【現代劇】マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則~全40話 40
風起隴西-SPY of Three Kingdoms-全24話 24
【現代劇】イジワルな君に恋をした~Sweet First Love~全24話 24
燕雲台-The Legend of Empress-全48話 48
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第6話「帝君の婚約者」太晨(タイシン)宮に東華帝君(トウカテイクン)の許嫁・姫蘅(キコウ)がやって来た。何も知らなかった白鳳九(ハクホウキュウ)は愕然、すると姫蘅が符禹(フウ)山で出会った狐に気づき、嬉しそうに駆け寄る。しかし狐は急に怒って逃げて行った。「私のことを忘れたのかしら?」「いずれ親しくなれるだろう」東華帝君は気にとめる様子もなく、寝殿に案内した。三皇子・連宋(レンソウ)が太晨宮にやって来た。何度も婚姻を勧められながら応じなかった東華帝君がなぜ急に気が変わったのか知りたいという。しかし東華帝君はすぐ本題が別のことだと分かった。「実はある者が近く誕生日を迎えるので…あ、そうです、ある者とは成玉(セイギョク)です」成玉元君は短刀を集めているため、連宋はどこにもない短刀を贈りたいと図案を書いて来た。その短刀は長剣、暗器、鉄の弓、包丁を兼ねるという優れもの、これならいかなる時も役に立つため、成玉が肌身離さず持つはずだという。ただ仙術で作ったのでは意味がなく、手作りすることに新しい味わいがあると訴え、東華帝君の手を借りたいと頼んだ。すると東華帝君はその程度のことなら三皇子には容易いことだろうと言って席を立ってしまう。連宋は図案を置いたまま東華帝君の後に続き、大型の神器に比べて小型で精巧な短刀は難しいと言い訳がましかった。白鳳九は2人が席を外した隙に三皇子が書いた図案をながめた。三皇子の設計は良くできていたが、雑な部分もある。🦊.oO(ふふ、才能を発揮する機会を天がくれたのね連宋は陶芸を好む東華帝君に北荒にある陶土の産地を突き止めたと教えた。玄冥(ゲンメイ)は八荒で最も良質な陶土を誰にも明かさないが、短刀を作ってくれるなら地図を渡すという。東華帝君は連宋の魂胆が分かった。実は連宋と玄冥はいわくがある。かつて同席した宴で玄冥の側室が連宋を好きになり、毎日のように詩を送って来た。玄冥は未だに根に持っているため、連宋は自分に陶土を手に入れて欲しいのだろう。そこで東華帝君は連宋に持っている陶器を全て金銀や玉の器に変え、″陶土にかぶれた、良質であるほど猛烈だ″と話を広めればいいと助言した。「さすればそなたの誕生日には玄冥から良質の陶土が大量に届く、それを私にくれ」「(なるほど)では決まりです!」東華帝君が机に戻ると、狐が図案をながめていた。「材料を探して来る…お前も行くか?」🦊三🦊フルフルすると東華帝君は狐にお茶を入れ、出かけて行った。白鳳九は司命星君(シメイセイクン)に手伝わせ、分解図を修正して太晨宮に戻った。早速、書斎で確認していると、そこへ姫蘅が現れる。すると姫蘅は東華帝君に仏典を教わりたくて来たと狐に説明し、″また来る″と書置きを残すことにした。しかしちょうど筆を手にした時、東華帝君が帰って来る。東華帝君は図案が修正してあることに気づき、姫蘅が手を加えたのかと驚いた。「よくできている、武器にまで造詣が深いのだな… 武器に関心を持つなら、私と共に短刀を作ってみるか?」姫蘅は否定するきっかけを逃し、そのまま東華帝君を手伝うことに同意する。手柄を横取りされた鳳九は激怒、思わず筆をつかむ姫蘅の手に噛みついた。東華帝君は狐の首根っこをつかむと、公主への恩を忘れたのかと叱って外へ出してしまう。成玉元君は司命星君を訪ね、美酒が手に入ったと教えた。そこで偶然にも司命星君が持っていた短刀の図案を目にする。「こんなの作るとはどこの変態よ?」「…あなたの誕生日を待ちわびる三殿下です(ボソッ」「はあ?」白鳳九は東華帝君が理由も調べず、姫蘅の肩を持ったことに深く傷ついた。🦊.oO(帝君と距離を置こう…あ、でも濡れ衣だと気づいて私を探すかも?鳳九はやはり東華帝君のそばにいようと思い直して太晨宮に戻ったが、書斎では東華帝君と姫蘅が早速、短刀作りを始めていた。すると姫蘅は自分が修正した2か所よりも簡単な模写さえ上手くできない。庭から見ていた鳳九は役立たずの姫蘅に呆れ、これでは東華帝君に嘲笑されるのがオチだとほくそ笑んだ。しかし東華帝君は眠そうな姫蘅に帰って休むよう勧め、しかも姫蘅が欲しいと言った衝立を後で届けるという。鳳九は自分や重霖(チョウリン)の失敗には厳しい東華帝君が姫蘅には優しいと驚き、初めて見る東華帝君の姿に衝撃を受けた。東華帝君は姫蘅を連れて林の中にある陶芸用の離れにやって来た。後をつけて来た白鳳九だったが、仲睦まじい2人の姿を見て帰ることにする。しかし足がしびれて、うっかり庭石から落ちた。「あ!小狐狸!」姫蘅は狐を見つけ、ようやく抱き上げることに成功する。そこで狐に東華帝君と一緒に作った餌入れを見せた。「お前の物と分かる図案を考えていたけれど、ふと思いついたわ! お前の足跡ならぴったりよ!」姫蘅は鳳九の切ない思いなど知る由もなく、狐の手を持って餌入れの裏に足跡を押そうとした。🦊.oO(私は青丘の尊い神仙なのよ?…餌入れから物を食べるなんて鳳九は必死で抵抗し、勢い余って姫蘅の顔を引っかいてしまう。何事かと駆けつけた東華帝君は姫蘅の頰から血が流れていることに気づき、狐の首根っこをつかんで重霖に任せた。「悪さが過ぎる、閉じこめよ」重霖は東華帝君からどこへ閉じ込めろとも指示がなかったため、自分の部屋に連れて行った。しかしそれ以来、狐は何も食べなくなってしまう。重霖は姫蘅がかすり傷でも血が大量に出てしまう体質だと教え、東華帝君も丹薬を集めるのに忙しいだろうと言った。何も知らなかった白鳳九は外に出たいと訴えると、重霖は散歩だけなら良いと許してくれる。すると東華帝君がちょうど霊獣の雪獅(セツシ)に霊芝(レイシ)を与えているのを目撃した。雪獅が可愛がられている姿を見た鳳九は悲しくなって戻ることにしたが、その時、雪獅に呼び止められる。「帝君が飼っている霊狐とはお前か? ご寵愛ぶりは仙娥たちの話で知っているが、どんなに美しい狐かと思えば…これほど貧相だとは」鳳九は相手にせず無視して帰ろうとしたが、雪獅にからまれ、玉の首飾りを奪われた。激怒した鳳九は雪獅から首飾りを取り返そうと飛び上がったが、いきなり引っ叩かれて吹き飛ばされてしまう。司命星君が釣りを楽しんでいると、何やら大物が引っかかった。喜んで引き上げてみると、意識のない白鳳九を釣り上げる。驚いた司命星君はびしょ濡れになった鳳九を司命府に連れ帰り、三皇子に薬を届けてもらった。「司命?砂糖は薬効を弱めるぞ? それにしても貴重な丹薬を使い、甲斐甲斐しく世話を焼くとは…どの宮殿の仙女だ?」「…腐れ縁だな、それしかない」それから数日が経った。どうやら司命星君は鳳九が苦味が嫌いだと覚えていてくれたらしい。白鳳九は甘い薬湯を飲みながら思わず涙した。すると司命が現れ、青丘の帝姫がなぜ己をここまで自分をおとしめるのかと呆れる。しかし白鳳九は言葉も話せず、ただ鳴いているばかりだった。🦊.oO(2000年も思い続けたけど、潮時かな…シュン九天の朝議で東華帝君の婚儀が承認された。司命府に戻った司命星君は白鳳九に東華帝君と姫蘅の婚儀は2日後だと教える。そこで最後に鳳九を東華帝君に会わせてやることにした。司命は仙術で姿を消し、太晨宮に侵入した。すると東華帝君が狐のために作った東屋に姫蘅と雪獅がいる。「索榮(サクエイ)は空腹のようです、食事には早いですが霊芝を少しやっては?」鳳九は東華帝君が雪獅に霊芝を投げ与える様子を見ながら、現実を痛感した。凛々しい夫とその美しい妻、そして言葉が分かり夫婦に愛される霊獣、何もかもが美しく、まるで歌か絵のようだ。司命はうなだれる鳳九に気づいて帰ることにした。その時、近くの木に剣が刺さる。驚いた司命が振り返ると、水廊を渡って来た東華帝君がその剣を召喚した。鳳九は連宋が成玉の誕生日に用意した剣が完成したのだと気づき、東華亭君が仏鈴花(ブツレイカ)で剣の使い勝手を試している様子をながめる。🦊.oO(ディジュン…あんなに近くにいたのに、あなたは本当の私を知らない…やがて東華帝君は東屋へ戻って行った。🦊.oO(司命?きっとこれでいいのね…つづく(TㅅT)小殿下…あまりに不憫で…ってディズニーじゃありませんからw索榮は帝君の座騎?公主の座騎?
2020.10.27
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第5話「幸せな日々」魔族の公主・姫蘅(キコウ)は思いを寄せる侍衛・閩酥(ビンソ)を探しに白水(ハクスイ)山にやって来た。すると洞窟で妖獣の大群に襲われている閩酥を発見、慌てて加勢する。しかし閩酥は公主をかばって倒れ、姫蘅が標的となった。その時、突如、湖の中から龍が現れ、激しい炎を吐き出して姫蘅を助けると、人間と化して結界を敷いてくれる。こうして姫蘅を守った孟昊(モウコウ)だったが、仙力を使い果たして激しく血を吐いた。姫蘅はなぜ龍神が自分を助けたのか分からなかった。「お前は龍の鱗を持っているはずだ…」「なぜ知っているの?」姫蘅はまだ6歳だった時に妖獣の赤火(セキカ)と出くわしたが、危ない所を助けたのが孟昊だった。その時、孟昊は自分の鱗を授け、それ以来、姫蘅が難に遭うたびに守って来たという。「あなたは一体何者?」「私は…お前の父親だ 姫蘅、お前の母は先代の赤魔君の残虐さを見かねて魔族を逃れ、私と出会った 我らは名を伏せ、南荒へ来てお前を授かったのだ…」その頃、東華帝君(トウカテイクン)も白水山にいた。誰かのすすり泣きを耳にした東華帝君は様子を見に行くと、深手を負った孟昊と魔族公主がいる。「ディジュン…死ぬ前に再びお会いできるとは…」死期を悟った孟昊が娘の姫蘅を紹介すると、東華帝君はようやく孟昊がこの地を離れられなかった理由に気づいた。「最後にひとつお願いが、娘は秋水(シュウスイ)の毒に侵されています…私はもう世話ができない 恐れながら私に代わって救って頂けないでしょうか?」「安心せよ、手を尽くして毒を抜く」すると孟昊は泣きじゃくる姫蘅に別れを告げ、離散して行った。白鳳九(ハクホウキュウ)は東華帝君の留守を狙い、結界から抜け出して司命府へ駆けつけた。司命星君はいきなり書斎に飛び込んできた霊狐(レイコ)に驚いたが、鳳九は机にあった筆をくわえて″九″と書いてみせる。「九?…小殿下?!(´゚艸゚)∴ブッ!小殿下、なぜそんな平凡な霊狐の姿に?」鳳九は身振り手振りで懸命に訴えると、司命星君は鳳九が仙術を使えないと気づく。そこで鳳九はまた筆を走らせた。「私、帝君の子を身ごもったの…」事情を聞いた司命星君はからかわれただけだと教え、それより霊狐になった理由を聞くことにした。東華帝君は姫蘅の毒を抜いてやったが、完全に抜けるまでには療養が必要だと教えた。また意識を失っている閩酥なら大事ないと教えてやる。姫蘅と閩酥の仲は東華帝君にも想像がついたが、ふとあることに気づいた。「だがこの者は…」しかし姫蘅は帝君の言葉を遮り、自分が嫁ぐ相手は幼なじみの閩酥しかいないと訴える。その頃、太晨宮では白鳳九が何食わぬ顔で結界の中へ戻っていた。東華帝君が公主を抱きかかえて赤広(セキコウ)殿に現れた。話を聞いた赤魔君・喣暘(クヨウ)は妹を救ってくれた東華帝君に感謝し、この機会に禁足地で交わした約束を持ち出す。「妹・姫蘅を帝君の正室にお迎えいただきたい」「それはできぬ、私はもともと妻を娶る気がない」「帝君はおっしゃったはず、衆生を殺さず道義に背かぬなら何でも応じると… 今さら断るのですか?」「…やむを得まい」喣暘はこの婚姻で天族と魔族の争いが防げると話し、六界の安寧のためだという。東華帝君はならば三ヶ月後に妹を輿入れさせるよう認めたが、嫁げば妹は天族の者となり、魔族の束縛は受けないと釘を刺した。「将来、魔族に異変が生じても、魔君は必ず高い志を保つであろう 六界の安寧のために尽くし、魔族の暴挙を許さず、よって魔君の申し入れを承諾する」そこで東華帝君は閩酥のことも許すよう求めた。重霖(チョウリン)が様子を見に行くと、狐が嬉しそうに顔を上げた。しかし東華帝君ではないと分かると意気消沈してしまう。「帝君は視察が多いのに、お発ちになるや恋しがるとは(クスッ)今後どうする? 毎日おそばにいられるわけじゃないぞ?」🦊?!<クーンクンクン!キッキッキー!狐が急に悲しそうに泣き出し、驚いた重霖は結界を解いて宮殿の中で遊ばせることにした。白鳳九はまんまと重霖を騙し、太寝宮から飛び出して東華帝君を探しに行ってしまう。するとちょうど天界に戻って来た帝君を見つけ、鳳九は喜んで飛びついた。東華帝君が狐を抱いて太晨宮に戻って来た。公主・知鶴(チカク)と重霖が出迎えると、東華帝君は白水山から持ち帰った龍脳(リュウノウ)と青蓮(セイレン)を机に置く。🦊.oO(私のために薬を採りに行ってくれたのね?!知鶴は義兄が狐のために妙薬を採りに行ったと知り、いささか困惑した。すると東華帝君は小九(ショウキュウ)に狐の食事を任せるという。知鶴は小九が消えたと報告し、義兄に成りすました魔君の一味ではないかと吹き込んだ。そこで侍女・玉如(ギョクジョ)に世話をさせると言ったが、驚いたことに東華帝君は小九がいないなら自分が面倒を見るという。思いがけず心酔する東華帝君のそばで暮らせるようになった白鳳九。すると東華帝君は狐に玉の首飾りをかけ、かつて自分には勇猛無比な配下がいたと語りかけた。「私を何度も危機から救ってくれたが、今日、目の前で亡くなった…」🦊.oO(驚いた、てっきり東華帝君には情がないと思ってたけど、悲しむこともあるのね「″情″とは一体、何ぞや?一代の猛将が全てを捧げた…命より大切なのか?」🦊.oO(私は帝君のためなら何でもやる!…だけど死ぬのは勘弁して~鳳九はまだまだ東華帝君と一緒にいたいと願い、そのためにもまだ死ねないと思うのだった。白鳳九は司命府で書画を書いていた。そこへちょうど司命星君が戻ってくる。「花は咲きて散り、泥と化す…愛するあなたといつまでも…」鳳九は慌てて書画を隠したが、司命星君はずい分と陳腐な詩だと厳しい。「とは言え絵はまずまずの出来です、その仏印輪の術はお三方しか習得していない 崑崙虚(コンロンキョ)の墨淵(ボクエン)上神、西天梵境(サイテンボンキョウ)の仏陀、そして我らが帝君です ご覧になられたとは果報者ですな」🦊.oO(まあね~絶対この武勇伝をみんなに広めなきゃ!そうだ!司命、私の膏薬は?白鳳九は司命星君に頼んでおいた膏薬をもらって太晨宮へ戻った。ちょうど中庭にいた東華帝君は狐から小さな袋を受け取ると、中には木芙蓉花膏(モクフヨウカコウ)が入っている。「作ったのか?」(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン東華帝君は狐が自分の指の傷に塗るため、薬を持って来たと分かった。そこで包帯を外して薬の横に指を置くと、狐が自分の尻尾の先に薬をつけて指に塗ってくれる。東華帝君は喜んで狐を抱き上げ、優しくなでた。白鳳九は東華帝君が自分の毛で作った筆で絵を描く様子を見守った。すると東華帝君が人間界の九九消寒図(ククショウカンズ)は冬至の日から花びらを一枚ずつ塗りつぶして行くと教える。「お前の足に紅を塗り、花びらに押そう」感激した鳳九は怠け癖を直し、東華帝君が誇れるような立派な狐になろうと心に決めた。🦊.oO(う~ん…立派な狐になるのは夏が過ぎてからにしようと鳳九はしばらく東華帝君との時間を満喫することにした。東華帝君は狐を可愛がり、夏になると避暑のため白檀の木で東屋を作り、水晶を敷いてやった。知鶴は狐にまで激しく嫉妬していたが、白鳳九はどこ吹く風、いつか東華帝君を青丘に連れて行きたいと夢見る。そんなある日、鳳九は司命星君に頼んでおいた寒石草(カンセキソウ)の種を受け取った。寒石草はその根茎(コンケイ)が良き忘れ薬に、花は最高の薬味になる。すると鳳九は人目につかない場所に種を埋めておいた。🦊.oO(うふ、将来、帝君に嫁げばどこに埋めても同じよ♪東華帝君は魚の甘酢煮を作って狐に出した。白鳳九は思いがけず料理好きという2人の共通点を見つけ、早速、魚を舐めてみる。しかし東華帝君の魚料理は信じられないほど…不味かった。🦊.oO(どんな顔すればいいの~?そう言えば姑姑が話していた。昔、ある新妻は料理が苦手だったが、ふと思い立って汁物を作ってみたところ、夫にその味を絶賛される。不安になって自分も汁物を飲んでみると、夫が自分を喜ばせたくて嘘をついたと分かった。🦊.oO(でもそれをきっかけに夫婦の愛はより深まったとか…そこで鳳九は魚を完食し、東華帝君に何とか味見させようと皿を押してみる。「お代わりか?今日はないから明日また作ろう、私はいらぬ、すでに味見した…まずいっ だが好みというのは皆、違うゆえ、お前に食べさせた、やはり狐の嗜好とは独特なのだな?」≡≡≡≡≡≡ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ズコーッ東華帝君は翌日、何皿も魚料理を出した。白鳳九は全て平らげたが、このままではあまりの不味さで毛が全て抜けてしまう。そこで今日こそ真実を伝えようと決めた。すると殿内から東華帝君と三皇子・連宋(レンソウ)の話が聞こえて来る。「霊獣を飼う趣味があるとは初耳です」「あれは特別だ、私と縁がある」「もっと美しい霊狐はいますよ?青丘の白(ハク)家の女子たちは皆、美貌を誇ります その霊狐には特別な点が?」「私の魚の甘酢煮をうまそうに食べた」「(; ゚ェ゚)それは特別ですね」🦊.oO(もし全て嘘だと伝えたら…何はともあれ、これは良い誤解ね白鳳九はたとえ毛が全て抜け落ちても、東華帝君のためだと覚悟を決める。🦊.oO(換毛期だと思おっとその時、連宋が東華帝君が笑ったと驚く声が聞こえた。うたた寝していた白鳳九が目を覚ますと、東華帝君からの書き置きがあった。…目覚めたら庭で待て、食事をやる鳳九は急いで駆け出したが、回廊で知鶴に責められている東華帝君を見つける。「あんな小狐狸が私より大切だと?なぜです?これでは安心して西荒へ行けません」「私は父君からそなたを託された、愛玩物と張り合うな」東華帝君は憤慨して行ってしまったが、鳳九は悲しくなって鳴いてしまう。すると知鶴が木の陰にいる狐を見つけた。「分かったでしょう?義兄にとってお前はただの愛玩物に過ぎないのよ」知鶴は西荒から戻って来る頃には義兄も狐に飽きているだろうと言い放った。白鳳九は落胆し、東華帝君の書斎にやって来た。そこで東華帝君が描いた絵を広げ、肉球で花びらを押す真似をする。しかしそこへ重霖が現れた。重霖は狐を抱いて正殿の前に控えた。すると殿内から東華帝君が現れる。🦊<キーッ!キッキーッ!(ディジュン!ディジュン!)「小狐狸、落ち着いて!じきに賓客が来るんだ」つづく( ๑≧ꇴ≦)みんな!ついて来て〜!www
2020.10.26
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第4話「やんちゃな狐」太晨(タイシン)宮から追い出された燕(エン)魔君・燕池悟(エンチゴ)は魔界に戻り、玄(ゲン)魔君・聶初寅(ジョウショイン)を訪ねた。そこで毛皮に目がない聶初寅に挨拶がわりの穴熊の毛皮を渡す。「何百年も探していたんだろう?ほら、お前にやるよ」聶初寅は上機嫌、東華帝君と堂々と決闘したいという燕池悟に知恵を貸した。「話によると東華の持つ鎖魂玉(サコンギョク)はあらゆる妖魔を封じている 鎖魂玉が急になくなれば東華はどうすると?」燕池悟は妙義淵(ミョウギエン)で雷鳴をとどろかせ、東華帝君をおびき出した。予想通り太晨宮を飛び出して行く東華帝君、すると門の近くに隠れていた燕池悟は東華帝君に変身し、何食わぬ顔で太晨宮へ入って行く。その頃、東華帝君は封印された魔尊・緲落(ビョウラク)に異変がないことを確認し、安堵していた。しかし鎖魂玉の異常を察し、慌てて太晨宮に戻る。すると偽物の自分が堂々と入り込み、鎖魂玉を持ち出していた。燕池悟が符禹(フウ)山で待っていると東華帝君が現れた。「仏頂面め、やはり取り返しに来たな、俺と勝負する気になったか? おい!なぜ姫蘅(キコウ)がお前に嫁がねばならんのだ!」「…鎖魂玉を私に返しさえすれば太晨宮で働いた報酬代わりに許す もし返さねば…お前と一族を葬り去る」「東華帝君は魔にも仏にもなる、血を好むのは緲落と変わりないな」燕池悟は東華帝君に襲いかかった。中庭を掃除をしていた小九(ショウキュウ)こと白鳳九(ハクホウキュウ)は激しい雷鳴を聞いて空を見上げた。すると雲の合間から閃光が見える。そこへ公主・知鶴(チカク)がやって来た。閃光を見た知鶴はふと思い立ち、侍女・玉如(ギョクジョ)に義兄の所在を聞いてくるよう命じる。心配になった小九は東華帝君と関わりがあるのか尋ねたが、知鶴は仙娥の分際で義兄を気にかけるとはと呆れた。仕方なく小九は振り返ってまた空を見上げていると、知鶴は小九のかんざしに目を留める。あの時、義兄がめずらしく興味を示したかんざしだ。東華帝君と小九が言葉を交わしていたことを思い出した知鶴は激しい嫉妬に駆られ、思わず自分のかんざしを抜いて小九を刺そうとする。「知鶴妹妹?!」その時、運良く成玉元君(セイギョクゲンクン)が現れ、小九は難を逃れた。「九天で侍女を傷つければ罪になる、掟の厳しい太晨宮ではなおさらよ? 何よりも帝君の体面を汚すことになる ″帝君が殺生を好む″との流言に証を添えて話を広めたいの?」「…元君も流言などお信じなきように」「誤解を招かぬよう行いを慎むことね」「そうですね、では私はこれで」公主が殿内に戻ると、白鳳九は成玉にあの空は何かと聞いた。実は燕魔君が東華帝君の鎖魂玉を盗み、符禹山で争っているという。まさに恩返しに絶好の機会、鳳九は成玉が止めるのも聞かず、飛び出して行ってしまう。すると門の近くで司命星君(シメイセイクン)が鳳九を呼び止めた。「小殿下!どちらへ?」「帝君が符禹山で戦っているって~!」「ああ~で道順をご存知で?」「あ、そうだ!知らなかったわ!」そこで司命星君は道案内の絨毯を貸して送り出した。「やれやれ、到着する頃には戦いも終わって誰もいないだろうに~w」その頃、東華帝君は燕池悟を追い詰め、いよいよ決着がつこうとしていた。しかし燕池悟が咄嗟に鎖魂玉を盾にしたため、東華帝君は誤って蒼何(ソウカ)剣を鎖魂玉に突き刺してしまう。すると鎖魂玉が砕け、あたり一帯がまばゆい光に包まれた。思わず目を閉じた燕池悟だったが、気が付いてみると東華帝君の姿はなく、目の前に巨大な玉の岩が出現している。「これは何なんだ?…仏頂面?この中に隠れたようだな?婚姻は放棄したと見なすぞ?」燕池悟はしばらく挑発してみたが、一向に東華帝君は戻って来なかった。「こりゃどうなってる?ったく、聶初寅をとっちめてやる」実はその様子を聶初寅が見ていた。白鳳九は符禹山に到着したものの、東華帝君の姿はなかった。すると聶初寅は九尾を持つ娘の登場に目を輝かせ、慌てて駆けつける。「お前は神仙で東華の仲間なのか?」(*゚▽゚)*。_。)ウン「東華は十悪蓮花境(ジュウアクレンゲキョウ)の中だ、だがお前の修為ではとても救えない そこで提案だ、お前の毛皮を3年、貸してくれたら、私の修為の半分を貸してやろう」( ゚ェ゚).oO(修為を貸してくれるの?とても親切だわ~(*゚▽゚)*。_。)ウンすると聶初寅は鳳九から毛皮を奪ってしまう。🦊.oO(嘘でしょう?!尻尾が1本しかない!どうしよう…早合点しちゃったただの野狐姿になってしまった鳳九、しばらく元の姿に戻れなくなったが、今は東華帝君を助けることが先決だった。十悪蓮花境に閉じ込められた東華帝君は邪気を成敗していた。すると突然、狐が現れ、火を吹いて東華帝君を援護してくれる。🦊<キキーッ!🔥🔥🔥ボーッ!(魔君の仙力ってすごい!帝君、私の勇姿を見てくれたかしら)鳳九は激しい炎を吐いて邪気を撃退していたが、やがて仙力が尽きてくると、うっかり自分の手を燃やしてしまう。🦊<キッキッキキッ!(アチッ!アチチチッ!)その頃、聶初寅にそそのかされた姫蘅が符禹山にやって来た。聶初寅から仲裁に行けと言われて来てみたが、誰もいない。仕方なく巨大な玉の岩の中へ入ってみたが…。十悪蓮花境に今度は魔族の公主・姫蘅が落ちて来た。姫蘅はいきなり邪気に襲われるが、その時、身につけていたお守りの鱗が結界を敷いて守ってくれる。「孟昊(モウコウ)?」東華帝君はそれが龍である孟昊の仙力だと分かった。今もひとり奮闘する白鳳九、すると東華帝君が仙術を放ち、一帯の邪気を全て始末してくれる。すると魔族の力を持っていた鳳九も巻き込まれ、一撃を受けて落下した。姫蘅は狐の悲鳴に驚いて振り向くと、ちょうど狐を抱きとめた東華帝君を見つけた。「東華帝君に拝謁いたします、燕池悟が帝君に不敬を働いたと聞き、急ぎ駆けつけた次第です」姫蘅は原因を作ったのが自分のため謝罪に来たという。しかし東華帝君は公主は無関係だと告げ、どちらにしても十悪蓮花境を浄化する好機を得たと言った。衝撃で気を失っていた白鳳九が目を覚ましたそこには愛しい東華帝君の姿がある。東華帝君は左手を火傷した狐を介抱、鳳九は間近で東華帝君の顔を眺めながら幸せを噛みしめた。「帝君?そんなに包帯を巻くと狐狸が歩けませんが…」「…火を吐いてみよ」🦊<ぶはっ!🔥ボッ!(あっ)鳳九は誤ってまた自分の左手に火をつけてしまう。「厚く巻けば傷には届くまい」「うふふ、恐らく必死に戦ったゆえ不慮の負傷でしょう、普段は己の足に火を吐きはしないかと…」「どうかな?」鳳九は名誉挽回するため、もう一度、火を吐いた。🦊<すぅ…ふは~!🔥ボッ!(あっ)結局、鳳九は左手を燃やしてしまい、愚かな狐だと自ら証明してしまう。一方、太晨宮では知鶴が姿を消した小九を探させていた。そこへ重霖(チョウリン)がやって来る。実は偽物を寝宮に入れてしまった衛兵たちが東華帝君に謝罪するため集まっているというのだ。知鶴は東華帝君ならたやすく鎖魂玉を奪い返せるはずだと心配していなかったが、重霖は鎖魂玉に封じた妖魔が放たれると大変になると教える。妖魔たちが八荒六合(ハチコウリクゴウ)に散れば、少なからず緲落にも影響が出るだろう。その頃、東華帝君は仙力を回復させるため気をめぐらせていた。姫蘅は親切にも芋を拾ってきてくれたが、水性の仙術のため炎を出せない。しかし白鳳九もすでに火を吐き出す力がなかった。🦊.oO(交換した仙力は半日さえもたず、そのうえ元の姿にも戻れないなんて~鳳九は今さらながら聶初寅に騙されたと気づく。そこで鳳九は瞑想中の東華帝君に芋を投げ、頭に命中させた。すると東華帝君は憤慨することもなく、黙って仙術で焚き火を出し、焼き芋を作ってくれる。🦊.oO(今まで食べた中で一番おいしい焼き芋よ~!ふふふ~♪3人は十悪蓮花境で一夜を過ごすことにした。白鳳九は幼い頃、母に甘えたように鳴いてみると、東華帝君が撫でたり、抱いてくれたりする。狐姿のおかげで幸せな時間を満喫する鳳九、しかしふと大変なことに気づいた。もし東華帝君が自分を連れて帰ってくれなければ、ここで別れることになる。🦊.oO(仙娥として太晨宮へ戻るには毛皮を返してもらわないと…でも3年後だわ…シュン気がつくと東華帝君は眠っていた。東華帝君は一瞬しか寝ないと聞いていたが、これは天がくれた好機かもしれない。🦊.oO(老天爺~大好きよ♪鳳九は東華帝君の膝に乗り、ゆっくり顔を近づけると、思わず口づけした。🦊.oO(キィャァ〜初めての口づけ~しかしその時、東華帝君が急に目を開けた。🦊.oO(お、おぅ…赤(セキ)魔君・喣暘(クヨウ)は燕池悟が東華帝君に決闘を挑んだと報告を受けた。これに激怒した喣暘だったが、さらに妹の姫蘅が護衛も連れずに1人で止めに行ったと知る。喣暘は妹と侍衛・閩酥(ビンソ)の密会を思い出し、これを機に閩酥を追いやることにした。「閩酥は怠慢で公主を危険に陥れた、罰を与える 白水山は猛獣が多い、奴は姫蘅の護衛だが、猛獣に負けるようなら護衛は務まらん 白水山で反省させよ」喣暘は妹が嫁いでから閩酥を戻すと決めた。白鳳九は芋を食べ過ぎたのか、急に苦しみ出した。姫蘅は心配して東華帝君に助けを求めると、東華帝君は狐の腹を撫でてやる。「病ではない、懐妊だ」🦊ガーン!「族長に聞かなかったか? 霊狐(レイコ)族が他族と関わりを持たぬのは、他族に近づくだけで孕むからだ」「うぉ(我)…初耳です」「そなたも霊狐族では?」「いいえ…」「他族には漏らさぬ話ゆえ、知らなくても当然だ」🦊.oO(私も霊狐族じゃないわ!もしやこの毛皮は霊狐族の狐のもの?鳳九は確かに東華帝君と恋仲になるのが夢だったが、あまりに早すぎる展開に困惑した。しかし身ごもったのなら子は産まなくてはならない。果たしてどうやって産めばいいのだろうか。すると仙力が回復した東華帝君が蒼何剣で十悪蓮花境を破壊、3人は無事に脱出した。姫蘅は燕池悟の蛮行が一時の気の迷いだと訴え、自分にも責があると改めて謝罪した。すると東華帝君は見逃すと言ってくれる。姫蘅は喜び、もうひとつ願いがあると訴えた。「この小狐狸のことです…私が連れ帰っても良いでしょうか?」🦊.oO(ディジュン、ぷよ~!しかし東華帝君は姫蘅が抱いていた狐を黙って奪い取り、自分が飼うと決めてしまう。「帝君、あなた様は四海八荒で最も貴い神仙、狐狸を奪い合うなど品位を欠くのでは? ひと月だけ私にお預けください」(  ̄꒳ ̄)うむ…「半月では?…では10日だけでも!あ~っ!」東華帝君は狐を連れて太晨宮に戻った。重霖は鎖魂玉が壊れたと聞いて妖魔がどうなったのか心配したが、主人は何も言わない。「帝君、曲者を見逃した衛兵たちが罰を待っています」「戻って反省させよ…そうだ重霖、お前は最も気が回る、数日、留守にするゆえ小狐狸を頼む」すると東華帝君は狐をなでた後、結界を敷いた。「やんちゃな狐だ、出歩かせるな、足の傷にも障る」白鳳九はまた甘えた声を出して同情を引いたが、東華帝君は騙されなかった。「私は哀れな声が好きだ、もっと鳴け」🦊<キッキッキキー!姫蘅が寝殿に戻ると、閩酥がいなかった。聞けば閩酥が兄に捕らわれ、白水山に連行されたという。侍女は自分が来た時にはすでにいなかったと話し、詳しい事情は知らなかった。その頃、白水山に到着した閩酥は…つづく注意:このドラマはディズニーではありませんw(  ̄꒳ ̄)これ…BSはないかもな~(笑
2020.10.23
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第3話「初めての会話」小九(ショウキュウ)こと白鳳九(ハクホウキュウ)は憧れの東華帝君(トウカテイクン)に菓子を献上できる機会を得た。しかし回廊で公主・知鶴(チカク)に止められ、菓子を横取りされてしまう。…ダメよ、今日の機会は絶対に逃せないわそこで小九は狐姿に戻って衛兵の目を逃れ、こっそり宴をのぞいた。知鶴は菓子をふるまい、自分の席に戻った。気絶していた司命星君(シメイセイクン)がようやく目を覚ますと、安堵した三皇子・連宋(レンソウ)はちょうど御膳にあった菓子を口にする。すると愛しい成玉元君(セイギョクゲンクン)の幻影が現れ、うっかり司命星君に口づけしそうになった。司命星君は扇子で阻止すると、幻覚を催す菓子かと尋ねる。慌てた連宋は素朴な見た目ながら中の餡が絶妙だと絶賛、無憂華(ムユウゲ)の香りがして紫金蜜露(シキンミツロ)の甘みも感じると説明した。「魚の生臭さも消えますよ!」東華帝君は白鳳九が作ったとは知らず、菓子を食べた。「?!…誰が作った?!」知鶴は義兄が菓子を気に入ったのだと気づき、咄嗟に自分が作ったと嘘をつく。「菓子の名は?」「義兄が命名してください」「…では″無憂糕(ムユウコウ)″と名付けよう、良い出来だ」さすがは東華帝君、菓子の名前まで当てるとは…。喜んだ鳳九は興奮してうっかり九尾を出した。その時、司命星君が鳳九の姿に気づき、肝を冷やす。…帝君に続いて私を殺すつもりなのか?!そこで司命は東華帝君の魚の甘酢煮を完食して連宋を驚かせ、その隙に仙術で正殿を飛び出した。「小殿下!こんなところで何を!しっぽ、しっぽ、しっぽ!」司命星君は慌てて鳳九を隠すと、連宋が何事かとやって来る。「あ~可愛い狐狸がいたのですが、逃げ去りました」「本当に狐狸が?隠したな?見せよ、毛皮で肩がけが作れる」…ふん!三殿下って何て悪党なの?しかし東華帝君が現れ、太晨宮の仙獣はしつけがよく、勝手に出歩かないと連宋を止めた。…今日は見逃してあげるわ、でもまた帝君に救われた、ご恩が増えたわ…どうしよう、返しきれない、延々と続く私の恩返し、永遠に終わらないわ司命星君は人目のない場所へ移動すると、袂に隠していた白鳳九を解放した。「ふん!三殿下って最低!でも3滴の紫金蜜露に気づいたのはお見事ね~」「紫金蜜露などどうでもいいんです!あまり無茶するとかばいきれませんよ? 正体がバレたら私は九天に顔向けできません!」「だって太晨宮に来て初めて帝君を近くで見たから…つい… はぁ~毎日、働いてへとへとなのよ~厨房にやられてまともな寝床もないし…巣さえないの」「だから来るなと言ったのに!」「司命?狐狸に騙されないで」庭石の後ろで偶然2人の話を聞いていたのは成玉元君だった。「あ!成玉元君!」「この子ったら、私を訪ねても来ないで司命を困らせるなんて」そこで鳳九は恩返しに来たと教えた。成玉元君は何やら面白そうだと喜び、鳳九に協力することにする。「最も良い恩返しは困った時に助けることよ…講談にもあるでしょう? 麗しい若君が難に遭い、美しい娘が助ける…その続きは~うふふふふ♪」(´⊙౪⊙)うふふふ~思いがけず鳳九は心強い味方を得た。小九が厨房に戻ると、知鶴が待っていた。とりあえず謝罪した小九だったが、知鶴は菓子を作ったのは小九かと聞く。小九は仕方なく床に落としたのでやむなく取り替えたと説明した。すると知鶴は美味だったと褒め、作り方を教えろと迫る。東華帝君が気に入ったので自分が上手く作りたいというのだ。しかし仙術で作ったとは言えず、小九は適当に説明してごまかすしかない。「無憂華は菓子の皮に練り込み、″憂いなし″の名が示す通り餡は思うままに入れます …憂いが消えるものを適宜、入れたらどうかと、具材も公主が好きに加えてください」そこで知鶴は茶が好きな義兄のために茶葉を入れることにした。魔界。燕(エン)魔君・燕池悟(エンチゴ)は愛しい姫蘅(キコウ)が東華帝君に嫁がされると知り、何とか阻止しようと焦っていた。「魔族は武を尊ぶ、東華と決闘し、婚姻をぶち壊すか 勝てば四海八荒が驚き、姫蘅も俺を見直すだろう、そこで求婚すれば絶対、うまく行く」一方、姫蘅は幼なじみの侍衛・閩酥(ビンソ)と林にいた。「私は魔族の公主ゆえ毎日、学問漬けだったけど、よく逃げ出したわ そんな時、あなただけが一緒に遊んでくれた、そのせいであなたは哥哥から罰を受けたわね」「公主は林で遊ぶ時だけ心から笑っていましたね、公主が喜ぶなら罰など何でもありません」しかし姫蘅は笑っていたのは林で遊べたからではなく、閩酥がそばにいたからだという。「ずっと一緒にいたい」姫蘅は閩酥への密かな想いを告げたが、そんな2人の様子を赤(セキ)魔君・喣暘(クヨウ)が見ていた。燕池悟は果たし状を書き上げ、玄鉞(ゲンエツ)に九天に届けさせろと命じた。そこで玄鉞は崑崙虚(コンロンキョ)の子闌(シラン)を介してはどうかと提案したが、燕池悟は憤慨する。「黙れ!腰抜けの双子の哥哥の話はやめろ!出来が悪く、挙句に崑崙虚に入門しおって!」玄鉞は仕方なく斗母(トボ)元君に託して太晨宮に届けることにした。東華帝君と連宋が談笑していると知鶴がやって来た。菓子を作って来たと聞いて目を輝かせる連宋、再び成玉の幻が見えると期待したが、先日の菓子とは違う。「食感は同じだが、憂いなき境地にならん」知鶴は小九がデタラメを教えたと恨みを募らせ、厨房に乗り込んだ。しかし小九は材料が少し違ったため、味が変わったのではと取り繕う。「私が使ったのは平凡な材料です、東海氷晶に紫根蜜露…あ、違うのは雨時花根だけです でも~平凡すぎて公主には釣り合いませんね~(チラッ) 私が思うに往生海にある雨時花王の根を使っては?(チラッ) 公主の心尽くしが帝君に伝わりますよ?(ニッコリ)」知鶴は早速、往生海へ出かけることにしたが、小九も連れて行くと言った。「お前が採るのを見張ってやる」(๑°⌓°๑)はあ?太晨宮に魔君・燕池悟から果たし状が届いた。茶を飲んでいた東華帝君は茶葉で最も尊重すべきは何かと問うと、重霖(チョウリン)は以前、主人が葉を摘む時機であると言ったと答える。するとその意味を悟った重霖は果たし状を持ってそのまま下がった。その頃、知鶴に海の中へ突き落とされた小九は雨時花王の根を採って舟に戻っていた。しかし知鶴は先に根を奪い取り、小九を置いて舟を漕ぎ出してしまう。小九は必死に泳いで舟を追ったが、なぜこんな酷い目に遭わされるのかと悲しくなった。…私が悪さをするから、これは天が下した罰なの?!天宮に戻っても知鶴に振り回され、こき使われる小九。菓子が完成した知鶴は次に魚の甘酢煮を作ると言い出し、小九に火の番をしろと命じた。「人間界の方法で作らなくては…仙術を使わず火加減に注意しなさい、過失があれば許さない!」魔界。果たし状を渡したものの一向に返事がなく、燕池悟は苛立ちを隠せなかった。八つ当たりされた玄鉞は太晨宮を探るのに最適な友がいると話して早速、出かけたが、結局、その友人からも連絡がない。「ご安心を、友は特殊な手段で探っています、鯉の精ですから…」その頃、鯉の精は思いがけず小九に捕まっていた。実は火の番をしながら東華帝君への想いを募らせていた小九は、うっかり居眠りして魚を真っ黒焦げにしてしまう。そこで池に魚を捕りに行ったところ、仙術を使っても一匹も捕まえられなかったが、なぜか急に鯉が飛び上がり、小九は見事に仕留めた。小九はヘトヘトになりながら魚の甘酢煮を完成させた。その時、驚いたことに東華帝君が入ってくる。「ディジュン…」すると東華帝君は床に落ちていたかんざしを拾い、そのかんざしで甘酢煮を挿して味見をした。「良い出来だ」東華帝君に声をかけられて夢見心地の小九、そこへ運悪く知鶴がやって来る。知鶴は小九が手柄を横取りするつもりだと慌て、すぐ下がれと命じた。しかし東華帝君が引き留め、甘酢煮に最後に入れたのは雨時花かと聞く。「はい…」「義兄!魚料理に使うために私が青丘で取って来たのです!」「…今後は太晨宮で料理を、で、この飾りは何の花だ?」東華帝君は小九が落としたかんざしをながめながら、九天では見ないが人間界の花かと聞いた。「いいえ、それは青丘の空、青丘の星です」「…星河に迷い込む蛍、これは知命か知非か」東華帝君はかんざしを小九に返し、帰って行った。( *´꒳`* )<″星河に迷い込む蛍、これは知命か知非か″…どういう意味?うふふふ~♪その夜、小九は興奮して眠れなかった。そこで回廊の石段に座り、東華帝君と交わした言葉を心の中で何度も繰り返す。…ディジュン~くすっ!ディジュンと初めて言葉を交わしちゃった~!( ๑≧ꇴ≦)<キイーッ!キィーッ!書斎にいた東華帝君は狐の鳴き声を聞いた。「どこから来た狐狸だ?えらく喜んでいるな~」すると書房に蛍が迷い込み、東華帝君が描いた蓮池の上を飛び回った。魔界。ようやく東華帝君から果たし状の返事が届いた。…太晨宮の茶園は茶摘みの時期ゆえ、戦えぬ燕池悟は茶摘みを理由に決闘を断られたと憤慨、思い切って自ら太晨宮に乗り込んだ。「茶葉は俺が摘んだぞ、決闘しよう」ちょうど釣りをしていた東華帝君は魔君が摘んだ茶葉を確認すると、感謝した。「礼はいい、決闘に行くぞ!」「そうだ、香木を手に入れ庭園に置いたきりまだ植えていなかったな~植樹は吉日を逃せぬ」「ヒィ~この仏頂面め!口実をつけるのはこれが最後だぞ!」燕池悟は律儀にも木を植えて戻って来た。喉が渇いた燕池悟はいきなり東華帝君の茶を飲み干し、そろそろ決闘だと迫る。「重霖?蓮池の泥をかき出していなかったな、いつやる?」「長く放置していたので、掃除には時間がかかります」「私がやろう」「ま~たその手か!」燕池悟は仕方なく太晨宮の雑用を一手に引き受け、気がつけば寝宮を全て掃除していた。そこへ司命星君がやって来る。重霖から事情を聞いた司命星君は帝君が遊び出したら手を抜かないと同情し、思わず魔君のほうを案じてやれと言った。燕池悟は最後の仕事だった杏子の収穫を終え、籠いっぱいの杏を運んだ。これで雑用は全て終わり、東華帝君ももう口実がなくなっただろう。燕池悟はひとまず籠を置くと、次の籠を取りに戻った。すると偶然、通りかかった小九が中庭に放置された籠を発見する。東華帝君の好物の杏だと喜んだ小九は早速、籠を持って厨房へ戻った。それからすぐ燕池悟が次の籠を持ってやって来る。「おかしいぞ?さっきの杏がない」しかしまずは決闘が先だと燕池悟は東華帝君の元へ向かった。東華帝君はまた釣りをしていた。燕池悟は約束通り決闘しろと迫ったが、東華帝君は約束した覚えはないという。「おぅ…考えたが断る」↓はあ?ここでようやく燕池悟は東華帝君にからかわれたことに気づいた。「そうだが、何か問題でも?」激怒した燕池悟は東華帝君に戦いを挑んだが、あっさり放り出され、門を閉められてしまう。「ドンファァァァッ!」つづく( ๑≧ꇴ≦)あははは〜鯉の精が〜!似てると思ったらw双子だったのね〜@子闌それにしても落ちてるかんざしで味見って…え?(^_^;)
2020.10.21
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第2話「 太晨宮の侍女」東華帝君(トウカテイクン)は最近、しばしば厨房に出入りしていた。司命星君(シメイセイクン)は三皇子・連宋(レンソウ)に理由を尋ねると、連宋は教える代わりに成玉元君(セイギョクゲンクン)のことで協力して欲しいという。2人は互いに助け合おうと約束すると、連宋は東華帝君が料理の研鑽(ケンサン)を積んでいると教えた。「今から私は帝君のお招きで味見をしに行くが、よければ一緒に一足先に美味を堪能しないか」「それはありがたい、お礼申し上げます」「気にするな、礼を言うのは私の方だ」「へ?」こうして司命はご相伴に預かることになったが、東華帝君が作った魚の甘酢煮を食べるなり、あまりの不味さに気絶してしまう。こっ、これは毒だ…>_:(´ཀ`」 ∠):_東華帝君は司命が倒れるのを見て席を立った。回廊に出た瞬間、思わずほくそ笑む東華帝君、その姿を偶然にも仙娥の小九(ショウキュウ)こと白鳳九(ハクホウキュウ)が見かける。「早起きすると良いことがある、朝から帝君に会えたわ…まさかあの方が笑うなんて…」すると朝露(チョウロ)が何を見ているのかと声をかけた。「帝君が笑ったの」「誰かがひどい目に遭ったのね…帝君が笑うとろくなことがない」「まさか~帝君はとても良い方よ」公主の侍女・玉如(ギョクジョ)は太晨(タイシン)宮の仙娥たちを集めた。6月15日は休日のため、今日は隅々まで掃除しろという。小九と朝露たちは偏殿の掃除を任されたが、偏殿は公主・知鶴(チカク)の寝宮だった。2人はしぶしぶ偏殿へやって来たが、早々に沐風蝶(モクフウチョウ)を届けるよう命じられる。沐風蝶とは水を浴びると烈風を起こすという蝶だ。朝露は新入りの自分たちには扱えないと訴えたが、何事にも最初はあると押し付けられてしまう。朝露は厄介な役目だと困惑したが、小九にとっては蝶を運ぶなど朝飯前だった。しかしまさか殿内で花の露をまいているとも知らず、小九は蝶を連れて入ってしまう。露に濡れた蝶は鉢の木から飛び立ち、たちまち大きくなると、激しい風を巻き起こした。小九は身分を隠すため仙術を使うことができなかったが、知鶴が蝶を仙術で捕らえ、庭へ追い出すことに成功する。小九は罰として蓮池の掃除を命じられた。早速、池に向かった小九は庭の木で公主の仙術で怪我をした蝶が羽を休めているのを見つける。そこで誰もいない書斎に蝶を連れて入り、薬を招喚して机にあった筆で塗ってやった。「私は青丘で一番やんちゃで、よく友に怪我をさせたの だから薬を塗るのがうまくなったのよ?…もういいわ!」沐風蝶はまた元気に飛び回ったが、小九は薬で筆を一本だめにしてしまったことに気づく。仕方なく九尾を出して毛を抜くと、それで新しい筆を作った。「九尾狐の尻尾は柔らかく、上等な筆になるわ~」その時、部屋の香炉で匂いをつけた沐風蝶がその筆に振りかけてくれる。「分かった!帝君にバレないよう助けてくれたのね?ありがとう、これでここの香りになったわ」一方、東華帝君は宮殿の池で釣りをしていた。そこへ仙官・重霖(チョウリン)が珍しく焦って駆けつける。「帝君!孟昊(モウコウ)の消息が!」「長年、行方知れずだったが、どこに隠棲しておる?」「白水(ハクスイ)山です」それは魔族の地・南荒(ナンコウ)だった。孟昊は先代の赤(セキ)魔君の陰謀により、その妻に誘惑されて閉じ込められていた。しかも擒竜鎖(キンリュウサ)で仙力を封じられ、竜脳樹(リュウノウジュ)を見張るはめになったという。東華帝君は孟昊の仙力なら逃げられるはずだと訝しんだ。「私は愛という深みにはまり、この情劫(ジョウゴウ)を乗り越えられません ここにいることは本望なのです」「本望だと?何故だ?」「私は誘惑に負け、帝君に顔向けできません、ここに留まり罪を償います」孟昊ははたから見れば刧でも、自分にとっては切なる願いだと訴えた。しかし情に溺れることがない帝君には理解できないだろう。東華帝君は強要できないと諦め、鎖を切って帰って行った。魔界。公主・姫蘅(キコウ)を慕っている燕(エン)魔君・燕池悟(エンチゴ)は赤広(セキコウ)殿を訪ねた。姫蘅の気をひくため首飾りを贈るつもりだったが、そこで偶然、赤魔君・喣暘(クヨウ)が公主に東華帝君に嫁ぐよう伝えているのを聞いてしまう。驚いた燕池悟は思わず飛び出し反対したが、姫蘅は呆然としたまま出て行った。「実の妹の幸せさえ犠牲にするのか!」「燕池悟、これは我が赤魔族のこと、よそ者は口を出すな」喣暘は燕池悟を冷たくあしらって行ってしまう。小九が蓮池の掃除をしていると、幸運にも東華帝君が帰って来た。「ディジュン…」思わずほうきを放り出し、門から入ってくる帝君を見つめる小九…。しかしそこへちょうど東華帝君の出迎えに知鶴が現れた。知鶴は帝君に見とれている小九に気づき、玉如に合図する。「公主の前に立つとは、この不届きものめ!」すると玉如が小九を突き飛ばし、小九は蓮池に落ちてしまう。東華帝君は池に落ちた仙娥に気づいたが、咄嗟に知鶴が駆けつけ、池の前に立って視線を遮った。「義兄、天君から賜った苦梧琴(クゴキン)がうまく弾けません、ご指導ください」「…まだ昼時ゆえいいだろう」知鶴は小九の狙いが東華帝君だと気づき、追放しようと決めた。しかしちょうど殿内に入ろうとした東華帝君に急かされ、今は罰する時間がない。そこで知鶴はひとまず池の周りをきれいに掃けたら許すと命じた。小九は仕方なく掃除を始めたが、玉如が仙術で小九が集めた枯葉を吹き飛ばしてしまう。憤慨した小九はほうきを捨て、石段に腰掛けた。「公主の機嫌を損ねるとは身の程知らずめ」玉如は聞こえよがしに嫌味を言って帰って行く。するとどこからともなく沐風蝶が現れ、小九の代わりに仙術で落ち葉を集めてくれた。知鶴は小九が早々と掃除を終えたと知り、様子を見に来た。すると小九は楽しそうに蝶と遊んでいる。「機会をやったのに怠けるなんて!…沐風蝶を使ったの?お前の一味なのね? 誰か、棒打ち20回のあと追い出して」仙娥に拘束された小九は掃除が済んだら許すはずだと反発したが、口答えしたと40回に増やされてしまう。「離して!」「…沐風蝶のどこが霊妙なのよ(フン)」知鶴は小箱を招喚し、仙術で沐風蝶を閉じ込めると、人間界に落として修練させると言った。驚いた小九は沐風蝶に罪はないと訴えたが、知鶴は小箱ごと蓮池に捨ててしまう。「あっ!」小九は仙娥の手を振りほどいて池の中をのぞき込んだ。…この小娘!どうしても私を困らせたいようね…我慢の限界だわ!小九は思わず仙術を使おうと構えたが、その時、重霖が殿内から出て来た。「何の騒ぎだ?!」仙官が現れ、小九は仙術を使うわけにいかなくなった。重霖は帝君の眠りを妨げるのは誰か見に来たが、まさか公主だとは思わなかったと告げる。知鶴は無作法な侍女を叱っていただけだと釈明し、帝君には報告しないよう頼んだ。すると重霖はなぜか仙娥を厨房で反省させてはどうかと提案、小九に謹慎を命じて逃がしてくれる。「早く行け!」知鶴は面白くないが義兄の側近を無下にでもできず、その場は退散した。しばらくして小九は蓮池に戻った。沈んでしまった小箱はもう見当たらない。うずくまって落胆する小九、するといつの間にか蛍が飛んで来た。小九は蛍に導かれるように中庭へ移動すると、庭石に腰かける。「はあ~不憫な沐風蝶、何も悪くないのに…知鶴のヤツっ!沐風蝶をどこにやったの?!」その時、蛍が無憂華(ムユウゲ)の花を揺らし、小九に花びらを落とした。「(はっ)ああ~もういいわ、無憂華が咲いた、憂いのない花か…せっかくだから願をかけよう」小九は花びらを握りしめ、太晨宮が永遠に憂いや災いと無縁であるよう祈った。小九は厨房で無憂華を使い、菓子を作った。でもまだ何かが足りない。そこで雨時花根(ウジカコン)・東海氷晶(トウカイヒョウショウ)・紫金蜜露(シキンミツロ)を招喚、香辛料にして振りかけた。「これでいい」小九は早速、味見しながら、東華帝君へ思いを募らせる。すると急に誰かが入って来た。小九は慌てて菓子を消すと、すぐにどけと叱られてしまう。どうやら東華帝君が三皇子と司命星君を招いて宴があるため、準備が始まったようだ。宴には知鶴も招かれていた。そこで知鶴は義兄からもらった書に共感したと切り出し、書にあった片思いの句を披露してそれとなく自分の思いを伝え始める。しかし東華帝君が知鶴の言葉を遮り、魚の甘酢煮を出すよう命じた。甘酢煮と聞くなり顔がこわばる司命星君、しかし東華帝君は新しい技法で作ってみたという。「今日は殿下からご賞味ください」三皇子に騙されて痛い目に遭った司命は先手を打ったが、実は連宋もすでに一度、経験していた。「こたびは白檀(ビャクダン)でいぶした、三殿下?」Σ( ̄。 ̄ノ)ノ ドキッ!「召し上がれ」東華帝君に指名された連宋は恐る恐る口に放り込み、酒で一気に流し込んだ。「瑠璃尾魚(ルリビギョ)はもともと生臭いが、白檀でいぶされ、より変な味に…」司命は難を逃れたと思ったが、東華帝君がじきじきに席の前までやって来た。「まだ食べぬのか?」謹慎中の小九は厨房で忙しく働く仙娥たちをただ見ていた。すると朝露が機転を利かせ、小九に菓子を渡して運ぶよう頼む。…これで帝君に近づける小九は喜んで正殿に向かったが、調子に乗ってうっかり石段を踏み外した。「あっ!」転んだ勢いでお盆を落とした小九、慌てて散らばった菓子を集めると、咄嗟に自分が作った菓子と交換してしまう。その頃、司命星君は未だ魚を食べる勇気がなかった。すると侍女が駆けつけ、公主に小九が菓子を持って来ると耳打ちする。驚いた知鶴は菓子が遅いので見て来ると断り、正殿を出た。一方、司命は魚の味見をするどころか、結局、あまりの恐怖で食べる前に失神してしまう。小九が回廊を曲がると、公主が立っていた。「謹慎せずに何してるの?!」「運び手が足りないので役目を任されました…」しかし知鶴は自分が運ぶと言って菓子を取り上げてしまう。「私の許しなく厨房を出ないで」知鶴は小九を追い返し、菓子を持って戻って行った。落胆した小九だったが、やはり今日のこの機会を逃せないと気づく。つづく( ๑≧ꇴ≦)キャワワ~ただそれだけです(笑ところで公主付きの侍女、どれが玉如なのか判断できず…w
2020.10.21
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第1話「青丘の姫」…太古の昔神と魔の戦において、東華(トウカ)は孟昊(モウコウ)など七十二神将を率いて魔族を迎え撃った戦によって戦を終わらせ、天下を平定したのである東華は天地の主(アルジ)となり、六界の生死をつかさどったしかし数十万年後、魔尊・緲落(ビョウラク)が突如として現れ、唯一絶対の存在である東華への服従をよしとせず、決闘を挑んだ東華と緲落の激しい戦いが続いたしかしやがて東華の蒼何(ソウカ)剣が緲落の胸に突き刺さるその時、緲落の胸から2滴の血がこぼれ落ちた「蒼何剣が鋭利であろうと、お前が天地の主であろうと、私は魔尊だ、お前には殺せぬ」緲落は蒼何剣に己の身体を貫通させながら東華に近づき、掌を放った思わぬ一撃を受けた東華は鎖魂玉(サコンギョク)を招喚、緲落を封じ込めることにする『あっはははは~!ドンファ、己の修為(シュウイ)まで使うとは… 待っておれ、いつか封印を破り、お前と四海八荒を滅ぼす! その目でとくと見るがいい!お前の案ずる全てが地獄と化すさまを!』そして3万年が過ぎた。ここは狐帝・白止(ハクシ)が治める青丘(セイキュウ)。学堂には額に鳳羽花(ホウウカ)のあざがある美しい娘がいた。娘の名は白鳳九(ハクホウキュウ)、狐帝の唯一の孫娘だ。しかし仏法の授業だというのに鳳九は絵を描くのに没頭し、今日も先生に怒られてしまう。「鳳九殿下!歴史の科目はまずまずの成績だが、他は何も学ばず いい加減に生きるおつもりですか?」「ぁ…夫子の歴史の講義があまりに素晴らしくて…余韻に浸っていました まさか今の授業が…エート…あ、仏法だったとは気づかなくて…」学友たちは殿下の苦しい言い訳に失笑すると、先生は罰として仏典を10回、書写するよう命じた。「東華帝君と言えば仏法にお詳しい、かくも帝君を崇拝するならしっかり学びなさい」東華帝君を引き合いに出された鳳九は急にピンと背筋を伸ばし、明日までに書写すると約束する。東華帝君と言えば隠遁して十数万年になるが、九天の女子にとって憧れの存在だった。講義が終わると白鳳九は学友たちと遊びに行くことにした。すると四叔父・白真(ハクシン)の騎獣(キジュウ)・精衛(セイエイ)が現れる。「主人が折顔(セツガン)上神を訪ねます、鳳九様も共に花見をどうかと」「う~ん…叔父上たちは毎日、一緒に花をめでているのに急に何よ?! 姑姑と姑夫は今もお熱いし、私を伯父上にたちに預け、説教を聞かせる魂胆でしょう?」鳳九は誘いを無視して学友たちと琴尭(キンギョウ)山へ宝探しに行くと決めたが、精衛は主人からの命だと止めた。「小鳥?お前は私の小叔の小小坐騎、私は青丘帝姫よ!私を捕まえたら?みんな、押さえて!」学友たちが精衛を取り押さえている間に、鳳九は狐姿に戻って駆け出した。その頃、十里桃林では白真がかんざしを作っていた。そこへ折顔が現れる。「小九を招くのも一苦労だな」「あの小娘め… 四海八荒で唯一の九尾紅狐(キュウビコウコ)で白家の唯一の孫ゆえ、おてんばでやり放題だ 面倒を起こすだけで後始末はしない、肝が太く、司命星君(シメイセイクン)さえからかう 捆仙鎖(コンセンサ)で縛り付けるしかないな」「おてんばだが好みは極めて正統派だ、東華帝君に憧れるとは…」白鳳九は精衛から逃げ回っているうち、見たこともない場所へ迷い込んだ。すると誰かがやって来る。鳳九は慌てて木の陰に隠れると、どうやら魔族の兵士のようだった。「誰かが禁足地へ、二手に分かれて探そう」魔界の地では玄(ゲン)魔君・聶初寅(ジョウショイン)が魔族の集会に遅れてやって来た。するとちょうどある谷をめぐり、赤水(セキスイ)族と青水(セイスイ)族が争っている。燕(エン)魔君・燕池悟(エンチゴ)はこれも緲落の敗北後、魔族の領土が削られたせいだと憤った。とは言え魔族は没落し、魔尊も封印された今、勢い盛んな神族に何ができるというのか。首領たちは身内で争うなら神族と戦だといきり立ち、魔尊を放とうと訴えた。しかし赤(セキ)魔君·喣暘(クヨウ)は魔尊が残酷で戦を好むことから、軽率に放つのは危険だという。「構わん!俺は怖くないぞ!惨めに生きるより、神族と雌雄(シユウ)を決するべきだ! 東華など恐れん!腕くらべしたい!」威勢のいい燕池悟の言葉に聶初寅が失笑した。「ふっ…燕魔君は天下無双で魔族ではそなたしか東華と渡り合えない だが今の魔族の主は赤魔君だ、指示を仰ごう」白鳳九は兵士たちの後をつけて行った。どうやら魔兵たちはここで何かを守っているらしい。…どんなお宝があるのかしら?鳳九は狐の尾を見せて魔兵を誘き寄せると、後ろから殴って魔兵の気を失わせた。そこで林の奥へ向かったが、途中の結界にぶつかり、跳ね飛ばされてしまう。封印された緲落は禁足地の異変で目を覚ました。『3万年だ…ドンファ…お前の最期はじきに来る…私の思い描いていたことが全て現実となろう』一方、天界の東華帝君も緲落の変化に気づいていた。そこで厳重に保管されている鎖魂玉の様子を見に行ったが…。結界にぶつかった白鳳九は妖獣に襲われた。必死に逃げ回る鳳九、すると危機一髪のところで東華帝君に救われる。「紫の衣と白い髪…東華帝君?」鳳九はその隙に急いで物陰に隠れると、禁足地の騒ぎに気付いた魔族たちが現れた。「東華帝君、なぜ魔族の禁足地へ?」「異常があったゆえ見に来た」東華帝君は様子を見に来たところ、妖獣が激突して来たと話したが、喣暘が納得するはずがない。責任を感じた鳳九は現場に戻ることにしたが、突如、空から現れた精衛に連れ戻されてしまう。「魔族に見つかれば青丘が脅されます!」「でも帝君は私を救うために魔族ともめてる!私だけ去れないわ!」「面倒を増やすおつもりで?帝君なら大丈夫です!」喣暘は互いの領土を侵さない約束だと東華帝君に詰め寄った。すると魔兵が現れ、侵入者は女子だったと報告する。「女子?ふっ…帝君、女子を渡せばこの件は水に流しましょう さもなくば我ら魔族は九天に攻め込みますぞ?」しかし東華帝君は女子など見ていないと答えた。これに魔兵たちは反発、一触即発となるが、そこへ天君の三皇子・連宋(レンソウ)が駆けつける。聞いてみれば東華帝君が女子のためにもめているとか。連宋は東華帝君の意外な一面を知って驚いた。「東華帝君は緲落を制圧した、己の修為で大逆無道の魔尊を封印したのだぞ? 魔族も恩恵を受けたのでは?」「ごもっともです、帝君はかつて魔族の同胞、数十万を殺した、年寄りや子供まで… ふっ、魔族の地は好きにお越しください」聶初寅の嫌味に魔兵たちは話しても無駄だと殺気立った。そこで連宋は帝君が魔族の願いを何でも1つかなえると和解案を出す。東華帝君は仕方なく、衆生を殺さず道義に背かぬなら、どんなことでも応じると約束した。その頃、精衛は白鳳九を十里桃林で下ろしていた。そこで折顔と白真に白鳳九が東華帝君に救われたと報告する。「ドンファディジュン?」「東華帝君…すごく凛々しかったわ~うふふ♪」白鳳九は宿題で古書を読んでいたが、意味が分からなかった。そこで四叔父に聞くことにする。「″九住心(キュウジュウシン)において専注一趣の境地に達す、よって神にも魔にもなれる″か… 九住心とは修練の9つの段階だ 下から内住、等住、安住、近住、調順、寂静、最極寂静、専注一趣と等待だ 専注一趣の境地に達すれば心は何ものにも乱されない 魔も神も違いはないゆえ、好みに応じてなりたいほうになれる 九住心の最高の境地・等待まで至ったのは西天梵境(サイテンボンキョウ)の仏祖だけ ″衆生は仏だ″と悟ったとか…」すると白真は手作りのかんざしを鳳九に託し、父である二兄に渡すよう頼んだ。白鳳九は神族と魔族は種族が違うだけで大した違いはないと知った。帝君は昔、神でもなく魔でもなく、神を選んだだけ、ではなぜ神を選んだのだろうか。東華帝君は九住心において専注一趣の境地に達していた。翌朝、白鳳九は東華帝君をもっと詳しく知りたいと願い、博学の折顔を頼った。そこで四叔父が作ったかんざしを贈って懐柔し、宿題の題目は″東華帝君はなぜ神族を選んだのか″だと嘘をつく。「なぜ神族を選んだか?か… 史書によれば太古の昔、天災が続くも神族の地だけは天候が穏やかで太平だった というのも神族は五戒を守っていた、殺生・盗み・虚言・密通・飲酒をしない 天はいたく感動し、神族への難を免じて果報をもたらした 東華はこのことに胸を打たれ、魔族ではなく神族を選んだ 今生は神族として世に現れ、大いなる慈悲心をもって衆生を救わんとな」…さすが高潔な東華、無欲で私心のない帝君…史書のとおり誇り高く、剛直で冷ややか、神仙の鑑(カガミ)だわ鳳九がうっとりしていると、折顔は今のように書けば高得点を取れると教えた。「?では何か隠された事情が?」「東華は碧海蒼霊(ヘキカイソウレイ)に生まれ、数々の苦難を経た ケンカはめっぽう強いが、天下の統一にはずっと無関心でな 碧海の外では戦が絶えず、東華は小妖に挑発されても皆、片付けた 小妖には後ろ盾の魔王がいる、魔王は顔を潰されたと感じ、東華に挑んできた 小魔王や中魔王、それに大魔王、東華は全て始末した 気がつけば最強の魔王でさえ倒していたのだ…で、東華は仏頂面だが女ウケはすこぶるよい かつてとある魔王の小姐が実にお盛んでな どこぞの男を気に入ると、出会ってすぐでも肌を重ねる ある時、東華を見るや首ったけになった…」何でもその娘は早速、東華の寝所にもぐり込んだのだとか。しかし東華はいきなり娘を布団で包むと、外へ投げ捨ててしまう。「小姐は諦めきれず、何度も放り投げられた 魔族の女子たちはそのことを知ると、こんなふうに考えた …片時でもその胸に抱かれたら十分だとな」鳳九は思わず、東華帝君の腕に抱かれるとどんな感じがするのだろうかと想像する。「その後、女子たちは東華の結界を破っては寝床にもぐり込んだ 結界を張っても無駄ゆえ、東華は毎晩、美女を投げるのを修行と見なした こうして数年が過ぎ、ある日…」なんと若い男までが東華帝君の寝所にもぐり込み、弟子になりたいと色目を使ったという。帝君はその男の首根っこをつかみ、寝殿から追い出した。「ゆえに来訪した父神(フシン)に招かれるや、東華は快諾してついて行った これぞ東華が神族を選んだ伝説の真相だ」確かに神族の女子は魔族に比べて慎ましいが、それでも東華帝君は静寂を求めて太晨(タイシン)宮に身を潜めたという。「女も男も好きじゃないなら帝君は何が好きなの?」「いい質問だ!恐らく毛がふさふさしていて艶やかなものを好むのでは?」「猿とか?」「猿とは限らんぞ?帝君の騎獣は皆、直毛だ、好みは直毛だ」「…なら私も直毛よ?!ふふ…私を好きになる?ぁ…聞いてみただけよ…ふふ」「勇猛なのが好みのはず、東華の騎獣は獅子や虎だし…」「シャーッ!…私は?勇猛?」「( ̄▽ ̄;)あ?ああ…」「シャーッ!シャッ…」一方、天宮では東華帝君が魔族の禁足地へ行ったのは女子のためだと噂になっていた。しかも東華帝君は女子に一目惚れし、魔族と一戦交えてでも守ろうとしたとまことしやかに囁かれている。司命星君は驚いて誰から聞いたのか尋ねてみると、三皇子だと分かった。白鳳九は折顔に東華帝君へ恩返しに行きたいと訴えた。すると折顔は賢くて料理がうまい鳳九なら冷淡な東華もその魅力に抗えないはずだと励ます。そこへちょうど白真がやって来た。折顔は自分たちが後ろ盾になると安心させ、鳳九を送り出してしまう。喜び勇んで走って行く鳳九、しかし白真はその後ろ姿を見送りながらため息を漏らした。「帝君には情がない、吉と出るか凶と出るか…」「凶なら逃げられん、案ずることはない」折顔はそう行って鳳九からもらったかんざしを見せた。白真は二兄に贈ったものだと驚き、また取られたと憤慨する。「かんざしを挿さないのに何の役に立つのだ?!!」白鳳九は司命星君を呼び出し、恩返しのため仙娥として帝君に仕えたいと懇願した。経緯を聞いた司命は東華帝君の例の噂が事実だったと知り、しばし呆然となる。そもそも未来の青丘女君を仙娥にするなど到底、無理というものだ。「私の正体がバレなければ大丈夫、ねえ、いいでしょう?太晨宮の小仙娥にしてよ~ 折顔も承諾しておでこの鳳羽花も隠してくれたわ〜 人間の運命をつかさどる司命星君に断れたら、誰がこの哀れな小狐狸を助けてくれるの?グスン 私が恩知らずだと知られたら終わりよ…民にも顔向けできない…ウッ… 女君の務めなんかとても果たせないわ…青丘を追い出され、さすらうしかない…うわ~ん!」鳳九は司命星君を泣き落とすことに成功し、まんまと天界へもぐりこんだ。司命は新しい仙娥の名簿にこっそり小九の名前を入れた。そして帝姫の身分を隠し、くれぐれも恩返しするだけだと釘を刺して送り出す。こうして白鳳九は小九の名で新入りたちと一緒に公主・知鶴(チカク)の面接を受けることになった。太晨宮付きの仙娥はなぜか公主が選ぶという。すると鳳九の隣の娘がこっそり手巾を取り出し、隠し持っていた泥を顔につけ始めた。鳳九が驚いて見ていると、娘が笑って鳳九の顔まで汚してしまう。知鶴は仙娥たちの顔を確認し、美しい娘を見つけると難癖をつけて失格にした。いよいよ白鳳九の順番が来たが、その時、東華帝君が戻って来たと報告が来る。すると知鶴は喜んで出迎えに行った。白鳳九は運を味方につけ、合格した。「さっきはありがとう、私は小九」「私は朝露(チョウロ)よ」朝露は太晨宮に勤めていた姉から公主の噂を聞いていた。知鶴は東華帝君の義理の妹でわがままだという。東華帝君には親がいないが、育てたのは知鶴の父親だった。「公主は帝君を慕ってる、あなたは美しいから、平穏に暮らしたければ公主を避けるのよ?」「うん」つづく((( *´꒳`* )))可愛い〜ラバちゃんが可愛い、ただそれだけのドラマですw
2020.10.20
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