家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
こんにちは、坂本です。久しぶりのメルマガですね。今日は子どもの幸せにつながる大事な視点について書いていきます。・子どもをどう導けばいいか迷っている・中学受験や大学受験を考えているそんな方に知って欲しい内容です。■ 一斉授業で失われるもの─────────────────────────学校の授業を思い出してみてください。ほとんどの学校は、いまでも一斉授業がおこなわれています。全員が黒板の方を向いて先生の授業を聞くというスタイルです。最近ではタブレットやPCを使って授業をおこなう場面も増えてきました。集団授業は全員が同じ内容を一斉に学ぶので、生徒によっては、「授業に付いていくがやっと」という子もいれば、「簡単すぎて授業が退屈」という子もいます。あるいは、「他に学びたいことがあるのになぁ」という生徒もいることでしょう。集団授業はひとりひとりの学習進度や学び方に合わせられないので、効率の悪い学び方でもあるのです。少し厳しい言い方をすれば、時間を浪費する授業です。もともと集団授業というのは【全員で同じ方向を向いているとき】に、効果を発揮する学びのスタイルです。たとえば、将来の夢が全員 医師で、医学部受験を目指しているという集団に授業をするなら一斉授業のスタイルがベターです。なぜならこれが一番効率が良いから。(学力別クラス編制も必要になります)しかし、学校に通う生徒は、十人十色。意欲も夢も意識もみな異なります。そんな中で、一斉授業をするのは限界があるのです。そこで最近進められているのが、【探究型の授業】です。子どもたちひとりひとりの興味関心に合わせてそれを深掘りしていくスタイルの授業形態。1クラスあたりの人数も少なく、先生は、その子の学習の仕方をサポートしたり、新しい課題を与えたりします。その子に何かを教えるティーチングはしません。コーチング、あるいはアレンジをする役割です。こうした教育がもっと広がっていけば、ひとりひとりが自分と向き合い、意欲を持って学び、自分が活躍できる、貢献できる未来が描けるようになるのではと思います。■ 学校の選び方、それで大丈夫?学校選びは重要です。選ぶ基準としては、いろいろありますが、代表的なものは以下の5つです。(1)偏差値(難易度、人気度)(2)教育理念(3)校風や伝統(4)部活動(5)通学時間この中でも、偏差値が大きな選択基準としている人も多いのですが、今後は<その学校の授業スタイル>にも注目してほしいと思います。先ほど探究型の授業を紹介しましたが、ひとりひとりに向き合い個性や強みを高める土壌がある学校かどうか。ここがとても重要になってくると思っています。これからの時代のキーワードです。基礎学力もしっかりつけさせながら、子どもたちが自分の好きなことを見つけたり、興味のあることを深掘りする機会を与えてくれる。まわりの先生たちが支援してくれる。そうした学校を選ぶことをオススメします。偏差値はそこまで高くないけど、そうした取り組みを推進していて中高生のうちから驚くような活躍している、そんな学校が増えていくと思います。これからは「何についてどこまで深く学んできたのか」「得意分野は何か」「まわりの人や社会に対して、自分の得意分野を活かして、 こんな貢献をしてきた」といった面がより評価、求められるようになるでしょう。また、そうした得意分野での貢献をしてきた人は、自分の成長を求め、幸せを感じることができます。ぜひ、偏差値だけにとらわれない学校選びをしてみてください。■家庭でも、得意を伸ばしてくださいすでにお気づきの人もいるかもしれませんが、先ほど紹介した【探究の授業】は、家庭でこそ、進めやすいことでもあります。自分の子が、何が得意で、何が苦手なのか。そのあたりに気付いている方も多いと思います。パズルが好きな子にはどんどん与えればいいし、勉強が得意な子、好きな子はどんどんやればいい。読書、電車、組み立て、細かい作業、絵を描くこと、プログラミング、ピアノ、英会話、おしゃべり、運動が得意などなど。勉強があまり得意でなくても全然問題なし!得意な面を、さらに伸ばしてあげてください。子どもも楽しく、夢中になって学んでくれます。苦手なことを克服するよりも、得意なことを通して、苦手が自然と薄れていく。そのような方向でお子さんを導いて上げてください。お子さん「らしさ」の柱を立てて、さまざまな体験をとおして、伸ばしていくのです。皆さんの子育て、学校選びの参考になれば幸いです。ありがとうございました。坂本 七郎追伸:そろばんの自学自習用の問題集を作りました。『珠算能力検定・珠算検定試験問題集 1級・準1級・2級・3級』(日本能率協会マネジメントセンター刊・まなぶてらす編著)https://amzn.to/3v8mO4Z(10月29日発売)そろばんの学び直し、検定受検にチャレンジしたいという方におすすめの内容になっています。そろばんを動画で学べるのが特徴です。そろばん解説動画一覧はこちらそろばんは、算数を得意にし、数の概念を学べる非常に優れたツールです。私もそろばんを習っていましたが、未だに頭のなかで暗算をして、さまざまな計算に役立てています。■発行:株式会社ドリームエデュケーション■坂本運営のオンラインスクール「まなぶてらす」 質の高い250名超の講師陣から好きな先生を 選んで24時間365日レッスンを受けられる。 勉強と習いごとのレッスンを1か所で受けられる 総合型オンライン家庭教師サービスです。
2021/10/14
コメント(0)