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某小学校の校長先生から電話があり、キノコを観てほしいとのこと。職場の近くでしたので明日立ち寄りますと返事をして、つめたい小雨の昼すぎにのぞいてきた。30CMほどの直径のクスの切り株にのびのび羽をのばした春の使者のヒラタケがびっしり。大寒以降おもいだしたかのように冬将軍が働きはじめた近畿地方だが、すでに着実に春は近づいてきているようだ。 ヒラタケにつづいてアミガサタケ、シメジモドキと春を決定づけるキノコたちが顔をみせはじめるころには列島はアジア本来の相互扶助の精神が復活するのだろうか。なにか殺伐とした風景のみが目につく今日この頃である。そんな日々の中でひさしぶりにホッと一息つけるひとときをたまわった。校長先生お電話ありがとう。
2008年01月29日
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私は小学生高学年より、墓地が好きでしょっちゅうここへ遊びにきて、長時間、遊んで墓守が心配して見に来るほどだった。そんなおりあまりこの地蔵には注目することがなかつた。それよりも、線香の灰のねじれの形や、神経を集中させると灰がこぼれ落ちる音が大音響になるのを楽しんだりしていたのだ。きのこに出会って以来、40年あまり身近にいて注意をはらうことのなかったこの地蔵に10年ほど前からすこしずつ親しみを感じるようになった。かといってどうということはないのだが、最近は月々の墓参にはかならず声をかけることにしている。
2008年01月22日
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雨意の追谷墓苑はまたまた花束がいっぱい。雨月ながら今日は望月のはず。ときおり時雨のわたる市章山へつらなる広葉樹の斜面(なぞえ)は啼鳥に満たされ、大寒すぎの午後にもかかわらず春を感じる空気に満たされていた。久々に奥津城の導入口にたたずむ地蔵に声をかけ香を手向ける。帰路、無縁墓を守る六地蔵にも香を手向け自身の心としばし向き合う。去来する影は死者の面影ばかり。齢を重ねるといつしか生者より死者の数のほうが多くなっていることに気づかされる。それでも愚かにも生かされていることの意味を降りかかる火の粉を払いつつ、今年は小走りのままに考えてみようと思っている。いよいよわが人生、佳境に入りあそびも命がけの様相を呈しはじめた。全身を神経にして、しかし、たのしみつつ駆け抜けようと地蔵たちにウインクして別れた。
2008年01月22日
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ギャラリーきのこの20日のイベントは黒澤明のデルス・ウザーラ鑑賞会でした。デルス・ウザーラのようになりたくてなれなかったJ-FAS古参の会員たちが男泣きしたというのでそれが観たかったのですが、残念ながら午後8時まで仕事で皿洗いにかけつけたときにはすでに宴会も果てていました。皆を送り閉廊したのは午後10時半を回っていました。それからの三田までの六甲の山越えは積雪の中普通タイヤでのスリル満点の帰宅で、到着したのは午前1時少し前。さすが大寒。うれしい冬将軍の到来に初絞りの新酒で乾杯して寝たことです。 あくる朝は高速が閉鎖、特急バスで有馬街道経由での出勤。もっと仕事がほしいなと思いつつ一日をやりすごしての帰路、大寒の夜は雲ひとつない夜空にオリオンと14番目の月がさえざえと微笑みかけてくれました。「捨てる神あれば拾う神あり」わたしの金科玉条の言葉ですが、この言葉を思い出すときはなぜか14番目の月が頭上に・・・。
2008年01月22日
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曇りのち雨の予報が晴れてしまった一日でしたが、リュドミーラさんが女友達を伴ってのぞきましたので、MJQのジャンゴとジョー・パスのそれを聞き比べてからロシアン・ポップスに。テープ、CD、LPあわせて300点強のエストラーダ(ロシアの流行歌)のコレクションにロシア人のリュダさんもびっくり。しらないというマリア・パホーメンカからはじめてヴァレンチーナ・タルクーノヴァ、ソフィア・ロタルー、ローゼンバウム、オクジャワ、レオンチェフ、ヴィソツキーなどを流していますとMOOKきのこの時田さんがきのこケーキ持参で顔をのぞかせましたのでジャズに切り替え、MJQとジョー・パスの「ジャンゴ」を聞き比べ。ドラムが好きという時田さんにはマックス・ローチの「It's Time」を流しました。そのうちホームぺージやブログでマンダラ・カフェのことを知った小山さんや田中義人さん、中川くん、宮尾さんたちが来られましたのでいろいろとりまぜて聴いていただき、閉店は7時前となりました。ということでなかなか快調な滑り出しでした。
2008年01月20日
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この日は極力神戸に居ないようにしているのですが、今年は平日でしかも毎日きのこクラブのレクチャーのある日でいたしかたなくとどまっていました。13年目の1月17日ですが、松の内が明ける頃からさまざまな花束やお菓子が届きます。わたしが人生で唯一、師と仰いだ山本古瓢先生の遺句に「鳥雲に享くるのみなる手を浄む」という大好きな作品がありますが、わたしたちには毎年贈られてくる花束を眺めていて、生きている間にいささかもご恩がえしが出来ぬことを思い、そのたびに古瓢先生の「享くるのみなる」を思い出します。わたしたちの一年はこの震災の日からはじまりますならいとなってしまいました。
2008年01月18日
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マンダラ・カフェ先週土曜日よりスタートしました。ペレストロイカ前後までのロシアンポップス(エストラーダ)、と60年代~80年代頃までのモダンジャズをアナログLPレコードを主体に流しながらきのこの悩みやヘテロなアートの話題を語り合いましょう。毎週土曜日午前11時~午後6時まで。シーズンともなれば、きのこの呼び声にいざなわれて時々野山へでかけますので、来廊の際は電話で確認しておでましください。ギャラリーきのこのカフェ案内毎週水曜日 なごみカフェ(喫茶のみ) 伝統芸能にくわしい松田陽子さんが担当。和の心を伝えます。毎週金曜日 ロシアン・カフェ(ロシア風きのこランチ・喫茶) 上田亮子さんと扇エリザベータさんによるさわやかなロシアの心を伝えます。毎週土曜日 マンダラ・カフェ (喫茶のみ・しかしスピリットの持ち込み歓迎)青春期のモダンジャズと良き時代のロシアン・ポップスを流しながらヘテロ世界のこれからを語り合いましょう。毎日曜日 キノコ料理とシネマカフェ(きのこ料理・喫茶) 扇千恵さんがきのこ料理のエッセンスを提供、映画のたのしみを伝えます。
2008年01月15日
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微生物学者の坂口謹一郎氏が建立された「菌塚」。多くの観光客でにぎわう一乗寺界隈からほんのすこし離れてひそかにたたずんでいました。
2008年01月14日
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初春のきのこ探訪は八坂の喧騒をぬけなつかしの清水山へ。参加者は池田裕計、田中義人、石田岩雄、堀博美、安田陽介、木村順彦、宮西祐子ら、MOOKきのこ同人と初参加の矢野裕子、木村、中畑MOOKきのこ愛読者とマダラおやじの11名。冬のきのこの少ない季節ですが、あっちへふらふら、こっちへふらふらと寄り道人生をふたたび開始。エノキタケのりっぱな株を2ケ所でみつけ10数種のきのこと出会い、眼前のきのこや自然の状態に触発されたよもやま話に花咲かせて八坂神社へもどり、午後から参加のしもこし有紀さんを迎えて、洛北は曼殊院の菌塚へ参詣。以前からずっと気がかりだった、菌類をはじめわたしたちの目には見えない世界でいのちの営みを展開するすべての微生物を供養する、まさにわたしたちMOOKきのこの精神そのものの供養塔ですので副編集長の堀博美さんが持参したお神酒を献酒ししばし周辺を散策ののち、解散いたしました。それからは酒嫌いの有志で四条河原町へもどり、お酒をたしなむ会を催し会員諸氏の隠れた魅力を再発見して午後10時解散いたしました。まずは新春のきのこの会は無事かどうかは知りませんが終了いたしました。写真は野生のエノキタケ。スーパーなどで売られているもやしのエノキとは似てもにつかぬものですね。
2008年01月14日
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わが菌友にして人生の戦友・K君は、知り合って一年余りのちに血液癌で入院されました。すぐに骨髄移植をしなければ死ぬという医師の説得を振り切り退院、不治の病と向き合う生活に入りました。それからの日々は驚嘆に価するもので、あらゆる可能性を追求しつつ、生きるということに真剣に取組み健常人以上の精力的な活動を続けてこられました。調子の良い時には私もきのこ探訪にも誘い連れだっていくという数年が過ぎ、お互いきのこがとりもついのちの友情に互いに感謝しあったものです。昨年末お会いしたときにも白血球が900という信じられない数値になりながらもごく普通の日常生活をくりひろげておられました。そこには並々ならぬ覚悟がみられ、何もできぬわたしはお会いしてもただ合掌するのみでした。この正月を乗り切りついに今夜、緊急入院を余儀なくされ明朝いのちの灯をかきたてる旅に出ると連絡が入りました。もう一度娑婆へ必ず帰るとの言葉を残して。身体の95%が癌細胞に冒されているとの医師の言葉に従わざるをえなくなったのが唯一の理由です。ただちに入院しないと死ぬと宣告されてから8ケ月余りよく踏ん張りました。おそらくまだまだふんぱりつづけることでしょう。ひたすら祈るほかありません。面会は無理かもしれませんが、伴走は続けるつもりです。
2008年01月09日
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この二日、近鉄電車で立っていると、若い人から席をゆずられました。初めての経験でしたのでとまどいましたが、素直に坐らせてもらいました。これから数世代へだたった恋人と素晴らしい恋をはじめようという矢先のことでしたが、はた目にはおいらくの恋とみえるのだなと苦笑いたしました。さて、いたわられながらのマイ・ニュー・イヤーズ・デイでしたが、人のみてくれはどうあれ、わたしはこれから数年間、人生最大のときを迎えることになるような予感に身をひきしめています。写真は日本三番目といわれている石切大仏ですが、多くの大仏をみていますので第三番目とはいいがたいものがあります。しかし、世界の中心だと思っていたいとおしい自分ですが、この新年の席ゆずられ事件といい、第三番目以下の自分に目覚めるにふさわしい出会いだと思いましたのであえて掲載いたします。
2008年01月04日
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私のお正月休みは2日限り、元日は無宗教の私にとって唯一心のよりどころとなっている祖霊の宿るわが奥津城(墓域)詣でで明け暮れ、二日目の今日は石切にお住いのトルストイ・プーシキン研究家の法橋先生宅へ招かれ、極上ワインと極上ウオッカ(ウオッカにうまいまずいがあることも最近しみじみわかるようになりました)を飲みながら奥様のこれまた極上の手作り料理の数々を楽しみ先生が酔いつぶれるまでの間、さまざまな話題に花咲かせるというとっておきの一日を過ごすことができました。帰宅して開高健、マイルス・デビス、チェ・ゲバラ、夏目漱石を特集した「知るを楽しむ」を鑑賞、いよいよ明日からのねじり鉢巻きの前線復帰に備えます。写真は早めに出て、わが国の天皇家の存立にかかわる物部氏の総領を祭祀しながら、なぜか近年おできの神様に変貌を遂げ庶民の尊崇を集める西日本の一大占いスポットと化した石切神社へ詣でてきた際にじっくりと見物してきた石切天狗堂の天狗像。
2008年01月02日
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