『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

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2006.05.04
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やってきました!  『明日の記憶』試写会

配布するプリント類の折り込みをし、会場内の案内し、注意事項を説明して回り、
チケットを配布したり回収したり……。
1100人のイベントだったのですが、やはり体力は使いました。
私に気がついて声をかけてくださった方々、どうもありがとうございました。


さて、『明日の記憶』の感想ですが、正直なところ、観るまでは
「感動して涙を流したいな」
「自分がアルツハイマー病にかかったら大変だから、勉強のために見たいな」


ところが、観終わった直後の私の感想は
「面白かった……」
です。

「アルツハイマー病を扱っている話なのに、面白いとは不謹慎な!」
と憤る方もいらっしゃると思いますが、
「だって、面白かったんだもん。仕方ないじゃん」
としか言いようがありません。

隣で見ていた妻と妹は号泣していたので、感動できないわけではありません。
ただ、私はそれ以上に映画の中に入り込めて「面白かった」のです。

渡辺謙プロデューサー、堤幸彦監督は天才ですね。
映画を観た後、原作も読んだのですが、原作は技巧的な上手さがあるのに対して、

映画版は原作にほぼ忠実なのですが、テンポを良くし、物語に起伏を作り、
丁寧に映像を作ることで、エンターテインメント作品として成立させているのです。

だからこそ、この作品の中へ「自然」に入り込むことができたのです。

上映会のあと、渡辺謙さんと糸井社長によるトークショーがあったのですが、その中で、
「病気に『立ち向かう』のではなく、『寄り添う』のです」


重たいテーマで、重たい内容なのに、なぜか重さが残らない作品。
たぶん、その理由は重たいテーマを「自然」と観客自身の中に吸収させるチカラが
あったからだと思います。
虚構ではなく「リアル」なのに、残酷ではなく「自然」なのです。


「ものすごく重たい内容なのに、重さを残さない映画」
という点では、この映画は私が好きな 『ライフ・イズ・ビューティフル』 に近いものがあります。

こういう作品が増えるは、とても嬉しいことですね。





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最終更新日  2006.05.05 04:48:12
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