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林沖

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林沖 @ Re:また、関係ない話ですが(06/24) S君          この映画を見たこ…
林沖 @ Re:また、関係ない話ですが(06/24) S君         動画を見ました。 ブ…
S君          .@ また、関係ない話ですが この動画を見た事はありますか? https:/…
S君          .@ また、関係ない話ですが この映画を見たことがありますか? https…
2025.06.20
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カテゴリ: 西忍寺道場








引き続き欄雀尾の応用法。

相手は右上段突き。
前と同じように相手の肘をまくりあげてのけぞらせる。
続いて相手は左上段突き。
同じ様に右足だけ右に進めてギリギリでかわす。

左掌で相手の左拳を自分の後方に吸い込む。
左親指、中指、薬指を使って、相手の左手首を軽く捻り上げる。
右手で相手の左肘に軽く外旋をかける。
同時に左足を半歩後方にさげる。


ここで左手で相手の手首をしっかり握り、捻り上げようとすると、相手はそこを支点にして態勢をたてなおしてしまう。指で操作することにより、相手に支点を与えずに軽く捻り上げることができる。

右手で相手の肘に外旋をかけるときも、ほとんど触っているような感覚で外旋をかける。
左右の手で相手の腕が伸びきったまま地面に垂直になるように落とす。
伸びきったままの腕は簡単に落とすことができる。

左手の操作で、相手の左手首を背屈させて、その背屈した拳の掌側をこちらの左手のひらの上に乗せる。
同時に右足を半歩進めて相手との距離を一気に縮める。

これにより相手の腕は伸びきった状態で私の手のひらの上に直立し、相手の体はつま先立ちとなって上方に吊り上げられる。
ちょうど子どもの頃、てのひらの上にほうきを乗せて倒れないようにバランスを取りながら、誰が長く倒さずにいられるかで競ったのを思い出す。

そのまま歩いていって、側溝や水溜り、池や川に落とす。

それは冗談だが、実際には不可能ではない。

次、相手は右上段突き。


相手は左上段突き。
こちらは左手で相手の手首をつかむふりをする。
右手で相手の左肘を押し上げるふりをする。
つまり肘関節をきめるふりをする。

「ふりをする」ということは手だけその動きをするだけで、相手にこちらの力を作用させていない。

これで相手の皮膚感覚が反応して左腕全体の力がぬける。
力が抜けた腕を、こちらは両手で内側に大きく回し落とす。
そのとき握力は使っていない。

真下まで回し落としたらすかさず自分の両足の下に引き込む。
相手は急激に地面に吸い込まれるように前方に倒れる。
回転運動からいきなり下方に引き落とされるので、わかっていても対応できない。

回転運動のときは、こちらは腕全体で動いて握力は使わない。
使った瞬間に相手は踏ん張って抵抗するだろう。

回転運動から下方に引き落とすまでの間、こちらは正中線を真っ直ぐに保ち、ぶれないようにする。
後ろ足重心で居ることも大事。
この二つを維持することにより、相手を軽々と振り回し引き落とすことができる。
踏ん張ることはできない。

あまりにも大きく振りまわされたり急激に落とされるりするので相手はむち打ち症になる危険性がある。
2,3回の稽古でやめておく。
そこで、大きく振り回すのをゆっくりにして首への衝撃が少ないようにして、引き落とす時は、引き落とす直前に動きを止めて相手に抵抗する時間を与えた。

相手は腰を後ろに引きながらしゃがみ、左腕に力を入れて肘を曲げる。
下方にひっぱられそうになったら、いつでも足で後ろに踏ん張って引き込まれないようにする。
これが、まあ、自然な反応だ。
左腕は、引っ張られても伸びないように、逆に曲げようとされても曲がらないように力を込めて固定している。

当然だが、ここで力比べをして相手に勝とうなんて思わない。

そんな動かせないようにしている腕は、動かないように勝手に頑張っていてもらって、こちらは馬歩になり十字手の要領で腰から相手の左頬に向けて右拳を打ち込む。
身体が閉じて開く勢いを利用しているので、相手は顔面に拳を撃ち込まれたままっ吹っ飛ぶ。
もちろん速くやると危険なのでゆっくり吹っ飛ばす。

武術の原則として、伸ばしたいものはおおいに伸ばさせ、曲げたいものはおおいに曲げさせ、留まりたいものはそのままとどまらせ、自由に打ち込む・・・というものがある。
いや、師匠の教えをパクッて私が勝手に言いやすいように言っている原則だが、いついかなる時もこの原則に従って忘れないようにしている。

また文章が長くなったので(4)に続く。





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Last updated  2025.06.20 15:03:41
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