ミステリの部屋

ミステリの部屋

2006年04月15日
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狂気の殺人鬼の魔手にかかり、次々に血祭りに上げられていく人々―悪夢のような夜に果して終りは来るのか?
熱に憑かれたような文体で不可能を可能にした、探偵小説におけるコペルニクス的転回ともいうべきカルト的名作、ついに登場。



カルト的名作???
一風変わった作品かな、位の気持ちで読みましたが……

これから先、ネタバレはしませんが、この本をこれから読む可能性のある人にとっては余計なことを書くかもしれません。
先入観なしで読んだ方がはるかに面白いのと思うので、ご注意ください。


読み終わってしばし呆然。

この本を読んだことのある人が、「ちょっと変わっているけど面白いので読んでみてほしい。読み終えて何と言うか聞きたい。」
と言って薦めてくれました。

今、その気持ちがわかります。


反則ぎりぎり、いえ反則の域に踏み込んでいるかもしれません。
やたら起こる偶然、思わせぶりな記述、前後する時制。

すっかり翻弄されて頭にくる人もおられるでしょう。
でも、その面白さにわくわくして、感動すら覚える人もいるはず。

後から冷静に振り返ってみると、「それはないよ。」と突っ込みを入れたくなるところは確かにあります。
でも、とにかく面白いんです。

世界探偵小説全集にこんな作品があったとは驚きました。

これは悪魔的怪作だと言わせていただきます。


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最終更新日  2007年01月29日 09時27分35秒
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