狎鴎亭的横濱生活

狎鴎亭的横濱生活

Dec 16, 2004
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テーマ: 韓国!(17313)
カテゴリ: カテゴリ未分類
ソウル市江南区(カンナム)と言うところは、ちょっと特別な所だ。

江南はもともとお店やレストラン、遊びのスポットで人気だけど、住むところとしても人気があり、今では職場の場所としても人気があるらしい。
江南区には本当のお金持ちはあまり住んでいない代わり、”余裕ある”暮らしができるくらいの人たちが住んでいる。
そしてここに住む親たちは、ほかの家よりもっと裕福に見えるようにいい車に乗り、きれいな服を着て、子供たちの教育にお金を費やす。
江南という地区は毎日競争の世界だ。
見た目がとても大切な韓国の中でもさらに外見を重要視する江南。
そのためだったら多少の嘘も仕方ないだろう。
この辺のどこも子供も、アメリカに留学して(これもアメリカじゃないと駄目)、ハーバードやスタンフォードを卒業してることになってる子がほとんど。


そして、誰よりも英語ができ、いい学校に入り、一番になることを親から言われ続ける。

今の子のことは知らないが、パパ時代の江南っ子は、毎日ストレスの連続だったと言う。
今みたいにおしゃれがどうとか、そういうのはなかったみたいだが、とにかく勉強ができなければいけなかった。
韓国のどこよりも教育水準が高いと言われる江南区。
教育熱心で江南に住んでいない家庭は、余裕があれば子供だけでも江南に住まわせてそこの学校に通わせようとする親もいたし、家族で引っ越してくるケースも少なくなったとか。
実際パパの高校時代からの友人二人はそのケースだ。
その当時進学校と言われたY高校に入り、それからも勉強勉強の毎日。高校は有名大学に入るための塾みたいなものだった。
毎日夜11時ごろまで学校で勉強し、帰ってきてからさらに数時間。
ちょっとでも気を抜いたら恐ろしく怒られたと言っていた。

そんな風に中学高校時代をすごした江南っ子は、将来行きたい大学(行かなきゃいけない大学)はあっても、将来自分が何になりたいとか、何がしたいと言う人生の目標みたいなものはない若者に育ってしまった。
大学もその後の就職も、何がしたいからそこに行きたい、ではなくて、一流だからそこに行かないといけない。


競争の中ですごした高校時代には、友達とも本音で語れない。常に相手の出方を見ながら、自分の出方を考える、そんな付き合い。
「本当の友達っていないんだよ」
とパパはこぼす。

江南といっても広いので、江南全域がそうだとは言い切れない。私が知ってるのは少なくともこの辺の江南っ子の話。
パパだけじゃないのは、ここに小さいときから、もしくは生まれたときから住んでいる今の20代30代の男の人たちを数人見てきて感じるからだ。


空気は悪く、アレルギーやアトピーと闘いながら(アトピーはここら辺の水のせいとも言われてる)、幼稚園のころから習い事のオンパレード。英語が話せないとほかの子から遅れると英語専門の幼稚園に通わせ、情緒豊かな子供にならないととピアノやバイオリンを習わせる。
幼稚園が終わっても夕方暗くなるまで習い事で外にいる子がほとんどだ。
小学校に上がると、学校のほかに学院(塾)に通わないといけない。小学校の校門には下校時刻になると学院のバスが何台も横付けされる。
幼稚園も学校もブランド物じゃない服を着ていけば、馬鹿にされたり、携帯も最新型を持ってないとムシされたり。

そして何よりも、この子たちには「選択」がない。
きっとどこの子よりいいものを与えられ、必要なものはすべて持っているかもしれないが、彼らには自分で選ぶ選択はない。
何を習うのも、誰と遊ぶのも、すべて親が選んで与える。


ここにこのまま住んだら家のイパル、ホパルも同じ過酷な人生(!!??)を歩まないといけない。
だから私たちは脱出する。
私たちには、みんなが言うカンナムの良さが全然分からないからだ。
子供が子供らしく生き、自分のしたいことがはっきり分かる大人になってほしい。
そういう環境で子供たちを育てたいのが私たちの目標。
夢ではなく、目標だ。

そうじゃないカンナムっ子さんたちには、ごめんなさいね^^
私から見たカンナムの感想です。

では最後に私の日記のタイトルでもある、私たちの町アックジョンの風景をご紹介。

アックジョン


アックジョン2






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Last updated  Dec 17, 2004 08:34:54 AM
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