まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2026.09.06
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大間々や未だ蕾の菊人形 先生の先生らしくない日焼け 掃除用ロッカーに声きりぎりす 夏終えて結局お揃いソフトモヒカン 覚えたて母恋う夕餉ささげめし 残像の竹下通り柿青し 残暑かなまたずり落つる白靴下 朝顔の鉢より小さき小学生
9月3日のプレバト俳句。
お題は「夏休み明け」。




梅沢富美男。
大間々や 未だ蕾の菊人形
菊は蕾 あゝ祖母の家 に帰らねば
(添削後)

季語は「菊」で、
開花前の蕾だとしても秋ですね。

作者の話によれば、
大間々の劇場で旅芸人の両親に会えるのは、
菊が咲く前の短い期間だったとのこと。


上五で地名を詠嘆する必然性が弱い。

添削案は、
上6字余りの心情句ですが、
両親との関係までは見えてきません。

ためしに、
まだ菊が蕾のうちに父母の発つ

としてみました。



フジモン。
先生の先生らしくない日焼け


ひさしぶりにフジモンらしい作風。
ちびっこ俳句なら優勝しそうな出来です。




掃除用ロッカーに声 きりぎりす


中七で切ることの是非。

たとえば、
芭蕉の「古池」は上五で切れますが、
《古池に蛙が飛び込む水の音がする》
という一句一章にも読めるし、

と視覚と聴覚を分けた二句一章とも読める。

もっとも、
二句一章の概念が生まれたのは明治後期なので、
江戸時代の句は切れがあっても一句一章ですけどね。

この句も同じで、
《掃除用ロッカーの声はきりぎりすだ》
という一句一章とも解釈できるし、
聴覚と視覚 (あるいは判断) を分けた二句一章とも読めます。
なので形式上の違和感は少ない。



未唯。
覚えたて母恋う夕餉 ささげめし
母を恋う夕餉 拙きささげめし
(添削後)

これもやはり、
原句は中七で切ってるし、
添削句も中間切れになってますが、
(助詞「が」の省略と考えるのは難しい)

内容的には一句一章なのよね。

それから、
口語で「拙い」なら「母を恋う」だけど、
文語で「拙き」なら「母恋ふる」でしょう。

そもそも、
「母恋う」が凡人フレーズだし、
「拙いササゲ御飯」ってのも、
いまいち視覚的なイメージが湧きにくい。

ためしに二句一章で、
母真似て拙い炊事 ささげめし

としてみました。



由女。
残像の竹下通り 柿青し
残像の原宿 柿青きふるさと
(添削後)

前段が東京の過去、
後段が田舎の現在…という二句一章。
一般的には禁じ手ですが、
その意図を否定せずに添削したのね。

中八で、
原宿の残像 故郷の柿青し

とも出来ますけど…

かりにこの禁じ手を容認しても、
「残像」「思い出」「記憶」などの語で、
同じ形式の類句が生まれるだけだろうなw



オズワルド伊藤。
夏終えて結局お揃い ソフトモヒカン
野球部らの夏果て髪の伸び具合
(添削後)

添削句の「野球部ら」は、
「野球部員ら」の慣用表現かもしれないけど、
文語的な句柄にはミスマッチですね。

個人的には、
《坊主だった野球部員の夏休み明けの髪型》
…という背景を説明せずとも、
客観写生だけで十分に面白いと思うので、

シンプルに、
お揃いのソフトモヒカン 秋学期

としてみました。




菊川怜。
残暑かな またずり落つる白靴下
白靴下またずり落ちている残暑
(添削後)

上五で「かな」を使うのは難しい。

これを機械的に直せば、
たしかに添削句のようになるけど、
残暑の汗でずり落ちるように見えてしまう。

季語を替えて、
白靴下またずり落ちて秋日射

とするほうが日除けの意味は伝わりやすい。



清水アナ。
朝顔の鉢より小 さき小学生


中七の「鉢より小さき」が、
一寸法師みたいに見えてしまうんだけど、
これってわたしだけの揚げ足取りかしら?

ためしに、
朝顔に越された背丈 休暇明け

としてみました。


個人的には梅沢の天敵になってほしいキャラ!


▽過去の記事はこちら
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12



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最終更新日  2026.09.06 10:12:10


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