広島カープ考察

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2015.01.04
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カテゴリ: 野球
 『スコット鉄太郎に陰りか』

 それでは今回は巨人の投手陣についての開幕前予想と結果を検証していきたいと思います。

先発のキーマン:澤村(菅野と共に巨人を支える柱に)
救援のキーマン:笠原(リリーフ陣にも若い投手の台頭が欲しい)

投手力評価:☆☆☆☆☆
実際の結果:☆☆☆☆

 結果的にはチーム防御率は1位となりましたが、FIPやK/BBといった面では阪神投手陣に劣っており、野手の守備面に助けられた面が強いのではないかと思われます。

 それでは個人を振り返ってみますと、まず菅野は防御率2.33もさることながらFIPやK/BBといった面から見ても素晴らしい成績を残し、名実共に巨人のエースとなった年ではないでしょうか。
ただし、右肘の靭帯を故障したとのことなので、若干不安はありますがまあ今年も大丈夫なのではないでしょうか。

ただし、杉内は年々被ISOPが上昇してきており、やや球威面に陰りが見え始めているところが少々気掛かりなところではあります。
また、昨年から巨人へ移籍した大竹は奪三振率や与四死球率、FIPなどに関して特に変化は見られなかったものの、広島時代に比べてゴロを打たせる割合が減ってしまったことで防御率などが悪化する形となりましたが、四番手としてはまずまずの成績を残しました。
他には五番手として小山が台頭、フォークを操る投手にしては奪三振率は低いですが、『プロ野球 ヌルデータ置き場』様のサイトにある「アウト時一覧」を見ると比較的GBを打たせられており、制球力や球威(東京ドームで被ISOP.109は意外に凄いのかも?)もしっかりしていることが良く、今年も期待できそうな印象があります。

 逆に不安定だったのは勝ちパターン時のリリーフ陣、スコット鉄太郎と呼ばれていたマシソンや山口、西村ら三人が絶対的リリーバーとして君臨していたものの、勤続疲労の影響からか三人揃ってやや失速しました。
マシソンは長打を打たれる割合が急増し、被ISOPも2013年の.052から.129と大幅に跳ね上がる結果となっています。
西村は奪三振率が大幅に低下し、安打を打たれる割合が上昇、そして元々制球力に長けていたわけではなかったので、これらの要素が合わさって防御率も大幅に悪化した物と思われます。
特に心配なのは山口、2012年から年々奪三振率と与四球率が年を重ねるごとに悪化していて今年遂に6.71、と低い数字を記録し、与四球率も3.20と2012年に記録した0点台と比べてかなり悪化しており、今年も低下の危険性をはらんでいます。
この三人の中でも一際稼働年数の長い投手なだけにそろそろクローザーに廻して負担軽減を図りたいところです。
リリーフ投手の稼働期間は3、4年持てば良い方と言われているだけに、この三人の復調がどの程度見込めるのかが一つ気になるところです。
ただし、それ以外のリリーフ陣は比較的固定されており、青木高広や久保、香月辺りらが奮闘しています。
まあ勝ちパターンの投手ではないのであからさまにつるべ打ちに遭わない限りは稼働してくれればOKではないでしょうか。







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最終更新日  2015.01.04 11:55:17
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