか自分の部屋に戻ろうとしないエルジィに、ルドルフはそう優しく宥めながら彼女の小さな身体を抱き上げた。「ねぇお父様、アレクサンドラお姉様はいつ帰って来るの?」「赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんと一緒にここに帰って来るよ。」「本当?」「ああ、本当だよ。だからエルジィ、余りお父様やアレクサンドラを困らせてはいけないよ、わかったね?」「はい、お父様。」ルドルフに抱かれながらエルジィが母の待つ部屋に入ると、彼女は険しい表情を浮かべ、両腕を胸の前で組みながらドアの前に立っていた。「エルジィ、何処へ行っていたの?」「ごめんなさいお母様、どうしてもお父様に会いたくて・・」「これからお父様にお会いするときは、わたしに言ってから会いに行きなさい。黙って何処かへ行かない事、いいわね?」「はい。」 いつもはルドルフに会うと解ると、烈火の如く怒り狂うシュティファニーが、今日に限って何故かエルジィに対して優しかった。「貴方、後でお話があります。」「何だ、わたしは忙しい、後にしてくれないか?」「エルジィ様、あちらで遊びましょうね。」世話係の女官が気を利かしてエルジィの手を取り、彼女を連れて部屋を出るのを見送ったルドルフは、自分を睨みつけているシュティファニーの方へと向き直った。「話とは何だ?手短に済ませろ。」「アレクサンドラが、貴方の子を身籠っていると噂で聞きましたわ。エルジィがこの前、嬉しそうにヴァレリー様とお話しされている所を見ましたわ。後であの子にその事を尋ねたら、何も知らないと・・」「それで?」「あの子は・・アレクサンドラは何処に居るの?貴方が隠していらっしゃるのは解っているのよ!」「アレクサンドラは入院している。だが、何処の病院に居るのかをお前に教える義務はない。」「貴方は獣ですわ!実の娘と肉体関係を持っただけではなく、その娘に自分の子を産ませるなど・・貴方は、神を恐れないのですか?」「神だと?笑わせるな、わたしにそんな事を言ってわたしが教会で懺悔(ざんげ)するとでも思うのか?」「貴方・・」「シュティファニー、この事をもし口外したら、お前の命はないと思え。」そう言ったルドルフの蒼い瞳が、鋭い光を放った。妊娠22週目を迎え、下腹が徐々に丸みを帯び、時折胎児が腹を蹴るのを感じながら、アレクサンドラは嬉しそうに下腹を擦った。この日、彼女はルドルフと共に4ヶ月振りに公の場に顔を出すことになっていた。医師から外出の許可を貰い、アレクサンドラは病室で身支度を済ませ、鏡の前に立った。今着ているワンピースは、お腹が目立たないデザインのものだったが、それでも妊娠を隠すには無理があった。「アレクサンドラ、準備は出来たかい?」「はい。」「それじゃぁ、行こうか?」ルドルフの手を取ったアレクサンドラは、病室を出て王宮へと向かった。二人が車から降りて来た時、マスコミのカメラが容赦なく彼らにフラッシュを浴びせた。「アレクサンドラさん、お腹の子の父親は誰ですか?」「その人は今何処にいらっしゃるのですか?」 マスコミから質問攻めにされたアレクサンドラだが、彼女は固く口を閉ざしたままルドルフと王宮の中に入った。「アレクサンドラ、大丈夫か?」「ええ、大丈夫です。」アレクサンドラがそう言ってルドルフの方を見ると、向こうからフランツがやって来た。彼はアレクサンドラの丸みを帯びた下腹を見ると、苦虫を噛み潰したかのような顔をした。素材提供サイトにほんブログ村
2016年03月28日
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「アレクサンドラ、調子はどうだ?元気にしているか?」「これが元気そうに見えますか?」 アレクサンドラの少し棘を含んだ声を聞いたエルジィは、父の背に隠れて小さな身体を恐怖で震わせた。「エルジィ、お見舞いに来てくれたのね?」 アレクサンドラはエルジィの姿に気づくと、そう言って彼女に微笑んだ。「アレクサンドラお姉様、どうして病院に居るの?何処か悪いの?」「いいえ、何処も悪くなんかないわ。わたしのお腹には、今赤ちゃんが居るの。」「お姉様のお腹に、赤ちゃんが居るの?」「ええ。最近悪阻が酷くて、何も食べられない状態が続いていてイライラしていたから、ついお父様に当たってしまったのよ。エルジィ、貴方を怖がらせてしまったわね。」「ねぇお姉様、赤ちゃんはいつ生まれてくるの?」「順調にいけば、来年辺りに生まれるわ。赤ちゃんが生まれたら、エルジィも赤ちゃんのお世話をしてくれる?」「ええ。」エルジィは、アレクサンドラが妊娠していることを知って驚いたが、それと同時に嬉しくもあった。「お父様、お姉様の赤ちゃんが生まれたら、本当にわたしがお世話をしてもいいの?」「いいよ。でもエルジィ、この事は誰にも言ってはいけないよ・・特に、お母様には秘密にするんだよ。」「どうして?」「アレクサンドラを、お母様は酷く嫌っているからね。」ルドルフからアレクサンドラの妊娠を隠すように言われたエルジィは、その理由が解らずに小さな首を傾げていた。「エルジィ様、皇太子妃様がお部屋でお待ちです。」「お母様が?」 王宮へと戻ったルドルフとエルジィの元に、皇太子妃付きの女官がやって来た。「お父様・・」「お母様の元には後で行くから、先に行きなさい。」自分の手を握っているエルジィが不安そうな顔をしている事に気づいたルドルフは、そう言って彼女を安心させ、女官に彼女を託した後、スイス宮にある自室へと戻った。「皇太子様、皇帝陛下がお呼びです。」「わかった。」ルドルフが皇帝の私室へと入ると、部屋の主は件の週刊誌を握り締めながら机を背にして立っていた。「父上、お呼びでしょうか?」「ルドルフ、お前は何ということをしてくれたんだ!」フランツ=カール=ヨーゼフはそう叫ぶと、息子に向かって週刊誌を投げつけた。真新しい紙がルドルフの頬を切り裂き、そこから一筋の血が流れた。「お前は、実の娘を・・アレクサンドラと肉体関係を持つなど、何という罪深い事をしたんだ、ルドルフ!」「もう父上はご存知だったのですね、わたしとアレクサンドラの関係を。」自分の言葉を否定せず、開き直ったルドルフの態度を見たフランツは、思わず彼の胸倉を掴んだ。「もしこの事が世間に知られたら、わたし達は終わりだぞ、解っているのか?」「ええ。その覚悟の上で、アレクサンドラを抱きました。」フランツはルドルフの言葉に脱力し、力なく執務机に凭(もた)れかかった。「父上、アレクサンドラはわたしの子を妊娠しております。」「何だと!?」「ええ。今、アレクサンドラは妊娠7週目―2ヶ月目に入っております。医師によると、出産予定日は来年の2月辺りになると思います。」「アレクサンドラはお前の子を産もうとしているのか?」「ええ。ただ、彼女は今酷い悪阻に苦しんでいて、入院しております。エルジィにアレクサンドラが妊娠を告げたら、赤ん坊が生まれてくるのを楽しみにしていて・・」「正気の沙汰ではないぞ、ルドルフ!実の娘に子供を産ませるなど・・」「その子供が男児だとしたら、ハプスブルク家の正当な後継者となるでしょう?」「ルドルフ、お前・・」 フランツが俯いていた顔を上げてルドルフの方を見ると、彼は口端を上げて笑った。「父上、来年辺りには曾孫が生まれるのですから、もう少し喜んでくださっても宜しいのでは?」「ルドルフ、お前は一体何を考えているんだ?」「何を考えているかって?アレクサンドラにわたしの子を産ませ、その子をハプスブルク家の正当な後継者にさせることですよ。」「だからアレクサンドラを・・あの子をお前が引き取ったのか?」「ええ。」「愚かな事は考えるな、ルドルフ。」「愚か?わたしはアレクサンドラを娘として愛しているのです。15年間離れて暮らしているから、彼女の為ならば何でもしてやりたいのです。だから、わたしの邪魔はしないでくださいね、父上。」「ルドルフ・・」 フランツは時折襲ってくる偏頭痛に顔を顰め、自分に背を向けて部屋から去っていく一人息子の背中を呆然と見送った。 二人の会話を、扉越しにマリア=ヴァレリーは密かに聞いてしまい、父に気づかれぬようにそっとその場を後にした。「お兄様、ヴァレリーです。」「どうした、ヴァレリー?お前がここに来るのは珍しいな?」「アレクサンドラの事だけれど、彼女がお兄様の子を妊娠したというのは・・」「本当だ。お前はそんなくだらない事を聞きに、わざわざここに来たのか?」「くだらない事って・・お兄様、一体どうしてしまったの?」 ヴァレリーがそう言ってルドルフの方を見ると、彼は冷たい目で妹を睨んでいた。「わたしの気が触れたでも思っているのか、ヴァレリー?」「お兄様・・」「用が済んだのなら出て行け。」にほんブログ村
2016年03月28日
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イタリアンのシェフが作るラーメン。ラーメンというよりは、スープパスタといったところ。あっさりしていて美味しかったです。
2016年03月28日
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今から10年前くらいに、中学生が妊娠・出産する14歳の母というドラマがありましたね。10代の妊娠・出産を取り扱った創作物は大抵ハッピーエンドで終わりますが、現実の世界ではバッドエンド。学校中退で、低収入、慣れない育児…身体にかかる負担や、精神的ストレスも強い。わたしは30代で独身ですが、大学の頃件のドラマを観て感動出来なかったのは、結局ドラマがご都合主義に終わったからでしょうか。現実には我が子を虐待死させる親がマスコミで報道されています。そりゃぁ誰だって親になれる訳ないでしょう。ただ、子どもは親を選べないーこれが厳然たる事実なのです。まあ、創作物の中ではハッピーエンドにしたいという製作者側の気持ちはわかるような気がしますが。
2016年03月27日
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一部性描写が含まれます。苦手な方閲覧なさらないでください。 ルドルフにアレクサンドラが連れて行かれたのは、王宮ではなく彼が所有する邸宅だった。「降りろ。」アレクサンドラがルドルフの言われた通りに車から降りると、ルドルフは乱暴に彼女の腕を掴んで邸宅の中へと入った。「痛い、離して!」「黙れ!」ルドルフはそう叫び、怒りのあまりアレクサンドラの頬を平手で打った。アレクサンドラは痛みで悲鳴を上げ、大理石の床に蹲った。「お前は、あんなパーティーに参加して恥ずかしくないと思っているのか?」「わたしは何も知らなかったの!普通のパーティーだと思っていたから、あんな・・」「そうか。でもお前はあそこで男に抱かれて娼婦のように腰を振っていたのだろう?」そう言って自分を見つめるルドルフの目は、アレクサンドラへの軽蔑に満ちていた。「わたしと一緒に来い。」ルドルフは有無を言わさずにアレクサンドラの手を掴んで彼女を乱暴に起こすと、寝室へと入って内側から鍵を掛けた。「服を脱げ。」「お父様・・」「何をしている、さっさと脱げ!」 アレクサンドラがドレスの背中のチャックへと手を伸ばそうとした時、苛立ったルドルフがそのチャックを乱暴に下ろした。アレクサンドラは黒のガーターベルトだけをつけた裸同然の姿となり、羞恥のあまり両手で乳房を隠そうとしたが、それはルドルフによって阻まれた。 初めて彼女を抱いた時に小さく平らだった彼女の乳房は、初潮を迎えてから形が良く豊満になっていた。「そこへ座って、自分で慰めて見せろ。」「嫌です、そんな事できません。」「言う通りにしろ。」アレクサンドラはチンツ張りの椅子に座り、両足を大きく広げて自慰を始めた。彼女が絶頂を迎えようとした時、ルドルフが突然彼女の陽物を掴み、その根元をポケットチーフで縛った。「お父様、何を・・」ルドルフは無言でアレクサンドラを四つん這いにし、彼女を奥まで貫いた。「お前はわたしのものだ、アレクサンドラ。他の男に身体を許すな。」「ごめんなさい、お父様。お願いだから許して・・」「駄目だ。」その日一日中、アレクサンドラはルドルフに抱かれた。どんなにアレクサンドラがルドルフに許しを乞うても彼はそれを拒み、まるで獣のようにアレクサンドラの身体を激しく貪った。 ルドルフが漸くアレクサンドラから離れると、彼女は白目を剥いて激しく痙攣(けいれん)していた。「アレクサンドラ?」ルドルフはアレクサンドラの頬を軽く叩くと、彼女は何も反応しなかった。すぐさまルドルフはアレクサンドラをシーツで包み、彼女を病院へと運んだ。「誰か助けてくれ、娘が突然意識を失って・・」「お父様はこちらでお待ちください。」 病院の裏口からアレクサンドラを抱えたルドルフの姿がパパラッチによって激写され、翌日センセーショナルな見出しが週刊誌の一面記事を飾った。【アレクサンドラ皇女、緊急搬送される!】 16日未明、ウィーン市内の病院に一人の急患が搬送されて来た。その病院スタッフは、その時の状況を我々に詳しく語ってくれた。「突然、夜間緊急搬入口から全身をシーツまで包まれた若い女性を、皇太子様が運んできたんです。その顔をよく見たら、なんとアレクサンドラ様だったんです!」 スタッフはアレクサンドラ皇女が搬送当時全裸であった事を話し、最後に我々に対してこう話してくれた。「きっとお二人は、親子以上の関係があるのではないでしょうか。」(週刊宮廷 2015年6月23日号)「先生、娘の様子は・・アレクサンドラの様子はどうでしょうか?」「皇太子様、大変申し上げにくい事ですが・・皇女様は妊娠されています。」「妊娠?それは、確かですか?」「ええ。現在7週目に入っております。意識を失ったのは、心臓に負担が掛かったからでしょう。」アレクサンドラを診察した医師は、そう言うと黒縁眼鏡越しにルドルフを見た。「妊娠初期は流産しやすいので、お控えになってくださいね。」「アレクサンドラは今、何処に?」「今から病室へ案内致します。」ルドルフがアレクサンドラの病室に入ると、病院着姿の彼女は、ベッドの上で規則的な呼吸を繰り返していた。「アレクサンドラ。」ルドルフがアレクサンドラの身体を軽く揺すると、彼女はゆっくりと目を開けて彼を見た。「お父様、わたし・・」「アレクサンドラ、さっき先生からお前が妊娠していることを告げられたよ。」「そんな・・」「今7週目に入っているそうだ。」ルドルフはそう言うと、まだ平らなアレクサンドラの下腹をそっと撫でた。「学校はどうするの?」「暫く休学するしかないね。大丈夫、君なら元気な子を産めるよ。」 病院を出たルドルフは、その足で聖マリアアカデミーにアレクサンドラの休学届を提出した。「お父様、アレクサンドラお姉様は何処に行ってしまったの?」「エルジィ、すぐにお父様がお姉様に会わせてあげるから、良い子にしていなさい。」 ルドルフがエルジィと共に入院中のアレクサンドラを見舞いに来ると、彼女は蒼褪めた顔で二人を見た。にほんブログ村
2016年03月27日
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性描写有りです。苦手な方は閲覧なさらないでください。「いや、離して!」「つれないことを言うなよ、こんな集まりだと知っていて、参加したんだろう?」アレクサンドラをペルシャ絨毯(じゅうたん)の上に押し倒した男からは、安物の酒の臭いがした。彼はアレクサンドラが着ているエメラルドグリーンのドレスを乱暴に剥ぎ取ると、ズボンを下ろして強引に自分の陽物をアレクサンドラの中に挿入しようとした。「いや、やめて!」アレクサンドラは悲鳴を上げ、男に抵抗したが、男はビクともしなかった。部屋に男女の嬌声が反響する中、アレクサンドラは突然自分の上に覆い被さっていた男が居なくなったことに気づいた。彼は、暖炉の前で頭を抱えながら蹲(うずくま)っていた。「大丈夫かい?」アレクサンドラにそう声を掛けたのは、黒髪に褐色の肌をした青年だった。彼は、アメジストのような美しい紫の瞳をしていた。「貴方は、誰?」「あらマイケル、貴方も来たのね?」マリーはそう言うと、全裸のまま青年にしなだれかかった。「マリー、一体これはどういうことだ?」「みんな退屈しているから、派手なパーティーを開いたのよ。アレクサンドラ、紹介するわね。こちらは従兄のマイケル。マイケル、この子はアレクサンドラ。貴方まだ女を抱いたことがないんでしょう?」マリーは少し年上の従兄を小馬鹿にしたような笑みを浮かべながらそう言うと、アレクサンドラの裸を見た。「彼女を抱いてごらんなさいよ、マイケル。」「馬鹿を言うな、マリー。」「じゃぁ、どうして貴方のここはこんなにも元気になっているの?」マリーはそう言うと、ズボン越しに隆起しているマイケルの陽物を指先で突いた。「からかうのは止せ!」「全く、あんたって頭が固いんだから。」マリーはクスクス笑うと、マイケルとアレクサンドラに背を向けた。「済まない、向こうで処理をしてくるよ。」「待って、わたしがしてあげるわ。」自分の傍から離れようとするマイケルの手を掴み、アレクサンドラは彼のズボンのジッパーを下ろし、彼の陽物を口に含んだ。 マイケルは苦しそうに呻いたが、アレクサンドラの頭を掴んだまま離そうとしなかった。「あんた、嫌がっている割には感じているじゃないの?」いつの間にか二人の背後にマリーが立ち、マイケルをそう言ってせせら笑った。「うるさい、黙れ・・」マイケルはマリーを睨みつけたが、結局アレクサンドラの口の中で果ててしまった。「これで、少しはよくなった?」そう言って自分を上目遣いで見つめるアレクサンドラに欲情したマイケルは、彼女を絨毯の上に押し倒すと、彼女の両足を自分の両肩の上に担いで自分の陽物を深い角度で彼女の中に挿入した。アレクサンドラは白い喉を仰け反らしながら、マイケルの背中に爪を立てた。マイケルは激しく腰を前後に揺らした後、アレクサンドラの中で果てた。「凄い・・貴方の、もっと欲しい・・」アレクサンドラは蒼い瞳を興奮で滾らせながら、マイケルの上に覆い被さり、自分で腰を振り始めた。いつしか部屋の中に居た者達は、二人の情事に見入っていた。「俺、もう我慢できねぇ!」暖炉の近くに居た男はそう叫ぶと、自分の陽物をアレクサンドラの喉奥に突っ込んだ。アレクサンドラは苦しそうにしたが、腰を動かしながら男の陽物をしゃぶった。「もう、やめろ・・」マイケルは身体を快感で震わせると、再びアレクサンドラの中で果てた。アレクサンドラは、激しい快感に襲われて意識を手放した。 意識を取り戻すと、アレクサンドラの隣には全裸のマイケルが絨毯の上で眠っていた。「漸く起きたのね。」頭上から呆れたようなマリーの声がして、アレクサンドラが窓の方を見ると、そこには素肌にガウンを纏っただけのマリーの姿があった。「他のみんなは?」「ヘレン達ならもう帰ったわ。アレクサンドラ、真面目そうなあんたがあんなにも乱れるなんて意外だったわ。」 マリーはそう言うと、淹れ立てのコーヒーを一口飲んだ。「あんたも飲んだら?」「有難う、頂くわ。」「ガウンなら、あっちのコート掛けに掛けてあるわ。」コート掛けに掛けられているガウンを手に取り、アレクサンドラがそれを纏うと、廊下の方から慌ただしい足音が聞こえた。「こんな朝早くから誰か来たのかしら?」「さぁ、知らないわ。でも、貴方のパパが来たのは確かね。」マリーがそう言って扉の方を見た時、ルドルフが乱暴に扉を開いて部屋の中に入って来た。「これは一体どういうことなんだ、アレクサンドラ?」「お父様、これは・・」「早くドレスを着て、わたしと一緒に帰るんだ、いいな?」「はい・・」 アレクサンドラが床に散らばったドレスを着ると、ルドルフが乱暴に彼女の手を引っ張った。「アリー、何処に行くんだ?」背後から声を掛けられ、アレクサンドラが振り向くと、そこには捨てられた子犬のような目で自分を見つめるマイケルの姿があった。「マイケル、昨夜は楽しかったわ。」アレクサンドラはそう言ってマイケルに微笑むと、ルドルフと共にヴェッツェラ邸を後にした。「お父様、わたし・・」「言い訳は聞きたくない。」 車の助手席にアレクサンドラを押し込んだルドルフは、怒りの余り拳でハンドルを殴った。甲高いクラクション音が辺り一帯に鳴り響き、住民達が何事かと家の窓から顔を出した。にほんブログ村
2016年03月27日
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ある犯行現場に残された「怒」の文字。逃亡する犯人・山神は田中と偽名を使って沖縄に潜伏していたという設定が、あの市橋を彷彿とさせましたし、事件も実際に起きた事件をモデルにしているので、リアリティーがありました。このまま山神が逮捕されるのかなぁと思いながら読んでいましたが、意外な結末を迎えて驚きのあまり絶句しました。様々な人間模様を描き出す吉田作品、今回も面白くて一気に読了しました。
2016年03月26日
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結婚1年で妊娠した妻に癌が発覚。子供か、自分の命か―究極の選択の末に、子供を選んだ妻と、その夫の闘病記です。自分が永く生きられない事を知り、親子3人での生活を過ごした清水さんの妻・奈緒さんが笑顔を浮かべながらお子さんを抱いている写真が、生きる事の大切さを伝えてくれるような気がしました。
2016年03月26日
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1960年代後半の仙台を舞台にした、ほろ苦い青春ストーリー。 と言っても、結構奥が深く、渉とその親友・祐之介が抱える秘密が物語の後半で明らかにされて驚きました。 夢中になって、あっという間に読了してしまうほど面白かったです。
2016年03月26日
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セブンイレブンで購入したお菓子。バター醤油味で、歯応えたっぷりで美味しかったです。
2016年03月26日
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麺とスープとの相性が抜群で、とても美味しかったです。
2016年03月25日
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今年の大河ドラマ「真田丸」に影響されて読み始めました。池波正太郎先生の作品を読むのはこれで初めてですが、読み易く、場面が目に浮かんでくるように面白いです。女忍び・お江の艶めかしさと強さに惚れます。真田と上杉が手を組み、時代が大きく動こうとしていますね。角兵衛の暴れぶりに、少しひいてしまいました。まだ13だから、思いつめた余りあんな行動に出てしまったのですね。前巻ではその暴れぶりにひいてしまった角兵衛が、今回では漢ぶりを遺憾なく発揮しており、彼の存在が幸村達にとってどう影響するのかが気になりますし、天下を統一した秀吉が何かを企んでいそうで怖いです。秀吉の朝鮮遠征が失敗に終わり、いよいよ時代が大きく動き出しそうですね。お江の脱出劇に、手に汗握る思いでした。秀吉が亡くなり、これから関ヶ原の戦いに向けてのカウントダウンが始まりますね。猿飛佐助の活躍ぶりが眩しく見え、これから彼がどう成長するのかが気になります。 徳川家康は中々の策士ですね。石田・上杉軍を彼がどう迎え討つのか。西軍・東軍との熾烈な戦いが激しさを増し、戦いの舞台は関ヶ原へ…面白くて一気に読了してしまいました。関ヶ原で熾烈な戦いの末勝利を収めた徳川家康率いる東軍。草の者達の健闘ぶりも手に汗握る展開の連続でした。真田家の運命はどうなるのでしょうか?家康から紀州・九度山への蟄居を命じられた真田父子。忍び達の家康暗殺計画が進むなか、真田昌幸が危篤状態に。ますます目が離せない展開になってきました。真田昌幸と浅野長政の死、加藤清正の危篤・・徳川側がどう出るのかが気になります。いよいよ真田丸の登場ですね。徳川軍がどう出るのかー次回はいよいよ大坂夏の陣ですね。幸村は、家康の首を討ち取ることが出来るのでしょうか。 大坂夏の陣。 凄まじい戦いの末に命を落とした幸村と大助親子。 豊臣家が滅亡しましたね。 真田の忍達の戦いも凄まじいものでしたが、彼らの行く末も気になります。 戦乱の世を駆け抜けた真田家の物語が、漸く終わりを迎えました。 何だか一巻目から物語の世界に引き寄せられ、まるで眼前で戦いが繰り広げられているかのような臨場感を味わいました。 こんなに面白い時代小説と出会えて良かったです。
2016年03月25日
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ロシェクがルドルフの部屋の前でやきもきしながらアレクサンドラが部屋から出て来るのを待っていると、彼の背後で扉が開く音がした。「ロシェクさん、父はもう心配いらないわ。さっき苦しそうにしていたのは、喘息の発作が起きたからですって。吸入器を取ろうとしたけれど、寝台の傍になかったから苦しんでいたと、お父様が言っていたわ。」「そうですか、では様子を見に・・」「もう大丈夫だからいいって、お父様がおっしゃっていたわ。ロシェクさんに心配を掛けさせたくなかったって。」「アレクサンドラ様、ご迷惑をお掛けして、申し訳ございませんでした。」「いいえ、わたしは気にしていないから、ロシェクさんも早く休んで。」「お休みなさいませ、アレクサンドラ様。」 ルドルフの部屋の前でロシェクと別れたアレクサンドラは、自室に戻って朝まで眠った。 翌朝、ルドルフは熱を出して全ての公務を休んだ。「アレクサンドラお姉様、お父様のお見舞いに行きたいの。一緒に来てくださらない?」「解ったわ、エルジィ。朝食の後、一緒にお父様のところへ行きましょうね。」 アレクサンドラがそう言ってエルジィの手を握って彼女に微笑むと、彼女は安堵の表情を浮かべた。「エルジィ、貴方のお母様の姿が見えないようだけれど・・」「お母様は、お部屋に閉じ籠っているの。エルジィが、勝手にお父様のところに行ったから、怒っていらっしゃるんだわ。」 アレクサンドラの脳裏に、黙って父親と食事をしている娘を見つけた時の怒り狂ったシュティファニーの顔が浮かんだ。 ルドルフとシュティファニーの結婚生活が上手くいっていない事は、女官達の噂を聞いていて少しは知っていたが、実の娘であるエルジィが母親を慮って父親に会うのを我慢している事を、アレクサンドラは初めて知ったのだった。「エルジィ、そんな事ないわ。お父様はエルジィの事が大好きなのよ。エルジィがお見舞いに行ったら、きっとお父様はお喜びになると思うわ。」「アレクサンドラお姉様、有難う。」 アレクサンドラは、笑顔を取り戻した異母妹の頭を優しく撫でた。「来たのか。」「お父様、熱を出したと聞きましたから、エルジィとお見舞いに来ました。御加減は如何ですか?」「薬を飲んだらすっかり良くなった。エルジィ、こっちへおいで。」「お父様、お会いしたかったわ。」エルジィはそう言うと、ルドルフに抱きついた。「エルジィ、これからはお母様の事を気にせずに、わたしに会いに来てもいいんだよ。」「いいの?」「勿論さ。」「お父様、大好き!」エルジィの頬を撫でたルドルフの様子を見たアレクサンドラは、笑顔を浮かべた。「お父様、学校に行ってきますね。」「ああ、行っておいで。」「では、行って参ります。」アレクサンドラはそう言うと、ルドルフの額に唇を落とし、彼の寝室から出て行った。「アレクサンドラ、放課後前から気になっていたカフェに行かない?」「ええ。」「あらアレクサンドラ、首筋の痕、どうしたの?」 アレクサンドラの首筋に残るキスマークを目敏く見つけた友人のマリーがそう言ってそれを指すと、アレクサンドラは羞恥で顔を赤く染めた。(お父様、痕はつけないでって言ったのに!)「ねぇ、もしかしてそれ、彼氏がつけたの?」「ええ。痕をつけないでってお願いしたのに、聞いてくれなくて・・」「やだぁ、アレクサンドラったら彼氏が居るなんて聞いてないわ~!」「そうよ、抜け駆けは狡いわよ!」適当にキスマークの事を友人達に誤魔化したアレクサンドラだったが、内心いつ自分とルドルフの関係が露見してしまうのではないかと冷や冷やしていた。「ねぇ、今度うちでパーティーをやるんだけれど、貴方も来ない?」「あら、いいの?」「いいに決まっているじゃないの。」 友人達とカフェでコーヒーとお喋りを楽しんだ後、アレクサンドラはルドルフの部屋へと向かった。「パーティー?」「ええ、マリーの家で今度パーティーをすることになって・・行ってもいいですか?」「いいに決まっているだろう。わたしは君の友人関係に干渉するつもりはないよ。」「有難う、お父様!」 数日後、アレクサンドラは友人・マリーの家で開かれるパーティーに出席した。そこにはダンスフロアと化した大広間で踊り狂う友人達の姿があった。「アレクサンドラ、良く来たわね!」「マリー、随分と盛況ね。」「ここまで人が集まるとは思わなかったのよ。ねぇ、一緒に奥の部屋に来て。」 マリーととともにアレクサンドラが奥の部屋へと向かうと、扉の向こうから男女の喘ぎ声のようなものが聞こえた。「ねぇ、中でみんな何をしているの?」「それは今から解るわ。」マリーはそう言うと、扉を開けて部屋の中へと入った。そこには半裸や全裸の若者達が、部屋のあらゆるところで性交に興じていた。目の前で繰り広げられている光景に驚愕の表情を浮かべたアレクサンドラが部屋から出ようとした時、マリーが彼女の腕を掴んだ。「マリー、これは・・」「ダンスを踊るのもいいけれど、うちの“パーティー”はこれがメインなの。」マリーはそう言うなり、着ていたドレスを脱いで全裸となった。「貴方も脱ぎなさいよ、暑いでしょう?」「マリー、この事をみんなは知っているの?」「ええ。貴方のお友達のヘレンだって、向こうで楽しんでいるのよ。」アレクサンドラがマリーの指す方を見ると、そこではヘレンが二人の男達の間に挟まれて歓喜の喘ぎ声を上げていた。親友の姿を呆然とした様子で見ていたアレクサンドラは、突然背後から誰かに抱き締められ、ペルシャ絨毯の上に押し倒された。にほんブログ村
2016年03月24日
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ハーゲンダッツの期間限定商品。キャラメルとトリュフの相性が抜群で美味しかったです。
2016年03月24日
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性描写有りです。苦手な方は閲覧なさらないでください。「み、水着を返してください!」アレクサンドラはそう叫び、ルドルフから水着を奪い取ろうとしたが、彼は身体を反転させてアレクサンドラの水着を離そうとしなかった。「まだ済んでいないのに、返す訳がないだろう?」「どうして、こんな事を・・」「男の生理現象だ、気にするな。」ルドルフは嫌悪の表情を浮かべながら自分を見つめているアレクサンドラの手を掴み、それを自分の陰部へと導いた。「あっ・・」掌全体に生温かい感触と、小刻みな脈動を繰り返すそれを感じたアレクサンドラは、羞恥で顔を赤く染めながらそこから手を離そうとした。「そんなに恥ずかしがることはないだろう、君にもわたしと同じものがついているのだから。」ルドルフはそう言ってアレクサンドラの夜着の裾を捲りあげ、パンティの中に手を突っ込み、彼女の雄の象徴を触った。はじめは下に垂れていたそれは、ルドルフの愛撫によって徐々に大きくなっていった。「アレクサンドラ、ここへ来い。」「は、はい・・」アレクサンドラはルドルフに言われるがまま、彼の隣へと滑り込み、横になった。「あ、あの・・これから、どうすれば・・」「わたしの顔の前に、尻を突き出せ。」アレクサンドラがルドルフの上に乗り、彼の前に尻を突き出した。すると、彼女の前にルドルフの陽物があった。「お父様・・」アレクサンドラの陽物をルドルフは奥まで咥えこむと、それを舌で愛撫した。「あぁ!」思わず声を上げてしまったアレクサンドラは、ルドルフの愛撫から逃れようとしたが、ルドルフは彼女の細い腰を掴んで執拗に彼女の陽物に愛撫を繰り返した。身体の奥底からじわじわと快感の波が襲ってくる感覚がして、アレクサンドラは声を出さぬように必死で唇を噛み締めて堪えていた。その様子を見たルドルフは、両手で彼女の双球を揉みしだくと、咥えていた彼女の陽物が容量を増した。「あぁ、もう駄目!」アレクサンドラが限界に近いことを知ったルドルフは、彼女の陽物を口から抜いた。「お父様、どうして・・」「自分だけ気持ちよくなるつもりか?」アレクサンドラがゆっくりとルドルフの陽物を奥まで咥え、頭を上下に揺らし始めた。「いいぞ、初めてにしては上手だ。」アレクサンドラを褒めながら、ルドルフは再び彼女の陽物と双球に愛撫を加えた。天蓋の中では、二人の喘ぎ声と、それぞれの陰部から漏れ出る水音だけが響いていた。 ルドルフはアレクサンドラの双球を両手で押し潰すかのように愛撫すると、自分の口内で彼女の陽物が弾け、その先端から欲望が迸るのを感じた。 絶頂に達したアレクサンドラは、身体を弓なりに反らし、激しく痙攣(けいれん)した。その蜜壺からは、蜜が滴り落ちていた。「まだ、足りないだろう?」ルドルフの問いに、アレクサンドラは静かに頷いた。「どうすればいいのか、解るよな?」「はい・・」アレクサンドラはルドルフの上に跨ると、彼の陽物を自分の蜜壺の中に挿入した。「おい、そんなに締め付けるな。」「すいません・・」アレクサンドラは腰を上下に揺らし、自分の陽物を右手で扱き始めた。ルドルフは彼女の細い腰を掴み、激しく下から彼女を突き上げた。アレクサンドラの陽物は彼女の腹を打つほどに大きく脈打ち、その先端からは透明な液が出ていた。「あぁ駄目、またイク、イッちゃうよぉ~!」ルドルフは己にも限界が近づいている事を知り、アレクサンドラの中を奥まで穿つと、欲望を彼女の子宮に吐き出した。 アレクサンドラの陽物が、白濁液をルドルフの胸の上に放ち、彼女はルドルフの胸に顔を埋めて気絶した。実の娘に欲情しただけでも罪だというのに、その娘と性交した。そんな背徳感を抱きつつも、ルドルフはアレクサンドラに対して激しく欲情してしまったのだった。何よりも、アレクサンドラが自分の愛撫によって何度も絶頂に達した事が嬉しかった。 気が付けばルドルフは、自分の陽物をアレクサンドラの中に入れたまま再び腰を揺らしていた。「ん・・」意識を取り戻したアレクサンドラが目を開けると、自分の中で父親の陽物が大きく脈打っていることに気づいた。「お父様、これ以上はもう駄目です!」「今更何を言う。お前がわたしを締め付けて、離さないから悪いんだ。」「そんな・・あぁ!」ルドルフによって与えられる刺激によって激しい快感に襲われたアレクサンドラは、激しく弓なりになって身体を後ろに大きく仰け反ると、甲高い声で喘いだ。 全てが終わった後、暫く二人は繋がったまま離れようとしなかった。「今日は安全日か?」「解らないです・・」「そうか。」ルドルフはそう言ってアレクサンドラに微笑むと、そっと彼女の下腹を優しく撫でた。「心配するな、きっと元気な子が生まれる。」「お父様・・」 ルドルフから優しく髪を梳かれ、アレクサンドラはいつの間にか彼の腕の中で眠りに落ちていった。にほんブログ村
2016年03月24日
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海老の旨味が引き立ち、スープと麺、そして野菜との相性が抜群でした。
2016年03月23日
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「アレクサンドラさん、部活は何処に入るおつもりなの?」「まだ考えていないわ。」「あら、馬術部に入ってくださいな。」「狡いわ、貴方だけ抜け駆けなさるなんて。アレクサンドラ様、是非我がテニス部に・・」 マルグリッテが教室から出て行った後、すぐさま教室に上級生達が入って来て、アレクサンドラを取り囲んだ。「皆さん、その位にしておいた方が宜しいのではなくて?アレクサンドラさんが可哀想よ。」アレクサンドラの様子を見かねた一人の女子生徒がそう言うと、上級生達は諦めの表情を浮かべながら教室から出て行った。「有難う、助かったわ。」「気にしないで。最近部活に入る人が居ないから、皆さん必死なのよ。ヘレンよ、宜しく。」「アレクサンドラよ。」 アレクサンドラはヘレンと出逢い、彼女が所属するラクロス部に入部することになった。「アレクサンドラ、上手いわね。」「そうかしら?わたし、身体を動かすことが大好きなの。」「わたしもよ。スポーツをしていると、ストレスを解消出来るからいいわね。」「そうね。」 運動場でアレクサンドラがヘレンと準備体操をしながらそんな事を話していると、背後から鋭い視線を感じた。「どうしたの?」「いいえ、何でもないわ。」「さっさと練習に行かないと、先輩達から怒られるわよ。」ヘレンと共にアレクサンドラがラクロス部の先輩達の元へと走ってゆく姿を見たルドルフは、静かに運動場から去っていった。 聖マリアアカデミーに入学したアレクサンドラは、ラクロス部で活躍したり、ヘレンをはじめとする友人達と一緒に買い物や映画を楽しんだりと、充実な学校生活を送っていた。 春が過ぎ、ウィーンに初夏が訪れた。「ねぇアレクサンドラ、もうすぐ貴方のお誕生日でしょう?プレゼントは何が欲しい?」「何も要らないわ。」友人達とランチをしていたアレクサンドラがそう言うと、彼女達はクスクス笑った。「どうしたの?」「アレクサンドラには素敵なお父様がいらっしゃるのよね?貴方のお父様、時々こっそりと学校に来ては貴方の様子を見にいらしているわよ。」「まぁ、そうなの?」「きっと貴方が心配で堪らないのよ。」友人達からルドルフが時折学校に来ていることを知らされ、アレクサンドラは羞恥で顔を赤く染めて俯いた。「じゃぁ、また明日。」「ええ、また明日。」 校門の前でヘレン達と別れたアレクサンドラが徒歩でホーフブルク宮へと戻ろうとした時、ルドルフを乗せた車が彼女の前に停まった。「アレクサンドラ、もう学校は終わったのかい?」「はい、お父様。あの、お話ししたいことがあるのですけれど・・」「余り学校にわたしの様子を見に来ないでください、恥ずかしいです。」「解った。」アレクサンドラからそう注意されたルドルフは、その日以降彼女の様子を見に学校へ行くのを止めた。「ねぇ、貴方のお父様、学校に来なくなったわね。」「学校へ来て様子を見に来るのは恥ずかしいから止めてって言ったのよ。」水泳の授業が始まる前、学校内にある屋内プールの傍で準備体操をしながら、アレクサンドラがそう言ってヘレンの方を見ると、彼女はアレクサンドラの背後を指した。 アレクサンドラが振り向くと、そこにはルドルフの姿があった。「アレクサンドラ、お父様の事を許してあげなさいよ。」「でも・・」「過保護なのは、わたしの父親も同じよ。」 プールを見渡せる観覧席の長椅子の上に腰を下ろしたルドルフは、食い入るようにアレクサンドラの水着姿を見た。長いブロンドの髪は競泳用の帽子の中に隠れて、セクシーなうなじが露わとなっていた。そして水に濡れた水着が、彼女の身体のラインを浮き上がらせていた。その姿を見ているうちに、ルドルフは急速に股間に熱が集まるのを感じた。娘の水着姿を見て欲情するなど、父親失格だ―ルドルフは自己嫌悪に陥りながら、その場を後にした。(おかしいわね、確かにここに干した筈なのに・・) 首を傾げながらアレクサンドラが寝室で休もうとした時、誰かが部屋のドアをノックした。「アレクサンドラ様、お休みでいらっしゃいますか?」「いいえ、今寝ようと思っていたところなの。ロシェクさん、何かあったの?」「ルドルフ様が、寝室で苦しそうにしておられて・・中の様子を確かめようにも、鍵が掛かっていて・・アレクサンドラ様、どうか・・」「解ったわ、ロシェクさん。」 ロシェクからルドルフの寝室の鍵を受け取ったアレクサンドラが彼の寝室へと向かうと、確かに中からルドルフの何処か苦しそうな呻き声が聞こえて来た。「お父様、どうかなさったのですか?」扉の外からアレクサンドラはそうルドルフに向かって呼び掛けたが、中から返事がなかった。 寝室の扉の鍵を開けてアレクサンドラが中に入ると、ルドルフは寝台の中で浴室に干していた筈のアレクサンドラの水着を抱いて自慰に耽っていた。「お父様、一体何を為さっているのですか!」アレクサンドラの厳しい声を聞いて我に返ったルドルフは、熱で潤んだ瞳で彼女を見た。「アレクサンドラ、来たのか。」「“来たのか”じゃないでしょう!どうして貴方がわたしの水着を持って・・」「黙れ。」ルドルフは少し苛立ったような口調でそう言った後、アレクサンドラの唇を塞いだ。にほんブログ村
2016年03月23日
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2015年2月4日、アレクサンドラはカトリック系の名門女子校・聖マリアアカデミーに入学することになった。「アレクサンドラ、入ってもいいかい?」「どうぞ、お父様。」「じゃぁ、失礼するよ。」 ルドルフがアレクサンドラの部屋に入ると、彼女は聖マリアアカデミーの制服である紺色のセーラー服を着ていた。「どう、似合う?」「ああ、とても似合っているよ。」ルドルフはアレクサンドラにそう言った後、彼女の唇を塞いだ。 そっと彼女から離れると、今度はアレクサンドラの方からルドルフにキスをしてきた。「君からキスをしてくるなんて、珍しいね?」「ちょっと、キスをしたくなっただけです。気にしないでください。」そう言って頬を赤らめるアレクサンドラの首筋にルドルフが歯を立てると、彼女が首にプラチナの鎖を提げていることに気づいた。「それは、どうした?」「貴方から頂いた指輪をネックレスにして肌身離さずに持ち歩いています。学校では、指輪はつけられないので・・」「そうか。」自分が贈ったエメラルドの指輪をアレクサンドラが大切に身に着けていることを知ったルドルフは、思わず彼女を抱き締めた。「アレクサンドラ様、朝食の準備が整いました。」「解りました、すぐに行きます。」アレクサンドラはそう言うと、ルドルフからそっと離れ、自室から出た。「今日から学校ね、アレクサンドラ。緊張しているの?」「ええ、少し緊張しております。」「大丈夫よ、貴方ならきっとお友達が沢山出来るわ。」 朝食の席に、旅行三昧でウィーンを留守にしているエリザベート皇妃が顔を出すのは稀であったが、皇妃はアレクサンドラの事が可愛くて仕方がないらしく、長い旅からウィーンに帰って来る度に、エルジィとアレクサンドラには美しい土産を買ってきてくれた。「そうだわ、この髪飾りを貴方に。」そう言ってエリザベートがアレクサンドラに渡したのは、ルドルフの誕生石であるペリドットを鏤(ちりば)めた髪留めだった。「パリで、貴方に似合うだろうと思って買ったのよ。エルジィには、素敵なカチューシャを買ってきたわ。」「まぁ皇妃様、そのような高価な物、頂くわけには・・」「遠慮しないでいいのよ、アレクサンドラ。貴方はわたしの孫なのだから。」そう言ってアレクサンドラに笑顔を浮かべるエリザベートは、仏頂面を浮かべているシュティファニーに気づきもしなかった。「皇妃様、そろそろ急ぎませんと。」「そうね。じゃぁルドルフ、アレクサンドラとエルジィをお願いね。」「解りました、母上。お気をつけて行ってらっしゃいませ。」 ミヒャエル門の前でエリザベートを見送ったルドルフは、そのまま車でアレクサンドラとエルジィを乗せてホーフブルク宮を後にした。「アレクサンドラ姉様、またね。」「ええ、エルジィ、また会いましょうね。今日もお友達と元気に遊んで来なさい。」「はい、お姉様。」 車から降りたエルジィは、ルドルフとアレクサンドラに向かって手を振ると、元気よく幼稚園の中へと入っていった。「エルジィは元気が良いですね。」「ああ。エルジィと君は、いつも仲が良いな。」「わたし、ルーマニアに居た頃、よく集落の子供達と遊んだ事があったんです。エルジィを見ていると、何だかその子達の事を思い出してしまって・・」「そうか。アレクサンドラ、部活は何処に入るつもりなんだ?」「まだ決めていません。」「そうか。焦らずに決めればいい。」「はい。」ルドルフとアレクサンドラがそんな話をしながら聖マリアアカデミーの駐車場に入ると、そこには大勢のマスコミが二人の事を待っていた。「アレクサンドラ様、入学おめでとうございます。」「入学初日なので、緊張されていますか?」「部活はどうされますか?」記者達から質問攻めにされながらアレクサンドラがルドルフと共に校舎の中へと入ると、校長のシスター・マリアが二人を出迎えた。「皇太子様、お忙しい中わざわざ我が校に足を運んで頂き、大変光栄でございます。」「校長先生、どうか娘の事を宜しくお願いいたします。」「アレクサンドラ様、教室の方までご案内致しますわ。」「いいえ、それには及びません。校長先生、ひとつお願いがあるのですが・・」「何でしょうか?どんな事でもおっしゃってください。」「わたしを特別扱いしないでください。わたしには、他の生徒達と同じように接してください。」「解りました。」シスター・マリアはそう言うと、アレクサンドラの手を取った。「アレクサンドラ様、これから我が校で過ごす3年間の学校生活が、貴方様にとって有意義なものとなりますように。」「有難うございます、校長先生。」 校長室でアレクサンドラがシスター・マリアとそんな話をしている頃、教室では時期外れの新入生に対して興味津々な様子の生徒達が、その事について色々と噂をし合っていた。「ねぇ、そろそろ来る頃じゃないの?」「どんな子かしらね?」「さぁ・・」「皆さん、お静かに!」教室に担任教師であるマルグリッテが入って来ると、生徒達は慌てて自分の席へと戻っていった。そして彼女達は、マルグリッテの隣に立つアレクサンドラの存在に気づいた。「皆さん、本日から皆さんと共にお勉強することになった、アレクサンドラ=エリザベート=ヘレーネ様です。」「アレクサンドラです。皆さんこれから宜しくお願い致します。」 アレクサンドラがそう言って自分を興味津々な様子で見つめている生徒達に向かって頭を下げると、彼女達は温かい拍手でアレクサンドラを迎えた。にほんブログ村
2016年03月23日
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尾道塩ラーメン、スープも美味しいし、麺も美味しかったです。青森煮干しラーメンよりも、こっちの方が好きです。
2016年03月21日
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何度かこのブログで紹介したサラガストルスプリングチップスのソルト味です。ちょっとあの堅●げポテトに似ていますが、結構サクサクとしていて、塩の旨味がしていて美味しかったです。
2016年03月21日
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カルディで買いました。小さくて可愛いクッキーで、マカデミアナッツがぎっしりと詰まっていて美味しかったです。
2016年03月20日
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階段島という不思議な世界で繰り広げられる謎めいた事件。ぐいぐいと引き込まれてゆくような世界観に魅せられました。
2016年03月20日
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連続殺人事件を追う女刑事であるヒロイン。サスペンス面がスリリングで、ロマンス面は少なめでしたが、サスペンス小説として楽しめました。 この作品のヒロインと友人が上流階級出身でありながら、彼らの生活を皮肉っているジョークを言い合うシーンに、クスッとしました。
2016年03月20日
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パワハラ問題に端を発し、次第に明らかとなった会社の問題。窓際の八角さんがいいキャラをしていて、保身と隠蔽に走る上層部の連中よりマシに見えました。面白くて一気に読了しました。
2016年03月20日
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映画「オデッセイ」原作小説。火星に一人取り残されたワトニーの健闘ぶりが面白いし、映画では分かりづらかった部分を説明してくれているので、面白かったです。原作と映画を比較するのではなく、それぞれ別物として楽しめばいいかなぁと。
2016年03月20日
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北欧を舞台にしたミステリー。 ヒロイン・エリカと、パトリックのコンビネーションが絶妙だし、事件の真相が明らかになるにつれて犯人が誰なのかも解り、それまでページの手を捲る手が止まらないほど面白かったです。
2016年03月19日
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アレクサンドラがベルベッドの箱を開けると、中にはハート形にカットされたエメラルドの指輪が入っていた。「お父様、この指輪はわたしに?」「ああ。少し早いが、お前の誕生祝いに。」「こんな高価な物、頂けません。」「受け取ってくれ、アレクサンドラ。わたしの気持ちだと思って。」「はい・・」ルドルフはアレクサンドラの左手の薬指にエメラルドの指輪を嵌めた。その指輪は、彼女の白い肌に映えていた。「良く似合っているよ、アレクサンドラ。」「有難うございます、お父様。一生大事にいたします。」「そう言われると、君にその指輪を贈ってよかったよ。」ルドルフはアレクサンドラに微笑むと、彼女を抱き締めた。 その日の夜、帝国政府は皇女アレクサンドラ=エリザベート=ヘレーネ=フォン=ハプスブルクを明朝10時に皇族として認め、彼女をお披露目するという旨をマスコミ各社へ向けて公式ホームページ上に発表した。 その発表後、世界中のネットユーザー達がアレクサンドラの写真をネット上の様々なサイトや掲示板に載せ、彼女の美しさを絶賛していた。『まさに美少女w』『パパ似で良かったね。』『いやいや、ママの方も美人だよ。』―掲示板にヘレーネの写真が掲載される―『美男美女の両親から生まれたのは美少女でした、ありがとうございます。』『エルジィちゃんも可愛いよ。ママは不細工だけどw』『まぁ、母親に似なくて良かったんじゃない?』―このスレは1000を超えたので終了いたします― 明朝、アレクサンドラが自室で目を覚ますと、女官達がやって来た。「アレクサンドラ様、お召し替えを為さいませ。」「解ったわ。」 アレクサンドラが今日の為に父・ルドルフが誂えてくれたドレスに着替えて鏡台の前に腰を下ろすと、髪結いを担当する女官がアレクサンドラの長いブロンドの髪をブラシで梳き始めた。「お父様、おはようございます。」「おはよう、アレクサンドラ。今日の君はとても綺麗だよ。」「有難うございます。」アレクサンドラが皇帝一家の待つ部屋に入ると、そこには軍服を纏っているルドルフとフランツ=カール=ヨーゼフの姿があった。「お祖父様、おはようございます。」「アレクサンドラ、緊張しているか?」「ええ・・」「堂々としていなさい。そして国民の前に立つときは必ず笑顔で居なさい。この二つの事を覚えておけば大丈夫だ。」「解りました、お祖父様。」「皆様、お時間です。」 皇帝一家がバルコニーに登場すると、オーストリア=ハプスブルク帝国の全国民が彼らを歓声で出迎えた。 父と祖父の間に挟まれながら、アレクサンドラは少し緊張気味に笑顔を浮かべ、国民に手を振った。その様子は国営放送で生中継され、オーストリアのみならず世界中にその映像が配信された。『パパと祖父ちゃん、軍服姿カッケェ!』『アレクサンドラ様お美しい・・まさに女神!』『それに比べて皇太子妃様のボッチぶりが酷いw』―掲示板にバルコニーの隅で佇むシュティファニーの写真が掲載される―『皇太子妃様だけハブられているw』『シュティファニー、どんだけ義実家に嫌われてんだよw』【ハプスブルク帝国に美しき皇女現る】 2015年1月30日、オーストリア=ハプスブルク帝国の首都・ウィーン中心部にあるホーフブルク宮殿にて、アレクサンドラ=エリザベート=ヘレーネ=フォン=ハプスブルク皇女が皇族としてお披露目され、祖父であるフランツ=カール=ヨーゼフ帝と、父親であるルドルフ皇太子やエリザベート皇妃、マリア=ヴァレリー皇女と共にバルコニーへと姿を現すと、国民達は歓喜し、若き皇女の美しさに心を奪われた。 お披露目以前から、その美しさから世界中で注目されていたアレクサンドラ皇女。彼女がどんな宮廷生活を送るのかが、非常に気になるところである。(週刊宮廷 2015年2月6日号より) アレクサンドラのお披露目から数日後、世界中の女性達は彼女のファッション―靴やバッグなどの小物類や、指輪やネックレスなどの装身具類などを常にチェックし、彼女を真似しようと同じブランドの物をこぞって購入するようになり、アレクサンドラの髪型を真似たりするようになった。 それは後に、 “アーニャブーム”と名付けられた。世界中から突然注目されるのと同時に、アレクサンドラは父と共に公式行事に参加する機会が増え、多忙な毎日を送っていた。「お父様、以前お話しした学校の事ですけれど・・」「勿論、約束通り君を学校に通わせてあげるよ。10代の頃の思い出は、一生に一度しかない貴重なものだからね。」ルドルフはそう言うと、アレクサンドラの手を優しく握った。「学校に行って、沢山友達を作りなさい、いいね?」「はい、お父様。」 アレクサンドラは2月からウィーン市内にある名門のカトリック系女子校・聖マリアアカデミーに入学することになった。にほんブログ村
2016年03月18日
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「エルジィ、ちゃんとアレクサンドラお姉様にご挨拶を・・」「構いませんわ、お父様。エルジィは少し恥ずかしがっているだけですから。そうよね、エルジィ?」 ルドルフからなかなか離れようとしないエルジィに向かってアレクサンドラがそう言って微笑むと、エルジィはじっとアレクサンドラの方を見た。「今日から、エルジィと一緒に暮らすの?」「ええ、そうよ。これから宜しくね、エルジィ。」「ねぇ、これから貴方の事をお姉様と呼んでもいい?」「いいわよ。」 年の離れた腹違いの姉妹は、出逢ってすぐに打ち解けた。アレクサンドラはロマの集落で年下の子供達と遊んでいた時の事を思い出しながら、エルジィと人形遊びやかくれんぼをした。「エルジィは、お父様の事が好き?」「お父様の事は、大好きよ。でも、わたしがお母様と一緒に居ると、お父様とは中々会えないの。」そう言った時のエルジィの悲しそうな横顔を見ながら、アレクサンドラは皇太子夫妻の夫婦仲が冷え切っている事に気づいた。「お姉様は、今まで何処に居たの?」「ルーマニアに居たのよ。」「ルーマニアって、確かドラキュラ伯爵が住んでいる所でしょう?そんな所に住んでいて、怖くなかったの?」「全然怖くなかったわよ。あそこにはもう、ドラキュラは居ないもの。」アレクサンドラがエルジィに故郷の事を話していると、そこへ彼女の世話係である女官がやって来た。「エルジィ様、ピアノのお時間ですよ。」「まだアレクサンドラお姉様と遊びたいのに・・」「アレクサンドラ様はお忙しいのです。さぁ、お早く。」女官はエルジィの小さな手を引っ張り、無理矢理エルジィをアレクサンドラの元から引き離した。「エルジィ、後で一緒に遊びましょうね。」 エルジィに向かってそうアレクサンドラが叫ぶと、彼女はアレクサンドラの方に振り向き、静かに頷いた。「アレクサンドラ様、こちらにいらっしゃったのですね。」アレクサンドラが自分の部屋へと戻ろうとした時、女官がそう言って彼女の元へと駆け寄って来た。「もうすぐヴァイオリンのお稽古の時間ですよ。先生が来られる前にお部屋にお戻りください。」「わかったわ。」 アレクサンドラがホーフブルク宮で暮らすことになってから、彼女は毎日礼儀作法やヴァイオリン、ピアノなどの楽器や、勉強などを家庭教師達から学んでいた。その上ルドルフから社交界デビューに向けて、ダンスのレッスンを受けていた。「アレクサンドラ、ここ一週間でかなりダンスが上達したね。」「お父様の教え方が上手いからですわ。」アレクサンドラがそう言って笑うと、ルドルフは慈愛に満ちた目で彼女を見た。「お父様、どうかなさいましたか?」「いや・・君と初めて出会った時、どうなるのかと思っていたが、このままだと何も問題なく君を社交界デビューさせられそうだ。」「まぁ、そうですか。それよりもお父様、エルジィの事なのですが・・」アレクサンドラの口からエルジィの名が出ると、ルドルフは微かに柳眉をつり上げた。「あの子が何かしたか?」「いいえ。ただ、エルジィはお父様の事が大好きで、中々会えない事を寂しがっていました。だから・・」「最後まで言わなくても解る。エルジィには今まで寂しい思いをさせてしまったから、これからは仕事の合間に会いに行くとするよ。」「有難うございます、お父様。」「さてと、今日のレッスンはこれくらいにして、そろそろお昼にしないか?」「ええ。エルジィも呼びましょう。」 昼食の時間となり、アレクサンドラはルドルフとエルジィの三人で昼食を取った。「エルジィ、お口にソースがついているわ。」アレクサンドラがそう言ってエルジィの口についているトマトソースをナプキンで拭き取っていると、部屋にシュティファニーが入って来た。「エルジィ、こんな所で何をしているの?お昼はお母様と食べる約束だったでしょう?」「ごめんなさい、お母様・・」母の怒り狂った顔を見たエルジィが咄嗟にアレクサンドラの背に隠れると、シュティファニーはエルジィの小さな腕を掴んだ。余りの痛さに、エルジィは悲鳴を上げた。「皇太子妃様、エルジィを叱らないであげてください。」「わたしの娘を手懐けようなんて思わない事ね!さぁエルジィ、お部屋に戻るわよ!」「いや、お父様と一緒に居る!」エルジィは必死で母親の手を振り払おうとしたが、そうすればするほど彼女の手が自分の腕に食い込んでいき、痛みが増していった。「いい加減にしないか、シュティファニー。一体何が気に入らないんだ?」「全てですわ!この子が宮廷で暮らしている事が我慢できないというのに、その上エルジィと仲良くなるなんて、わたくし耐えられないわ!」「だからと言って、嫌がるエルジィの腕を掴む事はないだろう?」ルドルフはそう言って妻を睨み、彼女の手を娘の腕から退かした。エルジィはルドルフの腕の中に飛び込み、シュティファニーにそっぽを向いた。娘に初めて拒絶され、傷ついたシュティファニーはその日一日中、自室に引き籠ったまま出てこなかった。「お父様、わたしいけない事を・・」「気にするな、アレクサンドラ。あいつは少しおかしいんだ。今君があいつに何を言っても無駄だ、放っておけ。」「はい、解りました。」 その日の夜、アレクサンドラが自室で勉強していると、ルドルフが部屋に入って来た。「こんな時間まで勉強をしているのか、精が出るな。」「お父様、何かご用ですか?」「いや、お前にこれを渡したくてな。」 ルドルフはそう言うと、背中に隠していたベルベッドの箱をアレクサンドラに手渡した。「これは、何ですか?」「開けてみろ。」にほんブログ村
2016年03月18日
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今日のお昼のお供は、イオンのスーパーで買ったマイクポップコーンのチーズ味。フリトレー社のポップコーンは外れなしで美味しいです。
2016年03月18日
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