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『ドイツと同じ環境』 本日はBS朝日にて放送された『栗山英樹 WBCアナザーズストーリー チェコで出会った野球愛』についての感想を書いていきたいと思います。ちなみにyoutubeでも公開されたので是非ご覧いただければと思います(ちなみにWBCの試合映像はyoutubeではカットされていますのでご注意ください)。 まず率直に思ったのは現状チェコ野球の環境は決して恵まれたものではなく、以前に元千葉ロッテ・阪神・横浜の久保投手がドイツ野球の環境について語っていた事とほぼ同じような環境にあるという印象を受けました。栗山氏もハジム監督や様々なWBC選手らの話を聞いて「思った以上に環境は厳しいな」と話しています。しかしながらそんな中でもフルタイムの仕事をこなしつつ、私生活を削って野球に繋がる練習や試合をこなす姿には感服しました。ただでさえ仕事で疲れているのに仕事終わりから野球の練習を行い、金曜日はナイトゲーム、土曜日や日曜日はデーゲーム、そして翌週からまた仕事というのはかなり過酷です。ましてやエクストラリーガはプロではなくアマチュアなので給与もなく、それでも野球を続けるのは相当な野球好きなのだろうと感じ、これも久保投手がドイツ人選手に語った事と同じ印象を受けました。 もし日本の野球環境がチェコと同じような環境だった場合、果たして今プロ野球選手としてプレーしている選手の何割が野球を継続しているでしょうか?如何に日本の野球環境が恵まれているかを感じさせられるところ、現在人的補償に関して「そもそも人的補償がおかしい」という論点のすり替えを行い、かと言ってMLBのような自動FAや贅沢税、ドラフト指名権譲渡といった代案も出さずに権利ばかり主張している昨今の選手会ですが、如何に自分達が恵まれているかを感じてもらいたいなと思いました。 また、チェコではクラブチームのよる年齢毎の選手育成を本格的に取り組んでおり、近年はその成果が出ているといった話も出てきました。その中で興味深かったのは10歳までの子供にはあまりとやかく言わずにとにかく野球を楽しんでもらうという方針を敷いており、栗山氏が「野球さえ楽しければ自ずと一生懸命努力するという事ですか?」と尋ねた際、施設の運営・管理責任者のトーマス・オベズニー氏は「好きになってもらわないと、どうしようもないですから」と回答しました。この方針は日本の野球指導者もしっかりと学ぶべきなのではないかな?と感じており、お盆でお墓参りをする際にグラウンドを見かけるのですが、小学生相手に監督かコーチがよく怒鳴ったりしているのを目撃しており、日本では未だに旧態依然としたところがありますね。日本にも「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように今一度「野球を楽しむ」という原点に立ち返っても良いのではないでしょうか。 最後にチェコ野球の未来ですが、正直言わせてもらうと現状の環境だと中々大きく発展していく事は難しいのかな?と感じるところです。これは以前の記事でも触れたのですが、筋金の入りの野球好きの人々が欧州で野球をプレーし続けているという点は凄いと思うのですが、客観的に見てこの環境を魅力的に思う人はやはり少ないだろうなというのが個人的な印象で、やはり更なる発展をさせていくならばこの部分を変えていかねばならないと改めて思いました。現にチェコの若手有望株であるフルプ外野手やプロコップ内野手、パディサック投手らはそれぞれアメリカ独立リーグ(アメリカの大学でもプレー)やBC神奈川、アメリカの大学でプレーしています。やはり彼らもプロ野球選手になりたいという思いがあるのだろうと思います。 しかしながら現在はパナソニックや協和ホールディングスなどが千葉ロッテとチェコ野球協会のベースボールブリッジプログラムのスポンサーとなり、政府からの強化支援種目にも指定されて援助を受けられるようになるなど依然と比べると劇的に改善されつつあります。これはハジム監督を始めとした方々が「チェコで野球を普及させる事が我々の使命だ」という信念から厳しい環境でも地道に草の根活動を行ってチェコ野球の底上げをし続けてきたからという事に加え、しっかりとWBC予選、本選の大舞台で結果を残したからに他ならないと思います。まだまだ野球強豪国と比べると厳しいかもしれませんが、地道に草の根活動を続ける事と結果を残し続ける事でチェコ国内で存在感を高めていって欲しいですね。
2024.01.31
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『森翔平』 久々に広島の選手を見ていきたいと思います。今回は森投手、一昨年に爪痕を残して先発ローテ入りを期待されたものの、またもや春先に調子が上がらずに2軍スタートとなりました。それでも1軍昇格後は先発ローテの一員として投げて12試合に登板して4勝、防御率は4.53という成績を残しました。 まず奪三振率ですが、51.2回を投げて38奪三振で奪三振率は6.62と低い数字となっており、あまり三振を奪うタイプではないのかな?と思います。続いて与四死球率ですが、こちらは11四死球で1.92と非常に優秀な水準となっており、四球で崩れるということはなく、一昨年の4.26から大幅に改善されました。奪三振率は低いものの与四球率が非常に優秀なので、K/BBは3.80と高い水準を記録しています。 次に batted ballですが、78GB:52FB:15LD:18IFFB:7HRとなっており、GB/FBは1.01とほぼ同数となっており、GB%は45.9%とどちらとも言えない割合となっています。そして球威を見ていきますと、被IsoPは.174と非常に危険な水準となっており、被本塁打率の高さ(1.22)や被安打数が投球回数を越えている点など球威面に問題を抱えています。続いて球種ですが、直球が全体の約4割、カットボールが23%、チェンジアップが17%、フォークが7.5%、スライダーが7%、カーブが5%となっています。一昨年と比べるとカットボールの割合が増えてスライダーやカーブの割合が減少、ツーシームを投げないなど変化がありました。興味深いのはフォークやチェンジアップといった縦の変化球は被打率がそれぞれ.227、.250、空振り率はそれぞれ18%、14%とまずまず良い数字を記録しており、奪三振率を上昇させられる下地はあるように思います(ですので縦の変化球を習得するといった記事を拝見したのですが、3つも縦の変化球が必要なのかな?と疑問に思う点も)。一方で問題となるのが直球や横の変化球、直球は球速が伸びたので一昨年よりかはマシになったものの、それでも被打率は.288と高く、カットボールも.280と高くなっています。スライダーに至っては被打率.467とかなり高く、森自身も自信がないと語っていたようにかなり高くなっており、この辺りは後の投球フォームについての話に関連しています。それでも空振り率は二桁を越えており、やはりもっと三振を奪える投手にはなれるのではないでしょうか? 最後に投球フォーム(動画)ですが、非常にオーソドックスで綺麗な投球フォームをしていて個人的には床田よりも好みのタイプです。ただ以前から指摘している事ですが、リリースしていく際にグローブが右胸にしっかりと抱え込めておらず、トップからリリースへ移行するぐらいまでの段階ではへそぐらいの位置にあり、アドゥワのように完全に体から離れてはいないものの、これではやや不十分な形となっています。ですので内外角の制球に甘さが残っており、実際に試合を観ても特に右打者への内角にしっかりとボールを投げ込めておらず、甘く入ったところを痛打されるケースが目立ち、実際に被弾は全て右打者から浴びたものでした。 今年のオフに森は更なる球速のアップや縦のスライダー習得などに取り組んでいるという記事を拝見しましたが、個人的にはそれよりも内外角の制球力向上が飛躍する為に一番必要な事なのではないかな?と考えています。昨季の投球を見ても右打者や左打者相手にしっかりと内角や外角を突けずに直球やスライダー系統が甘く入って打ち込まれてしまう傾向にありました。逆に言えばそこさえ改善されれば縦の変化球は優秀なのですから投球の幅が格段に広がるので一気に成績も向上するのではないかな?と考えています。また、森の直球は球速(最速153キロ、平均140キロ中盤を計測するなど左腕にしては非常に速い)こそ出るものの、球質自体はそこまで優秀ではないだけに、一昨年投げていたツーシームも投げていく事が必要ではないでしょうか?個人的にはかつてのクリス・ジョンソンのような投手になって欲しいと常々言っており、今季こそは社会人時代の調整法から脱却してプロ仕様の調整で開幕ローテを掴み取って欲しいですね。ビタミンC(約3ヶ月分)ポリポリ美味しい 送料無料 ビタミン サプリ チュアブル 食事で不足 サプリメント1粒あたり L-アスコルビン酸 173.7mg配合 日焼け止め では足りない方に ベースサプリメント 透明感 美容 スキンケア オーガランド
2024.01.30
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『またも独立リーグに入団』 本日も海外の野球について見ていきたいと思います。まずHBL独立リーグに所属する旭川ビースターズですが、以前にオーストリア出身の選手が入団したことを記事にしましたが、新たな外国人選手の入団が発表されました。こちら(twitter)に新入団選手発表について掲載されましたが、新たにウガンダ出身のカベンゲ・アラン投手、スロベニア出身のカルロス・トーバー内野手の入団発表されています。年齢は23歳と19歳と共に非常に若い選手で、将来性を見込んでの獲得ではないかな?と感じます。これで私の知る限りでは欧州からは5ヶ国の選手が来日した事となるでしょうか(オーストリア、スロベニア、フランス、チェコ、ハンガリー)。 そして現在躍進が期待されているウガンダからまたもや逸材が登場しました。実はこの投手、ウガンダで野球の普及活動を行っている方々のyoutubeチャンネルを以前の記事にて紹介したことがあるのですが、その時掲載した動画で投球を行っていたのが今回入団したアラン投手です。以前に紹介した動画と新しく掲載されている動画があるので、興味のある方はご覧いただければと思います。ウガンダには大谷翔平の新天地であるLADが運営しているアカデミーが存在しますが、それ以外にもウガンダ野球を支援している団体が主催されている?ウガンダのナショナルリーグもあるなど他のアフリカ諸国と比べれば野球環境はある程度充実している方なのではないでしょうか。MLB球団と契約したウガンダ出身選手らも順調に成長を積み重ねており、SNSで話題になったカスンバ・デニス捕手の存在や日本の独立リーグでプレーしている選手の存在などこれから野球強豪国へと入っていけそうな気配が漂う国なので是非とも注目していきたい国ですね。
2024.01.29
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『独立リーグへやってくる』 本日はチェコとタイの野球について見ていきたいと思います。まずチェコですが、千葉ロッテと提携を結んだベースボールブリッジプログラムにてチェコ代表の打撃コーチが千葉ロッテの春季キャンプに参加する事が発表されました(twitter)。そしてWBCチェコ代表として日本戦にも出場したミラン・プロコップ内野手が独立リーグ(BCL)のBC神奈川と選手契約を結んだ事も発表されています(記事)。昨季は7本塁打を記録した20歳の若き右の強打者であり、ここでしっかりと経験を積んで成長していけばNPBへの道も開けていくのではないでしょうか。そして明日は20時からBS朝日にて再びチェコ野球の特集が放送されるだけに、是非ともこちらもご覧いただければと思います。 以前にも北海道の独立リーグに欧州各国の若い選手が次々と入団している事を記事にて書かせていただきましたが、話題になったチェコからも日本の独立リーグへ参加する選手が出てきましたね。個人的にはプロリーグがない欧州の若い有望な選手のみで運営するリーグを日本で実施してみても面白いのではないかな?と思います。独立リーグでは徳島ISが選手育成に長けたチームとして注目されて様々な選手が入団を希望するまでになっていますが、やはり独立リーグはNPBと違うプロ野球と言っても世間的にはどうしてもプロ野球の下部組織のような位置づけで見られてしまうだけに、何かNPBとは違う特色を持ったリーグやチームにしていく事も必要な要素だと思うだけに、そのようなリーグやチームがあっても良いのではないでしょうか(佐賀インドネシアドリームズが東南アジア出身選手主体となっていますが)。 そしてタイですが、茨城APが今年もタイプロジェクトを継続(twitter)、野球教室(twitter)や元里崎氏も参加しているトライアウトを実施したとの事です(twitter)。ちなみに里崎氏のtwitterにも今回のトライアウトに関する事が掲載されており、後日自身の里崎チャンネルにて今回のトライアウトについて配信予定との事です。このトライアウトに取材された方の情報(twitter)によれば受験者は50名以上いたとの事で、その中から里崎氏がチェックするほどの選手が現れたとの事です(twitter)。昨季はノート選手がタイ人初のプロ野球選手として茨城APに入団しましたが、今季は誰が入団するのか楽しみですね。PIZZA★ロッソ人気の『銀』セット 【ピザ】【RCP】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_メッセ】【楽ギフ_メッセ入力】【150905coupon500】【150905coupon300】【150905coupon100】
2024.01.28
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『九里亜蓮』 引き続き、広島の選手を見ていきたいと思います。今回は九里投手、一昨年は球速があまり出ていなかったことで動作解析を行い(最速自体は148キロでしたが)、その成果もあってか140キロ中盤を計測するなど復活、26試合に登板して8勝をあげて防御率は2.53の好成績を収めました。 まずは奪三振率ですが、174.1回を投げて129奪三振で奪三振率は6.66と意外にも低い数字となり、一昨年の7.76よりも下がりました。続いて制球ですが、こちらは59四死球で与四死球率が3.05とまずまず良い水準となっていますが、死球が10個もあり、四球だけならば2.53となり、一昨年の与四死球率3.91よりはかなり良くなりました。奪三振率は低いですが与四球率は良く、K/BBは2.63となっています。 次にbatted ballですが、247GB:163FB:40LD:36IFFB:8HRとなり、GB/FBは1.19となり、GB%は50%とGBの割合が高めとなっています。球威は被IsoPが.094となっており、被安打数は142と投球回数よりもかなり少なくなっているのが特徴的です。ただし、奪三振率がさほどでもない中でさすがにこれは少し幸運にも恵まれた結果ではないかな?と思います。 そして球種ですが、直球やスライダー、ツーシーム、シュート、チェンジアップ、カットボール、ナックルカーブなど多彩な球種を満遍なく投げ分けるスタイルとなっています(フォークも投げている?)。ただ気になるのは直球の被打率は.280と一昨年の.224から大幅に悪化しているのに対し、それ以外の変化球は軒並み被打率が改善しています。これは恐らく一昨年の交わす投球で四隅に投げ分ける窮屈な投球スタイルだったのに対し、昨季は割と大胆にストライクゾーンに投げ込んでいたのでその辺りが影響しているのかも?しれませんね(結果として直球は打たれたものの、変化球でサクッと打ち取れるように?)。その中でもやはりチェンジアップの空振り率が毎年非常に優秀で、昨季は26%と一昨年の27%と変わらず高い水準を維持しており、被打率は.203と一昨年の.261から大幅に改善されました。他には割合は少ないですがフォークも空振りが奪える球種となっています。 最後に投球フォームですが、こちらが昨季の投球フォーム、こちらが一昨年の投球フォームとなっています。比較してみると、体重移動している際に一昨年の場合は前屈み気味に見えるのに対し、昨季は姿勢正しい状態でトップの位置を作ろうとしています。昨季はトップの際の右肩の位置が一昨年に比べると高くなり、更にリリースする際のボールを持つ手と顔が一昨年よりも距離がなくなり、腕の位置も一昨年よりもやや高い位置で投げており、更に肘も一昨年よりも高くなりました。また、最後の投げ終わりも一昨年は失敗して右足が三塁側に下りてしまうシーンをしばしば見かけるものの、昨季は比較的しっかりとできているように思います。ただ踏み込んだ左足が踏ん張り切れずに途中で左足が外側に動いて体全体が一塁方向に流れてしまい、引き上がった右足が一塁側まで流れるようになっています。後はその前足をしっかりと我慢できれば更に良くなっていくのではないかな?と思います。 今季は投球フォームに更なる改良を加えて踏み出す歩幅を狭くするとの事で、確かに映像を見ても左膝が真っすぐ突っ張り切らないところがあるので踏み出しすぎてしまっているきらいがあるのかな?と感じます。ただ7足半?だったのを5足とかなり極端に狭めるだけに、その辺りはどうなるのかが気になるところではありますね。この春季キャンプで5足、6足、6足半と自身の感覚と合う形を模索していって欲しいところですね。一昨年の段階ではそろそろ完全に技巧派へと転身するのかな?と思ったものの球速が復活し、更なる球速球威向上の為に動作解析に取り組むなど研究熱心ぶりには感心します。まだまだ衰え知らずのタフネス右腕に今季も期待したいところです。【ふるさと納税】【令和6年能登半島地震災害支援緊急寄附受付】石川県輪島市災害応援寄附金(返礼品はありません)
2024.01.27
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『床田寛樹』 今回からは先発投手を見ていきたいと思います。最初は床田投手、昨季は24試合に登板して初めて規定投球回に到達、11勝をあげて防御率2.19を記録するなどキャリアハイの好成績を残しました。 まず奪三振率ですが、156回を投げて僅か86奪三振と非常に少ないので奪三振率は4.96と非常に低い水準となっています。続いて制球ですが、こちらは33で与四死球率が1.90となっており、こちらは奪三振率とは反対に非常に高い水準となっています。奪三振数は少ないものの四球数も非常に少ないだけに、K/BBは3.07と3.00を越えてきています。 続いてbatted ballですが、260GB:153FB:38LD:43IFFB:13HRとなっており、GB/FBは1.24と1.00を越えており、GB%は51.3%とGB%が過半数を越えています。球威は被本塁打数が13被弾とそこそこ打たれたものの.099と跳ね上がることはなく、被安打数は144被安打と投球回数よりもかなり少なめに抑え込めています。それでもFIPなどでは3.72と防御率とかなり乖離があり、少々出来過ぎだったのかな?という印象はあります。 そして球種ですが、基本的に直球(36%)とツーシーム(33%)が多めな点は過去と変わっておらず、続いてスライダー(19%)、パーム(6%)、カーブ(4%)、チェンジアップと続いています。ただ昨季に比べるとパームが大幅に悪化、被打率が.172だったのが.317に跳ね上がり、空振り率も17%から11%と下落しており、あまり使い手のいない変化球でしたが打者も研究してきたのかな?と感じます。他にはスライダーもツーシームも軒並み悪くなってしまっており、変化球が総じて悪くなっている点は気になるところです。個人的には中盤頃でしょうか?直球の球速があまり出ていない登板をしばしば見ましたが、それと何か関係があるのかも?しれませんね。後に紹介する動画では球速が出ていなかった原因は肘に問題があったとの事で、試合記事でも一時期毎回のように「球速が出てないのが心配」と書かせてもらっていたのですが、やはり体に異変があったという事ですね。 最後に投球フォーム(動画)ですが、正面から写された映像を見る限りだと右腕が左打席側の方へ真っすぐ突き出しており、テイクバックの動作を見ても打者側からはボールを持っている手が完全に隠れている上にトップの際でも打者側からは見えず、球の出所やタイミングの取り難い投球フォームをしているのかな?と感じます。ただ踏み込んだ際の右膝が外側を向いていて折れており、投げ終わった際も一塁側に左足が下りてしまっている事が多くなっています。この動画では一昨年の投球フォーム映像も流れているのですが、その際は右膝がそこまで外側を向いていない上にしっかりと突っ張っており、この部分に関しては一昨年の方が良かったのではないでしょうか。個人的な意見ですが、球速が出ていなかった原因は肘だけではなく、下半身の力がしっかりと伝える事ができていなかったような印象も受けました。後は肘の問題ですが、一昨年と昨季のトップからリリースに投げ際の動作を比較してみますと、一昨年の動作はかなり肘に負担のかかりそうな形(2:38)となっており、恐らく昨季の開幕や序盤でもこのような形で投げていたのかな?と感じます。ただ今は一昨年よりもその部分に関しては負担が軽減されそうな形(7:51)となっているだけに、その辺の心配はいらないのかな?と思います。 動画の最後では一昨年のような球速の出る投球と昨季の球速が出ないながらでの変化球を上手く使った投球を組み合わせたいと意気込んでいるようです。ただ奪三振率があまりにも低い点や変化球の被打率自体は高い点、被弾がそこそこある点があり、投球フォームを見ても下半身の力が伝わっていなかったような感がありました。それが原因で上記の結果に繋がってしまっているのではないかな?と感じるのでしっかりと修正して課題改善に取り組んで欲しいところです。それでも同じ変化球でも様々な軌道を使い分けていた事を話しており、工夫を凝らした投球ができるようになっていたからこそ指標では芳しくなかったものの踏ん張ることができたのかなとも思います。本来の球速を取り戻せれば変化球も更に活きてくるはず、まだまだ伸びる余地もあると思うので更なる進化に期待したいところです。【贅沢ピザ】 ★ロッソ店長の集大成PIZZA(20cm)★
2024.01.26
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『今季こそモノにできるか?』 本日はここまでで気になった広島の情報を取り上げてみたいと思います。まずは常廣、どうやら卒業する為の単位取得に専念するという事で自主トレから離脱し、春季キャンプも2軍スタートという事になりました。ただ、個人的にはまだまだ線が細い上に即戦力というより素材型投手だと思っていただけに、2軍でじっくりと体作りからした方が案外良いのかも?しれませんね。そういった意味では高卒2年目の斉藤や人的補償で移籍してきた日高が1軍キャンプスタートですが、変に意識しないように気を配って欲しいところです。 続いては森、このオフもオリックス山岡投手と自主トレを行い、縦のスライダー習得に向けて動き出しているとの事です。ただ森の持ち球を見てみると、フォークやチェンジアップは良いものの、スライダーやカットボールは今一つという結果となっており、縦の変化球を3つ揃えてもどうなのかという印象は残りました。個人的には以前から書いている通り、もっと内外角にある程度投げ分けられるようになって欲しいなと思っています。また、球速自体は153キロを計測するなど左投手にしては球速が出る方ですが、社会人時代の球質分析結果を見てもさほど威力のある直球にはなっておらず、現に被打率も高いだけに、個人的にはもっとボールを動かす事も必要なのではないかな?と思います。 そして遠藤、今年は前田健太と共に自主トレを行っていたとの事で、その際に「右肩が詰まっているように見える」という指摘を受け、腕の位置をやや下げる微調整を行ったとの事です。早速動画を見てみますと、個人的にはテイクバックが大きすぎるが故にトップを作るのが遅れて慌ててリリースしているように見え(踏み込んでいるのにまだ右肘が直角になり切っていないような…)、それを「右肩が詰まっている」と表現しているのかな?と感じました。若干腕を下げた事によってどのような影響がでるのかが気になるところ、それによってスライダーの精度が向上すれば幸いでしょうか。他には下半身の使い方に関する指導を受け、これまで全然下半身を上手く使えていなかった事を指摘されたと話しており、このオフは有意義なものとなったのではないでしょうか。 最後は末包、今年のオフもCHCの鈴木誠也と自主トレを行い、股関節の可動域に関するエクササイズなどをメインにやっていたとの事で、鈴木誠也からは「一生股関節をやっておけ」と言われたそうです。昨季も教えてもらったものの上手くできていなかったと話し、今年の自主トレでは大分良くなったと鈴木誠也のお墨付きも貰ったとの事です。個人的にも社会人時代よりは確かにマシにはなったものの、依然として下半身の使い方に課題があるのかな?と感じており、コメントでも股関節を指摘される声もありましたが、自主トレではウェートトレーニングよりも股関節の練習に時間を割いていたとの事で、どうやら本人も自身の課題をしっかりと把握できていたという点は大きいのではないでしょうか。本人曰く、グレード2との事なのでどれほど良くなったのか是非とも見てみたいですね。【まとめて買うならこれが当店で1番お得】★12枚セット【RCP】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_メッセ】【楽ギフ_メッセ入力】
2024.01.25
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『ドーム型球場建設計画明らかに』 本日は中国の野球について見ていきたいと思います。以前の記事にて新しいドーム球場建設する計画がある事が推察される動画を掲載しましたが、遂にその全容が明らかとなりました。こちらの記事にて掲載されているのですが、記事の内容を読む限りでは中国の福建省が台湾とスポーツ交流の深化し、野球やソフトボールで交流していく事を目的としているようです。その際に福建・台湾地域開発センターの設立や福建省の各区都市に1つずつ野球・ソフトボールの開発センターを設立、今後3年間で毎年10校の野球・ソフトボール特色校を整備していき、3年間で30校、県内に300校を設立していくなどして発展を目指すとの事で、台湾からのコーチも最低1人雇用する事も書かれていました。簡単に言いますと、野球が盛んでレベルも高く、福建省から比較的近い位置にある台湾と交流を促進させて野球・ソフトボールを統合して発展させていこうというプロジェクトのようです。ただ直近の中国と台湾の関係性を見ていると、この「統合」という文字に敏感な反応を示す方もおられるかもしれませんね…。ちなみに福建省と台湾の合同チームという形で全国大会などにも参加するそうです。 そして肝心のドーム球場ですが、何と総額39億元を投入して全天候型野球・ソフトボール大会と全カテゴリーのトレーニング要件を満たす為に2万6千人収容のドーム球場、2万人収容のスタジアム、6000席の体育館、総合サービス棟などを建設して世界クラスの総合野球・ソフトボール基地を建設すると書かれています。ちなみに現在1元を円換算すると20円、つまり何と780億円を投入するという事となります。近年、中国政府は野球に積極的な投資を行っていますが、かなり巨額ですね。 最後に選手に関する情報ですが、中国にあるMLB DCはカリフォルニアにて行われるウインターリーグに参加する事が決まりました(twitter)。ちなみに中国野球について詳しい方のtwitter情報によりますと、中国の高校野球では既にエース級投手は145キロを越えてくる投手が既に何名かいるそうで、本格的に取り組みだしたのが2003年だったという事を考えればかなり速いスピードで成長してきていますね。中国野球リーグは今季も行われる予定となっており、U23も中国で開催されるなど野球熱が上がってきています。日本や韓国、台湾と肩を並べるのもそう遠い話ではないかもしれませんね。 「追記」 東京新聞にてこのような記事が掲載されましたので、紹介しておきたいと思います。どうやらMLBは首都である北京にもMLB DCを開校させる予定のようですね。
2024.01.24
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『アドゥワ誠』 久々にこちら側に戻してみたいと思います。今回はアドゥワ投手、2018年に中継ぎ、2019年に先発として投げていましたが、以降は故障もあって1軍登板なしに終わりました。昨季は手術を経て腕を下げた投球フォームで挑み、1・2軍で合計32試合に登板するなど復調の兆しを見せました。 まず1軍での成績を見ていきますと、14試合に登板して16.2回を投げて15被安打13奪三振2与四球1与死球で防御率は3.24といった成績を残しています。続いて2軍での成績を見ていきますと、18試合に登板して20.1回を投げて19安打21奪三振4与四球1与死球で防御率は2.21となっています。 まず奪三振率ですが、1軍では7.02、2軍では9.30となっており、2軍では高いものの1軍では7.02とそこまで高い水準にはなっておらず、個人的にも三振を奪うタイプではないように思います。続いて与四死球率ですが、1軍では1.62、2軍では2.21とどちらもかなりの高水準となっており、四死球で自滅するタイプではありません。制球が抜群に優れていた為、K/BBは6.50と非常に高い水準となっています。 続いてbatted ballですが、25GB:17FB:6LD:2IFFB:1HRとなっており、GB/FBは1.25となっており、GB%が49%とゴロが多めとなっており、一時期はゴロを打たせる割合が減少していましたが、また復活したようです。そして球威ですが、昨季は投球回数がそれほど多くない中で1被弾したものの、被IsoPは.079としっかりと抑え込めており、GB%の復活と球速アップの相乗効果が出ているのではないでしょうか。ただ左右の被打率を見ていくと、左打者は被打率.194と抑えている者の、右打者には.273被打率が跳ね上がる上に出した四死球全てが右打者へのものとなっており、右打者への投球が課題となっているでしょうか。 次に球種ですが、直球が64%と意外にもほぼ全体の3分の2を占めており、次にスライダーが23%、チェンジアップ(フォーク?)が8%、これまでになかったシュート(ツーシーム?)も投げ始めています。ただ大きく縦に割れるカーブを投げなくなっており、これは振り下ろす投球フォームから腕を下げたフォームに変更した影響があるでしょうか。直球もスライダーも被打率はまずまず(それぞれ.244、.250)ですが、スライダーの空振り率は14.8%とスライダーにしては割と高めで、チェンジアップは14%とそこまで絶対的な空振り率ではないものの、そこそこは空振りを奪えるでしょうか。直球は最速151キロを越えて平均145キロとパワーアップに成功しています。 最後に投球フォームですが、これらの動画から見ていきたいと思います(動画)(動画)。以前の振り下ろす頃の投球フォームと比べると最初の構えから全然違っており、現在は前屈みの姿勢から静かに足を上げて投げ込んできますが、腕の位置はスリークォーター~サイドハンドの中間ぐらい?の腕の位置となっており、誰に似てるかと問われると横浜の伊勢投手(動画)に近いのかな?と感じます。非常に綺麗な投球フォームで体重移動も申し分ないと思いますが、唯一気になるのはやはりグローブを抱えて込めていない点、リリースする段階には左胸どころか完全に体から離れてしまっており、これが高低で勝負するタイプの投手ならばまだしもアドゥワの場合はそうではないだけに、左右の制球力向上の為にはしっかりと抱え込めるようになりたいところです。特に右打者に打たれている理由は恐らくしっかりと内角に投げ込めておらず、直球とスライダーのみで外角勝負だったからではないかな?と思うだけに、尚更重要になってくるのではないかな?と思います。後、以前から感じている事ですが、やはり上半身がやや貧弱なんどえもう少しウェートトレーニングで逞しくしても良いのではないでしょうか。 昨季は1軍2軍で登板機会を分け合う形となりましたが、個人的には常時1軍に置いていても申し分ない投手なのではないかな?と思います。ただ右打者への対策がカギとなってきそうで、直球とスライダーのみの投球ではなく、シュート系統の球種やチェンジアップをしっかりと内角に投げ込む事が必要となるのではないかな?と思います。その為にも左右のコースへしっかりと投げ分ける事が重要で、映像見る限りでは四死球の心配はないものの、そこまで投げ分けられているというわけではなさそうなだけに、もう一段階制球のレベルを上げていけばもっと信頼できる投手になれるのではないかな?と期待しています。
2024.01.23
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『第二のオランダ・キュラソー島関係に?』 本日は欧州の野球について見ていきたいと思います。まずはスペインですが、スペイン野球連盟がドミニカ野球連盟と会合し、スペイン語圏の国々を集めたイベロアメリカ連盟創設に向けて動き出している事が判明しました(twitter)。記事によると、どうやら以前から既に動き出していたそうで、近い将来に実現する見込みとの事です。また、ドミニカで行われているWLについてもスペインで開催する案もあるそうです。スペイン代表にはドミニカ共和国やベネズエラの移民や二重国籍の選手が多く、昨年の欧州野球選手権大会でも彼らの存在によって優勝を果たす事ができました。現在スペイン国内にも相当数のドミニカ共和国出身やベネズエラ出身の国民がいるそうで、若干異なりますがオランダとキュラソーのような相互関係が見込めるかも?しれませんね(ただオランダとキュラソーは現在揉めているそうですが…)。確か開催を目指しているESLBの会長もベネズエラ出身の方という事もあり、かつて鎖国状態だった日本が外国からの圧力を受けて鎖国を解除していったように外部からの支援や野球が盛んな国出身の移民達の声によってスペイン国内で野球という存在が大きくなって行けるかも?しれませんね。 続いてフィンランドですが、1月28日にトライアウトが開催されるのですが、どうやらMLB関係者も視察に来るそうで、後にここからMLB球団と契約する選手達が出てくるかもしれませんね(twitter)。最後にドイツですが、1人の野球ファンについて特集されていましたので、興味のある方はご覧いただければと思います(記事)。こういったファンが1人でも多く増えていく事を期待したいですね。古畑任三郎 COMPLETE Blu-ray BOX(数量限定) ※2018年再発売 トールケース仕様 [Blu-ray]
2024.01.22
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『高橋昂也』 引き続き、今季正念場となる選手を見ていきたいと思います。今回は高橋昂投手、高卒2年目で先発投手を務めるなど期待株でしたが、トミー・ジョン手術を経て以降は先発ローテに定着した時期こそあれど高校時代の球速が戻らず、昨季は2軍でも僅か12試合の登板で防御率8.46という厳しい結果に終わりました。正直なところ、昨年で戦力外通告を受けてもおかしくなかったかと思いますが、それでも何とか現役続行となったものの事実上今季がラストチャンスの可能性大です。 2軍成績を見ていきますと、22.1回を投げて28被安打15奪三振21与四球1与死球で防御率は8.46となっています。詳細を見ていかなくともお分かりの通り、正直言って投高打低だったウエスタンリーグという事を踏まえればお話にならない数字が並んでいます。 最後に投球フォームですが、こちらの動画から見ていきたいと思います。下半身も重心が後ろにかかっているからなのか、最後の左足の跳ね上がりも非常に弱々しい印象を受けました。ただ動画の最後の方(1:21)に投げ込んだ1球だけは躍動感がありますが、やはりこの時の投球フォームは他よりも重心が後ろにかかりすぎていないように見えます。後、個人的に体重移動の際の下半身の軌道や元々インステップ気味に踏み込んでいるのを見る限りだと塹江や長谷部らがサイドハンドに挑戦しているように高橋昂也も腕を下げてみるのも面白いかも?しれませんね。 はっきり言って今のままの投球フォームで続けても現状打破は難しいと言わざるを得ず、ラストチャンスですから思い切って変えてみる覚悟が必要なのではないかな?と思います。現状は他のどの選手よりも崖っぷちにおり、当時四天王と呼ばれたうちの1人である寺島氏は既に戦力外通告を受けているだけに、危機感を持って臨んで欲しいところです。
2024.01.21
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『日程発表』 本日はインドネシアの野球について見ていきたいと思います。元巨人の柴田章吾氏が開催を目指していたアジア甲子園大会inインドネシアですが、今年の12月17日~21日に行われる事が発表されました。甲子園大会はインドネシアのジャカルタで開催され、高校別ではなくインドネシアの州対抗戦という形にて18歳以下の選手達で構成され、8チームによる参加も発表されており、何となくインドネシアで行われている国体の年齢制限版みたいな印象でしょうか(twitter)。 そしてこちらが柴田氏が代表理事を務めるNB.ACADEMYのサイトで、これからの目標などが掲げられています。野球が盛んでないアジア各国でどのようにして野球熱を高められるかと考えた際、日本で異常と言っても良い程盛り上がる高校野球の甲子園大会を開催して青少年達が野球を始めてもらうきっかけになれればと考えたようです。また、日本では100年前に甲子園大会が始まり、そこから大学野球や社会人野球、プロ野球へと発展していく事ができた経緯があり、アジア各国でも同じように発展させていこうという思惑があるようです。ちなみに興味深いのは独立リーグの茨城APにて選手としてプレーしたウォング航平氏がシンガポール担当して携わり、元横浜の松下氏も携わっていますね。 サイトでは「アジアの子供達はプロ野球という選択肢がない」と書かれていますが、こちらに関しては昨年インドネシアにてプロ野球リーグやプロ野球チームが誕生しました。インドネシア人を主体としてフィリピン人、スリランカ人、パキスタン人、シンガポール人(ベトナム人とも育成契約と書かれていましたが現状は不明)の選手らが今年からプロ野球選手として九州アジア独立リーグに参戦します。まだ始まったばかりではありますが、現状東南アジアの子供達は目指すべきゴールができただけに、野球関連産業の裾野拡大と競技人口やレベル向上の為にもアジア甲子園大会の開催は非常に有意義なものとなるのではないでしょうか。まずは甲子園大会やプロ野球が誕生したインドネシアで野球人気向上を期待したいところで、インドネシア国家委員会KONIが後援する事が発表(記事)されているなどチェコ同様に国をあげての取り組みとなるだけに、期待したくなりますね。「追記」 ちなみにこちらが柴田章吾氏のinstagramとなっています(intagram)。アジア甲子園大会の成功を祈っています。【贅沢ピザ】 ★ロッソ店長の集大成PIZZA(20cm)★
2024.01.20
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『ロベルト・コルニエル』 久々に正念場となる選手を見ていきたいと思います。今回はコルニエル投手、2020年はリリーフとして165キロを計測するなど話題となるも後半戦は調子を落とし、それ以降はパッとしない状態が続きました。昨季は先発に転向して8試合に先発登板するも好調が長続きせず、結局1勝のみの防御率5.10に終わりました。外国人選手が総入れ替えの中で6年契約の最中という事もあって唯一残留しましたが、フランスアやメヒアなど複数年契約の最中でも打ち切りで退団したケースもあり、正念場となりそうです。 まず奪三振率ですが、42.1回を投げて23奪三振で奪三振率は4.89と、これまで投球回数を上回る奪三振数を記録していたのとは裏腹にかなり低い数字となりました。続いて制球ですが、こちらは20四死球で与四死球率が4.25となっており、2021年の4.54よりは良いものの、2022年の2.93からは悪化してしまっています。batted ballは68GB:56FB:9LD:8IFFB:2HRとなっており、GB/FBは1.03とほぼ同数となっており、GB%は47.6%とそこまでGB%が高めという程の数字でもありません。続いて球威ですが、被IsoPは.121とやや高めの数字となっており、被安打数も46安打と投球回数を上回っています。 そして球種ですが、黒田氏から伝授されて投げ始めたツーシームの割合が32%、直球が23%、スライダーが22%、スプリットが14.5%、カーブが7%程となっており、これまで7割近くを占めていた直球の割合が格段と減りました。しかしながらそのツーシームが通用しておらず、被打率は.300で昨季の被弾は全てツーシームとなっています。また、直球の空振り率は以前までは二桁を越えていたのですが、昨季は僅か6.7%と大幅に下落するなどデータで見ると、ツーシームを投げだして寧ろ酷くなってしまったようです。スライダーの空振り率も格段と悪くなっており、奪三振率が急落してしまったのも無理はないでしょうか。 最後に投球フォームですが、今回は少し多めとなります。まずこちらが2軍にて投球練習をしている際の動画、そしてこちらが巨人戦にて先発登板した動画となります。昨年の春季キャンプの時にも書かせていただいたのですが、黒原のように前膝の突っ張るタイミングが早すぎる事、そもそも左膝が突っ張り切らない事があるなど投球フォーム自体がしっかりと固めきれていないように思います。逆に先発初登板となった横浜戦(動画)では比較的前膝が理想のタイミングで突っ張る事ができているように思います。そしてもう一つ以前から思っている事ですが、165キロを計測して圧巻の投球(動画)を見せていた頃と現在では腕の位置が違っており、以前は上体が少し一塁側に傾いてリリースしていて腕の位置も現在よりもほんの少しスリークォーター寄りなのに対し、現在は完全に振り下ろす形となっています。2021年も後半戦から腕の位置がどんどん高くなっていき、それと同時に制球も悪くなり、失点も重ねるようになってしまった記憶があります。 個人的にはテイクバックの軌道などを見ると以前の形の方が良かったのではないかな?と感じるところで、この辺りも以前の腕の位置に戻した方が良いのではないでしょうか?特にツーシームを習得したのならば現在よりも以前の腕の位置から投げた方がよりツーシームも曲がるようになるはず、スプリットに悪影響が出るのでは?という考えもあるかもしれませんが、元々スプリットは2021年でも投げていて空振り率や被打率も優秀だったので問題ないのではないでしょうか。復活のカギとなるのは腕の位置を良かった頃に戻せるかどうかではないかなと感じ、逆に言えばそれさえできればある程度の成績は残せるのではないでしょうか。できれば前膝もバラバラにならずにしっかりと固める事ができればこの投手は一気に主力へと駆け上がるポテンシャルは持っていると思います。現在、広島では動作解析を用いて各投手にあった腕の位置へ矯正する取り組みが行われていますが、コルニエルも是非腕の位置を矯正して欲しいなと思います。
2024.01.19
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『大道温貴』 引き続き、広島の選手を見ていきたいと思います。今回は大道投手、昨季は先発からリリーフに再び配置転換され、1軍に昇格してしばらくは不安定な投球が続いていましたが、徐々に無失点で抑える投球が続いて勝ちパターンに昇格していき、最終的に48試合に登板して防御率2.72の好成績を収めました。 まず奪三振率ですが、49.2回を投げて49奪三振で投球回数とほぼ同数なので奪三振率は8.88とほぼ9.00といって良い数字となっています。続いて与四死球率ですが、こちらは26四死球で4.71と4.50を越える数字となっており、制球難の域に入っています。三振は奪えるものの制球面に課題があり、K/BBは2.13となっています。 続いてbatted ballですが、67GB:49FB:8LD:10IFFB:2HRとなっており、GB/FBは1.10となっており、GB%が49.3%とややGBが多い結果となっています。続いて球威ですが、被IsoPは.097とややGB%が高い割には少し高いかな?と感じる数字ですが、被安打数は44安打と投球回数内に抑え込めてはいます。ただ制球に課題を残しているのでWHIPは1.35と少し不安の残る数字が出ています。 そして球種ですが、直球が65%程、カットボールが23%、チェンジアップが6%、カーブが5%となっており、ほぼ直球とカットボールの構成となっています。優秀な球種はカットボールで、被打率は.167と抑え込めています。ただ気になるのは空振りを奪う球種に欠けるきらいがあり、直球は空振り率9%と10%近い数字ですが、それ以外の球種で20%を越える球種が存在していません。また、直球も空振り率は良いものの被打率が.277と意外と打たれていますが、恐らく決め手に欠ける投球なので最終的に打者に合わされてしまうのではないでしょうか?元々持っていた大きい変化のスライダーやスプリット辺りの球種も織り交ぜていきたいところです。 最後に投球フォームですが、こちらの動画で見ていきたいと思います。セットポジションから足を上げた際に顔を三塁側に向けてから一旦足を静止させ、思い切り左腕を伸ばして勢い良く投げ込んでいく力投派スタイルで、最後の右足の跳ね上がり方はかなり勢い良く高く跳ね上がるなど躍動感がありますね。ただ一つ気になるのが体重移動している最中の右膝で、本塁に向くのが早いので上体が前へ突っ込みがちになっており、あまり球に角度がついていないように見えます。後は肩の開きも少し早めな印象で、最速154キロを計測する大道ですが、意外と被打率が高いのもこの辺りに原因があるのかも?しれませんね。他には大道以外の投手にも指摘している事ですが、リリースする際にグラブを左胸に抱え込めていないところも制球が乱れやすい原因の一つである印象です。また、こちらは新人紹介記事の時から指摘している点ですが、体重移動の際の左足の軌道や勢い良く踏み込むスタイルという事もあってか、左足の着地が一定でない部分も制球が乱れる要因の一つではないかな?と見ています。 昨季は好成績を収めましたが、投球内容や投球フォームを細かく見ていくと、継続できるかどうかと問われれば少し不安が残るでしょうか。まずは決め球の確率が欲しいところで、個人的には変化量の大きいスライダーを使ってみても良いのではないかな?と思います。日本では「スライダーはあまり曲がりすぎない方が良い」とされてきましたが、MLBの研究では大谷翔平が使用して話題となったスイーパーなど「スライダーは大きく曲がった方が良い」という見解が出ています。特に大道はカットボールも持っているので使い分けができれば非常に有効な球種となるのではないかな?と思います。右打者には大きなスライダーは有効なはずですので解禁しても面白いのではないでしょうか。いずれにせよ、今季は仕留められる変化球の確立が必須課題となってくるのではないかと見ています。【3年連続楽天グルメ大賞】冬季限定 四季の十二撰 ひとくち上生菓子詰合せ(風呂敷包み) 和菓子 スイーツ ギフト 高級 お取り寄せ 送料無料(北海道・沖縄を除く)
2024.01.18
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『MLB、現在国際アマチュアFA期間中』 本日はMLBにて設定されている国際アマチュアFA選手の契約期間について見ていきたいと思います。この国際アマチュアFA選手というのはMLBドラフトの対象外となる国の選手達との契約を交わす期間となっており、主にドミニカ共和国やベネズエラといった国々の選手が主となります。その中で今回は珍しい国から選手契約を勝ち取った選手達を紹介していきたいと思います。 まずは近年LADアカデミーが設立された事に加え、MLBドラフトリーグやbaseball unitedにも参加して大谷翔平からもinstagramにてフォローされたカスンバ・デニス捕手の出身地であるウガンダのアラン・アジョティ捕手(18歳)がLADと選手契約を交わしました(twitter)。ウガンダには既にデビッド・マトマ投手という160キロを越える剛腕投手(PIT在籍)が注目されており、LADには他にも2選手が在籍、日本球界にもカトー・エドウィン投手が在籍するなど近い将来ドミニカ共和国やベネズエラと並ぶ存在となり得るのではないか?と注目されています。 他にはブラジル出身のビニシウス・ドス・サンロス外野手がSFと選手契約を結びました。まだ16歳の外野手で、こちらもアカデミー出身の選手となっており、今後はドミニカ共和国にあるSFアカデミーへ向かう予定との事です(twitter)。最後にドイツ出身のポール・ホフ投手(右腕)がMILと契約しました(twitter)。この投手もまだ17歳と非常に若く、取り上げた3選手ともまだ16~18歳と非常に若いのが特徴的ですね。 野球の普及活動を地道に続けていた事によって様々な国の選手達がMLBへ挑戦する道ができている事は国際化に向けて確かに意味はあるのではないかなと思います。ただ中々野球強豪国以外の出身の選手がMLBに辿り着くのは容易ではなく、NPBとは比較にならぬ程に毎年大量の選手が入団してくるだけに、まだ10代ですが1年目から正念場のつもりで臨んで欲しいですね。【ふるさと納税】【令和6年能登半島地震災害支援緊急寄附受付】石川県輪島市災害応援寄附金(返礼品はありません)
2024.01.17
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『島内颯太郎』 引き続き、広島の選手を見ていきたいと思います。今回は島内投手、昨季は62試合に登板して防御率2.31とようやく本領発揮し、39ホールドを記録して最優秀中継ぎのタイトルにも輝くなどキャリアハイのシーズンを送りました。 まず奪三振率ですが、58.1回を投げて64奪三振で奪三振率は9.87と投球回数を上回る奪三振数を記録しました。続いて与四死球率ですが、こちらは17四球で2.62と一昨年の5.68から大幅に改善されるなど制球面での向上が見られました。与四死球率が大幅に改善したことでK/BBは3.76と2021年を上回ってキャリアハイの数字となりました。 続いて打球管理ですが、66GB:52FB:11LD:18IFFB:3HRで、GB/FBは0.90とややFBが多く、FB%は48.6%となっています。ただ一昨年までは極端なFB投手だったのに比べれば幾分か和らいだ結果となりました。球威面は被IsoPが.066と非常に優秀な数字となっており、被安打数は50安打と投球回数内に収める事ができています。 そして球種ですが、一昨年からフォークを封印してチェンジアップに絞っており、投球スタイルは直球(61%)とチェンジアップ(37%)の2球種のみで構成されています。それぞれ被打率は.223、.247となっており、空振り率はそれぞれ9%、20%と良い数字を記録していますが、意外にもそこまで圧倒的というわけでもないのかな?と感じます。ちなみに一番圧倒的だったのはかつてのフォークだったのですが…。 最後に投球フォームを見ていきたいと思いますが、こちらが昨季の投球フォーム(動画)、こちらが一昨年の投球フォーム(動画)となっています。まず一番違うのは走者なしの際の初動、一昨年まではクイックで投げていますが、昨季は足をしっかりと上げてから投げていますね。また、セットポジションの時の構えもオープンスタンス気味に立っていますが、一昨年に比べるとよりオープンスタンスの幅が広がっていますね。ただこの辺りの違いよりも一番良くなったのではないかな?と個人的に感じているのはトップの際の右肩の位置、一昨年は左肩よりもかなり低い位置にあり、肩1個分ぐらい差があるように見えます。元阪神で解説者を務めている藤川氏が島内に対してよく言っていた「空に向かって投げているように見える」と言っていたのと同じく、個人的にはこの上体の姿勢を見て「遠投するような投げ方に見える」と書いてきました。しかしながら昨季は左肩よりも若干低い位置にはあるのですが一昨年程低い位置ではなくなっており、昨季の投球フォームの動画(2:24辺り)を見ても遠投するような上体の姿勢にはなっていませんね。しっかりと腕を振り下す事ができるようになったのが大きいのではないでしょうか。 ただし、一つ課題があるとすればリリースする際に右足甲が爪先の部分でしか地面に押さえつけられておらず、離れるのも若干早めに思います。この辺りもう少し改善できれば投げ終わった際に上体がもっと沈み込んでより力も伝わり、直球の威力も更に増すのではないかな?と思いました。 技術面での向上が見られて好成績を収めた島内、今季は更なる成長に向けてツーシームやカーブの習得に乗り出しているとの事です。ただ個人的には上記にも触れた通り、封印しているフォークを解禁すれば良いだけの話なのでは?というのが正直な感想です。元々島内のフォークは優秀で、2021年は被打率.111、2020年も被打率.094、2019年に至っては脅威の.000です。空振り率は15~20%と決め球としても十分な精度を誇っており、何故に投げなくなったのかが不思議なぐらいです。ですので別にツーシームやカーブを習得しようとするよりも単純にフォークを解禁すれば解決するのではないでしょうか。何はともあれ栗林や矢崎に不安が残る現状だと島内に掛かる期待は大きく、場合によって代役守護神に抜擢される可能性はあるかと思いますが、今季も昨季同様に勝ちパターンのリリーフ投手としてチームの屋台骨を支えて欲しいところです。バレンタイン 2024 スイーツ 静岡抹茶バウムクーヘン CHIYOの和 お菓子 ギフト 送料無料 バームクーヘン 焼き菓子 洋菓子 出産内祝い 結婚 お返し お祝い 抹茶スイーツ お取り寄せ 誕生日
2024.01.16
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『矢崎拓也』 引き続き、広島の選手を見ていきたいと思います。今回は矢崎投手、今季は栗林離脱後の代役守護神を務め、栗林が守護神復帰後はセットアッパーを務めるなど今季も54試合に登板して防御率2.81とリリーフとして活躍しました。ただ調子を大きく崩した時期もあり、一昨年に比べると不安定な印象は残るなど疲労の色が見え隠れしているのかも?しれません。 まず奪三振率ですが、51.1回を投げて38奪三振で奪三振率は6.66と一昨年の9.30から大幅に下落する事となりました。続いて与四死球率ですが、こちらは24四球で4.21と一昨年の4.56よりは若干良くなっていますが、そこまで目立って良くなったとまではいかないでしょうか。奪三振率が大きく落ち込んだことでK/BBは1.58とかなり低い水準となりました。 続いて打球管理ですが、62GB:48FB:13LD:23IFFB:5HRでGB/FBは0.82と一昨年の0.50よりはGBが増えた結果となりました。しかしながら被IsoPが.133と一昨年の.074からほぼ倍増に近い水準となっており、実際に被安打数自体が48安打と投球回数とさほど変わらない数となっており、被本塁打数は5被弾で0.88とこちらもかなり高い水準となりました。一昨年は49.1回を投げて35被安打2被本塁打で収めていたのとは対照的です。これらを見ていくと、昨季は奪三振率の低下と球威面の低下が顕著でした。 そして球種ですが、昨季は直球が47.5%、フォークが46%、スライダーが6%と直球とフォークがほぼ同じ割合となっており、一昨年の直球56%、フォーク27%、スライダー16%と比べるとかなりフォークの割合が増えました。ただ直球が被打率.275と一昨年(被打率.242)よりも悪化、その結果としてフォークを多投するようになったのかもしれませんが、割合が増えた影響か?被打率.231、空振り率17%と一昨年の.103、25%から大きく悪化しました。スライダーは一昨年と同じくあまり武器にはなっていないようです。 最後に投球フォームですが、こちらが一昨年の投球フォームで、こちらが昨季の投球フォームとなっています。一番気になる点として昨季の場合は一昨年と比べてみるとセットから左足を上げて体重移動していく際に左足が三塁側にピンと伸ばしている時の姿勢が違っています。一昨年は上体が垂直になっているのに対し、昨季はやや前屈みになっており、ピンと伸ばしている左足もより水平に近い形になっており、右膝も少々折れすぎな印象を受けます。何となくですが、直球に威力があまりなかったのはこの時の姿勢が影響しているのかな?という印象を受けました。ピンと伸ばしすぎてしまった事で縦回転に狂いが生じて下半身の力が上手く伝わっていなかったのかも?しれませんね。 正直なところ、この投球内容でよく防御率が2点代で済んだなという印象で、投球内容を見ても上記の通り冴えないものが多く、まだ挙げていなかった指標を見てもWHIPは1.40でFIPも4点代となっており、この状態が今季も続くようだとさすがに2点代では済まないように思います。ただ見たところ体重移動の初動の部分に違い見て取れただけに、そこの修正をしていけば一昨年のような投球を取り戻せるのではないかな?と感じます。CSで大きく投球フォームが崩れていた栗林もそうですが、個人的には開幕前の大きな懸念材料と見ています。\1/15限定!抽選でポイント全額バック♪/ 【メーカー希望小売価格1,780円→1,680円!】訳ありバウムクーヘン 切り落とし メガ盛り1kg★工場長のおまかせ1kg 訳あり スイーツ お菓子 送料無料 在庫処分 ランキング 詰め合わせ 食品 アウトレット お取り寄せ ギフト 2024
2024.01.15
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『欧州選手権大会成功の裏で…』 本日は欧州野球について見ていきたいと思います。前回に「何故欧州野球が中々発展していかないのか?」といった記事を4部作に亘って書きましたが、やはり懸念していた事態が起こっている事が判明しました。 欧州野球などでエージェントをしている方のtwitterによると、何と欧州各国の国内一部リーグは縮小が進んでおり、ドイツのブンデスリーガは今季から従来の16球団から13球団に減っています。他にもフランスは今季から10球団から8球団へ減り、チェコもしばらくの間10球団だったのが8球団へと減っています。しかも詳しい方の話だとドイツの場合は経済面による自主的な二部降格となっており、かと言って二部から一部へ昇格を名乗り出る球団もなかったそうです。確かにチェコではWBCや欧州野球選手権大会などでこれまでない程の反響があって躍進の年となりましたが、各国の国内リーグに目を向けてみれば暗雲が立ち込めている事が分かります。 結局のところ前回の4部作の記事(1、2、3、4)でも触れましたが、やはり欧州にはプロ野球リーグが存在しないので競技者、スポーツ観戦、企業など様々な角度から見ても魅力的な環境だと思ってもらえない事が最大の原因なのではないかな?と思います。追い打ちをかけるように現在は若い有望な選手がアメリカへ行く割合は以前よりも増加するなど選手個々にとってはステップアップするので良いですが、国内野球の観点からしてみれば結果的には有望な人材流出という形となっています。これも以前書きましたが、仮にアメリカへ渡った選手がMLBを代表するような選手になったとしても国内野球環境の発展が全く進展していない状況では全く盛り上がらないでしょう。例を挙げると、今の日本のクリケット環境で仮にイギリスやインドのプロリーグで活躍する日本人選手が現れても機運が高まるか?と問われればNOだと言わざるを得ないのと同じです。よく「MLBで活躍するスター選手が出てくれば」といった話を聞くのですが、厳しい言い方になりますが、野球と国民との間にある程度の結びつきがあまりないにもかかわらず、それだけで一気に事が進むと思うのは少し甘いのでは?と感じてしまいます。そもそも野球に限らず、若い有望な人材が海外に流出してしまうのは国力の観点から見てもマイナスなのは日本の某業界の過去と現在を見ても分かる事だと思います。野球強豪国ならば新しい人材が出てきますが、そうでない国で国内環境も進んでいない中で流出してしまうような事態は非常に危険だと思います。 国際大会では今までよりも格段に注目を集めたものの、肝心の国内リーグが縮小傾向にあるという厳しい実情がありました。ちなみにドイツ野球の競技人口は増えていくという見通しが立っていましたが、2004年を境にほぼ横ばいの状態となっているそうです。今のままの体制ならば頭打ちになるのは当然だろうなと感じるところで、寧ろ競技人口がここ10年横ばいなのにアメリカへの人材流出が増加傾向にあるのならば逆に更なる縮小の危険性もあるでしょう。日本の格言には「現状維持は衰退の始まり」という言葉がありますが、正に今の欧州球界に突き付けられた言葉なのではないでしょうか? ただし、逆に言えばある意味これを好機と捉える事もできるかもしれないなというのが個人的な考えでもあります。と言うのも欧州各国の野球競技人口は少ないのですが、その割には一部リーグの球団数があまりにも多すぎるというのも問題だと思います。つまり本来ならばトップリーグのレベルにない選手まで混じってプレーする事となり、中々競技レベルの向上へと繋がらないという問題があるのではないかな?と思います。また、多すぎるが故に資本も分散してしまっているのではないかとも捉える事ができます。個人的にはもっと球団数を統合して球団資本を増やすことができれば単純計算ですが資金も増える事となり、小規模なプロリーグへと歩み出す事も可能となるかもしれません。まずは4~8球団ぐらいにし、4球団ならば前後期制、8球団ならば2リーグ制にし、日本の四国や九州等の独立リーグやサッカーだとJ3ぐらいの規模から始め、そこから規模を大きくしていくという方針に舵を切る事もできるのではないか?と思いますが如何でしょうか?2部以下のリーグは今まで通りアマチュアリーグとし、そこからプロ野球リーグを目指すという構図にすれば良いのではないでしょうか。いずれにせよ閉塞感のある状況をどう打破するのか、真剣に考える時期は既に来ているのではないかな?と思います。【ふるさと納税】【令和6年能登半島地震災害支援緊急寄附受付】石川県輪島市災害応援寄附金(返礼品はありません)
2024.01.14
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『栗林良吏』 今回は恒例?となっている広島の選手を見ていきたいと思います。1回目は栗林投手、開幕直後は不安定な投球でセーブ失敗の場面が多く、一度は2軍降格となるも再昇格以降は安定した投球で守護神に無事復帰、最終的に55試合に登板して18セーブを記録して防御率2.92の成績を残しました。 まず奪三振率ですが、52.1回を投げて8.77とまずまず良い数字なのですが、過去2年の栗林の奪三振率と比較(13.93、10.99)すると物足りない数字で9.00を割り込んでしまいました。続いて与四死球率ですが、こちらは20四死球で3.44とこちらも特別悪い数字ではないものの、昨季の3.15からは若干悪化してしまいました。 続いてbatted ballですが、64GB:40FB:13LD:12IFFB:4HRとなっており、GB/FBは1.14で、GB%は48.1%と引き続きGB%は高めではありますが、こちらも昨季に比べると下がっています(昨季49.5%)。球威面は被IsoPが.109とこちらも悪くはないですが、昨季の.037と圧倒的だった数字と比べると跳ね上がっており、クローザーでGB%が高めにしてはやや高いのかな?と感じます。 そして球種を見ていきますと、直球が47%、フォークが27%、カーブが14.5%、カットボールが10%となっており、昨季と比べるとフォークの割合が落ちてカーブの割合が増えました。しかしながらそのカーブの被打率が.261と昨季被打率1割代だったのが大きく跳ね上がり、カットボールも.278、直球も.253と打たれていますね。逆にフォークは被打率.179、空振り率は25%と圧倒的だった昨季よりは及ばないものの、そこまで酷くなった印象はありません。栗林本人はフォークを磨き直すと宣言しており、逆に直球とカーブが良かったと話してはいるものの、データ上では寧ろ直球とカーブ、カットボールの方が酷くなっています。私もどちらかと言えばカーブやカットボールが浮いて打たれた印象の方が強く、直球も中日に移籍した中田に逆転サヨナラ2ラン本塁打を打たれて印象の方が強いでしょうか。 最後に投球フォームを見ていきますが、今回はCSファイナルステージの動画で見ていきたいと思います(youtube)。この時期の栗林は疲労が溜まっていたのか?開きが早くなってしまっており、トップの際にユニフォームの「CARP」のロゴが完全に正面を向いてしまっていました。更に木浪にサヨナラタイムリーを打たれた時の下半身は酷いものとなっています。ちなみに春先は前膝が突っ張る段階が早めになっており、黒原と同じような形になっており、それが原因で球に力が伝わっていなかったのかな?と思います。また、これは1年目の頃から書かせていただいているのですが、やはりリリースする際の跳ね上がっていく時の右膝の向きが三塁方向へ向いてしまっている部分を改善できればもっと良くなるのではないかな?と感じます。他にはトップの際の右肩の位置がやや低めで、そこから振り下ろすので負担がかかりやすい印象、この辺りももう少し改善していきたいでしょうか。 今季の栗林はフォームに様々な異変が生じていたように思います。8月は調子を取り戻して投球内容も良かったのですが、8月や9月は抑えてはいるものの三振が奪えなくなっており、CSでは完全に露呈してしまっている格好となりました。このオフにどこまで体調を戻しているのかが気になるところで、やはりリリーフ稼業は過酷である事を窺わせますね。そう考えると4年連続で守護神として全うした永川コーチの偉大さが良く分かりますね。昨季は一時期守護神ではなくセットアップに転向したものの最終的に復帰しており、今季は4年連続で任される事が濃厚となりますが、永川コーチと同じく全うする事ができるでしょうか?野球太郎No.049 2023ドラフト総決算&2024大展望号 (バンブームック) [ ナックルボールスタジアム ]
2024.01.13
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『意外な見解?』 本日は広島のスカウト会議について見ていきたいと思います。例年1月頃にスカウト会議が行われますが、今年もマツダスタジアムで行われました。そして1巡目候補として明治大学の宗山塁内野手、大阪商業大学の渡部聖弥外野手、関西大学の金丸夢斗投手の名前が挙がりました。前回の記事にて宗山と渡部については書かせていただきましたが、今回初めて投手の金丸の名前が挙がりましたね(追記:URLが間違っていたので訂正しました)。調べてみますと、金丸は最速153キロの直球とスライダーとチェンジアップが武器の左腕で、既に圧倒的な投球を見せているようですね。 続いてスカウト会議についての記事での白武スカウト部長のコメントですが、意外にも「特A評価まではいない」とコメントしています。正直なところ、他球団は早くも宗山の名前を挙げているのでてっきり特Aかと思っていましたが、広島は特Aにはしていないようですね。それでも「この3人が有力じゃないか」と話しており、昨年のドラフトで大卒投手を1~3巡目で連続指名したばかりだという事もあってさすがに金丸の可能性は低そうでしょうか。そうなるとやはり宗山か渡部のどちらかという可能性が高いのかな?と思います。それぞれのコメントですが、宗山は「守備や肩、動きが1軍レベルなのは分かっている。どこも欲しいと思う。ドラ1なのは間違いないだろう」と話し、渡部については「外野の右が少ない。良いパンチ力をしている。上位に入って来るだろう」と評価しています。 前回の記事の通り、個人的には渡部の可能性の方が高そうなのかな?と思いますが、やはり宗山も捨てがたいですね(ヤクルト入団の石原をスルーしたのに対して高の2巡目指名、岡田と育成契約を交わした事など)。ちなみに現在の宗山は打撃フォームの修正を行っている最中との事で、twitterにて修正前と修正後の打撃フォームが掲載されていたので興味ある方はご覧いただければと思います(こちらは更にその後のようですね)。まだ初回ではありますが、阪神に入団した上本と岩本の名前が挙がった2008年のドラフト同様に宗山か渡部のどちらかで間違いないのではないかと考えて良いと思います。ただ個人的に少し残念だったのが今年の下位指名のコンセプトに関するコメントがなかった点、近年だと「右の外野手を育てたい」、「先発型の高校生投手を獲りたい」といったコメントが出ていて実際に久保と名原、杉原や大学生投手でしたが杉田などを指名しています。白武スカウト部長になってから引っ掛けてくるなど策士ぶりが目立っていますが、どうやら下位指名の指名方針すらも明かさなくなってしまいましたかね^^;。【ふるさと納税】【令和6年能登半島地震災害支援緊急寄附受付】石川県輪島市災害応援寄附金(返礼品はありません)
2024.01.12
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『新情報』 本日は西アジア地域・インド亜大陸を対象としたプロ野球リーグであるbaseball unitedについての新しい情報を見ていきたいと思います。 昨年は初めてUAEでオールスター形式とはいえプロ野球の試合が行われ、今年からはシーズンがスタートする予定との事でしたが、instagramにてカシュ・シェイクCEOがコメントをしているのですが、そこには「フルシーズンは2025年から。2024年大会は近日発表予定」とコメントしています。近日中に今季の予定を発表する事は分かりましたが、どうもリーグ戦という形式ではなく、本来予定されていたショーケースとなる?可能性も出てきました。確かに以前に「ブータン初のプロ野球選手」という記事が掲載されてこちらでも紹介しましたが、そこには「今季から開始される4球団のどこかに在籍する」と書かれていただけに、8球団ではなく4球団によるショーケースという形式なるのかもしれませんね。 また、カシュ・シェイクCEOは別のコメントにて「プロスペクトプログラムは最も力を入れている一つです。この地域の選手達に機会を与える。いつの日かこの地域の誰かがプロになる日が来る。その道標をお手伝いしたい」と語っているのですが、その対象国として新たにアフガニスタン、パレスチナが追加されていました。これまでは既にフランチャイズが発表されているインド、パキスタン、UAEの他にはスリランカ、バングラデシュ、ネパール、ブータン、モルディブ、オマーン、カタール、クウェート、バーレーン、サウジアラビアが対象とされてきましたが、2ヶ国新たに追加されたようですね。 昨日はイランがイスラム野球選手権大会開催を提案し、サウジアラビアがユース&ジュニア選手の強化に取り組むなど中東でも野球に取り組み始めています。今年はどのような形式で行われるのか、続報を待ちたいと思います。 「追記」 既にbaseball unitedと提携しているブータンですが、twitterにて思い描いている球場完成図が発表されていましたので載せておきたいと思います。何か日本ではないので変な表現ですが、何となく和風な球場といった印象で、いつかこのような球場ができれば良いですね。「200円OFFクーポン」レトルト惣菜 和食 洋食 おかず 詰め合せ20種類セット まごころを食卓に膳 神戸開花亭 お惣菜 常温保存 キャンプ飯 一人暮らし ギフト 御中元 お歳暮 ストック お弁当 バラエティ 煮物 スープ ハンバーグ 福袋 送料 無料 グルメ
2024.01.11
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『WBC対策・中国市場?』 『イスラム国の動き』 本日は主に台湾とイランやサウジアラビアといった国の野球を観ていきたいと思います。まずは台湾ですが、台湾プロ野球リーグ(CPBL)が今季からは新規参入を果たして昨季2軍のみ参加していた台鋼ホークスが正式に1軍に参入して6球団となります(twitter)。ちなみに独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズでプレーしていた小野寺賢人投手と昨季まで日本ハムでプレーしていた「大王」こと王柏融外野手が台鋼ホークスに入団する事が決まっており、日本球界でプレーしていた選手達が新球団でどのような活躍を見せるか非常に楽しみですね。そして大きな動きとしてはWBC対策?として昨季からMLBでも導入されたタイブレークやピッチクロックといった新ルールも導入される事が決まりました(twitter)。この動きは既に韓国プロ野球リーグ(KBO)でも動いており、相変わらず日本のプロ野球は少し動きが遅いなという印象を受けました。 続いて中国に関してですが、こちらは2025年のMLB開幕戦が東京ドームで行う事がほぼ内定?したという記事なのですが、気になるのはそちらの内容ではなくて3月に日米韓がトップ会談を行うという件に関してです。そこには「事業国際化、特に中国をどうするとか」と中国市場などがテーマになる見込みを示したそうです。現在、中国では野球産業などに積極的な投資を行っており、前回の記事でもかなりの数の野球大会や中国プロ野球リーグ(CBL)の開催など既に計画も発表されています。ちなみに日本や韓国とはプロリーグの運営などについてのアドバイスを受けたといった記事もあるので一気に発展していくかもしれませんね。 最後に中東ですが、イランが昨年12月にアジア野球選手権大会が行われた際、イラン代表自体は不参加でしたが協会会長らは出席していたのですが、その会議にてイスラム野球選手権大会なる新たな大会を提案したとの事です(instagram)。現状新たに創設されたbaseball unitedの対象からは外れてしまっているイランですが、元々はパキスタンと組んでプロ野球リーグ創設の旗上げメンバーだったそうなので、もう一度本格的に始動してbaseball unitedに入ってきて欲しいですね。そしてサウジアラビアがフランス人のジーン・マイケル・マイヤー氏がテクニカルディレクターに就任したことを発表しました(twitter)。サウジアラビアは既に野球連盟にも加盟しており、昨年ドバイのユース大会で代表を派遣するなど本格的に取り組み始めており、既にクリスマスにトライアウトも開催していました(twitter)。こちらはbaseball unitedの対象となっており、2025年シーズンからはリヤドでの開催(既に球場建設中)が予定されているので恐らく8球団に拡大した際にフランチャイズが付与されるのではないかと思います。果たしてサウジアラビアはどのようなスタイルの野球を展開するのか楽しみですね。野球太郎No.049 2023ドラフト総決算&2024大展望号 (バンブームック) [ ナックルボールスタジアム ]
2024.01.10
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『羽月隆太郎』 引き続き、正念場となる選手を見ていきたいと思います。今回はどちらかと言えばレギュラー獲りに向けての正念場という立場である羽月内野手について見ていきたいと思います。羽月は昨季主に代走として14盗塁を決め、CSでも三盗を決めるなど存在感を見せましたが、打撃の方では一度だけ復調の兆しを見せましたが、それ以降はパッとしないまま終わりました。今季はレギュラー争いの輪に戻ってこれるのか、はたまた打撃は見切られて代走専門という形になるのかの岐路に立っているかと思います。 打撃成績は1軍だと50試合に出場するも53打席に留まり、打率は.149で四球も僅かに4つのみ、長打は二塁打1本に留まりました。2軍でも打率は.275を記録するも四球5つで出塁率が伸び悩み、長打のないタイプなので出塁能力がパッとしないのは痛いところです。そして1、2軍共に三振が多く、それぞれ47打数12三振、91打数20三振とこちらもパッとせず、野間のようにせめて内野安打という訳にもいかないのがキツイでしょうか。 そして打撃フォームですが、2021年以降は引っ張る打撃が影を潜め、三遊間へ払うようなスイングばかりしてしまっており、今の羽月に打席機会を与えたいと思えるような打撃をしていないのが残念な次第です。2021年はバンテリンドームでライトスタンドに叩き込む本塁打(動画)を打っており、この時の打撃は何処へ行ってしまったのでしょうか?もう一度この年の引っ張った際の打撃を取り戻して欲しいところです。 2022年以降は引っ張る打撃が完全に影を潜めてしまい、今季も同じような打撃しかできないのならば完全に代走専門という起用に落ち着いてしまう恐れがあると思います。新人の頃から頭角を現しており、当時は数字のみで判断して有望株と思っていましたが、技術面も大事だと痛感して以降は単打しか出ないような羽月の打撃フォームを見ると有望株なのかな?という疑問符を持ち始めていました。それでも2021年でバンテリンドームで引っ張った打撃で本塁打、それ以外にも引っ張って二三塁打を打つなど存在感を見せつけて疑問符を払拭させてくれていただけに、もう一度有望株なんだというところを今季見せて欲しいところです。
2024.01.09
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『各国の有望選手』 本日はパキスタンとインドネシア、シンガポールの野球について見ていきたいと思います。まずパキスタン、前回はアジア野球選手権大会にて有望なアマーン・カーン投手とムシャラフ・カーン投手ら2人(他にもムルタザ投手もいました)が注目を集めましたが、パキスタン野球連盟がtwitterにて新たにヤヒヤ・ハサン投手というU18予選や西アジアカップに出場予定の有望な投手を紹介しています。動画に映っているのはヤヒヤ・ハサンのみですが、どうやら双子の弟のサリク選手も出場予定との事で、10代で有望な投手が何人も出てきている点にパキスタン野球が力をつけつつある事を実感させますね。動画を見ている感じですと結構豪快に振り下ろす投球フォームになっており、サイドハンドが多めなパキスタン投手の中ではムルタザと同じく数少ないオーバーハンドですね。ただ後ろに体重が残ってしまって前足に体重を乗せられていないからか、右足の引き上がりが少し弱いかな?という印象を受け、もう少し前に乗せられたら球速球威も増すのではないかな?と思います。丁度、以前紹介したtwitterにて広島の河野がそのような矯正を受けて勢い良く投げ込めていただけに、この投手もそのように矯正すれば更に良くなるのではないでしょうか? 続いてインドネシアとシンガポール、昨年に東南アジア初のプロ野球リーグとプロ野球球団(アジアゴールデンラークス)が創設されました。選手は主にインドネシア人が過半数以上を占めますが、フィリピンから4選手、シンガポールから1選手、他にはスリランカやパキスタン、公式サイトですとベトナムからも育成選手として契約予定?とあります。今季は佐賀インドネシアドリームズという球団名で九州アジア独立リーグに準加盟という形で参戦するのですが、その球団のプレーしている様子がyoutubeにて見つかったので掲載したいと思います。これは恐らくアジア競技大会に向けてシンガポール代表が強化試合の為にインドネシアに訪れていた際の動画ではないかと思われます。ここではプロ球団以外にもジャカルタ特別州代表メンバーとの試合もあったようで、登場する前に先にジャカルタ州代表メンバーが映し出されますね。 個人的に一番気になったのがジャカルタ特別州代表メンバーの投手、トップの姿勢が綺麗な形で無理なく振り下ろせていますし、踏み込んだ際の左膝の突っ張り方も非常に良い上に右足も豪快に引き上がり、左足がブレずに右足がかなりターンしてくる(勢い余って一塁側へ流れていますが、左足はしっかりと軸となってギリギリまでブレていません)などかなり有望そうな投手に見えます。どうやらアジアゴールデンラークス所属の投手ではなさそうですが、プロ所属以外にもこのような有望な投手はいるという事に今後のインドネシア野球の可能性を感じさせますね(もしかすると学業関連で今回は契約を見送ったのかもしれませんが)。そしてシンガポールの打者も映っていますが、これはパキスタンやフィリピンなどもそうでしたが、見たい映像を見る限りだと皆が前肩を内側に入れずにスイングしており、この部分は日本よりも徹底されていて良いのではないでしょうか?ただどの国もそうですが、下半身があまり使えていない印象で、単打ばかりで長打力に欠けているところが課題でしょうか。 ちなみにこちらの動画ではシンガポールの投手が登場しますが、テイクバックやトップの際の右腕の位置やスリークォーターから投げるところを見ると、どことなく大瀬良に近い投げ方をしているのかな?と感じます(リリースする際に右足が宙に浮いてしまうところなど)。矯正した方が良い箇所はありますが、特別ちょっとこれでは厳しいなというわけでもなく、野球があまり盛んではない国でこれだけの投球フォームを身に付けられているのならばこちらも有望なのではないかな?と思いました。 パキスタンやインドネシア、シンガポール、baseball unitedで登板したインドの投手を見た印象ですが、やはり投手はある程度育成しやすいのかな?と思いました。これらの国以外でも中国では150キロを越える投手が既に出てきていますね。ただスイング軌道や上半身、下半身など指導する箇所が多い打者の育成に苦労する事が多いのかな?と思いました(まともに打てていない場面をよく見かけます)。最大の課題となってくるのは長距離打者の育成という事になりそうでしょうか?【ふるさと納税】【令和6年能登半島地震災害支援緊急寄附受付】石川県珠洲市災害応援寄附金(返礼品はありません)
2024.01.08
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『新家颯』 引き続き正念場となる選手を見ていきたいと思います。2回目は同じく3年目となる新家投手、2021年育成ドラフト1巡目で指名された左投手で、高い角度から振り下ろす縦のスライダーやチェンジアップ(フォーク?)を武器とした投手です。秋季キャンプからは黒田アドバイザーのアドバイスもあり、サイドハンドからの投球を交えた投球に活路を見出している最中で、首脳陣からは案外評価が高そうで支配下登録の期待もあるでしょうか。 まず昨季の成績を見ていきますと、2軍では24試合に登板して23回を投げて15被安打24奪三振24与四球・防御率3.91の成績を残しています。被安打は投球回数よりもかなり抑えめになっている上に奪三振率も投球回数より多いので非常に高いのですが、同じく投球回数を越えている与四球数が最大のネックとなっています。 続いて投球フォーム(動画)を見ていきますが、驚く事に4月中旬の段階で既にサイドハンドで投げ込んでおり、どうやら秋季キャンプから取り組み始めたのではなく、この時点で取り組んでいたようですね(こちらは2軍戦登板の際の動画)。まずオーバーハンドから見ていきますと、最初に気になるのがやはり背中を反りすぎではないかという点、森下も背中を反って投げるものの新家はそれ以上に思い切り背中を反っていますね。そして腕の位置は本当に真上から投げるような形になっており、この高さから投げるのならば落ちる球が得意なのも頷けるでしょうか。しかも背中の反りが一定でないのでトップの形(左腕が垂直になっていたり、背中と同じように斜めになっていたり)もバラバラ、グラブも右胸辺りで抱え込む事ができていないので制球力が悪いのも頷けるのかな?と個人的には思います。そもそもトップの形や腕の振りに無理があるので背中を反りすぎに適度な形にした方が良いのではないでしょうか?また、後ろに体重が残ってしまっている点やもう少し体重移動の際の右足を回すような形ではなく縦に踏み出すような形にした方が良いのではないかな?と思いました。 実は以前の記事でも同じような事を書いていますが、やはり新家は元巨人・日本ハム・BOS・ソフトバンクの岡島氏の投球フォーム(動画)を参考にした方が良いのではないかなと思います。岡島氏の投球フォームを見ると分かるのですが、トップの形や腕の振りに無理なく綺麗に振り下ろせていますね。下半身に関しては岡島投手はリリースする際に地面から離れていく左膝が外側を向いているのに対し、新家は真っすぐ内側になっているなど新家の方が良い所もあるだけに、上半身の使い方を岡島氏に寄せていくだけで大化けする可能性があるのではないでしょうか。個人的な意見ですが、別にサイドハンドに挑戦せずともオフに似たタイプの岡島氏について研究して投球フォームを改良した方が支配下登録・一軍昇格への道は近づくのでは?と思います。【ふるさと納税】【令和6年能登半島地震災害支援緊急寄附受付】石川県輪島市災害応援寄附金(返礼品はありません)
2024.01.07
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『坂田怜』 今回は正念場となる選手を見ていきたいと思います。まずは育成の坂田投手、坂田は2021年育成ドラフト4巡目で指名されました。特徴的なのがナックルボーラーだという点、球団は坂田の育成の為にかつて広島に在籍したナックルボーラーのフェルナンデス氏を招聘もしています。しかしながらここまで2軍でも芳しい成績は残せておらず、昨季の登板は9試合のみの登板に留まるなど厳しい状況が続いています。 まず成績を見ていきますと、昨季は7.2回を投げて9安打2奪三振9与四球2与死球で、防御率は8.22となっています。正直かなり厳しい内容が並んでいますが、その中から特に改善したいのはやはり制球面、投球回数を上回る与四死球数で暴投も3つあります。 続いて投球フォームを見ていきます…と言いたいところですが、ナックルボーラーなのであまり意味はないでしょうか。ただ最近トクサンTVという動画にて何と坂田が登場しており、現在どういった取り組みをしているのかなどが特集されていました。持ち球は直球、速いナックル(変化量は少なめ)と遅いナックル(変化量は大きめ)の3球種あり、現在はカウント球としてツーシームを習得中だそうです。 最後に動画を見た限りの印象ですが、まず遅いナックルでもカウントを稼げるようになる事が大事なのではないかな?と思います。持ち球の中で一番厄介な球種はやはり変化量の大きいナックルですが、動画を見た印象だと殆どがボール球となっています。更に動画の解説だと速いナックルと遅いナックルでは揺れ方が全く違い、遅いナックルだと判別できればほぼボール球なので打者は手を出さずに見逃す事ができてしまいます。逆に言えば遅いナックルをしっかりとストライクゾーン内に投げられる確率を上げる事ができれば他の球種は必要なくなるぐらい打ち難い事が窺えます。個人的な印象ですが、坂田の現状打破のカギは如何に遅いナックルをストライクゾーンに投げられるようになるかではないでしょうか。【ふるさと納税】【令和6年能登半島地震災害支援緊急寄附受付】石川県能登町災害応援寄附金(返礼品はありません)
2024.01.06
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『日高暖己を獲得』 本日は久々に広島についての情報を見ていきたいと思います。昨日に西川のFA補償の発表を5日に発表すると鈴木球団本部長が名言していましたが、広島は人的補償を選択して日高投手を獲得すると発表しました。日高は昨年のドラフト5巡目で指名を受けて入団した高卒2年目の投手、まだオリックスに入団したばかりなので1年で移籍する形となりました。触れ込みによりますと、最速148キロの直球とフォークが武器で、それ以外にもスライダー、カーブ、チェンジアップなどを投げ分けるとの事です。個人的には支配下枠の事もあって金銭補償ではないかと予想していましたが、人的補償を選択してきましたね。ただ今回日高の獲得で追加補強や育成選手の支配下登録もし難くなった事もあり、ひょっとするとトレードがあるかも?しれませんね。 早速今年の成績を見ていきますと、高卒1年目ですが既に12試合に登板して20回17被安打9奪三振7与四球1与死球で、防御率は3.15となっています。そしてこちらが台湾で行われたウインターリーグでの成績、ここでは4試合に登板して18回21被安打14奪三振8与四球3与死球で、防御率は3.50となっています。数字上では防御率こそ良いですが投球内容はまだまだといった印象、2軍では与四死球率は3.60なものの、WLでは5.50となっている制球面にやや課題が残るでしょうか。 最後に投球フォームを見ていきたいと思いますが、今回はイージースポーツ様のtwitterやパ・リーグTVから見られる動画を参考にしたいと思います。まずこちらが2軍公式戦での動画、こちらがフェニックスリーグでの動画となります。ちなみに山本由伸二世と呼ばれていたので比較対象として山本由伸の投球フォーム(動画)も見ていきたいと思います。正直なところ、山本由伸と似ているのはテイクバックぐらいな印象で、それ以外は腕の位置から何から全然違う印象を受けました。山本由伸はスリークォーター寄りの腕の位置ですが、日高はオーバーハンドで振り下ろしており、担ぎ投げ気味のフォームをしています。広島は森下や栗林などを好んで指名するので確かに好みのタイプの投手と言えるでしょうか。 まず気になるのは体重移動の際の右膝、少々折れすぎている印象で膝小僧が地面につきそうなぐらいになっています(昔はその形が良いと称されていましたが、膝小僧がつきすぎるぐらい沈み込ませると下半身の力が地面に落ちてしまって伝わらないとされています)。フェニックスリーグではステップする幅が広がって更に沈み込んでしまっており、最後の右足の引き上がりが公式戦の頃に比べると弱くなっています。他には投げ終わった後に体全体が一塁側へ流れてしまっているところも課題でしょうか。上半身はグラブをしっかりと抱えられていないからか壁を作れていない印象で、この辺りにも課題を感じるでしょうか。やはり制球に課題を抱えているのも分かる投球フォームかな?とも感じますが、さほど修正するのが難しそうではないのはプラスではないでしょうか。高校時代の投球フォーム(動画)と比較してみても右足の引き上がりは今の方が断然良いので期待したいですね(ただ高校時代よりも体が流れるようになってしまっていますが)。 まだ高卒2年目の投手且つ体格を見てもまだかなり細身な印象、広島では高卒投手はまず体作りがメインでチラホラ登板させるという方針です。ドラフト1巡目指名の斉藤はかなり体格が逞しくなっていますが日高は高校時代とさほど変わった印象はなく、登板数は公式戦だけで12試合と高卒投手にしては割と投げており、フェニックスリーグやWLにも参加していたのでどうやらオリックスの育成方針は広島とは違うようですね(ただオリックスの方が投手育成は上手いですが…)。ただ広島に移籍してきただけに、ひょっとするとこの細身の体格を大きくしようという事でまずは2.5軍で体作りからとなる可能性があるのかな?と思います。将来的に先発投手としての大成を期待したいですね。PIZZA★ロッソ人気の『銀』セット 【ピザ】【RCP】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_メッセ】【楽ギフ_メッセ入力】【150905coupon500】【150905coupon300】【150905coupon100】
2024.01.05
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『更なる躍進へ』 前回までは欧州球界の発展に関する記事を書かせていただきました。では中国球界はどうなのかを見ていきたいと思います。 WBCではチェコに敗れた中国ですが、9回一死まで中国がリードしていたので力関係はほぼ互角と言っても良く、更に杭州で行われたアジア競技大会では社会人代表だったものの初めて日本を相手に勝利を収めるなど中国にとっても歴史的な1年となりました。現在、中国では野球産業が目覚ましい発展を遂げており、政府が更なる野球産業への積極的な支援政策を続ける方針であると報じた記事が掲載された事を以前の記事にて触れていますので興味のある方はご覧いただければと思います(記事)。 また、中国では既に今年の中国野球リーグの開催(記事)なども発表されており、開幕戦は臨港区で行われるとの事です(参加するのは10球団)。ちなみにこの野球リーグはプロなのかアマチュアなのかですが、以前の記事でも新たに誕生した山東藍鯨を「臨港区初のプロ野球チーム」と称されており、今回の記事でもプロクラブとあります。ただし、1チームのみプロではないスポーツカレッジチーム(tianjin university of physical education=天津体育大学?)も参加しており、昨年にも同じくスポーツカレッジチームが参加していました。ですので大学チーム以外はプロ野球チームですが、大学のチームも入っているので完全なる「プロ」ではないという事なのかな?と思います(実際トクサンTVでも北京タイガースが来日した際に「プロ野球チーム」と称されていました)。ちなみにこちらの記事ではプロ野球チーム、プロ野球リーグだと書かれていますね(記事)。様々な中国メディアを見てもやはり「プロ野球」という認識があるのでしょうかね?何はともあれ今年も引き続きリーグが開催されるのは大きな意義があります。 そしてユース大会ですが、中国野球協会は今年の全国野球大会の計画を発表しています(記事)。先程紹介した記事に様々な大会が書かれている通り、既に中国では中学や高校、大学、社会人などで野球選手権大会が行われており(詳しい方のtwitter)、MLBDCの存在もあって以前よりも競技人口は飛躍的に伸びています(MLBが諦めずに投資し続けた事も大きいのではないでしょうか)。実際にこのような記事や動画が出ており、中国では高校・大学・社会人と草の根活動もかなり順調に進んでおり、実際に青少年の段階で130キロ後半の球速を投げる投手が出てくるなど選手のレベルも向上が進んでおり、U15のアジア大会では日本韓国台湾ともそこまで力の差を感じないぐらいまでになっていました。実際にトップ選手になると150キロを越える球速を投げる投手もおり、趙倫投手は一度現役を引退したものの、復帰して140キロ後半を投げられるようになっているそうです。そして彼ら青少年選手達がMLBだけでなく、しっかりと給与を得られる中国のプロ野球チームにも入団する事ができる土台が整いつつあります。欧州球界記事でも触れた通り、いきなりMLBに行くのは個人的には反対ですが、例えMLBやNPB挑戦して退団したとしても国内のプロ野球チームに戻ってプロ野球選手としてプレーできるというのは心強く、台湾でこのようなケースをよく見かけますが、中国でも同じような体制が整っているのは大きいでしょう(欧州にはこの部分が欠けています)。やはり国内のプロ野球リーグという夢を持てる環境があるからこそ需要が生まれて様々な企業の野球産業への進出や親や子供もプロ野球選手になるという夢を持つ事ができるので野球というスポーツにも魅力を感じる事ができ、競技人口の増加など様々な波及効果が生まれますね。いずれは日本のようなスポーツトレーナーによる野球指導だったり、動作解析施設を立ち上げる人々や企業なども出てくるのではないでしょうか(それも需要があるからこそです)。その点では野球の本格的な取り組み自体は遅れて開始した中国ですが、非常に順調な発展を遂げていると言っても過言ではないのではないでしょうか。 競技人口は飛躍的に増えており、国内にはプロ野球チームもできているだけに、後は如何に国民に野球を観戦してもらえるかが焦点ですが、今年はU23の野球W杯が初めて中国で開催されるなど国際大会も行われるなど注目を集められそうな大会を自国で開催されるのも追い風になってくれるのではないかと期待しています。更に驚きなのはこちらの動画、何とドーム球場建設計画もあるとの事で、U23の野球W杯の開催地に立候補したのもそうですが、やはり政府の野球への積極的な投資を感じさせます。とはいえ中国で野球が人気スポーツの地位を確立するには自国のプロ野球リーグの観客数増加や更なるインフラの整備などまだまだ道のりはあるかと思われますが、アジア競技大会では多くの観客が足を運ぶなど徐々にではありますが人気も上がり始めており、明らかに発展のスピードが速いのが窺えます(10年前は代表でも130キロを出すのがやっとだったはずの中国が…)。個人的には欧州球界よりも中国球界の方が今後に向けて明るい見通しが立っているのではないかなと見ています。最後にこれは個人的な偏見ですが、できれば野手のスター的存在となる選手、それもスラッガーや強打者が出てきて欲しいなと思います。これは個人的な好みも多分にあるかと思われますが、やはり野球の花形といえば本塁打です。日本でもMLBでもやはりスターと称される選手は皆スラッガーか強打者と呼ばれる打者達、すぐに連想されるのは王貞治氏や長嶋茂雄氏、松井秀喜氏や大谷翔平らであり、MLBだとベーブルース、バリー・ボンズ、アーロン・ジャッジらが挙がるのではないでしょうか(タイプは違いますが最多安打記録保持者のイチローもスター中のスターですね)。野球は基本的にはほぼ毎日行われるだけに、中~日での先発登板やリリーフだとしても毎日登板するわけでもない投手よりも野手の方が見る機会は多いだけに、中国でも本塁打を量産できるスラッガーのような打者の台頭が欲しいですね。長崎カステラ お試しセット [ お試し スイーツ 送料無料 ポイント消化 お菓子 和菓子 お取り寄せ ご褒美 おためし 詰め合わせ 個包装] ≪初めての方限定≫ TX601
2024.01.04
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『チェコが欧州球界の運命を左右する!?』 今回で「欧州球界が発展雑感」シリーズも最後となります。欧州球界の問題点として4つの要素を挙げさせていただきましたが、ざっくりと言ってしまえば「人々にとって魅力的な環境になっていない」という事であり、海外野球選手以外は「趣味の野球をリーグ化」している状況の国内リーグの改善が必須だと思います。そういった意味では国内リーグではないですが、新たなプロ野球リーグとして始動しようとしているESLBの存在は大きいのではないでしょうか。久々にinstagramも更新されており、停滞している欧州球界の発展を推進させる一助となるでしょうか。 ESLB以外で停滞気味の欧州球界の現状を打破してくれそうな国がチェコです。チェコはWBC本選に初出場して中国に勝利を収めて最下位を免れた事により、次回はWBC本選から出場する事ができました。何よりも一番大きかったのがチェコ国内での反響が大きかった点、国内でもWBCが取り上げられて自国民の関心を集め、チェコが開催した欧州野球選手権大会では史上最多の観客動員数を記録、チェコ国内TVでも合計92万人近くが視聴するなどチェコ野球にとって大きな躍進となる1年でした。 それでは同じくWBCに出場していたオランダ、イギリス、イスラエル、イタリアといった国と何が違ったのか?それはやはり自国で生まれ育ち、自国のリーグでプレーしている選手だからこそ自国民の関心を集めたのではないでしょうか?久保投手のインタビューでは「欧州各国の代表選手も自国ではなくアメリカでチームでプレーしている」といった旨の発言がありますが、厳密にはオランダやイタリアにも国内リーグでプレーしている選手は選ばれているので若干違いますが、この中で一番多く自国のリーグでプレーする選手が多い上に国内出身の選手が多かったのはチェコでした。自分らと同じチェコ人だからこそ多くの反響があったと言えるのではないでしょうか。そしてこの躍進は単なる反響だけでは終わりませんでした。 WBC後にチェコのペトル・フィアラ首相がチェコ代表選手団を招いて表彰しました。更にそれだけに留まらず、何と国家スポーツ庁が優先的に支援する競技種目に野球が選ばれました(twitter、記事)。日本でもプロ野球やJリーグ、Bリーグが自治体からの支援を受けて税制面だったり支援金だったりを受けていますが、最近では愛媛MPを取り上げた記事がありますが、何とチェコ野球協会は国からの支援を受けられる事となりました。更に千葉ロッテとベースボールブリッジプログラムを締結し、パナソニックや協和ホールディングスらも協賛するなど国外からの支援も受けられそうな見通しがあるなど明るい材料が出てきています。 ただこの支援をどう生かしていくのかがカギとなるのではないでしょうか。チェコも欧州他国と同じく「欧州球界の問題点」を抱えている状況、国内リーグ(エクストラリーガ)はプロではない故に目覚ましい発展がしにくい実情を抱えており、日本戦に3番打者として出場したマレク・フルプ外野手はアメリカの大学でプレーしていたものの、残念ながらMLBでドラフト指名されず(アメリカ独立リーグでプレー)、やはりMLBを意識できる段階にはありません。となるとやはりエクストラリーガをプロ化していけるかが野球環境や産業が発展していくカギとなるのではないでしょうか。その為には自国民にももっと国内の野球に関心を持ってもらうかですが、今年はプラハベースボールウィークという大会があるものの、今年のようなWBCや欧州野球選手権大会といった大規模な大会はありません。そんな中でどのようにして昨年得た反響を維持できるか、というよりはもっと人気を上げていく事が求められます。それでも欧州野球選手権大会では日本での経験を生かして太鼓だけでなく、メガホンに似た物を配布して鳴り物応援を取り入れ、観客も参加して楽しんでもらうといった取り組みを行うなど少しでも興味を持ってもらう為に色々動いているのは伝わってきます。 実はチェコとスペインならば純粋な力自体は実のところスペインの方が強く、WBC予選でも一度は21失点で大敗を喫しており、欧州野球選手権大会でもチェコは0-9と大敗しており、結果としてはチェコは5位だったのに対してスペインはイギリスを下して優勝を収めているのです。しかしながら敗者復活決勝戦で3-1でスペインを下してWBC本選を勝ち取り、肝心の一戦をモノにした事でここまでのサクセスストーリーを歩む事ができました。だからこそ、チェコにはこの千載一遇のチャンスを絶対に逃して欲しくないなと感じ、このチャンスを逃したら二度と巡ってこない可能性だってあるという事を肝に銘じて臨んで欲しいなと願うところです。まず国際大会だけに頼るのではなく、如何にして国内のみで行われる野球に興味を持ってもらえるか、人々にとって魅力的な存在にしていけるのかがカギだと個人的には考えています。 最後に個人的な願いですが、MLBは欧州球界だけではなく中国などもそうですが、まだそこまで野球が根付いているわけではない国の選手獲得に関しては今しばらく待って欲しいと思います。というよりMLBにとっても中長期的に見ればこれらの国の野球環境を整えて人気上昇を支援した方が良いと思います。これらの国の野球環境や人気上昇が整うのを待つ事でやがて欧州各国の人々も自国の野球に関心を持ち、野球のレベルも上昇していくことにより、いずれはMLBに挑戦できる選手が出てくるでしょう。また、そうする事によって人々も最高峰のMLBにも興味を持ち、やがてこれらの国でもMLBを視聴したいといった声が出てくるはずですからビジネス的な観点から見てもその方がよっぽど大きなプラスのはず、現に日本でもNPBだけではなくMLBにも関心を持つ野球ファンはかなり増えています。今のような形ははっきり言って「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」状態、その中からケプラーという当たりくじを引いたものの、その裏で大量の選手達がMLBの舞台に辿り着けず、そして欧州の野球人気も高まらず、野球に関心を持たれないのでMLBを視聴したいといった数の増加なども見込めずとなってしまうのではないでしょうか。ローマは一日にして成らず、急がば回れという言葉があるようにそろそろ方針を見直した方が良いのではないかな?と思います。2023 東京・新宿「花園万頭」 スイートポテあん 12個入 SK2404 スイートポテト 和菓子 洋菓子 焼き菓子 お菓子 さつまいも スイーツ お取り寄せ お祝い 内祝い お返し おしゃれ 常温 ギフト 送料無料 お返し 個包装 詰め合わせ
2024.01.03
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『届かないMLBの舞台』 引き続き、個人的に問題だと思う部分を書いてみたいと思います。前回の記事にて「野球の上手い選手は皆アメリカに行ってしまう」といった事を書かせていただきましたが、ではアメリカへ渡った選手達はどうなっているのでしょうか?しっかりとMLBの舞台へとたどり着くことができているのでしょうか? 早速結論から書かせていただきますと、ほぼ全員がMLBの舞台に辿り着くことなく、大体が2Aで止まってしまう事が多く、3Aすら茨の道となっているのが実情です。近年、MLBがアカデミーなどを実施して欧州の有望な選手と契約しているものの、欧州出身且つ欧州育ちで大成した選手といえばドイツ出身ドイツ育ちのマックス・ケプラーぐらいという厳しい現実がそこにあるのです。これは欧州だけでなく中国も同様で、MLBDCが立ち上がり、有望な中国の選手と何名か契約した球団があるものの、2Aすら辿り着かずに1Aでも苦労して数年で解雇されてしまっています。 個人的な意見を書かせていただきますと、彼らの国の選手達にはまだMLB挑戦という段階にはなく、時期尚早なのではないかなと感じるのです。MLBは世界最高峰のリーグであり、当然ながら野球強豪国出身の選手が多く入団してきますが、彼らは激しい競争の中を勝ち抜いてきた猛者達です。そんな中でまだそこまで充実しているとは言えない野球環境下にいた欧州や中国といった選手達をMLBの中に引き入れても淘汰されてしまうのは残念ながら当たり前の事でしょう。ここで日本で人気のバスケ漫画であるスラムダンクの有名なエピソードである「まるで成長していない(谷沢のエピソード)」を挙げたいと思います。谷沢は日本では飛び抜けた才能を持った選手でしたが監督の指導に反発してバスケの聖地アメリカへと旅立ちますが、高い壁にぶち当たって次第にバスケから離れ、最後は悲しい最期を遂げました。日本で規格外と言ってもそれはあくまでも日本国内での話、アメリカには彼よりも大きく運動能力の高い選手はいくらでもいたのです。これは欧州選手のMLB挑戦にも当てはまる事で、彼らは野球強豪国に比べて高い指導も受けていませんし(ユース大会での戦績やプレーを見ても明らか)、欧州地域内や中国国内で有望な選手と言ってもそれはあくまでも当該地域内でのみ飛び抜けた存在です。ですがMLBに入団して野球強豪国出身の選手達と混ぜてしまえば特別そこまで飛び抜けた存在ではなくなってしまうのです。現に中国の投手で152キロを計測するプロスペクトと評された趙倫投手がMLBに挑戦したものの、故障してしまって解雇となり、20代前半とまだ若い年齢でしたが一旦は現役を引退してしまったのです(去年になって再び現役復帰して球速も戻りつつあるのは幸いです)。勿論全員が全員そうではなく、ケプラーはMLBの主力選手となり、ウガンダから契約したデビッド・マトマ投手は高校生の年齢で162キロを計測するなど規格外の選手はいますが、大半はMLBに昇格できません。今の状況で欧州や中国の選手がMLBに挑戦するのは正直無謀と言わざるを得ないのではないでしょうか。 現状ではMLBに挑戦しても淘汰されてしまい、結局は陽の目を見ることなくMLBから去ってしまっているのです。有望な選手達が国内に留まる事でレベルの高いプレーを見せる事により、プロ野球リーグへの機運が高まってプロ野球リーグへの移行へと遂げる事ができる可能性が出てくるのではないでしょうか。これはかつての日本のプロ野球がそうであり、当時の日本のプロ野球も学生野球こそが至高で職業野球自体が嫌悪の対象でした。しかしながら大学球界のスターだった長嶋茂雄さんが巨人へ入団した事で人気が高まり、プロ野球人気へと繋がっていったのは野球ファンの皆様ならばご存じかと思われます。しかしながら仮に国内プロ野球リーグできれば活躍する選手になれたであろう逸材だったと思われますが、結局アメリカへ渡ってしまうので国内リーグのスター選手にはならず、かと言ってMLBにも昇格できず、プロ野球への機運も高まらずに国内野球環境(用具、育成、指導者など様々な野球関連業界への波及効果)も醸成できないというのが実情です。個人的には地道に野球の普及活動を行ってある程度根付かせたのは確かにMLBですが、それと同時に更なる発展を妨げてしまっているのもMLBなのではないかなと感じてしまいます。 「まとめ」・プロ野球リーグがないので野球を選びたいという環境になっていない・有望な選手がアメリカに行ってしまうので自国民との接点がない・接点がないのだからMLBで成功した選手が出ても自国内で全く話題に上らない・レベルの高い選手が国内にいないので国内の野球環境・産業が充実していかない・アメリカに行った選手がMLBに行っても高い壁に跳ね返されて大成できない 以上、この4つの要素が欧州球界の発展を妨げてしまっているのではないでしょうか。PIZZA★ロッソ人気の『銀』セット 【ピザ】【RCP】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_メッセ】【楽ギフ_メッセ入力】【150905coupon500】【150905coupon300】【150905coupon100】
2024.01.02
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『進まない国内環境』 それでは引き続き、どこに問題があるのかを個人的な意見として書いてみたいと思います。前回の問題点として「プロ野球リーグの存在がない」という点を挙げさせていただきましたが、では何故プロ野球リーグの創設が高まらないのかがポイントとなるのではないでしょうか。その理由として挙がるのは以前の久保投手のインタビューにあった「身近に野球をやっている人がいない」という部分にあると語っていますが、この部分に関して個人的な解釈を書いてみたいと思います。 まず久保投手のインタビューの通り、「欧州では少しでも野球の上手い子がいると皆アメリカに引っ張られてしまう」とあります。私自身もこの部分に関しては同意で、やはり野球に興味を持ってもらうには高いレベルの選手が国内でプレーして間近で触れてもらう事が一番重要なのではないでしょうか。しかしながら以前の記事の通り、欧州にはプロ野球リーグがないので現状はアメリカの大学やMLB、アメリカの独立リーグへと渡ってしまうのが現状となっています。鶏(プロ野球リーグ)が先か卵(国内トップ選手)が先かといった話になりますが、この部分に大きな問題があると思います。憧れる場所がない上に高いレベルの選手を間近で見られる機会がないので当然ながら国内野球環境(野球用具店、スポーツ施設と言った選手育成施設や野球動作指導専門家等)の発展も生まれ難いですし、競技人口も中々増え難い上に指導する側も需要が生まれないので育成施設なども誕生しにくく、選手育成にも影を落としてしまいます。現に久保投手のインタビューでは「彼らも上手くなりたいんだけど、やり方が分からない」と語っており、選手育成の指導面の整備も進んでいない事を窺わせます。ただ厳密に言えば欧州では国内リーグでプレーしている選手達が子供を指導をしているだけに、その面では日本よりも優れているものの、彼らはプロ野球選手ではないので憧れの存在という位置づけにはならないのではないでしょうか。更に久保投手から見ても指導する側に選手育成のノウハウがあるわけではないだけに、その利点も薄いものとなっています。東南アジアで野球普及活動をされている野中寿人氏は「野球途上国には選手を指導できるような適切な指導者がいない」と常々ブログにて発信されていますが、久保投手の話を聞く限りですとこの部分も欧州とて例外ではないのでしょう。 また、久保投手は更に踏み込んで「どれだけ国内で良い選手が出てきてもMLBがお金で引っ張っていってしまう。世界の良い選手を囲いたいんでしょうけど、そこから変えていかないと難しい」と語っていますが、個人的にはMLBに挑戦しようする考えは別に悪いものではないと思います。ただし、それは日本や韓国、台湾、中南米諸国などもう既にある程度野球が根付いて地盤がしっかりしている国の場合だと考えており、逆にまだ国内の野球環境がしっかりしていない国の場合ならば反対です。まだまだ貧しい国が多いアフリカ地域ならばともかく、その段階の国の場合はまず野球を認知してもらい、競技人口は勿論ですがプレーしていない人々にも関心を持ってもらうなどMLB云々よりもまず国内野球環境の整備や発展が先でしょう。ある程度しっかりとした地盤が整い、プロ野球リーグなどで野球の発展・振興ができたところでようやくMLBを意識すべきであり、物事は一段飛ばしで事を進めても上手くはいかないのではないでしょうか。花で例えるならばまず種を植えて芽が出てきて水をやって花を咲かせた後、その花が子孫を残して周囲へ広がっていき、花も増えていくでしょう。ところが今の状況は芽が出てきたところでその芽を摘んで別の場所へ持って行ってしまっており、当然ながらその地で広がっていきませんね。 結局その部分が不十分な段階で仮にMLBに昇格して主力選手になったとしても自国民からしてみれば久保投手の言うように「最高峰のMLBでプレーしてるけど、あまり知らないスポーツで殆ど誰かも分からないな…」となってしまうのではないでしょうか。現にドイツにはマックス・ケプラー内野手というアメリカ、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコ、キューバといったアメリカ大陸の野球強豪国以外で2番目のシーズン本塁打数(36本塁打)を記録した正にスターと言える選手がいるものの、あまり話題になっていないのも国内で野球が身近な存在になってないからではないでしょうか。PIZZA★ロッソ人気の『銀』セット 【ピザ】【RCP】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_メッセ】【楽ギフ_メッセ入力】【150905coupon500】【150905coupon300】【150905coupon100】
2024.01.01
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『夢のない環境になっている』 新年一発目のテーマとして前回の「何故欧州で野球が根付かないのか」について個人的な考えをまとめてみる事にしました。欧州では以前に比べれば野球への関心が高くなってきているのは事実で、もう何度も書きましたがチェコでは国内でもそれなりに反響があり、イギリスで開催されたロンドンシリーズでは2試合とも約5万人の観客動員となっています。それでもまだまだ盛んとまでは行かない状況な上に進捗状況も遅い印象がしており、更なる発展や振興を促進させる為に問題点となるのはどこなのか?大体がこれまでの焼き直しになってしまうかもしれませんが、お付き合い願えればと思います。 まず一番の問題点となるのはやはり「プロ野球リーグの存在がない」点だと思います。日本では「プロ野球選手になる」という言葉はMLBではなく、国内プロ野球即ちNPBを差す事になり、ほぼ全野球ファンのイメージとして基本的にはプロ野球=NPBなのではないでしょうか(独立リーグもプロ野球ですが)。このように日本ではMLBに行かずともプロ野球選手になれますし、契約金や年俸などでも十分な金額を得られるようになっており、謂わば「野球で生計を立てられる」環境にあります。 ところが欧州には国内リーグこそあれど完全なるプロ野球リーグではありません。金銭が支給されるのは海外選手のみであり、肝心の国内の選手には無給となっているどころか、国によっては寧ろ逆に参加費を支払うリーグもあるそうです。また、以前都市対抗の際に「チェコの野球に興味を持った方は是非」と書きましたが、実は厳密に言えば日本の社会人野球とも少し違っています。社会人野球ならば一企業に入社した上で野球部に入るという形であり、基本的に高校や大学を卒業して社会人に進んだ選手は企業の正社員として採用され、社業に従事するもある程度は野球の練習にも融通が利くでしょうし、勇退した後は社業に専念できます。ただ欧州の国内リーグはそういった利点もなく、正直言い方は悪いですが外国人選手を除くと「完全なる趣味の野球リーグ」に近いでしょう。実際、WBC本選に出場したチェコはそれぞれの職業が全員バラバラ、食い矜持自体は自分で確保しなければなりません。前にも書きましたが、それでも野球がやりたいという情熱は素晴らしいですし尊敬してしまうところで、実際今季ドイツでプレーした久保投手もインタビューにて「日本人より野球が好きなのではないか」と舌を巻くほど、実際それでも野球をやりたいという選手らは本当に凄いと思います。 しかし、一歩引いた目線で考えてみると、これは決して良い環境だとは到底言えないのではないでしょうか。実際、ドイツでも「子供が生まれて仕事を頑張らねばいけないから」という理由で退団してしまう選手もおり、チェコ野球と繋がりのある方のtwitterでも「結局チェコ国内にはプロリーグがないので23歳でグランドを去る選手が多い」とあり、日本ならば社会人野球や独立リーグでNPBを目指す事ができる伸びしろもあるであろう年齢で去らねばならないのです。その若さで野球を辞めてしまっては当然ながら裾野は広がりにくいですし、子を持つ親もいくら野球に関心があったとしても中々野球を推しにくいでしょう(ましてや用具代も高いのにプロ野球選手になれる環境にないのならば尚更)。 結論として書かせていただくと、以前も引用させていただきましたが野中寿人氏の言われるように「野球で生計を立てられない(動画)」、「一生懸命やる意味を見出せない(記事)」という東南アジアの野球環境は欧州の野球選手にも当てはまるのです。ちなみに野中寿人氏がインドネシアにプロ野球を立ち上げた理由も「野球に夢を持って欲しいから」だと語っており、更に「野球の普及活動を行っていても野球選手のステータスを上げていかないとそれも中々進まない」とも語っておられます。結局のところ、この部分をどうにかしない事には裾野も発展も振興も中々とんとん拍子に進んでいくのは難しいのではないでしょうか。まずはせめて社会人野球のような形、もしくは現在の独立リーグのようにある程度の給与を支払う環境に持っていく事が必要なのではないかな?と考えています。ピザカッター付 本格ピッツァ3枚お試しセットレビュー数ダントツ&高得点 [2セット購入以上でおまけ付き(1配送)]ピザ 送料無料 初めての方へ お取り寄せ 福岡 九州 宅配より美味い グルメ大賞2016受賞店 ギフト
2024.01.01
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