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今日は大晦日です。2004年は初めての一人暮らし・海外生活・留学をし、充実した1年でした。2005年もよい1年になりますように!ロンドンのクリスマスを満喫できなかったので、せめて年越しは盛り上がっているところに行きたい!と思い、タイ人・日本人の友達とビッグベンの年越し花火を見に行きました。途中、人で大賑わいのトラファルガー広場も横切ったのですが、ビッグベン周辺も負けず劣らず大賑わいでした。集まった人達とビッグベンの時計が12時になるのを待ち、12時になった途端、happy new year!と声を掛け合って大盛り上がりでした。その後、SOHOでお茶をして、年越しは無料の地下鉄に乗って帰ってきました。****私のフラットで日本人の友達と朝の7時まで日本・イギリス・ロンドン・ロンドン大東洋アフリカ研究所(SOAS)・日本の大学のよい面・悪い面、外国語の習得、帰国後の進路について話をしていました。日本のサービス・気遣い・技術のすごさ(時にマニアックなくらい…)、日本のあいまいさ、ゆえに政治面で諸外国につけこまれる(経済は強いのに)ところ、弱さの克服、よい面との兼ね合い・使い分け、これからの日本のあり方、方向性、日本の開発業界のあり方(日本型開発・就職状況)、時に排他的なイギリス、時に適当さが心地よいイギリス、色々な魅力があるロンドン、でもゆえに油断するとお金がなくなっちゃうロンドンの生活、節約しつつもイギリス・ロンドンを楽しむ方法、留学生から搾取するイギリスの大学の構造、イギリスでも急進的なSOASの雰囲気、カリキュラムに対する満足度、この半年間の英語の習熟度、私以外は皆英語以外の語学もできる(タイ語・アラビア語など)ので、帰国後の進路については語学を生かしたもので…という話、修士課程で勉強している人が多いので、留学を含め、どう経歴を生かしていくのかという話を、年越しそば(年は越しちゃったけど!笑。)・日本のお菓子・紅茶を食べ飲みながら、地球儀・地図帳・電子辞書片手に、笑いを交えつつ、時にマジメにしていました。ふと、日本滞在中に読んだ緒方貞子さんのインタビューを思い出しました「国外で勉強している日本人は多いものの、多くの日本人は帰国後のことを考えて不安になっています。そういった人をあたたかく見守る、応援していく姿勢を日本の皆さんに持っていただけるといいと思うのですが…。」今の自分を励ましてくれるかのようなお言葉でした。私自身でできることは努力したい、そう前向きに思う一方で、時々膠着した日本のあり方に歯がゆくなることがあります。日本にこだわらず、いっそのこと就職も国外に目を向けるべきかと思うこともありますが、なかなかそこに踏み切る覚悟がない自分を発見します。今の私は、日本国内でできることをまずやってみたい、そして、3~5年の職歴を身につけた上で、また方向転換を考えようかな、と思っています。ロンドンには色んな日本人がいるけれど、真面目な話をできる友人を大事にしていきたいな、と思いました。また、知的刺激を受けるためにも早く授業が始まらないかなーと思いました。課題が進んでないので本当に授業が始まったら大変だけど(汗)。
2004年12月31日
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大きくわけて、お金・緊急支援・分析面で日本のできることがたくさんあると思います。お金: こちらに来て思うのですが、日本はお金と引き換えにゆったりとした時間というのは失った・削っているという気がします。私はそれを否定したいわけではなく、そうやって得たお金だからこそ、その一部を困っている人に流すことは充分に意味あることなのではないか、と思うのです。実際、国にしろ、NGOにしろ援助をする際にまず問題になるのがお金(財源・予算・寄付金など)です。緊急支援: 医療などの国際緊急援助隊の派遣。救助隊を迅速に送るためのしくみも日頃から整備すべきですね。これなんかは国(特に先進国)の担うべき役割だと思います(これを民間にやらせたら効率的かもしれないけど、取りこぼしが出る可能性が高いと思います)。分析: 自然災害・人災(報道・自治体のあり方など)の予防・対策…日本が技術移転できる点はたくさんあると思います。日本が当たり前と思っていることが当たり前でないことは多いと思います。他の先進国と比べてみると、これだけ自然災害を被っている先進国は本当に珍しいと思います。世界に生かせる日本の経験は本当に多いと思います。****ほんと、人生何が起きるかわからないわけで。地球のことなんて分かっているようでまだまだ分からないことだらけなわけで。でもそんな時に、人を思いやる気持ちさえあれば、最悪の状況は回避できるはず。失ったものは帰らない。でも、残された人間は同じことを繰り返さないために、できることをすべきなのだ。そして、そのできること・すべきことというのは本当にたくさんあると思う。自分が開発学を学ぶということには意味があるのではないか、と思うのはこういう時です。災害や人災は起こらないに越したことはないのですが、何か起こった時に冷静に対処する能力を培っていきたいものです。
2004年12月30日
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タイ人の友達と話したのだけど、タイに関しては、今回の津波の被害というのは単に津波という避けられない自然災害の被害だけでなく、人災との見方もあるそうだ。津波の前に、災害情報は出回っていたが、避難するように呼びかけるはずの公共放送のトップが視聴率等を考慮に入れた結果、災害情報を放送せずに、ドラマだのバラエティを放送することにしたとのこと。タイは、市場主義・資本主義経済を取り入れた結果、アジア・途上国の中で急速に発展した国の一つだ。その恩恵を受けている国民が多い一方で、行き過ぎた市場至上主義の結果が今回の人災をもたらしたともいえよう。いずこの国も公共放送の意味というのを一度考え直す時期にきているのかもしれない。いや、そもそも公共放送というのは常にその意味を考え続けなければならないものなのではないか?****イギリスのテレビ放送を通して、今回の津波に対するイギリスの姿勢を考える。テレビを見ていると、大きくわけて、イギリス国民の安否情報と現地情報、義援金の募集のあり方が特徴として見られた。今回津波の起こった地域はイギリスの旧植民地が多く含まれるため、現地にはイギリス人観光客も多数いたようだ。そのため、イギリス人の安否に関する報道が目立った。家族を失ってしまった人の悲劇をドキュメンタリータッチで描く、こういった報道のあり方はいずこも同じであるな、と感じた。一方で、放送と非政府組織(NGO)の関係については特筆すべきだと思った。イギリスでは報道特番で義援金を主にNGOが募集する。NGOによる義援金募集のテロップも番組中にがんがん入った。日本ではNGOは増えているものの、英国ほど目立ってはいない。規模の大きさ、専門性、運営資金の調達…イギリスではNGOが確立されていて、日本と英国の大きな違いであるなと感じた。権威主義の日本でNGOがどこまで主流になるのか・なりうるのかを考えた。****募金情報をまとめたサイト(日記)がありました。現地で困っている人を助けることがまずは急務です。(上記のタイ人の友達の友達も、まだ行方不明とのことです。)私は批判・分析だけして行動に出ない、なかなか出れないところがあるので、今はせめて情報を伝えていくことだけでも、と思っています。http://plaza.rakuten.co.jp/boots/diary/200412280000/また、登録しているメーリングリストにも募金情報があったので、こちらにも添付します。亡くなられた方のご冥福と、行方不明者の方々の早期生還をお祈りします。 ***** ●日本赤十字社<郵便振替によるお振込みのご案内> 【口座番号】00110-2-5606 【振込先名義】日本赤十字社 ※郵便局指定の振込用紙をご利用ください。 通信欄に「スマトラ島沖地震救援」とご記入ください。 ※郵便局窓口での取り扱いの場合振替手数料は免除されます。*****●ワールド・ビジョン・ジャパン ・郵便振替によるお振込み ●口座番号:00130-6-254059 ●振込先名義:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン ※郵便局指定の振込用紙をご利用ください。 通信欄に「スマトラ地震募金」とご記入ください。 ※登録番号(パートナーID)をお持ちの方は、ご記入ください。 ・クレジットカードのご利用 フリーダイヤルにてお申し込みください。 (カードの種類によってはお取り扱いできない場合があります) ・コンビニエンスストアからのお振込み 専用払込票をお送りいたします。募金金額と、お名前、ご住所、お電話番号をお伝えください。 フリーダイヤル:0120 - 465 - 009 (受付時間 月~金 9:00AM~7:00PM) 専用払込票はホームページからもお申し込みいただけます。募金先を選択し、募金金額をご記入ください。 ※皆さまからのご寄付は、寄付金控除の対象となります。 詳細は、「寄付金控除のご案内」をご覧ください。 ***** ●日本ユニセフ協会 <郵便振替によるお振込みのご案内> 【口座番号】00110-5-79500 【振込先名義】財団法人日本ユニセフ協会 ※郵便局指定の振込用紙をご利用ください。 通信欄に「スマトラ」とご記入ください。 ※郵便局窓口での取り扱いの場合振替手数料は免除されます。 ※クレジットカード、イーバンク銀行からの振込みも受け付けています。*****●ピース ウィンズ・ジャパン【クレジットカード寄付】ネット上で寄付ができます。詳しくはこちらへ 【緊急募金口座】・郵便振替口座番号:00160-3-179641口座名義:特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン通信欄:インドネシアと明記してください。・銀行振込口座番号:三井住友銀行青山支店 普通口座 1691554口座名義:特定非営利活動法人ピースウィンズジャパン※ご注意:領収書は発行できませんので、あらかじめご了解ください。 ***** ●特定非営利活動法人ソムニード郵便振替口座番号:00880-0-23671加入者名:ソムニード振替用紙の通信欄に「インド津波被災緊急支援」とご記入ください。 ***** ●テレビ朝日 ドラえもん募金テレビ朝日では、スマトラ沖大地震・津波災害による被災者を援助するため、ドラえもん募金を行なっています。 電話一本で100円を寄付できるシステムですので、ご協力いただける方は、 表示の電話番号「0990-53-5000」にお電話ください。 なお、携帯電話、PHS、公衆電話、IP電話など一般の加入電話以外からはご利用できません。 テレビ朝日ドラえもん募金「スマトラ沖大地震被災者支援」募金電話番号: 0990-53-5000 表示の電話番号は「ダイヤルQ2」番号です。 お電話いただき、お知らせを最後までお聞きいただきますと、100円が電話料金に加算されます。 また、テレビ朝日本社ビル1階のアトリウムにも、ドラえもん募金箱を設置いたします。 すべての募金は集計の上、テレビ朝日福祉文化事業団を通じて被災地の復興に役立てられます。 募金総額は、後日テレビ朝日系の番組とこのWebサイトでご報告させていただきます。 ※ご利用には別途通話料がかかります。 ※はじめの数字は「0990」です。おかけまちがいにご注意ください。
2004年12月29日
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フィールドワーク、それは現場に行って何かしら調べたらオッケー♪という行為。・・・と学部の地理学コース時代の私は理解していました。まあ当たってなくはないと思うけれど、当たらずとも遠からずってやつですかね。学部時代の私は、島の農村、外国人観光客からそれこそ東京のホームレスの聞き取りまで、結構色々な地域を訪れて、フィールドワーク(らしきこと)をしていました。海外旅行も自分としてはフィールドワークの一環だったりしました。(遊びといっちゃそうなんですが、遊びが仕事になることだってあるわけで。)一応そういう大義名分を用意した方が、途上国に行く際に親などを説得しやすい。今振り返ると、うまく説得できたかどうかは謎だけど、学部の頃の私は勢いだけはあったから(苦笑)、強く反対されることなく旅をすることができました。****今日、ロンドンに戻ります。狙ったわけではなかったのだけど、ちょうど仕事納めの日に帰国(出国?)になったので、空港までのバスも空港のチェックインカウンターも空いていました。明日だったら冬休みに入った人人人で大変だったんだろうなぁ。ラッキー。(しかも次の日は雪まで降ったみたいですね。雪見たかったけど、飛行機が遅れたらシャレにならないのでまたまたラッキー・・・)気をよくした私は、時間もあったので、空港内を探索しました。空港内の店舗のマーケティング・営業・航空技術・国境について、考えさせられるネタを色々発見しました。まず、空港内の店舗のマーケティングはかなり綿密・絶妙だなぁと思いました。しそ梅のチューブ・明太子味の魚肉ソーセージ・ホタテ入りのかまぼこ・抹茶味のキットカット・カテキン飴・えび味のプリッツ・龍角散のど飴・小梅キャンディなどなど。海外で生活している人はどうしても和物が恋しくなるし、現地で入手可能でも、値段が2~3倍するのは当たり前だし、ちょっとしたお土産にもいいし。おかげで出発前にたくさんのポストカード(15枚くらい。友達に配る)と食料を買い込んでしまった。(上記のもの全て購入しました…。おかげでリュックはパンパン。)ちょうど売り子さんと営業さんがどんな商品が売れるか売れないかを店舗で話しているのを横で盗み聞きして、こういう日本の企業努力みたいなのはすごい!と思いました。(こうなるとフィールドワークっていうより自分の買い物の言い訳ですね!)電気屋さんのSONYの展示販売コーナーではかなりすんごい新商品を見させてもらいました。なんと、民放を含む日本のテレビをライブで海外でも見れるというすぐれものなんです!(今までも放送を見れないわけじゃなかったのだけど、NHK中心だし、何ヶ月遅れの放送だったりしました。)薄い、軽い、ネット(メール・検索)もできちゃう優れものです。しかも、お風呂でもそのテレビを見れるんですって!(憧れです。ほう。)さすが世界のSONYだわ~と感激。空港内での営業・販売促進ってこういう商品だと効果的ですよね。ロケーションフリーテレビ「エアボード」人が全っ然いなかったので、説明までしっかりとしてもらいました。(買ってくれなそうな貧乏学生相手でも、私がここで宣伝しちゃったので、お姉さんの説明は無駄じゃなかった、ハズ。)まだお値段は20万もするので今は手が出ませんが、そのうち安くなりそうだし、海外の駐在員の家族、特にお子さんにはたまらんでしょうね。(去年の帰国子女学級の生徒たちも海外生活中は、日本のテレビが見たかった~と言ってたし。)情報化もここまで進むか、情報の国境越えもここまできたか!と感慨もひとしおでした。話をしてたら、営業のお姉さんはロンドンと東京を行ったり来たりしているそうで、なんとロンドンのお住まいは私の寮の近くだそう。ビックリ!飛び回ってる素敵なお姉さんでした。。空港の売店の一角で、コンコルド展が行なわれていました。音速、と謳われたコンコルドの墜落事故から4年。安全にかつ速い輸送の技術というのは頭打ちした感があります。成田~ロンドン間の直行便12時間のフライトが縮むことを心から祈っている私にとっては残念なことですが、安全が一番ですからね。参考文献:「コンコルド墜落で失われたもの」田中宇の国際ニュース解説出国手続きをしていたら、免税店の横にこっそりと(?)検疫・税関・知的財産権・人権関係のお役所の書類が、ごっそりと置いてあったので大量に貰ってきて機内で読みました。学生で免税店を楽しむお金もないし、元々ブランド物にもそ~んなに興味が無い私にとってはこっちの方が宝の山v何せ無料だし!(ああ貧乏性・・。)空港というのは人の移動を管理する場所であると同時に、様々なモノの移動を管理しています。貰ってきた資料によると、成田空港では検疫所が動物・植物・食肉・感染症の検疫、税関が薬物・鉄砲・偽ブランドバッグなどの知的財産権侵害物品(いわゆるコピー商品)の国内持込の取り締まり、入管が労働者・売春目的の人身取引の取り締まりをしているようです。詳しくはコチラをご覧下さい。成田空港検疫所成田税関支署入国管理局人身取引撲滅への取り組み確かに、これらを取り締まらないと、国内は大変なことになってしまう。生態系は狂うし、伝染病も大流行してしまう。薬物・鉄砲などは取り締まっても入ってくるものはあるけれど、取締りをしなかったら、今どころの騒ぎじゃなくなってしまう。知的財産権に関しては最近の流行りですよね。不法就労といっても、ブローカーに騙されて日本にやってくるという人も多くいます。(一方で騙されるとわかっていても、貧しさからそれを選ぶ人たちもいるわけですが。)空港・国境・国の機関の意味・役割について考えさせられました。****ちなみにヒースロー空港(ロンドン)についたら、12時間のフライトでへろへろで、散策するどころではなかったです。っていうか、ヒースローで大きな荷物持ってふらふらしてたら、スリとかサギとかに狙われますね。間違いない!空港をフラフラできるなんてところでも、日本ののほほんっぷりがわかります。さー今日から世知辛い(?)ロンドン生活が再開だー。とりあえずフライトが疲れたから寝る。
2004年12月28日
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明日ロンドンに戻ります。海外に長期滞在というのは今回が初めてで、一時帰国し、また戻るというのも初めてです。15歳の時、イギリスに初めて行った時はY市内の学生8人と引率の先生2人の計10人で旅立ちました。家族は地元の駅まで見送りにきてくれました。20歳の春、タイ・ベトナム・カンボジアに行った時は友達と2人で旅立ちました。確か、日暮里駅までは通勤途中の父と一緒に行ったような。。同じく20歳の夏、アメリカ・ペルーに行った時は成田からマイアミまでは一人で行き、マイアミで友達と合流しました。22歳の冬、韓国に行った時は友達と2人でした。同じく22歳の秋、ベトナムを訪問した時は成田までは一人でしたが、成田で同行の9人と合流しました。23歳の夏、ロンドンでの1年間の留学という初めての長期滞在で、家族が成田まで見送りにきてくれました。その時は1年間の滞在中に一時帰国するつもりはありませんでした。24歳の冬、2週間の一時帰国を満喫した私は残り半年の留学生活を完結するべく、ロンドンに戻ります。基本的に自宅通いを続けている私にとって、海外に行くことは数少ない家からの旅立ちの機会を提供してくれます。旅立ち前の緊張感というのは段々薄れ、荷造りも手際よくできるようになり、旅慣れてきたのかな、と思います。これから先、何度、そしてどこへ私は旅立つのでしょうか。
2004年12月27日
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新宿は東京の中でも大好きな街の一つです。デパートや歌舞伎町といったイメージとは違った新宿を楽しむのが好きです。江戸情緒溢れる、追分だんご、花園茶寮といったお茶屋さんで和菓子を愛で、新宿ねぎしで牛タン・とろろ麦飯を食しました。広大な新宿御苑を散歩して、東京国道事務所の東京みちの情報館を見学し、花園神社では、一足お先にお参りをしました。伊勢丹の鶴屋吉信ではおばあちゃんご所望の麩焼煎餅(ふやきせんべい)を、文房具の世界堂ではお土産用のかわいい和風絵はがきをゲットしました。新宿ピアノではスタインウェイ、べヒシュタインのピアノを試弾しました。都庁の45階から無料で東京タワーや六本木ヒルズなどの夜景も楽しみました。明後日はもうロンドンに戻るので、新宿を満喫しました。大満足でした。
2004年12月26日
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今日の朝、某厄除け大師の初詣のCMを見ました。日本ってイブまではクリスマスの盛り上がりがすごいけど、25日を過ぎたら一気にお正月モードになるところが面白い。でも今日はまだ25日なので、25日のクリスマス特番のCMをやっていたと思ったら初詣のCMが流れたので、もう脱力。そんな日本が好きです。28日にはロンドンに戻るのだけど、ロンドンはクリスマスが終わったら一気にセールモードになるようです。大晦日のカウントダウンはするみたいだけど、クリスマスの名残みたいなのがダラダラと年明けまであるみたいで、そのあたり日本と違うなーと思いました。
2004年12月25日
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ロンドンで、周りから「なんでクリスマスに家に帰らないのか」と何度も言われました。キリスト教圏の人にとって、クリスマスは家族と一緒に過ごすものという意味合いが強く、家に帰らないでロンドンに残ると言う私は不可思議な存在に見えたようです。クリスマスを共に過ごすためにではないのですが、結果として私は日本に帰国したので、今年のクリスマスは家族と共に過ごすことになりました。日本を始め、非キリスト教圏のアジア諸国ではクリスマスは恋人達のイベントという意味合いが強いようです。かくいう私もクリスマスは恋人と過ごすべき!と思っていた時期もあったりしたのですが(苦笑)、最近はそういう思いは薄れ、恋人との関係を考える上で、クリスマスを過ごしたかどうかなんて、些細なことなのではないかと思うようになりました。もちろん、恋人との思い出の一つとしてクリスマスは意味あるものでしょう。でも、それだけで恋人との関係と言うのは決まらないのではと思うのです。クリスマスを楽しく過ごした相手といつまでも一緒にいられるとは限らないし、クリスマスを共に過ごさなくたって心が通じ合うことだってある。クリスマスをはじめとする諸々のイベントそれ自体よりも、相手のことを恋い慕う気持ちとか、相手のことを思いやることの方が大事なのではないかと思う24歳のクリスマスイブでした。19歳のクリスマスイブとは全然違うクリスマスイブでした。
2004年12月24日
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自分のオススメする本を紹介するサイトを作りました。名前はイワマサブックセンターです。http://myshop.7andy.jp/myshop/masakokoこちらにも遊びにきてくださいね。今日は地元の友達と浦和レッズの優勝パレードを見に行ってきました。町中が赤に染まっていて面白かったです。人がたっくさんいて、浦和にこんなに人がいるの初めて見たよ!と素直にびっくりしました。その後大学時代の友達とカラオケに行きました。カラオケ大好きなので、楽しかったです。その友達とはもう6年近い仲なのだなぁと思ったら妙に感慨深かったです。その前に会った友達とは10年以上の仲になるし、気付いたら友達と共に過ごした時間というのが結構な年数になっていてこの頃びっくりしてしまいます。久々に会っても、昔みたいに話せる、そういう関係がとても貴重であるなと思います。この頃、自分は周りの人間に恵まれているとよく思います。自分も周りの人にとっていい人間であればいいな、と思います。
2004年12月23日
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ハウルの動く城を見ました。http://www.howl-movie.com/帰国したら是非やりたい!と思っていたことの一つでした。ちなみに他の帰国したらやりたかったことは・・・・友達に会う・ピアノを思いっきり弾く・お風呂に入る(向こうの寮はシャワーのみ)・日本食を満喫する(特にほかほかご飯。向こうのお米と水は味が違う。)・日本のテレビ・雑誌・本・マンガを読む・日本語文献の整理(一応真面目に)ハウル、よかったです。セリフが結構考えさせられるものが多かったし、キムタクの声も思ったほど耳障りじゃなかったし。むしろ「この人こんな声も出せるんだー!」とキムタク再評価。
2004年12月22日
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日本に帰ってきて1週間がたちました。帰ってきてすごく感じるのは日本の冬というのは陽の光をいっぱい浴びられるということ。基本的に私は日本の気候が好きなのですが、冬のピリッとした寒さとまぶしいくらいの日の光の組み合わせは特に好きです。※ここで私のいう日本の気候というのは私の生活圏の南埼玉~東京にかけての気候ですね。日本国内でも気候は随分違いますからね。日本国内の地域差を忘れてついつい日本なんて使ってしまいます。地理屋失格ですね(笑)。逆にイギリスを含む高緯度の国では夏の日が長い代わりに冬は日が短い。加えてロンドンは冬は曇りがちなので、尚更日の光を浴びられる時間は短くなる。さらに、1月になると雨が多くなるそうで、こと日の光に関しては状況は悪化するばかり・・・。※そのため、ロンドンでは冬になるとうつ病患者が増えるとのことです。うつ病にまでならなくても冬になると会話の中にうつという言葉が増えます。その分、春の訪れの喜びはひとしおだろうし(まだ直接体験していないけれど)、夏のイギリス人のはしゃぎっぷり(笑)を考えると気候の違いがその季節の楽しみ方・感じ方、果ては体調にまで影響を与えると言えるようです。中でも太陽の影響・恩恵は計り知れません。太陽光を浴びようという健康・治療法もあるようですし、人は太陽の下で生かされているのだなぁということを考えさせられます。日本に来て感じることのもう一つは、日本にある商品がいかに高品質・低価格を維持しているかということです。※ここでもつい日本といってしまうのですが、日本国内でも商品の価格・購入可能な商品に差があることは否めません。特に離島など交通の便が悪いところの流通の状況というのは本島に比べたら悪いのが実情です。ただ、そうはいってもプロジェクトX的な企業努力の甲斐もあって流通がかなり発達したので、昔に比べたら日本国内で似たような製品を購入することは大分可能になったと思います。日本人の商品の品質に対するこだわりも反映されていると思いますが、私はこれはアジアのおかげであると考えています。雑貨でも食料品でもアジア、特に近年では中国の製品がかなりの割合で市場に出回っています。その影響は国内産業への形でも表れますし、アジアへの搾取だという風にとらえる人もいます。搾取うんぬんに関しては私は意見を異にしていて、貿易を中心とする経済開発が途上国の開発・発展に役立つ・役立っていると考えています。事実、欧米・日本といった先進国は貿易を伴う工業化で今の地位を築きあげたのですから。ヨーロッパでは低価格で高品質の商品を商圏内で得ることが難しいようです。(単に日本の置かれている状況が恵まれているだけなのかもしれない。)ロンドンでも中国産の製品は多く出回っていますが、何分距離があるので、輸送コストが日本に輸出するよりもかかります。同じ商品を日本と比べると、価格が高くなるのは理にかなっています。※関税の状況については詳しくわからないので、ここでは触れません。また、為替変動の影響も考慮に入れる必要があると思います。※アジア以外の製品の質については主観的にしかいえないのですが、安くてよいと思えるものは正直言って少ないです。アフリカなどはアジアに比べたら人件費が高いと聞いたことがあります。なぜアジアとそれ以外で違いが出るのかということについてはうまく説明できないので省きます。
2004年12月21日
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今日は日本で所属している大学に遊びにいきました。ほとんどの人に対して予告もせずに行ったのでびっくりされました。確かに一時帰国する予定じゃなかったからねぇ。大学で、研究室やバイトをしていた留学生相談室に顔を出しました。教官・同期・先輩・後輩・留学生の友達などなど懐かしい顔ぶれに会いました。ちゃっかりゼミにも参加しました。ロンドンでの授業とこちらの授業の違いについて随分考えました。毒吐いてしまいそうなので、これに関しては保留。うまい表現方法を思いついたらここで書きます。肝心の指導教官には会えなかったのでまた明日大学に行こうと思います。その後、友達の家に遊びに行って泊めてもらってしまいました。なんとその家はお台場にあるのです!私はお台場大好きっ子(←イタイ)なのでもうもう大満足。家というか寮なんですが、もう夜景が綺麗なのなんのって・・・!朝日(次の日)も綺麗だったし・・・!今日ばかりは時差ボケで無駄に早起き(毎朝5時に起きてしまう・・・)な自分の体を誉めてあげたいと思いました。グッジョブ自分!(←無駄に興奮しててすみません。)でも、携帯の充電が切れて、カメラ撮れなかったのが唯一の心残り。先週まではロンドンを満喫し、今日は東京を満喫して、そのうちバチがあたるんじゃないかと不安になる今日この頃です。(私はバチがあたるという信仰が結構強い人間です・・・。)その分(?)勉強も頑張らなくっちゃ!っていう励みにはなりますが。
2004年12月20日
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日本に帰国して5日がたち、こちらの状況も落ち着いたので日記も復活します。帰国に伴い、心配してくださった皆様ありがとうございました。。これからもよろしくお願いします。まだ時差ボケに苦しんでいますが元気にやっています。28日にはまたロンドンに戻る予定です。それまで日本を満喫したいですねぇ。久々の帰国なものの、思ったほどカルチャーショックとかはなくて拍子抜けしました。まあ5ヶ月なんてそんなに長くないといえばそうだし、インターネットなどのおかげで、日本の情報も仕入れられるからなのかもしれません。帰国してから、日本のいいところ・悪いところとロンドン(イギリス)のいいところ・悪いところをすごく考えます。基本的に私は日本が好きなのですが、帰国してちょっとツライのは日本の完ぺき主義みたいなものです。街中を歩いている女の子がみんなキレーな恰好をしていて、見る分にはいいのだけれど、自分もそれを求められると思うとちょっと窮屈ですね。オシャレもそれなりに楽しみたいとは思うのですが、適当な恰好をしていても日本に比べたら許される(と私は感じる)ロンドンの方がその点は好きですね。
2004年12月19日
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今週の火曜日に一時帰国することになりました。落ち着くまで日記の更新は休止したいと思っています。(一時帰国の理由なども落ち着くまで控えさせて頂きます)再開しましたらまたよろしくお付き合いください。ではでは。
2004年12月12日
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※この日記は12月10日の日記です。今日で1学期はおしまいです。ああしんどかった!けどなんとか終わりました。しんどかったなりに色々学べたので以下羅列します。時間管理と自制:レポート・リーディング・プレゼン…課題に追われつつ、公と私、集団と個人について考えた1学期でした。残りの学生生活(帰国後含む)と社会人生活に活かしていきたいものです。情報の収集と言語化とクリティカルシンキング(批判的に考える):とにかく既存の議論を読みまくるしかない。中途半端な読みで議論をしても説得力なんてない。・・・なんて偉そうに言ってますが、自戒を込めて。研究・学問の内容:開発・経済・政治・社会・アジアの視点を学んだ。修士論文・就職活動に生かしていける点がいくつか見つかった。授業の後は学科のパーティがありました。私は立ち飲み&音楽をガンガンかけるこちらのパーティをお開きまで乗り切る体力が毎度のことながらないので(苦笑)11時にはパーティ会場を出ました。(お開きは何時なんだろう・・・朝まで?)で、駅前の中華のお店でラーメンを食べてから寮に帰ってきました。日本の座り飲み&まったりの飲み会のが私の体力にはあっている気がします。こちらのパーティも好きなんだけどね。そして、飲んだ後はラーメンを食べたくなります。何はともあれ初めての一人暮らし&海外暮らし&留学の割に頑張ったのではないかな、とちょっと自分を誉めてみます。体調も今のところ崩してないし。初めて提出したレポートもパスできたし。(点数悪いけど)2学期もマイペースでいきたいですね。そして明日からは冬休み♪(すみません)せっかくなのでロンドンのクリスマスを満喫する予定です。ケンブリッジとカンタベリーには行きたいな。教会のランチコンサートとかデパートのクリスマス売り場に行こうっと♪デパートのクリスマス売り場は小公女セーラの世界なので大好きです。あとは1学期の復習と休み明けに提出のレポートもちびちびやっていかねば。。
2004年12月11日
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※この日記は12月11日の日記です。今日はロンドンで一番危ないのでは・・・と思われる場所に行ってきました。さてどこでしょう。答えは・・・アメリカ大使館です。今日はクラスメートとそのお友達と高級デパートのハロッズに行ってきました。クリスマス前の土曜日ということで中は凄まじい混み具合でした。食料品売り場を覗いて、紅茶を買って退散しました。その後お茶をしましょということになって、ティーハウスに行きました。そのすぐ近くにアメリカ大使館があったのですが、すんごく物々しかったです・・。車が突っ込んでこないようにバリケードが張り巡らされ、剥き出しのショットガンを持った警官が・・。(ちなみにロンドンの警官は普通は拳銃は所持してないそうなのでいかにここが危ないかがおわかりになるかと思います。)大使館の建物自体もすごく立派で、イギリスとアメリカの関係、アメリカのパワーというものをひしひしと感じました。ハロッズよりもアフタヌーンティーよりもインパクトがあったね、と言って帰ってきました。
2004年12月10日
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フランス植民地時代のベトナムの話である映画「インドシナ」を観た。http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=2175ホーチミンを始めとする、西洋で人権・民族独立などの考えを学んできたベトナム人が、フランスの支配に不満を持つ多くのベトナム人がベトナムに独立をもたらした。ベトナムの現代を考える。1986年のドイモイ(革新)と呼ばれる市場開放政策以来、ベトナム政府は観光開発にも力を入れるようになった。現在、ベトナムを訪れる外国人観光客は日本人・フランス人・アメリカ人が多い。旧宗主国のフランス、泥沼化した戦争で敗北を喫したアメリカ。では日本は何だ?第二次世界大戦の敗北までの数年間、ベトナムを一時その植民地としていたこともある日本。高度経済成長と平行して政府開発援助をアジア諸国中心に拡大していった日本。95年にベトナムへの援助の再開し、現在ではベトナムに一番援助をしている日本。実際にあった話を元に作られている映画を見ていると話に集中できない今日この頃。映画の話とは関係ないところに思考が飛んでしまう。私の日本の指導教官が「何を見ても研究と結びつけちゃう」と言ってたのだけど正にそれかも。嬉しいようなちょっとさみしいような。フランスの映画なので、音楽はかなり好みでした。ドビュッシーとかラヴェルとかのフランス人の作曲家が好きです。
2004年12月09日
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ネットでこんなサイトみつけました。http://www.world66.com/myworld66/visitedCountries 行ったことのある国をチェックしてgenerate mapを押せば自分の旅の地図ができます。こういうサイト見てるとあ~地理・地図好きだ!って思います。ちなみに私は8カ国で3%とのこと。死ぬまでにどこまで増やせるかなー。全世界制覇とかの野望はないですが(笑)、色々まわってみたいですね。【私の旅の地図】create your own visited country map or check our Amsterdam travel guide地理学オリンピックとあわせてどうぞ。http://www.geographyolympics.com/
2004年12月08日
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昨日オムレツを作ってたら指を切った&火傷した。どちらも浅かったけど指にチリチリと痛みが残っている。痛覚がなかったら人間の行動というのはもっと酷いことになっていたんだろうなとふと思う。痛みを知ることは大事だと思う。度を過ぎた行動をしないように歯止めがかかるようになるから。痛みを知ることで他人に優しくなれるはず。他人の傷みに目には瞑らない、自分の痛みにも目を瞑らないそういう人間でいたい。ふと、痛みを我慢しろって言う人はどういうつもりで言っているんだろうと考える。本気でそう思っているのだろうか。痛覚が麻痺しているのだろうか、それとも他人の痛みはどうでもいいのか。確かに我慢は一理ある。大人は子供みたいに「イタイイタイ」と泣き喚けない。でも泣けないかわりに、死を選んだり、犯罪に走ったりする人がいるのも事実。********どうにか昨日エッセイを書き上げることができた。締め切り1週間前の緊張感というのは筆舌に尽くしがたい。適度な緊張感というのは生きる上で必要であると思う。ダラダラと勉強しても頭に入るのはわずかで、適度な緊張感が脳の活性化を促しているような気がする。勉強以外でも、体型だの髪型だの服のセンスだの化粧だのは緊張がないと際限なく酷くなれる。この点、私は多くの女性より緊張感に欠けているところがあるようで、母親とかまわりの友達によく指摘される。海外生活でも適度な緊張感が必要。緊張しすぎて生活を楽しまないんじゃ何しに来たんだか・・ってことになるけど、油断しすぎて危険な目に遭うのは絶対に嫌。最近治安が悪くなったと言われていても、まだまだぬるま湯な日本に慣れているとそういう緊張感というのはわかりづらいかもしれない。だから私はたまに海外に行って、適度な緊張感を味わいたいのかもしれない。人間関係もそう。友情も恋愛も適度な緊張感がなくなると途端に破綻する。家族もそう。だから人間関係は奥深くて、おもしろい。
2004年12月07日
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昨日、イギリス・日本の経済はかつてほどの栄光はないが、それでも世界での存在感・期待値は大きいという話を書いたが、教育の問題に関してもそのことは言えると思う。日本で学力低下論争が交わされるようになって久しいが、それでも世界から見るといまも日本の学力は高いと見なされているし、期待もされている。日本・アジアの成功事例というのは開発の分野ではよく事例研究としてあげられ、プロジェクトに反映されていたりする。ユネスコの寺子屋運動なんかは日本の成功事例を元に行なわれているプロジェクトだし。海外で頑張っている日本人を見たり、様々な分野での日本の功績を見たりすると、日本もまだまだ捨てたもんではないな、と思う。ただ、それに満足して終わりじゃ生産的じゃない。学力低下論争を放っておくわけにはいかない。批判することがなくなったら人はどこまでも堕ちていく。驕り高ぶったらあっという間に追い落とされる。学力低下に関しても、それを具体的に表す指標ははっきり言ってない。そんなに簡単に「学力は低下しました」と言えるものではない。複雑な要因が絡み合っているのだ。昨年1年間中学校で非常勤教師をし、また4年間の家庭教師・塾講師の経験から個人的に思うことは学力低下というより二極化が進んでいるのではないかということ。勉強している子はすごくしているし、してない子は本当にしてない。それは経済の二極化と呼応しているかのように見える。日本のおかれている状況のめまぐるしい変化と照らし合わせながら教育について考えてみたい。<産業構造の変化の影響>日本の産業構造は農業中心から、工業中心へと変遷していった。そして現在はサービス産業の拡大が注目されている。日本人の賃金は上昇し、その結果、多くの工場が海外に移転した。産業構造の変化に適した教育が施されないといけない。既存の教育の多くは既存の産業構造にのっとったものだから。<日本の高い技術力>日本の高度成長を支えたのは冷戦構造という外因だけでなく、高い技術力のおかげという見方は今も強い。現在通っている大学の図書館の日本のコーナーには、いかに日本企業が成功したかという書籍がたくさんある。それを見ていると戦前・戦後の日本の教育政策の効用を考えさせられる。イギリスに住んでみてよく思うのは、イギリスと比べたら日本はほんとに技術大国だということ。現在の日本の技術は、いまだに高いと思う。電車のダイヤのプログラミング、携帯電話、パソコンのネットワーク・・・などなど、日本に比べたらお粗末なことがなんと多いことか。(どちらがいいか悪いかは各自の判断によるのでここでは省きます。)「理系離れ」とよく言われるが、それが本当で、それが進行していったら日本の高い技術力をもはや誇ることはできなくなるんだろう。<少子化の影響>学力が低下しているという仮説を受け入れた場合、少子化によって優秀な人材の絶対数というのは減ることになる。そして、少子化と反比例して一人当たりの教育費は上がっている。教育投資をしてもらった身としては、投資に見合った成果は出すべきだというふうに私は考えている。ただ、少子化に伴いマーケットも縮小していくとしたら、優秀な人材はそんなに必要ないという結論も導き出されてしまうが。<中国などアジア諸国の台頭の影響>海外のトップレベルの大学ではすでに国籍を超えた競争が繰り広げられている。西洋の人間との競争だけでなく、これからは台頭したアジア諸国の人間との競争も拡大していくだろう。(もちろん競争だけでなく、共存に関しての問題もあるが、ここでは省きます。)また、今後は海外だけでなく、日本国内ですら国際的な競争が拡大していくようだ。東大を始めとするいくつかの日本の大学が中国に事務所を開きはじめている。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041124-00000172-kyodo-soci********上記の議論というのは日本の現状を維持したい、もしくは向上させたい、という考えにもとづいている。「別に日本が悪くなっても構わない」という考えにもとづいたら、全く違う教育の議論になるだろう。私としては、現状が悪化した場合のリスクを考えるとやはり現状維持もしくは向上のための議論をしがちである。
2004年12月06日
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昨日はアジアの中の日本の位置について少し触れたのだけど、今日はイギリスの位置・強みについて考えてみたい。大英帝国といわれたのは随分昔の話になってしまい、「イギリス病」なんて言葉も流布したほど。でも、大英帝国の栄光までは行かないけど、今でもイギリスの存在感は大きい。ちなみに、イギリス病というのは、国際競争力を失って信用を失墜してしまった1970年代までのイギリスの状態を指す言葉。70年代後半からのサッチャーの改革で克服したと見なされている。だけど、どうもこちらで暮らしていると克服したとは言い切れないんじゃないか・・・と思ってしまう。サッチャーの改革は結局、弱者切捨ての政策だと思うから。(そういった批判も実際多い)強みその1:金融ロンドンのシティはニューヨーク・東京と並ぶ世界の金融の中心だし。世界標準時と英語がに有利に働いているという説を見た。(金融のことはあまり詳しくないので詳しい方がいたら補足してもらいたい)強みその2:英語なんといっても、言語が英語であるというのは強い。「英語帝国主義」なんて言葉もあるくらいで。その点、かつての大英帝国時代のライバル(?)だったフランスを考えてみると、アフリカなどにはフランス語圏は残っているけど、英語の拡大に比べたらやはり規模が小さい。旧植民地であるインドシナ(ベトナム・ラオス・カンボジア)でも今はフランス語より英語の方が人気だというし。強みその3:アメリカとヨーロッパ(大陸)の橋渡しこれは島国ならでは。地理的にヨーロッパでもなく、アメリカでもない「独自路線を取れる可能性」がある。ただ、これは、最近の報道なんかを見ていると、ある意味弱みと取れるかも。どっちからも常に選択を迫られていて・・。ブレアの報道を見ているとどっかの国の首相のことを思い出して切なくなります。強みその4:文化・報道音楽の世界ではいまだにブリティッシュポップスは強い。BBCはアメリカのCNNと並んで代表的な報道機関だし。強みその5:大英帝国の遺産観光という側面から見ると、大英帝国の遺産の存在はすごい強み。大英博物館とかもうほんとすごい。ただ、植民地からぶんどってきたものに関してはしょっちゅう「返せ!」といわれてますが・・。日本は結構イギリスと似たような状況に直面しているように思う。それはアメリカ(西洋)とアジア(東洋)の間・・・という立場だったり。国内で不況不況と言ったり、中国脅威論なんかが出ても、世界から見るといまだに経済大国であるという点だったり。ただ、不況の克服の観点から言うと、イギリス型になってしまうのはちょっとどうかな・・と思ってしまう。イギリスに住んでいると、この国の貧富の差のあり方について考えさせられる。それは既存の階級に加えて、移民の問題でもある。最近の日本の政策は競争原理を働かせて貧富の格差が広がっていく方向に向かっている。アメリカ・イギリス同様、新古典派経済の影響を受けた新自由主義の政策だ。貧富の格差の拡大、これはある意味戦前に戻るという意味でもある。「一億総中流」という言葉は死語になっていくのだろう。(もうなったか・・)また、日本はIMFから移民の受け入れを提言されている。いきなり受け入れたら大変なことになると思う。受け入れの前に綿密な準備が必要になる。でも移民の受け入れをしなかったら労働力不足の問題はどうしようか。機械化は限界があるし、結局少子化対策をしなきゃいけない・・。
2004年12月05日
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昨日のアジア政治の授業で思い起こされたことは、東南アジアにおいて、中国・インドの影響が大きいということ。ベトナムの北部は中国に支配されていたこともあったし、ベトナム中部・南部の遺跡にはインドの影響を受けた建造物がたくさんある。カンボジアのアンコールワットにはヒンドゥー教の壁画がたくさんあって、アンコール朝がいかにインドの影響を受けていたかがわかる。なんといっても、インドシナという半島の名前からして、インドと中国の間という名前だ。インド・中国という大きな文明の影響(時に支配)を常に受け、近代にはヨーロッパの植民地主義に晒された東南アジアのナショナリズムというのは興味深いものがある。ロンドン(イギリス)でも、中国とインドの存在感は大きい。街中で見られる有色人種というと、インド系か中国系、それかアフリカ系ってカンジ。国会中継なんか見てると、インド系(それかアフリカ系)の議員をよく見るし。私の通っている大学でもインド系、中国系(そしてアフリカ系)の学生・教師は多い。奨学金でも、中国人・インド人限定のものが結構あるし。元々いた華僑だけでなく、最近の中国人の流入もすごいようだ。友達のケンブリッジの子によると、ここ数年でケンブリッジにいるアジア系はほとんど中国人になったとのこと。イギリスの歴史(アフリカ・インドとの関係)、そして現在の中国の経済力の拡大を目の当たりにしている。じゃあ日本はなんなんだろうとよく考える。イギリスでも日本製品はほんとうによく見られる。ソニーとかニンテンドウとか。でも、普通に街中を歩いてる分には中国系と思われているんだと思う。よく「中華街はどこですか?」と街中で聞かれるし。私も時々混乱するけど、中国人・韓国人・日本人なんて外見だけじゃ簡単に見分けられない。外見だけじゃなく、歴史・文化的にも中国の影響を受けているし。あと、授業中の議論の運び方なんかはヨーロッパの人とアジア系では違う印象を受ける。アジア人同士で話に花が咲いた時なんかは「やっぱアジアいいわ~」とか思ってしまうし。ここ百年ちょっとは世界における日本の存在感というのは大きいと思うけど、それがいつまで続くかなんかわからない。中国の周辺の小国にまた戻るのかもしれない。全然関係ないけど、中国とベトナムについて考えていた時に、ふと餃子と春巻きが頭をよぎった。今の私の頭の中では、中国といったら餃子、ベトナムといったら生春巻きということになっている。おなかが空いているのか、美味しいものが恋しいのか。私は餃子も生春巻きもどちらも好き。焼き餃子も揚げ餃子も水餃子も皆好き。生春巻き、揚げ春巻き、蒸し春巻き、どれも好き。そういえば生餃子と水春巻き・焼き春巻きは見たことないね。
2004年12月04日
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私の大学時代の第二外国語と呼べるものは実はない。色々手を出したけど結局どれも中途半端で終わってしまったのだ。ロシア語・イタリア語・スペイン語は一応単位は取った。でも、どれも初級で終わり。うちの大学はこれらの言語の中級以上が開講されていなかったからでもあるんだけど。英語以外の言語を継続してやっている人っていうのは本当にその言語が好き、その言語が話されている地域が好き、とか「思い入れ」があるように見受けられるんだけど、私はどうもその「思い入れ」というのを見出せなかったみたい。それで、大学の3年から第二外国語の習得は諦めて英語に重点を置くようになった。でも、初級でも色々言語をやったなりによかったこともある。例えば今日のプレゼンはイタリアの子と二人でやったんだけど、打ち合わせのときに、彼女がめっちゃ疲れてたから「ストモレンド」でしょ?って言ったらめっちゃ喜んでた。ストモレンドっていうのはイタリア語で「死にそうだ(死にそうに疲れたー)」って意味。あと、アリベデルチ(イタリア語でさようなら)とか。これは内輪ウケですが。スペイン語はペルーに旅行した時大分役立ったし。クアントクエスタ(いくら?)ばかり言ってた気がするけど・・・。あと、準備コースで知り合ったアルゼンチンの子は、授業中に英語と母国語の違いをディスカッションした時に、私がスペイン語と英語の違いを説明したら驚いていた&喜んでいたし。ロシア語は、楽譜のロシア語記述が読めて嬉しいし。そういえばこちらではロシア語圏の人には会ってないなー。逆に今いる大学は東洋アフリカ研究学院というだけあって、日本語を勉強している学生も結構居る。自分の喋っている言語を学ぶ人が多いというのは純粋に(?)嬉しいものだ。ただ、趣味のレベルまではいいけど、食べていけるレベル(いわゆるビジネスレベルってやつ)になるのはどの言語も大変だ。とりあえず、趣味で言語をやる(かじる)のは好き。何でなのかはわからないけど、好きなのに理由なんていらない。「経済的合理性だけで人は動いてるんじゃないっていうのは、自分を見てるとよくわかる(笑)」と経済の授業の後に言ってみる。
2004年12月03日
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はい、今日は固い話です。というのは明日がプレゼンだから。。明日は政治経済の授業で貿易と開発についての発表をします。私が取り上げるのは産業の分類法と貿易と成長の相関についてです。産業の分類法では、農作物や水産物・それらの加工品(缶詰だとか製紙だとか)・工業製品を第一次産品と工業製品に分類する時に、「貿易論」では加工品は第一次製品に分類されるのに、「工業論」では加工品は工業製品に分類される。(私は今まで貿易論はちゃんと読んだことがなかったので、工業論の分類を当たり前だと思っていた。)工業論の分類に従うと、貿易の統計の結果が随分変わって、ラテンアフリカなんかは工業の成長が著しいということになり、今後の成長も期待できるっていう結論にすることができる。(貿易論の区分だとラテンアメリカもアフリカも工業の成長が悪いと見られている。)ただ、この区分でも、結局アフリカに未来はないんじゃ・・・ってことになってしまう。(アフリカの加工品の成長率はあまりよくない)参考文献にも、「アフリカは地道に農業やるべきだ」みたいなことが結論に書いてあって、そんな・・・といったカンジ。貿易と成長の相関ですが、これまた輸出志向の工業政策で経済成長を遂げた日本(東アジア)出身の私は貿易を拡大すれば成長する、という短絡的な発想に陥りがちなのですが、どうもそうはいかないようです。例えば、モザンビークで、カシューナッツの輸出を政府主導で拡大させたのですが、結局カシューナッツの市価が下がって、モザンビークのカシューナッツ産業で1万人の失業者が出たという事例研究もあります。結局、貿易を拡大させたことで経済成長を遂げた日本を始めとする東アジア型の経済成長をアフリカやラテンアメリカに適応させようと思っても、そう簡単にできるものではない、という話になります。アフリカに未来はないのか・・ってカンジで暗くなります。ただ、最近はアフリカの工業化について前向きな議論もあるので、これからも議論を追う必要があります。アフリカ連合AUの活用とか。http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/oau/*************中国についてなのですが、こないだエッセイで取り上げたことがちょうど今日ニュースに出ていました。中国農民の“反乱”続発 警官隊と衝突、死者も 貧富差、汚職に不満経済成長著しい中国ですが、経済の拡大と共に、都市部と農村部の格差が拡大しています。中国では、政府が報道を規制しているので、この情報は一般国民には流れていないとのことです。中国国民が知らないことを外国人が知っているというのも変なカンジがします。国家の情報のコントロール、これはあっていいことなのでしょうか。もちろん、これは中国内部の問題なので、あまりに口出しをすると内政干渉と取られてしまいますが。日本も報道規制をしていないわけではありません。現にこの報道は西日本新聞と共同通信だけでしか見つけることができませんでした。日本と中国の現在の関係を考えると、あまり中国政府を刺激するようなことは日本としてはできないからでしょう。ただ、現在の中国の不平等の問題を放っておくと、結局長期的な中国政府の安定というのにも影響が出てくるでしょう。胡錦濤政権は農民保護を重点施策に掲げているようですが、その成果はあがっていないとの見方が強いようです。中国政府が不安定なままだと、中国経済にも影響が出て、中国との関係を強化している日本経済にも影響が出るでしょう。
2004年12月02日
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12月ですね~。なんかロンドンに来てから季節感がないので、12月といわれてもああそうか・・って感じです。街中に行けばクリスマスモードですが、また課題に追われているので季節感も何も、早く時間が過ぎればいいのに・・・って感じです。エルトンジョンの特集をテレビでやっていたので、ベストを買ってしまいました。your song大好きです。高校時代を思い出します。確かこれは「イグアナの娘」(菅野美穂主演)の主題歌だったような。懐かしい。。candle in the windもいいですね。ダイアナ元妃の追悼ソングです。そういえば、せっかくロンドンに住んでいるのに、彼女のお墓であるとか葬儀が行われたウエストミンスター寺院もいってないな。。冬休みにいけるといいな。あと、can you feel the love tonightライオンキングの曲です。自分の中のディズニーブームがまた来たので繰り返し聞いてます。すっかりディズニーのロマンチック戦略に乗せられてます。NOW59も買ってしまった。テレビ・ラジオでよくかかってる曲がたくさんあってかなりお買い得なカンジ。で、好んで聴くのはコチラもロマンティック路線・・。do you know I go crazyとか。なんででしょ。12月だから?それとも課題に疲れて夢見たいから?************************あ、全然関係ないけど、地理学オリンピックなんてサイトを見つけてしまった。http://www.geographyolympics.com/(join nowから参加。ランキングはview the full leader boardで見れます。)地図帳で国と名前を一致させるだけです。で、各国のランキングが出ます。今のところ日本は187国中172位です。(ランキングの出し方は結構いい加減なのであんまり気にしないでいいと思います。)大学地理専攻だったから、こういうのはハマルわ~アフリカの地理は相変わらずあやふやですが。お試しあれ。***********たまたまキャンセルが出たとのことで、今日はロンドン交響楽団のコンサートに行ってきてしまいました。曲目はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とドボルザークの新世界。場所はシティのバービカンです。http://www.barbican.org.uk/home.aspなんか、バービカンは恵比寿みたいな横浜のみなとみらいみたいな、ってカンジでした。演奏よかったです。。新世界に大興奮!「音楽大好き~」って皆に触れ回ってて(?)よかった・・。声かけてくれてほんと感謝です。。すいません、また遊んでますね。明日からまた勉強しまっす。。(まあ、今日も勉強したんだけどね)
2004年12月01日
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