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こんばんは。
9月も中旬に入り、最後の暑さを惜しむような気候の北関東です。
コロナも第5波がピークを越えたようで、若者を含む働き盛り世代へのワクチン接種が加速し、収束への道筋が見えてくるといいですね。
さて、前回に続き米国製高級6球ラジオのその4です。
電源回路の改造をの最終回をお送りします。
前回までの電源回路の回路図です。
B電源回路の赤字の電圧・電流が設計時の予想の電圧・電流。()内の電圧が無負荷時の電圧です。
設計値 整流後 135.5V B1 83V B2 62V B3 41V B4 20V
計測値 無負荷時
整流後 1
35.5V B1 112V B2 100V B3 67V B4 34V
整流後 120
V B1 72V B2 48V B3 32V B4 15.5V
計測値 動作時2
整流後 114
V B1 80V B2 52V B3 34V B4 18V
(アナログテスターで計測したので、目視による誤差が結構あります)
まず、整流後の3.3KΩを1.24KΩ(手持ちの620Ωを2個直列)にし、次段の1.64KΩ(820Ω2個直列)を820Ωに変更してみました。
回路図はこうなりました。
ラジオをつないだ時の電圧値です。(今度はデジタルテスターで測ってみました)
計測値 無負荷時
整流後 132.8
V B1 122.5V B2 115.5V B3 77.1V B4 38.1V
計測値 動作時1
整流後 104.0
V B1 77.0V B2 58.8V B3 38.9V B4 19.0V
計測値 動作時2※
整流後 102.4
V B1 73.1V B2 61.1V B3 40.3V B4 19.7V
※ B1,B2,B4を使用
実装した回路はこんな感じです。
以前の使用法では、電力増幅段への供給電圧が検波段を除く、高周波増幅段、低周波電圧増幅だ段と同じ+40Vになっていましたが、今回はATWATER KENTの回路図に沿って、B1+90V,B2+67.5V,B4+22.5Vに近づけました。(
計測値 動作時2※)
それでも、
B1+が17V,B2+が6V、B4+が3Vほど足りません。
それで、思い切って整流後の抵抗を1.24KΩから820Ωにしてみました。
こちらが最終形の回路図です。(B電源のみ)
計測値 動作時※
整流後 102.6
V B1+81.9V B2+68.4V B3+45.0V B4+21.7V
※ B1,B2,B4を使用
B1+が少し低いですがあとは大体予定した電圧になりました。これを最終形といたしました。
結局最初の回路から3.3KΩ1本を外し、820Ωの場所を移動して100μFのケミコンを2本追加した回路になりました。
ラジオとつないで試聴してみました。
少し短めですが、外部アンテナをつないでみたところ、NHK第一、第二、TBS、地元ローカルの4局を聴くことができました。
NHK第一と地元ローカル局は結構な音量で鳴りますので、レオスタットで少し音量を落とす必要があるくらいです。
以上、「
アンティークラジオのレストア番外編⑦ 米国製高級?6球ラジオ その4
」 でした。
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