おしゃれ手紙

2006.02.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子


「はい」と小学生の私は答えて、鎌と籠を持って、川原に行くのでした。

川原には、草地があって、
次に石ころがゴロゴロと転がっているところがあります。

芹は水際に生えているのです。

私は、しゃがんで、鎌で芹を刈るのでした。

家に持って帰って、茹でて、おひたしにします。

食事の時、父はそれを食べながら、満足そうに笑いながら言うのです。

「ああ、美味い。芹の香りがいい。



苦味が美味いと未だ分からなかった、子どもの私にも、父は真剣に言いました。

春の植物には、ほろ苦さがある。

そして、それは、早春の味だと・・・。

+++

今日、スーパーで「菜の花」を見つけた。

買って帰って、半分、雛の花に、残りは、茹でて、酢味噌にした。

父の言った早春の味、苦味が、ほろほろと広がった。

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studio M 深鍋 pote
・・・・・・・・・・・・・

◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2月26日 *父の麦わら帽子:「自慢の娘です。」* UP





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Last updated  2012.09.24 19:06:57
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