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2005年03月04日
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カテゴリ: 私の愛する本たち




ご無沙汰してしまいました。

久々に春のメッセージをお届けしようと
思っていたのに・・・。

ふと目覚め、カーテンを開けると
そこは真っ白な雪景色。

それにしても、よく降りますね。

昨年12月に義父を亡くしてから
早や3ヶ月の月日が過ぎようとしています。

あれから・・・本当にいろいろなことがありました。

12月31日には、雪かきをしていた夫が
突然ぎっくり腰になりました。

疲労も重なっていたのだと思いますが
お陰様で、今は元気に仕事に通っています。

中3の娘は、表向きはとても明るく振舞っていましたが
精神的なショックや受験のストレスが重なり
長い間、体調が思わしくなく、頭痛や腹痛や腰痛に悩まされて
病院通いを続けていました。

そんな状況の中、受験を目前に控えた2月5日(土)に
3歳から続けてきた合唱の仲間である高校生3人とともに
“Soft Voice”というユニット名で
練馬区主催の「夢・エリア・ねりま アカペラ・コンテスト」
に出場したのです。

受験勉強に加えて、歌のレッスンが入ったことは
かなりハードで大変だったと思うのですが
受験目前まで、大好きな歌を歌い続けることが
逆に娘を支えていたのかもしれません。

コンテストでは、予選を通過したプロ・アマを問わない14グループが、
持ち時間12分の演奏を行ない、入賞した3グループは
練馬区の主催で9月3日(土)に『ゆめりあホール』で
ライブを行うことになっていました。

さすがに、どのチームの演奏も素晴らしい!!
すでにプロとして活躍しているグループや
筑波大のアカペラサークルのメンバーも
素晴らしい演奏を披露してくれました。

ゲストは男性5人のコーラスグループ“TIME FIVE”で
審査委員長はジャズボーカリストの丸山繁雄さんでした。

そんな中、思いがけなく娘たちのユニット“Soft Voice”が
入賞してしまったのです。(^^ゞ

体調不良と戦いながら、受験勉強の合い間にレッスンを重ねてきた娘にとっては
何よりも嬉しいご褒美だったと思います。

娘は「おじいちゃんにも見せてあげたい!」と、義父の仏前で
いただいたトロフィーを誇らしげに掲げていました。

しかし、そんな喜びばかりに浸ってもいられず
「23日の都立受験もなんとか乗りきってほしい」
と、願い続けてきました。

本当に、受験生の母としては、実際
気が気ではありませんでしたよ。(^_^;)

そして3月1日、いよいよ都立高校の合格発表の日。
娘に、嬉しい春の便りが届きました。

「私、○○高校に受かったよ!合格したよ!」と
満面の笑顔で報告する娘の笑顔は
本当に輝いていました。

娘は、義父の仏前にも報告し
菜の花と桃の花を供えていました。

おじいちゃんも、天国で、きっと娘の合格を
喜んでくれていることでしょう!

さて、息子の方は、1月15日、16日とセンター試験を終え
2月25日に志望する国立大学の前期試験を受験しました。

息子は「センターの方はまずまずだったんだけど
今回は、ちょいまずったなあ!(^_^;)
12日の後期試験に賭けるよ!」
と言い、後期試験の勉強をしています。

前期試験の合格発表は3月8日(火)ですが、結果は厳しそうです。(^_^;)

後期試験の合格発表は・・・3月20日(日)。

国立大学受験の道のりって、本当に長いですよね。

もしかしたら、息子の春は、来年までお預けかもしれないけれど
自分の夢に向かって、最後の最後まで諦めずに頑張ってほしい。

自分の目指すべきものがあるのなら
母は、ずっとずっとエールを送り続けますよ。



『さくら子のたんじょう日』

◆『さくら子のたんじょう日』宮川ひろ・作/こみねゆら・絵/童心社
/2004年11月20日 初版 第1刷発行


昨年の2月、この絵本の作者である宮川ひろさんの
素晴らしい語りを聴かせていただきました。

宮川さんは元教師で、新日本童話教室に学んだ後、
『びわの実学校』に投稿。

赤い鳥賞文学賞他、数々の賞を受けています。
創作に『天使のいる教室』(童心社)、『先生のつうしんぼ』(偕成社)
絵本に『びゅんびゅんごまがまわったら』(童心社)他作品多数など
多数があります。


春が恋しいこの季節、春らしい淡くやさしい表紙の
素敵な絵本に出会えました。

こみねゆらさんの絵が、温かく、やさしく語りかけてくれます。


2年生の夏。
さくら子は、母さんにきいてみました。

「わたしの名前ね、どうしてさくら子になったの?」

「山のさくらの木からもらった、さくら子よ。
そうだ、この夏休みに、あのさくらの木に
あいにいってこようか、ね」

電車に乗って、山あいの小さな駅に降り立ち、
さくらの木に会いにいきました。

するとその木は、下は栗の木なのに、上に大きく伸びているのは
まさしくさくらの木だったのです。

台風で、まだ若かった栗の木は頭を折られ、
上へ高く伸びることができなくなりました。
それから2年後、折れてしまったその頭はウロになって、
落ちた葉っぱが土になり、小鳥がさくらんぼをついばんでそこへおちて
芽を出したのです。

この木は、栗の木が身ごもって、さくらという赤ちゃんを生んだので
「みごもり栗」と呼ばれました。

それからは、この栗の木にあやかって
赤ちゃんがほしい人がお願いにきたり
赤ちゃんを身ごもると、無事に生まれますようにと
たくさんお人が訪れるようになったのです。

さくら子の母さんもここにお願いに何度も訪れました。
最後に、さくら子のたんじょう日の真相が明かされます。

私も大きくなって、あんなやさしい花を咲かせたいなと
さくら子は思いました。

胸にじーんと響いてくるような、爽やかであたたかい絵本です。









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最終更新日  2005年03月04日 23時16分34秒
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