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今日は、安愚楽(あぐら)牧場が破綻!というニュースが大きく報じられました。以下に引用します。
東京商工リサーチは8月1日、安愚楽牧場が弁護士に債務調査を依頼した、と発表した。昨年の口蹄疫、今年の福島第一原発事故で度重なる大打撃を受けて業績不振に陥り、取引先への代金支払いは停止している。負債総額は今年3月時点で619億8705万円。
安愚楽牧場は、昭和54年1月に那須町で共済方式による牧場経営を開始。和牛オーナー制度(繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた仔牛を買い取るシステム)で資金調達する独自のビジネス手法を確立した。
広告では、30万円(契約期間2年)投資して、利益は9000円、50万円(同3年)で利益は1万7000円をうたっている。さらに黒毛和牛600グラムのプレゼントも付くという手厚い配当と優待で人気があった。
「高利回り金融商品」として投資家から注目され、事業規模は拡大。会員数は全国各地で3万人を数える。北海道から沖縄までの全国40カ所に自社牧場を運営するほか、預託先牧場は全国に338カ所あり、黒毛和種牛牧場として国内最大規模を誇り、今年3月期は1027億2394万円と初の1000億円超と業績を伸ばしていた。
その結果、資金繰りが悪化し、取引先への代金支払は現在停止状態となっている。担当弁護士側は資産・負債の調査は1カ月以内に終了するとし、その後に方針を決定するという。
引用終わり。
この安愚楽牧場の和牛オーナー制度は、私の愛読誌ZAiにもいつも広告が出ています。ちなみに今月号=2011年9月号にも2Pの見開きで出ているのですが、



↑ 上記のように、我々優待族を完全に狙い撃ちしており、破綻の悪夢が現実となった今から考えると、まさに「戦慄の内容」です。


実は安愚楽牧場については、もうだいぶ前のことですが少し調べてみたことがありました。そのときの結論は、
1. きちんとした財務諸表が開示されておらず実態がつかめない。ただネット上の様々な情報を総合すると数年前の段階で「実質債務超過」なのではないか?という指摘をされている方が複数いた。
2.出資者から集めた資金をそのまま売上に計上する、という大技を繰り出しており、出資が無限に増えない限りどこかでは破綻する可能性が高いと感じた。
ことから、「私も黒毛和牛のプレゼントは欲しいけど、これはちょっと買えないな。美味しいお肉なら少し我慢して9058トランコムとかの優良優待バリュー株のカタログギフトで選べばいいや。」と考え、手を出すことはありませんでした。
ただその後も安愚楽牧場の広告と言うのは頻繁に目にしていたので、「割と頑張るなあ。全国の和牛預託商法は枕を並べて討ち死にしたけど、もしかして安愚楽牧場だけは生き残れるのかな?」ともちょっと感じていました。
なので、今回の安愚楽牧場の破綻報道を見て「あぁ、やっぱりな。」と言う思いと、「夢のある楽しそうな投資ストーリーだったし、何とかうまく行ったら良かったのにな。」と残念に思う気持ちの2つを同時に感じました。
いずれにせよ、「良く分からない金融商品には絶対に手を出さない。」ことがやっぱり大切なんだなあ、と改めて痛感しました。
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