全3件 (3件中 1-3件目)
1
![]()
音楽の先生向けの月刊誌があります。いつもはCDがつかないのですが、ときどきCDがつくようです。その際は別冊付録で楽譜もついてくるので、大変おトク。一般のCDには収録されていない音源が入っていたりしますので、合唱コンクールや音楽会の選曲で候補を探している場合、レパートリーの一つとして買っておくのもいいかも。先日、初めて買って聴いてみましたが、なかなかの名曲揃い。歌っているのもプロの合唱団なので、正式なCDを買うのと同じぐらいの価値があると思いました。『教育音楽』中学・高校版4月号 【メール便なら送料無料】教育音楽 中学/高校版 2013年4月号CD付/(株)音楽之友社 特価1950円ここにしか収録されていなかったお目当ての合唱曲は、「音の架け橋」という曲。イントロからの印象的なメロディとストレートで愛情たっぷりの歌詞が、耳について離れません。特に、「いつもわらってなにげなくすごしたい ときどきなにげなく すごせない」という歌詞が、僕的にはツボでした。(^^)他の曲も、かなりいい♪公式サイトで、全曲視聴できます。 では、雑誌の中身はというと・・・これも結構面白い。「音楽を教える」というのは、けっこう難しいんです。カタチのないものを教えるから。雑誌で取り上げられている実践事例は、さすが。カタチのあるところから、見えないものを見えるようにしていく工夫が見られました。そういうわけで、音楽の先生でなくても、音楽や合唱が好きなら、おススメ!===============================『教育音楽 中学/高校版』2013年4月号(雑誌記事の中から、印象深かった一部を紹介)・CDの売り上げ、歌う人には、なぜ1%しか入らないのか? あとの99%は 何に使われるのか? (東京都足立区立A中学校の授業より) ・土日の練習は、40分間の筋トレとストレッチから。 1つの動作に30秒から1分かけて念入りに。 「天然の楽器」づくりをコツコツと。・顧問は、「いますぐできなくてもいい。 繰り返して 意識してくれれば」 と何度もフォローする。 (埼玉県のある中学校合唱部の練習より) ・音程確認は すべてのパートを一緒に行う。 ・教室の4隅にキーボードなどを置き、 ピアノを弾くことができる生徒が、 担当するパートの旋律を弾く。 (「授業の悩み 解決します!」のコーナーより) ・スクールカウンセラーは、 子どもを支援するためのネットワークをもっている。 (虐待事案では、)児童相談所への通告から、 次にどうすればよいか算段してくれる。 警察署にある少年サポートセンターも役に立つ。 職員はほとんどが臨床心理士だし、 匿名で相談にのってくれる。 (「教師の悩み相談室」のコーナーより) ・歌うときはピアノの周り、 説明や作業は机、というふうに めりはりをつける。 ピアノの周りに集めるのは、お互いの顔が見えるようにというねらいもある。・なんといっても音楽はコミュニケーション。・「1,2,3(4は言わない)」・がなるように歌ったら、あえて伴奏を小さく弾く。・はじめから発声法の注意はしない。 音楽をする上では必要だがあくまで二義的なこと。・よくなくても「いいですね」 (「高等学校 私の教材料理法」のコーナーより) ・歌曲「花」 T「つくられたのは 今から110年も前です。 では 当時の隅田川のようすと、現在の隅田川のようすを 見比べてみましょう」 (「中学校 私の教材料理法」のコーナーより)============================一見ジャンルが違うように見えて、自分が今研究している「特別支援」に通じる内容が、かなり載っていました。こういう音楽教育の専門誌を読むのは初めてだったので、勉強になりました。(^0^) ちなみに、小学校版もやっぱりCD・楽譜つきです。●教育音楽 小学版 2013年4月号(公式サイトにリンク)こちらの収録曲の中では、「いつも何度でも」の覚 和歌子さん作詞の「いのちの地図」が気になります。 興味のある方は、リンク先から、試聴してみてください。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2013.08.30
コメント(0)
![]()
『ザ・ファシリテーター 人を伸ばし、組織を変える』(森時彦、ダイヤモンド社、2004、1600円)この本の読書メモ、今回が最終回です。これまでの取組によって何が変わったのか、いろいろな人の感想や意見が述べられています。これまでの読書メモを振り返りながら、ご覧ください。前回はこちら。(第1回はこちら。)===============================『ザ・ファシリテーター』7(第6章「何が変わったのか」より。 太字部分が、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)<何が変わったのか>・以前は、気に入らない意見が出ると、真っ先に言い返していたのに、 黙っている(ようになった)。・議論が行き詰りそうになると、立って前に出ていく。 ホワイトボードの真ん中に縦線を引くと、 左側に賛成意見、右側に反対意見を並べていって、 賛否を整理したうえで、自分の意見を言う(ようになった)。・縦に線を一本引くと、 左側に「コントローラブル」、 右側に「アンコントローラブル」と書いて、 皆の言うことを、黙々と左右に整理していった。 先輩が「自分たちがコントロールできる左側の課題に集中しよう」 と言われてから、議論が急に建設的に。・ファシリテーターの人たちは、 チームが達成しようとしている目的から絶対に目を離さない。 そのうえで、人と人とのインタラクションに注目している。・ファシリテーターの声や話し方、態度から、 前向きなエネルギーを強く感じた。・「すぐやってみよう」 「ダメだったら、変えたらいい」 というサバサバした雰囲気。・一流のスポーツマンのようなたくましさ・他人と話をすることを 恐れなくなった。・自分を開放し、他人から率直なフィードバックをもらうほうが、 自分が成長する、というふうに考えられるようになった。・議論の過程で起こる化学変化を楽しむ心を覚えた。・チームとの一体感を心から感じられるようになってきた。・堂々巡りの構造を可視化する。(p339 図表27 循環する議論)・活動を通じて、グループで問題を解決するスキルを身につけていた。(p330から最後まで)============================ファシリテーションの威力はやはりすごい、と感じます。現代の企業やスポーツチームの中でも、チームとして機能しているところは、少なからずここで述べられてきたようなことはされているのではないかな。 この小説には「2」があります。読みかけのまま進んでいないのですが、「1」の読書メモが完結したのを機会に、また読み進めていきたいです。 『ザ・ファシリテーター 2 理屈じゃ、誰も動かない! 』(森時彦、ダイヤモンド社出版研究所、2007、1600円) ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2013.08.11
コメント(0)
![]()
書きかけで止まっていた読書メモ、再開します! 『ザ・ファシリテーター 人を伸ばし、組織を変える』(森時彦、ダイヤモンド社、2004、1600円)この本で扱われている「ファシリテーション」という手法、この間研修会で体験してきました。他の方と話し合う時に、「相手の言うことを否定しない」というルールがあらかじめはっきり示されたので、非常に話しやすかったです。普段他の場所では言わないような自分のことも言っちゃいました。(^^;)さて、今日は『ザ・ファシリテーター』というビジネス小説の読書メモの第6回。(第1回はこちら)ここでは、「自己紹介」のちょっとしたアイデアが出てきます。ついでなので、そのアイデアにのっとって、僕の自己紹介をやってみましょう。 <ウソつき自己紹介>このブログの著者、「にかとま」です。次の4つのうち1つは、真っ赤なウソ。それを見破ってください。 1.教師になる前は、ゲーム会社勤務。 2.小学生のころ、1万円をひろった。 3.「いつも何度でも」を合唱用に編曲し、指揮した。 4.学校心理士の資格あり。 「自己紹介」が一方的にならず、聞く方が真剣になる、いい方法だと思いました。また、自己紹介をする方も、意外な経歴や言いたいことを3つまで入れられて、なかなかいいです。盛り上がりそうなので、機会があれば新しい集まりのときにやってみたいです。(ちなみに、最後のがウソです。学校心理士ではなく、特別支援教育士の資格を持っています。)それでは、いつもどおり端的に、読書メモとして整理していきたいと思います。===============================『ザ・ファシリテーター』6(今回は、第4章「SWAT」の途中から第5章の終わりまで。 太字部分が、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)<ウソつき自己紹介> ※具体例は上の例を参照 ・アイスブレークの1つ。 ・メンバーの意外な経験が披露される。 ・メンバー同士、意外な側面を知り、部屋の中が驚きと笑いで満たされる。 ○同僚をよく理解し、みんなの気持ちをほぐすのに大変役立つ。やっぱり、まずはメンバー同士がお互いを理解することからですよね! あと、気持ちをほぐしてリラックスしながら意見を言えるのも大事です。 さすがこの自己紹介法は、大事なところをおさえてますね。(^^) <グループダイナミックスの「ラボラトリーメソッド」> (1)グループの活動に参加しながら、 その行動そのものを観察し、その背景を分析する。 (2)その結果をメンバー相互にフィードバックし、 お互いに次の行動に反映し、 それをまた観察・フィードバックする。 ・リーダーが自分のリーダーシップについて、 関係者から率直なフィードバックを受けるセッションも効果的。・自己開示とフィードバックを通じて、 人間として大きく成長する機会をつくる・物事がまとまる、つまり「収束」する前に、 必ずいったん「発散」という過程を通る。 = しっかり「発散」させる。 テーブルを叩いて喧々諤々の議論をする。「収束」と「発散」というキーワードで、 議論の過程をまとめているので、わかりやすいです。 「発散」ができていないと「収束」もできないわけですが、 そうすると、いかに「発散」させるか、というのがキモになりそうですね。<タックマンのモデル> ・組織は、形成された後、 すぐに機能(パフォーミング)しはじめるのではなく、 その前に、ストーミング(混乱・対立)があり、 ノーミング(統一)が進んで はじめて機能しはじめる。・「あっ、ストーミングが始まったな」とか 「いよいよパフォーミングを始めた」とか、 グループダイナミックスを楽しむようにする。「離見の見」というのにも通じますが、 渦中にいながらも少し離れて見ることで、 いやなトラブルであっても冷静に受け止めることができる、 ということも、あるかもしれません。 カウンセラーさんとかは、カウンセリングしながらも このテクニックを使っていそうですね。 客観的に冷静に見ることができずに、感情的に引きずられちゃったりしたら 成立しない職業ですから。 ストレスマネジメントとしては、こういうことを知っておくことって とても大事でしょうね。 <会議のグランドルール> ・会議の運営方法やマナーについて確認しておく 大事ですね。 本書では、グランドルールもメンバーで話し合って作っていました。 学校とか、時間が限られている1発ものの会議とかだと、 これはファシリテーターのほうからいきなり出す場合もあるかと思います。 この間の会では、ラミネートカードに大きくルールを書いたものを ぽんぽんぽんと貼り出されて確認されていました。 視覚的なルールカードで、太い目目立った文字で示されるのは かなり効果的だと思います。 <重みつき多重投票> ・赤、青、黄、3色1セットになった直径2cm程度の円形のシールを使用。 ・赤は5点、青は3点、黄色は1点とする。 ・一人ひとりが3つの重みつきのカラーシールを気に入ったカードに投票し、 多数決で決める。 ・同じカードに複数の色を投票するのは、なし。 ・重みつき多重投票だと、差がはっきりと出るので決着しやすい。 ・アイディアを出し十分議論したら、この多重投票で決定して どんどん前に進む。 ・立ち上がって、見て回って、カラーシールで投票することで 気分転換にもなる。これはこの本で初めて知ったやり方ですが、 すごく面白い!と思いました。 たとえば今日の引用部分のアイデアについて実施希望投票をするとすると、 「重みつき多重投票」に赤シール(5点)、 「会議のグランドルール」に青シール(3点)、 「ウソつき自己紹介」に黄シール(1点)、 という感じですかね。 集計後の点差が開いて決定判断がしやすくなるのと、 参加者が優先順位について頭の中で考えやすくなるので、 使い勝手がいいような気がします。 ただ、参加者が多いと集計の計算に時間がかからないよう、 機械的・自動的に集計が出るような工夫があるといいと思いますが。 機会があればぜひやってみたいです。 ・ファシリテーターは、単にツールを当てはめるだけではなく、 視野を広げる、考えさせる、動機づける。 (p206~p327より)============================この本も残すところあとわずかとなりました。 次回は、第6章「何が変わったのか」を参照します。6章と「エピローグ」で この本は終わりです。 では、また次回! ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2013.08.04
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1