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2018年07月08日

雑感-10（陰陽）

カテゴリ：雑感

中国の易経（えききょう）という書に「太極両儀を生じ、両儀陰陽を生じ…」とあるそうです。
もちろん、本物の易経を見たこともありませんし、読む能力もありません

。

太極というのは、この世界の万物がが生まれるもとで、まだ何もない混沌とした状態で、そこから陰陽が生まれてくるというわけです。
無にゆらぎが生じてそこから物質と反物質が生まれて宇宙ができたみたいな現代物理学の話と似ていて面白いです。

太極拳を始める前の普通に立っている自分の体の状態を、まだ陰陽が生じていない混沌とした状態（太極）と考えれば、套路の始まりを意識した瞬間に体の中に虚実（陰陽）が生じることになります。

陰陽（プラスとマイナス、光と影、上と下、男と女、表と裏、外と内…）はお互いに対立していながら、一方がないと他方は存在しえないという依存関係です。
だからバランスが大切になります。
套路中は陰陽が目まぐるしく入れ替わったり陰陽の中に陰陽があったりと変化しますが、体の中が左右前後上下に偏らないバランスよい動きをしたいです。

なんか壮大な宇宙の終始に対応しているイメージです。
踊りも茶道も音楽も…何か通じているものがあるのかもしれません。