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2024.06.08
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カテゴリ: 報徳
後藤 静香 日めくり 8日

喜びの人

  同じ言葉をきいても
  つよく印象するときと
  何ほどの感じを受けないときとある
  くだけたたましいだけに法音がきこえる
  権威ある言葉だけが肺腑をつく
  言葉は平易でも
  内容は単純でも
  その言々句々をして
  権威ある法音たらしむる
  人格の背景をつくれ


後藤 静香(ごとう せいこう、1884年8月17日 - 1971年5月15日)は、大分県出身の社会教育家、社会運動家。

蓮沼門三の「修養団」に傾倒し参加。
格言や偉人伝、寓話などをわかりやすく解説した雑誌をいくつも発行。
代表作である詩集・格言集『権威』は100万部を越えて、当時の青年、教育社、労働者に愛読され、熱狂的な支持を得た。

Image 「現代語訳 安居院義道」p.18-19

現代語版の『安居院義道』
序  文
 私の友人の話では、農業経営上の進んだ事例を研究する時には、必ず静岡県の農業が問
題になるということである。つまりそういう学者の目から見れば静岡県の農業は全国農業の最先端を進んで来たというわけである。
「どうして静岡県の農業がこんな具合に発展して来たか」を考察することは、日本農業の発展の原動力は何かという、より大きな課題の解決のためのカギを与える重要な問題である。
これについて従来は静岡県特有の報徳社運動との関連が考えられ、静岡県農業発展のかげに報徳運動ありと考えられていたと思う。しかしこれには二つの疑問が残されている。一つには静岡県の報徳運動がいかにして起こったか、また起こっただけでなく百年後の今日までなぜ存続されているのかという問題である。他の一つは静岡県農業の最重要部門である茶業の発展の問題である。茶業発展の基礎は何といっても牧之原の大茶園の開墾である。この着手は遠州報徳運動と無関係に見えるのである。
 本書の著者鷲山氏がこの問題を眼中に置かれたか否か私は知らない。しかし氏の五十余年の研究と、雄大な人格から流れ出るおのずからなる科学的筆力は、この大問題に痛快な解答を与えられたと私は深く信じる。
 それだけでなく、平々凡々と前半生を終えた一人の人間・安居院庄七が、二宮尊徳という偉大な人格にふれ、この「大死(だいし)一番(いちばん)の発(ほっ)心(しん)(一度死んで生まれ変わった発起心)」が、いかに偉大な業績を行い得るものであるか。またそれがいかに永続的な影響を後世に与えるものであるかを、読むものをして悟らし
めなければやまないであろう。
 しかし以上のような学問上の意味や、農業発展への功績等の世俗・半世俗的な人間の仕事についての論述であるだけならば、八十を超えられた鷲山氏が文字通りの心血をそそいでこの著述に没頭されるはずがない。このことは本書を手にされるほどの読者ならば私以上にそれを感得されるに違いない。そして、安居院先生と共に、一個の人間であることの「このましさ」、また偶然と必然の錯行する人生の深み、そして真の日本社会史の妙味を、つくづくと味われるであろう。
昭和二十八(一九五三)年十二月二十八日
          神 谷 慶 治



略歴
静岡県掛川市生まれ。1931年東京帝国大学農学部農業経済学科卒、1932年同副手となり、1935年講師、1939年助教授、1948年教授となり、東京大学農学部教授、1962年農学部長を務め、1966年定年退官、名誉教授、東京農業大学教授、1976年退職。
そのほか、1951年農林省農業綜合研究所長。
1974-1979年大日本報徳社社長。
日本農業経済学会会長、日本農村更生協会会長を務めた。日本学術会議会員。1960年「日本農業機械化の分析」(共編)で日経・経済図書文化賞、1968年日本農学賞受賞
譲の道―二宮尊徳の言い残したこと | 慶治, 神谷 |本 | 通販 | Amazon


💛現代語版の『安居院義道』は大日本報徳社で取扱い中です。

2人、テキストの画像のようです





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最終更新日  2024.06.08 18:54:52


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