WOがキライ!(R)

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2025/04/04
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カテゴリ: 街の記憶
〔20050404〕
「土佐、高知と聞いて何をイメージするか?」

坂本竜馬、自由民権運動、はりまや橋、一本釣り、酒、土佐犬、台風。
こんなところだろうか…。

県の人口は約80万人しかなく、10万人以上の都市は高知市だけで、たいした産業もない。
つまり、現金収入が少ないという意味では“貧しい土地”であり、共稼ぎが当たり前だった。
女性も男性と同じように稼ぐ結果として、 女性は元気で強かった。
男女同権には経済的な自立が必要だということが実感できる土地だった。

イメージ通り女性も含めて酒飲みは多く、「司牡丹」「土佐鶴」などの地元銘柄が一般的に飲まれていた。
しかし、毎年開催され、TVでも報じられる 「1升瓶早飲み大会」 は信じられない光景だった。
女性の優勝者でも、1升の酒を飲み干すのに2~3分だったのではないだろうか?
少なくとも5分はかからなかったと思う。

宴会好きの土壌からは、皿鉢(さわち)料理という文化も生まれている。
大皿に旬の食材などを盛り合わせたものだが、大人も子供も、酒飲みもそうじゃない者も、ずっと居る者もちょっと顔を出した者にも対応できるように工夫されている。


市内の高校のグランドに、屋根のついた土俵が当たり前のようにあるのを見た時には驚いた。
子供の頃に大相撲名古屋場所で見て以来、久々に目にした土俵だった。

高知市の中心部には高知城があった。
木造の趣がある城で、観光客用の土佐犬も常駐しており、桂浜とともに観光名所となっていた。
“賭け将棋” の場でもあった。
高知では公営以外の賭け事も実に盛んで、ごく日常的な事だったのだ。

住んでいたのは1970年代後半までのことだから、現在どんな風になっているかはわからない。
しかし、中心部にはいわゆる色町も残っており、いわゆる“飲む、打つ、買う”が揃っていて“金があれば飲んで遊ぶ”という土地柄だったように思う。

農業、つまり土地に縛られるイメージも薄く、平地に住んでいれば温暖な気候も享受できるため、(実際にはアキラメだったかも知れないが)明らかに後年住んだ東北地方とは異なる “ある種楽天的な気風” があったと思う。

(続く)






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Last updated  2025/07/18 03:04:32 PM
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みさみさこ@ Re:腰痛?晴天の霹靂(4)(11/30) 腰痛に悩む友人にも緩消法をすすめていま…
くらもち@ Re:14歳6ヶ月、元気です。(01/29) あの子たちがもうそんなお年ですか。そり…
トラのコ(uTu) @ Re:いよいよ「日本vsコートジボワール」(06/14) 日本、韓国、ドイツ、南アフリカ、ブラジル
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