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沖縄タイムスの2月22日の一面に地下鉄サリン事件に関する記事が載っていた。平成7年3月20日午前8時過ぎ、営団地下鉄(現→東京メトロ)の日比谷線・千代田線・丸の内線の3路線を走る5本の電車にサリンが撒かれ、通勤客、駅員など12人が死亡、約6千人の重軽傷が出た悲惨な事件である。 その頃、私は2級ボイラー技術士資格の修得を目指して、港区新橋のJBAビル2階にある日本ボイラー協会の講堂で連日講習を受けていた。早朝、家を出て池袋駅から丸の内線、銀座線と乗換えて8時30分前後に新橋駅で降り、そこから徒歩で講習場まで行く日課であった。 講習は9時から始まる。したがって事件当日に講習場へ向かっておれば、確実にその丸の内線の電車に乗っていたことになる。 その日の朝、いつものように身支度を整えて玄関に降りた時、突然、激しい腹痛に見舞われた。私は這いずりながら部屋に戻り、そのまま4転8倒の苦しみとなって休講を余儀なくされたのであった。その腹痛のおかげで私はサリン事件の犠牲者の一人にならずにすんだ。その事を知った妻が青ざめて言った。 「あなた、どんな事があっても先に死なないでね。先に死ぬのは絶対にこの私だよ」 その妻は3年前に他界した。そして、今頃、妻のあの時の言葉の意味が実感的に分かった。先立たれるという事が如何に辛く、絶望的であるかを思い知らされたのです。 妻は時々、幽界から幻覚を通して語りかけてくる。 「あなた、私の分まで長生きしないと、タックル・サリーンドー」タックル・サリーンド=沖縄方言で「叩きのめサレールよ」の意
2010年02月25日
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東京の息子に、サーターアンダギー、黒砂糖、足テビチ、軟骨ソーキなどの沖縄特産食品を郵パックで送った。送料は1300円であった。一個のインスタントラーメンを三等分にして、明日の糧にしている私にとっては大変痛い出費であった。 しかし、これも1人で頑張っている息子のため、と思いながら、私は郵便局を後にした。歩道に出てしばらく歩いた時、背後から私を呼び止める声がした。振り返ると、掌に数枚のコインを乗せた女性職員が駆けて来るところであった 「忘れ物ですよ、カウンターの端っこに置いてありました」 彼女はそう言いながらコインを差し出した。500円玉が一枚、100円玉が4枚ほどあった。ありがたい、これは天の与えだ。明日の糧が3等分ラーメンから、ステーキに変わった。天の神様、ありがとう、私は心の中でそう叫び、無意識でそれを受け取ろうとした。次の瞬間、頭の中で何者かが怒鳴った。 「ばか者―、それは人様の金だ。きさま、それでも日本男児か、恥を知れ!」 私は、はっとして我に返った。そして、己の心を恥ながら、彼女にそれが自分のものでない事を伝え、一礼して帰途に着いた。たとえ些細な事であろうとも、日本男児、何処までも正義と、曇りなき魂の輝きを守り通せ、私は己に強く言い聞かせがら、冬空の彼方に飛んでいく羽の生えたステーキを見た。
2010年02月19日
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人工臓器に詳しいある優秀な医者が計算した。人工心臓6億円、人工心肺2億円、人工腎臓、人工肝臓、人工膵臓、人工脾臓、その他いろいろの合計が・・・・男は50億円、女は100億円、となった。 凄いですね? 健康な人間なら男は50億円、女は100億円の資産がある、ということになる。それが流動資産となるか、固定資産となるかはよく分かりませんが、減価償却がつくかどうかは、老化するかしないかにかかると思います。 いずれにしても凄いですね? 人間は健康であればたとえ借金だらだらであっても大金持ち、ということになります。しかし、人工臓器が行動を著しく束縛し、多大な不自由を与えるものであるのに対し、本物の臓器は何の手入れも、管理もなしに勝手に機能してくださる。高性能にして重要な機能を発揮し、人間の行動をまったく束縛しない。・・・となりますと、これは人工臓器の値段よりもはるかに高価な値段がつく、ということになります。 50億とか、100億どころの騒ぎではありません。50兆、100兆の単位となってしまいます。しかも、それをただでわれわれ人間は使っている。つまり、そんなのは当たり前、当然である、という認識しかなく、ありがたい、という感謝は沸きあがってこない。2億円が宝くじで当たって、飛んだり跳ねたりの大喜びをする以上に、健康であるというのは超過激に大喜びすべき奇跡なのです。 しかし、われわれ人間にはそれが分からない。生きているのではなくて生かされているのだ、そして、この世で自分の所有物というのは全くないのだ、という事実にも気がついていない。われわれのこの体、家屋敷、貯金、有価証券、その他いろいろは、死んでしまえば自分のものではなくなる。すべてをこの天地大自然にお返しして死んでいくのであります。 では、この世で自分の所有物はないのか、・・・それがたった一つだけありました。それは、己の心一つであります。心は自由自在に動き回る。事象物象を認識、判断し、それに対する反応の方程式を一瞬にして作り上げる。そして、清く正しく、美しく進化していくのであります。中には醜く歪んで退化していくのもありますが、それは運が悪すぎる、としか言いようがありません。 要するに何が言いたいのかと申しますと、肉体というのは宇宙の奇跡、天地大自然からの借り物である、ということです。その証拠に、生き物は最後はすべて、天地大自然に体をお返しなければならないのです。 地球があり、月があり、太陽があり、そして、宇宙がある、それゆえの人間である事を思えば、人間の命、身体は借り物である、という厳然たる事実がはっきり致します。
2010年02月15日
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沖縄八重岳の桜祭りは終わり、ここ数日の雨で大分散ってしまい、峠を越えております。それでも、所々に元気いっぱいの花が咲いていたりしますが、それも、いずれ散ってしまう運命ですね。 「散る桜、残る桜も散る桜」 これは動物にも言えますね。 「死んだ魚、泳いでいる魚も死ぬ魚」 こんなの、あまり言い感じしませんね。 そう言えば、私の通った小学校は平二小学校といいました。宮古島で最初の小学校であります。それ以前は尋常小学校と言ったそうです。 その最初の小学校がなぜ、平二なのか、・・・それがですね、この最初の小学校は貧乏人の子供たちがほとんどでした。二番目に出来た小学校は大金持ちや公務員、政治家、有名人の子供たちが多かったのです。 というわけで、2番目の小学校が平一となり、一番目に出来た小学校が平二となったのであります。なぜ、平なのかというと、平良市立の学校ですので、その平をとったのであります。 ですから、両校の対抗意識は凄まじいものでした。バレーボールや野球、ありとあらゆるスポーツ大会では先生同士、生徒同士の乱闘騒ぎまで出る始末でありました。勝っても負けても血と涙と汚れた汗のドラマが展開されたのです。 その平二小学校の応援歌の一つに、上述の死んだ魚が出てきたのです。それを紹介します。なにしろ、七十年以上の前の応援歌ですので、貴重な資料になると思います。卒論の参考資料にデモしてください。 ♪♪・・・平一が平二に勝ったなら、電信柱に花が咲く、死んだ魚が泳ぎ出し、赤いカラスが空を飛ぶ・・・♪♪ とまあー、こういう事情で話のつじつまが合ったと思います。・・・沖縄北部の桜は散りましたが、なんとまあ、沖縄南部の私の家の近くの公園には一本の桜木が満開であります。赤の色彩が周りの空間に撒き散らされ、真っ赤な影をその根元の落としております。では、その満開の桜木をご紹介いたします。
2010年02月14日
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私の母の次の次の妹、つまり、叔母様は現在84歳の寅年生れの年女であります。 彼女は常人を超越したある意味では偉大なお方です。なぜかと申しますと、いろいろな神様とコンタクトが出来て、会話が出来るのです。 バス停でバスを待っておりますと、バス停の神様が語りかけてきます。バス停の神様は「真白き富士の根」という唱歌が大好きですので、おば様はその歌を歌って聴かせます。 人がいない土、日、祝祭日には声に出して唄い、それ以外の人がいる週日は心の中で歌うのです。 ある時は乃木大将、ある時は広瀬中佐、そして、又ある時は古代マヤ都市国家の王様、その他いろいろな神様が彼女を訪ねてきてお話をする。 叔母様のお父さん、つまり、私のおじいさんの名は、マヤと言います。沖縄の宮古島の昔の人々の名は、こういうマヤとか、タル、イヌシー、マツガ二、ナビガニ、ンマツマー、フスグドゥン、ウプグシン、サミチビルン、などと複雑怪奇な名前が多かったのでございます。 たまたまおじいさんの名がマヤで、マヤシューと呼ばれていたので、マヤ文明を築いたマヤ都市国家王の末裔が自分である、とおば様は信じきっております。 私は、そのあまりにも奇想天外な偉大で恐れ多い瞑想と幻想の結晶の素晴しさに言葉をなくして、素直に聞き入れております。 そのマヤ王の生まれ変わりが5代前のご先祖さまで、池間島から宮古島本島に渡ってきて、下崎という部落に住み着いて子作りに励んで子孫を継続させた、ということでございます。 そして、その5代前のご先祖様、マヤシュウが叔母様の所へ、5000万円持ってきて渡すとの事です。そのうちの3000万は、ありがたいことにこの私の上げるそうです。それを基にして、大きな家を建てて、天の神様を祭って、世界救済に私は全力を尽くさねばならないのです。 3000万、凄いですね? そのためなら、悪い事意外はなんでもやります。ただし、可能性と能力の範囲内の事だけです。出来ない事は逆立ちしても出来ませんので・・・。 そう言えば、私の幼少期の別名は、「マヤ」でした。という事は、この私が叔母様に5000万円持って行って上げねばならない、という事になる。・・・困りましたね、アスのパン切れにも事欠いているこの私に、5000万円という大金は夢のまた夢、どうにもなりません。・・・私はどうしたらいいのでしょうか、ああ、叔母様、助けて~~~!(下の画像は夜光茸です)
2010年02月13日
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