ミステリの部屋

ミステリの部屋

2008年08月11日
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下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」。
ちょっと風変わりな四世代の大家族が、転がりこんでくる事件を解決する。
おかしくて、時に切なく優しい、下町情緒あふれる春夏秋冬の物語。
(「MARC」データベースより)


下町の古書店「東京バンドワゴン」を舞台に語られるのは、一昔前には当然だったけれど 今は少ない、親子代々が同居する大家族の話です。

頑固なおじいちゃん、還暦を迎えたロッカーの息子、個性的な孫たち、そしてその子供たちで構成される堀田家の8人は、それぞれキャラクターが立っていて、読んでいると 自然に顔が浮かんできます。

語り手は、2年前に亡くなった おばあちゃんのサチ。幽霊になっても、家族をやさしく見守っています。

彼らは季節がめぐるとともに 小さな事件に巻き込まれては、それを解決していきます。
ミステリの要素はありますが、中心はやはり 彼ら家族の話だと思いました。

昔見ていたホームドラマには 必ずこんな場面があったなぁ、と思うのが、全員そろっての食事風景。
とてもにぎやかで美味しそうで、日本人として懐かしい気持ちになります。

いざというときは 必ず誰かがいて、助け合って生きていく生活は 魅力的です。


古本の話題が多いのも、本好きには楽しかったです。


続けて続編 『シー・ラブズ・ユー』も読んでしまいました。

東京バンドワゴンの仲間たちが帰ってきた!
東京下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」で繰り広げられる、涙と笑いの物語第2弾!
 今日も「古本」と「家族」にまつわる事件が持ち込まれる。
赤ちゃんが置き去りに!? …他、春夏秋冬の感動4編。
(出版社より)



悪人が出てこなくて、温かくて、朝の連続テレビ小説みたいだけれど、読んだあとにはきっと元気が出ますよ。







3作目の『スタンド・バイ・ミー』も4月に出ました。早く読みたいものです。










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最終更新日  2009年01月24日 22時03分07秒
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