みきまるの優待バリュー株日誌

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Feb 21, 2023
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カテゴリ: 投資本書評
 さて今日は株式投資本オールタイムベスト135位





反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社)










 の最終回第13弾です。





 ここでようやく下巻に入ります。。。










 今日は、第17章 デブのトニー、ソクラテスと相対す から。










カモとそうでないヤツの違い



 トニーにとって、世の中を分けるのは「正しい」か「正しくない」かではない。「カモ」か「カモじゃない」かだ。



 教科書の”知識”にはある次元が抜けている。。。自分の行動のペイオフ(対価)に着目するという発想が、文化史の中からすっぽりと抜け落ちてしまっている。恐ろしいくらいに。いちばん大事なのは、ペイオフ(事象によって生じる利得や損失)であって、事象そのものではない。



 私が言いたいのは、正しいか正しくないか(一言でいえば「信念」)は、人間の意思決定においては小さな二次的役割しか果たさないということだ。大事なのは、正しいか正しくないかよりも、そのペイオフなのだ。そして、大抵は非対称性が存在する。一方の影響のほうがもう一方の影響よりもずっと巨大だ。つまり、正の非対称性(反脆さ)と負の非対称性(脆さ)が存在する。










 このタレブの話を読んでいて思ったのですが、退場に追い込まれる投資家には、この「自らの正しさ」に拘る方が非常に多い印象があります。自説の正しさを証明するために、負けの込んだポジションに入れ込み、ナンピンを繰り返し、最後に金銭的・精神的限界が来てバンザイしてしまうというパターンです。





 もちろん結果として彼が本当に正しかったという事も多くあるでしょう。でも市場と言うのは時として「驚くほどに長期間」愚かであり続けることもあるので、自らの正しさを証明する前に命が尽きてしまうこともあり得るわけです。





 その意味で、タレブの言うとおり投資家にとって「正しさ」というのはあくまでも補助的な判断材料として使わなくてはならないな、と改めて再認識しました。





 さてこれでこの本の紹介は終わりです。「反脆さ」という概念の発明を筆頭に、我々投資家にとって異次元に役立つ考え方・発想に溢れた傑作であり、正に「必読本」と言ってよいと思います。未読の方は是非。(終わり)





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Last updated  Feb 21, 2023 07:55:25 PM


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