「はい、チョッコレートを持って来て~」←ヘイバーグ氏はチョッコレートと発音する。
白いお皿に真四角のチョコレートがたくさん。
アシスタントが一人一人の前に来て、配ってくれる。
あ、ビター系だな。
かぷっ。
んー、思いっきりビターだ~。
ハイカカオダイエットって、こういうのを食べ続けるのか~。
3列目くらいまで周ったかと思われる時、「まだ食べないでくださいね~」
ぇぇぇぇぇええええええ゛゛~! !
「まだ食べちゃだめですよ~」
..........そんなこと言った?
おそらく瞳孔が開ききり、目の大きさも2倍になってるかと思われるくらいの動揺の中で、証拠隠滅の為、下を向いて、なんとか飲みこんでしまおうと画策。
ほっぺには確実にチョコレートの形が現れてる筈、なんとかしなくちゃ。
「OH もう食べちゃった人がいますね」
あ゛ー、後の人に私とわからないように自然に、自然に。
「もう食べちゃった人がいますから、彼女にチョコレートを」
え゛ーっ、バレてないかもしれないのに、もう私、いいですー!
さっきの大きなお皿に、チョコレートが1枚だけのっかって出て来た。
「どなたでしょう?」
え゛ーっ。
すまして、知らんぷりをきめこむ。
すると、ヘイバーグ氏が立ちあがり、私の前に両手を出して、「彼女です」
きゃ~! ! ! す、すみません~!
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