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お気に入りの毛抜き毛抜きは日頃の生活には必需品。また山にも必要なことがある。私はスイス製『 REGINEツイーザー』という毛抜き(Tweezer)を愛用している。以前渓流釣りで藪の中をさまよっていた時にとげを刺した。何とか指の爪でとげのまわりを押して頭を出し、他の爪で挟んで取ったことがある。それ以来小さい毛抜きを持ち歩いている。毛抜きにはいろいろな種類があって、性能もバラバラ。100均の毛抜きは、はずれが多く寿命も短い。家人もまゆ毛の手入れには100均毛抜きは使いずらい!とそれこそ眉毛をしかめる。ここがポイント日本の職人さんの手作り・調整の毛抜きも多くの種類がある。当方も日本のものが最高と思っていた。しかし3年前に購入した、スイス製の毛抜きは次元が違った。線で挟むのではなく、正確な四角い面で対象物を挟むのだからしっかり対象物をつかんで離さない。精巧な面取り毛を抜く時に痛いのはしょうがないと思っていたが、勘違いだった。この毛抜きで抜くと、眉毛などは痛みがほとんどない。「スー」と抜けるのだ。今までの毛抜きは、微妙にズルズル滑っていたので痛みを感じる。対象物をしっかりつかむと、こんなに違うのかと感動。REGINE Tweezer全長 :98mm重量 :11g3年間 REGINEツイーザーにお世話になったが未だ問題がない。家人にも好評でまゆ毛の手入れなど痛くないと使っている。(痛くないので鼻毛専用も持っている)(≧▽≦)また釣りにも有効な道具となっている。何せ絡んだ道糸をしっかり正確に掴んでくれるのだからありがたい。値段は高めで1800円程。(日本の職人さんの手にかかるものはもっと高い)家族キャンプでの救急箱にも入れておきたい。一個手に入れるともう一個欲しくなる品。決して後悔しない逸品。
2007年06月30日
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ジェス・ホーン LHL フォールディングナイフの中でジェス・ホーンは最高峰の一人とされるカスタムナイフメーカー。この方のナイフは素晴らしいの一言。開閉時その蜂蜜をかき混ぜるような絶妙としか言いようのない抵抗感は筆舌に尽くしがたいほど。ジェス・ホーンはフォールディングナイフのカスタムメーカーとして多くの歴史を作ったが、彼とてはじめはだれも見向きもしないナイフを作っていた。ナイフのスタイルについてシースナイフの神様と言われた人から助言され、形が一変し人気が急激に出てナイフショーではいつも完売の連続だった。なお、現在健康を害し既にリタイヤしてご家族やお孫さんと余生を静かに送っておられるとのこと。もともと聞くところによると、ホーンは大変まじめな性格でナイフの造りにもそのまじめさがよく出ていると言います。そのまじめさの造りで当方も好きなナイフメーカーです。よくホーンタイプと称して、国内外のカスタムナイフメーカーが作っているが、形こそ似てはいるがアクションが全く違う物ばかりと感じます。ホーンのナイフの秘密をどうしても知りたく所持している一本を分解することとした。内部構造は簡素 ジェス・ホーン作 Model : LHL 中 スタッグ収納時 :105mm開時 :183mm重量 : 90g有名な日本フォールディングナイフのカスタムメーカーに協力依頼。この方もその秘密を知りたいとご協力を快諾され、その場で研究開始。(^^)当方もその秘密から、少しでも自分で作るナイフが近づけたらと考えたら止まらない。このナイフは「いけにえ」か?(笑)ロック形式は通常だがロックバーの方が0.1mm厚いそっと分解する。(笑)千枚通しのような先の細いもので少しずつピンを奥に押していきロックピン(ハンドルの上にあり、内部のばねを固定・支柱となっているピン)をはずす。次はブレードを固定している「ブレードピン」。これが外れない。いくら奥にずらそうと力をトントンと力を加えてもずれない。 協力いただいたプロの方も考えこんでしまった。最終手段としてピン中心に半分の径のドリルで穴をあけた。しかし外れない。内部のピンこれは横からではだめだと試行錯誤。他のソングホールなどのピンを先に分解をすることとしハンドルをはずす。するとブレードがはずれ「ブレードピン」がついたまま出てくる。なんとブレードに付いていたピンは「あとからピンを入れてかしめる」タイプではなかった。中心がブレードリカッソ部分に開けられた穴と同じ径だが、ボルスター(ハンドル側の金属でブレードを固定している部分)に通す部分は細くなっていたのだ。これではピンは緩まない。作成時の作業工程は先にブレードへピンをつけてから、ハンドル部分両側から挟み固定したのだ。普通このピンは組み立てた後から通して外側からかしめるもの。この構造にこのナイフのアクションの秘密があった。分解高級なカスタムナイフの場合、ハンドル側の金属内側を収納時ブレード部分とあたらないように削る。またリカッソの元の部分を円形に残してその部分だけでブレードを支え「外側から見た時」円形の擦れが見えないようにする。などがある。当方の作るナイフも、ミーリングマシンを多用しブレードを固定する台を作り、ブレードをたたんだ時にブレードが擦れないようにえぐる作業している。今回のジェス・ホーンのナイフは、これらの作業を簡略するためもありブレードピンに工夫があった。ホーンの特徴は、ブレードピンがステンレスでありボルスターの部分で金属の色が違っている。(ボルスターの材質は通常、ニッケルシルバーと言われる合金)なぜわざわざステンレスにしたかの理由がここにある。かしめる程度が違うこともあり「ブレードピン」だけをステンレスとし強度を増したのだ。中心の太い部分がブレード厚より0.1mm長いブレード厚より0.1mmほど、ピン中心部分の径が上下に長く作られている。またロックバーの厚みも0.1mm厚い。つまりブレードを挟むボルスター周りは0.1mm余裕持って挟んでいるのだ。だからピンに固定されていながら、(ピンが両脇よりかしめられても)ボルスターの内側とある程度の距離を保っていられるため回転する。普通はピンをかしめるとボルスターの内側がブレードのリカッソの根元を圧迫し回転を妨害する。単純だがピンの太さ等を途中で変えブレード厚より少し厚くする方法は聞いたことがない。これなら、かしめる時うすい金属をかませておいてかしめた後にこの冶具を外す工程もいらない。何が良いのかというと、かしめながらテンションを確認できることにある。蜂蜜を混ぜる時のような絶妙なテンションはここにあった。この分解したナイフをもとに全部同じ「ホーンもどき」を何本か作りたい。
2007年06月23日
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パーカー75スターリングシルバーいつも山の道具の話なのですが、今回は心の旅路(笑)の道具たちの話。m(_ _)m父が外出時の持出用として大切にしていた万年筆は、銀無垢のボディーに格子模様の「パーカー75スターリングシルバー」。ペン先の角度が変えられる機能が付いており、持ち主の癖に合わせる機構。手帳に書く時は、ペンを裏返して極細のペン先として使っていたようだ。父は流れるようにいろいろなことを書き留めていた。子供心にその『粋』と『物欲』(笑)を感じたことを覚えている。大正8年生まれの父は昭和30年代に本の執筆をしており、筆や万年筆を多く持っていた。大事そうに扱っていただけに、子供心に万年筆には触ることが許されないと感じていた。それでも父が不在の時、机の上の万年筆を覗いて観察。いろいろなメーカーが転がっていて、国産品も多かった。多くの万年筆にはよく見るとそれぞれ特徴があることが分る。色だけではなく軸の太さやペン先の形状の違いなど、どれ一つとして同じものはない。シェーファー当時の父は「万年筆は手が疲れないからよい」「出版社の原稿用紙は万年筆と相性が良い。」「万年筆は値段ではない。使い込むうちに自分に合ってくる」「自分に合うようになった万年筆は財産だね」と、ペンの手入れしながらうれしそうに話していた姿を覚えている。万年筆は小さいころからのあこがれの逸品だった。中学生になった時『入学祝』と称して親戚一同から国産の万年筆を貰った。当時は入学祝に万年筆や時計などを贈ることが流行っていたと記憶している。当方の場合は高価なため親戚一同で贈られたのだ。昭和40年代は国産ブランドが主流で、プラチナ・セーラー・パイロット等。当方を含めて中学の級友はもちろん国産品を自慢し合っていた。外国の万年筆は『舶来品(今どきは使わない言葉)』として一般人にはなかなか持てなかった代物。パーカーやモンブランなどが輸入されいたが、ポケットに差す「矢のマーク」のクリップや、蓋の頭の「星型マーク」が物欲を駆り立てられた。(笑)ガラスペン高校生になった時は『舶来品』の万年筆を持つ学生が多くなった。時代の流れや景気が影響したと思う。何せ1ドル360円固定の時代だったからまだまだ高根の花には違いなかった。よって当方は、学生時代はずっと国産品へ目が向いていた。ウォーターマン当時気になった国産品があった。パイロット万年筆が出していたキャップレスという商品。普通の万年筆とは違い、現在のノック式ボールペンのような機構でペン先を出す。欲しかった。とても欲しかった。国産品と言っても当時の定価3500円はまさに高根の花。手の届かない物は、諦めるしかない。太いこともあり「使いずらいだろう」などと自己暗示にかけ「物欲」へブレーキをかけたことを思い出す。キャップレスデシモ最近パイロットからこのキャップレスの細身(細軸)のものが出た。キャップレスデシモを見た時、当時のことを思い出し購入。欲しいと思ってから40年経っての購入で自分の業の深さを感じた次第。もうひとつ同じ頃「パーカー75スターリングシルバー」を手に入れた。父の愛用品と全く同じ型だった。中古ではあったが、書き味はとてもよくインクの出具合もちょうどよい。40年代当時の情景が見えるような胸のすく使い心地。万年筆は今もしっかり生きている文房具と感じた。この万年筆を見せようと実家に持参したところ、なんと、父も机の奥から当時の「パーカー75」を出してきた。父のペンは「使い込んだいぶし銀」となっていて重厚さが増していた。父はこの万年筆をいまだ「現役」として使っていたのだ。一生物として『使う』とはこの様な事だと、父の『粋』に妙に感心した。
2007年06月16日
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鍋3兄弟山用チタン鍋は、この10年で多くの種類が出た。当方の記憶では、日本で初めてチタン素材を使った鍋は、ミゾーの製品<ミゾー ソロクッカー>。この品は、山用ガスストーブのボンベ260gのレギュラーサイズが入る径で設計されている。レギュラーサイズのボンベが入るこの種の鍋もいまだ健在だが、最近は、110gの小型缶の入る細い径の鍋が増えている。数泊する山では、レギュラーサイズのボンベが使いよいと思う。高さそれぞれこの鍋は、中と小(M・S)の2種類だったと思うが、当方はなぜか3種類持っている。箱や袋自体もそれぞれ大きさが違うので、当初は3種類あったのだと思う。昔よく使ったのは、この一番小さいもの。このミゾーの鍋の大きな特徴としては、蓋が内側にすっぽり入ること。つまり携帯時は使用時と同じ大きさになる。現在のほとんどの鍋は、蓋が鍋の上に載る形のため、しまい寸法は鍋より蓋の分だけ大きくなる。この点この鍋はかさばらない。また、現在のチタン鍋の取っ手はほとんどステンレスだがこの鍋の取っ手は太いチタン棒を曲げてある事に好感が持てる。内側に入った蓋は、鍋側の突起に助けられ固定される。もちろん蓋には、フライパンとして使やすい設計がなされている。スライド式の持ち手は、使用時には意外と熱が伝わりずらい。薪ストーブ≪ウルトラライト≫高さが3種類あるので、薪ストーブのケースとして使う。JSBさんのブログを見て購入した薪ストーブ(Bushbuddy Ultra Wood Stove 146g)を入れてみる。3種のうち、中間の大きさの鍋と高さ・径がちょうどよい。蓋が内側に入るのでほとんどストーブと同じ大きさになった。ストーブも暴れることもない。(煤よけに薄い布で包むと完璧)鍋とストーブのセットで300gほどで持ち歩けるのも楽しい。(^^)中の鍋にぴったり大:166g185g 850ml 1200ml 高さ110mm 内径115mm中:163g180g 750ml 1000ml 高さ 98mm 内径115mm小:160g175g 650ml 900ml 高さ 84mm 内径115mm(お詫び 6/8 容量実測にて訂正)初期の鍋は、はチタンの厚みがあるためやや重い感じがするものの、非常に頑丈にできている感じがする。鍋セットでの使用ぐらぐらと力強い鍋はなぜか、散財の原因だ。しかし自分にとって使いやすい鍋探しもまた面白い。温故知新。古いものは必ずしも性能が劣るとは考えられない。何個も持っていても、いまだに鍋コーナーをチェックする癖がぬけない。最近は、家人からもあきらめの声を聞くことが多い。家人と山用品店に行った際「これは新しい発想の鍋だね」なんて<ニヤッ>と声をかけられる事が多くなった。こちらの心の底を見抜かれたようで、たじたじになることさえある。(笑)よい設計の鍋が、いつの間にか無くなっているのはさみしい。この日本初のチタン鍋も、未だその設計は素晴らしいものと思っている。
2007年06月02日
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