2011.02.03
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「コーヒービジネスを考える(4)」です。

原料…消費者…素材…顧客…。

正月休みに、僕の敬愛する山本夏彦翁の2009年に出ていた、
「浮き世のことは笑うよりほかなし」を読みました。

月刊誌「室内」に掲載された対談から選んだ対談集です。

その中で、
広告批評の天野祐吉さんとの平成元年の対談に、

「銀行は、顧客だけを相手にしていればよかった。
競争が激しくなって、不特定多数の消費者をなんとか集めようとしはじめた。」


全国の人に均一に広告しようとは思っていない。
自分のご近所の人に、ご近所の人と一緒に商品を井戸端会議の話題にするって
発想で広告を作っている。」

と、いったお話しが出ていました。

さりげなく、顧客と消費者の区別を明確にしています。

山本夏彦翁の古い本には、
小さな出版社を経営しながら、
広告の出し方、
作家への手紙の書き方、
ベストセラーは出さない、
といったようなマーケティングのツボが顔を出す事があります。


昭和30年代にやってます。

マーケティング本と言えば、
僕は島田陽介氏の本でマーケティングについて色々と学びました。

一番印象的だったのは、
アメリカのマーケティング本を翻訳する時に、

「お客様」と訳してしまうことが多く、

翻訳者は英語は出来ても、
マーケティングが分かっていないと、
このような間違いをしてしまうことが多い。

「お客様」と日本語になると、
成長期のマスマーケット相手の時代の日本では、
「消費者」と受け取ってしまう。

ここでも、
「カスタマー」と「コンシューマー」が
ごっちゃになっている。


コンシューマーといえば、
先日読んだ世界的なコンシューマー企業P&Gの本に、

「コンシューマーがボス」

これが、P&Gの根幹をなしているといった内容がありました。

流石、分かっている会社は分かっていますね。

勿論、大きな会社でも、
カスタマー、顧客相手で成功していますから、

会社の大きさだけでは云々できませんが、

小さな会社、
スペシャルティコーヒーのビーンズショップにとって、
「カスタマー、顧客」を明確にすることが
最初に重要なポイントだと思ってます。

それが、長いマスマーケット相手のこの業界では、
原料、消費者相手が染み付いているように感じています。

「スペシャルティコーヒーはカスタマーオリエンテッド」

なんですが、

英語ができても…。

一年程前に書いたブログをご紹介します。
スペシャルティコーヒー・スモールビジネスマーケティング


さかもとこーひーのHPのバックナンバーから、
「独立を目指す君へ」
でも、色々と書いています。






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Last updated  2011.02.03 16:39:17
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青森県南の稲刈り@ Re:プロのつぶやき1331「コーヒーは平和な仕事」(09/14) 青森県南の稲刈りについては、 089624018…
aki@ この様な書き込み大変失礼致します 日本も当事国となる台湾有事を前に反日メ…
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岡田昌徳@ Re:プロのつぶやき1223「27歳で最初の独立」(08/13) 色々あったけど、純粋に懐かしいですね!…

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