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ブドウ
日本であれば、きっと 梨
が美味しくなる頃だろう。
梨は夏バテし火照った身体を冷ます効果があると聞いたことがある。
夏の終わりに口にする梨は、いかにも瑞々しく、喉越しが冷たくて実に美味しく感じる。
が、トルコで梨といえば洋ナシ(アルムット)。洋ナシには洋ナシの美味しさがあるが、日本の梨の瑞々しさや喉越しは期待できない。
トルコで夏の終わりに盛りを迎える果物といったら、 イチジク
と ブドウ
であろうか。
イチジクは、トルコ中何処にでも植わっており、たわわに実をつけているので、もっと値が下がってもいいと思うのだが、1キロ1.5~2YTLと、なかなか安くならない。
子供の頃実家の屋根に上って、イチジクの実食べ放題であった私には、なぜかイチジクを買ってまで食べようという気になれなくて、年に1度、お義理のように買ってみる程度なのだ。
なので、この時期パザールから買って帰る果物は、 ブドウ
ということが多い。
それも、私が選ぶのは、 種なし
。
トルコ人は、ブドウの皮も種も一緒に噛み砕き飲み込んでしまうのだが、私には皮は飲み込めても、種がダメザクロもサボテンの実も大の苦手なのは、種だらけだからである。
トルコのブドウは全般に、日本で開発されているブドウのように皮がツルリとうまく剥けてくれない。口元に持ってきて、皮を押し、チュルッと口の中に実だけ滑り込ませるなんてことができない。いちいち皮を剥いてまで食べたいと思うほど、美味しいとは思えないので、房から指先で何個かまとめてもぎ取って、皮ごと口の中に放り込んで、ムシャムシャッと食べてしまえる種なしが、一番私の性格にあっているのである。
トルコにお越しになったことのある方、トルコ在住の方にはお馴染みの、
こちらが トルコの種なしブドウ(cekirdeksiz uzum)
。
日本の種なしブドウ(デラウェア)より粒が多少大きくて、マスカットよりは小さい。皮ごと口に含むと、なかなか食べ応えがあるのだ。
日本の種なしよりは断然美味しく思えるのだが、時々ジューシーで薫り高い巨峰やピオーネを思い出しては、その落差に愕然とする
パザールに来る果物屋をとっつかまえては、日本のブドウはこんなもんじゃないんだよ~!と講釈しては空しくなる私。
それでも、皮ごと食べても美味しい種なしなんて、日本にはないんだから。
そう思っていたら、なんと。日本にもあるんだと! 皮ごと食べられる種なしブドウ
が。
まだ日本でも珍しい希少品らしいが、1箱3.6kg (※間違えて5kgと書いたのを訂正しました)
で12,000円もするとは!!(トルコなら、現在1キロ1YTL=約80円)
ほほう・・・と見ていくと、スゴイ!さすが日本。あの、 ピオーネより大粒でマスカット色の種なしブドウ
があるとは!
値段も1房2800円とすごいが、大きいものはピンポン玉くらい!だなんて。
つくづく日本の品種改良の進化はすごいなあ~と関心せざるをえない。
それに比べたら、トルコは年がら年中同じものばかり作ってるのだ。
ともあれ、所詮高級品には手の出ない庶民の私たちは、トルコの種なしブドウで我慢するしかない。
種なしだから、生で食べるだけでなく、フルーツサラダにもそのまま入れられるし、ケーキに入れて焼いても美味しい。レーズンよりフレッシュな甘みで、何より季節感タップリ。ジャムにしてもなかなかイケる。
真夏にオーブンを使う焼き菓子はちょっと暑苦しいのだが、私のよく作るヨーグルトケーキに、先日種なしブドウをたっぷり載せてみたら、これもなかなか美味しく出来上がった。
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