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この本の原稿を書いている2020年は株式市場激動の一年となりました。2019年末に中国武漢で確認された「謎の新型肺炎」が、「新型コロナウイルス」として瞬く間に世界中に広がり、広範囲に及ぶ流行病、パンデミックとなったからです。
マーケットはこの「新たな脅威」に対してパニックを起こし、日本を含む世界中の市場が暴落しました。ただその後は各国政府が超金融緩和政策を取ったこと、ワクチン開発が進展しているというニュースが出たことも奏功して冷静さを取り戻し、アメリカなどの一部の国では逆にバブル的な水準まで上昇したりしています。
2020年初めの段階で新型コロナが世界中を席巻してマーケットに大きな影響を及ぼすことを予測できた投資家は誰もいませんでしたし、コロナパニックの真っただ中でその後のマーケットの力強い回復を予想する専門家もほとんどいませんでした。つまり、 「マーケットの未来を正確に予測することは誰にもできない」 のです。それが「市場の真実」なのです。
このように、「マーケットはいつだって波乱万丈で予測不能」なところなわけですが、それでは我々投資家はその状況で生き抜き、乗り越えるためにどうすればいいのでしょうか?
私は 「過去の名著から学び続ける」ことが正解 だと考えています。これまでに多くの大投資家たちが、市場の真実を詳細に語ってくれています。 「未来は過去と全く同じ形では決して現れないけれども、でも韻は踏む。」 ものなのです。
具体例を1つ出しましょう。2020年3~4月にマーケットを襲った「新型コロナショック」は凄まじいものでした。そして「いつでもニコニコフルインベストメント」が信条の私のポートフォリオも当然に甚大なダメージを受けました。瞬間最大風速では年初来でー40%近いパフォーマンスにまで落ち込んでいたのです。
でもそんな中でも私は、「ま、でも、マーケットはいずれ回復するだろうな。」とある意味では他人事みたいに気楽に呑気に考えていました。
それが何故かというと、本書で紹介したケン・フィッシャーの 「投資家が大切にしたいたった3つの疑問」 の中で、感染症の歴史にその名を残す、悪名高いスペイン風邪(インフルエンザ)が猛威を振るい続けた時期に株式市場が素晴らしい動きをしたということを元々読んでいて知っていたからです。
史上最大の流行病が多くの人の命を奪っているさなか、米国株市場の1918年が+25.56%、1919が+20.67%と、素晴らしいパフォーマンスだったことを知識として持っていた からです。(本書P97参照)
そして実際、2020年の世界株式市場も、全体として良好なパフォーマンスを出す結果となりました。「歴史は韻を踏んだ」んですね。
市場の未来を前もって予見することは出来ません。それは誰にもできないことなのです。でも、 過去の名著に学び、投資家としての「引き出し」を増やすことが出来れば、どんな荒波も乗り越えて生き抜くことが出来ます。 私はそのために、これからも世界中の名著から多くの教えを得続けていきたいと考えています。
それでは私は次の投資本を読み始めることにします。いつかまた、続巻で皆様と再会できることを期待しながら。
2020年12月 みきまる
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