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さてさて、新米の時期がやってまいりました。令和6年度の新米紹介、それではスタートです!「???」と思われる方も多いかも知れませんが、昨年度の種子島産コシヒカリの記事で、「日本で一番早いコシヒカリ産地は鹿児島県の種子島。なお、ひとめぼれ等の他の品種を含む最南端は沖縄県の石垣島で、こちらは6月より刈り取りをしています」という記事を書きました。そして、今年の新米は6月の中旬どころか、初旬のうちに販売開始になっています。ホントなんです。↓の「06年度」という文字を見て下さい。「二期作」の産地として沖縄県は、日本でも数少ない、「二期作」のできる土地になります。二期作とは、一年で2回、同じ作物の種まきと刈り取りができる事を言い、沖縄県の他にも高知県や宮崎県でも場所によってはされている(いた)ようです。宮崎の場合には早場米の記事の際に一度参考にした「宮崎 ひむか学ネット」さんによると、昭和28年頃にコシヒカリの二期作が開始(⇐コシヒカリはその5年後くらいの導入のため、品種については事実誤認があるとか、試験栽培のことかのどちらかだと思います)されていたものの、生産調整の中で秋の収穫をやめたという記載がありました。高知の場合には、このブログでも紹介した早場米の「よさ恋美人」の収穫後に、飼料用米を植えて二期作を行っている例が、高知さんさんテレビさんのホームページにありました。石垣島の、二期作のできる気候がある県の農業を救ったことがあります。近年ではほぼ見かけませんが、「かけはし」という品種を覚えている方はおいででしょうか。岩手県のお米です。岩手県では、平成の米騒動とも言われた1993年の冷害の際に、翌年度の十分な種もみすら確保できませんでした。このため、岩手県ではこの年に奨励品種に指定したばかりの耐冷害種「岩手34号」を、岩手県の翌年の田植え時期にあたる5月までに栽培し種もみとして採取できる場所として、二期作のできる石垣島への協力を呼びかけました。これを応諾した石垣島の64戸の農家の協力もあり(石垣経済新聞の数字より)、2トンだった「岩手34号」他の種もみを、116トンにまで増殖し無事に岩手での田植えにこぎつけました。この、「岩手34号」は、「かけはし」と名付けられ、石垣島と岩手県を結ぶ架け橋になっています。「ほしじるし」の特徴さて、そんな石垣島のお米ですが、何種類かの品種が栽培されているようです。今回私が注文したのは、「日本一早い新米を自社栽培している」と案内している「みやぎ米屋」さんですが、3種類の品種を販売しています。ホームページには商品名しか掲載されていませんでしたが、品種については石垣市のふるさと納税のページに記載されていたことから判明しました。「ひとめぼれ」・・・いうまでもなく、宮城県をはじめとする東北地方太平洋側で強いあの品種。「星の美(かい)しゃ」・・・品種は、農研機構が開発した多収量・直播米の「ほしじるし」です。「於茂登(おもと)のひかり」・・・品種は、豊田通商が権利を持つ民間開発米「しきゆたか」です。この3つの中で、最も早そうなものは「ひとめぼれ」のようでしたが、このブログの性格上それでは面白くないので、残り2つから選びます。「しきゆたか」は、実は狙っている別の産地の商品が他にもありましたt。そちらを優先することにして、今回は「ほしじるし」に手を出してみました。「ほしじるし」は、関東199号と関東209号(さとじまん)の交配によるお米で、あまり有名な品種の掛け合わせではありません。3代遡れば「こしひかり」「きぬひかり」等の品種が出てくる程度です。農研機構のページによると、「中生の多収・両食味品種」にあたり、外食・中食用とのことで、栽培時期が異なる業務用米「ちほみのり」「つきあかり」「にじのきらめき」との組み合わせにより昨季分散が狙えるとのことです。開封してみました箱を開封すると、商品パンフレットが入っていました。パンフレットの中身は、「星の美しゃ」の説明文です。EM菌と米ぬかによる、化学肥料を農薬の抑制などについての説明が書かれていました。誇らしげな、「新米」ステッカーです。石垣島の認定特産品のマーク入りです。裏面の原料玄米は「ほしじるし」でした。精米はこんな感じです粒は揃っており、白い部分もありませんでした。令和5年のお米と比べると全体的に美しい外観ですが、これが産地(気候)由来なのか品種由来なのかは、今年度の新米を食べ進める中で判断する必要がありそうです。それでは、いただきます。食べてみるとすぐわかったのは、あっさりとした食感と、さっぱりとした甘みの少ない味でした。もちもち感はそれなりにあります。新米ゆえのみずみずしさもありました。和朝食として、明太子やシラス、梅干しなどと一緒に戴くのが美味しかったです。カレー等の汁影ごはんの土台としても問題はありませんでした。一方で、本物のアホなkomenumaは、前回(シェルパ)のリベンジになるかどうかと思いつつ、またレトルトのこういうもったいない大好物を持ち出してみました。東京城南地区で強いディスカウントスーパー、オーケーストアで安価(1,000円しません)に手に入る冷凍うなぎです。「中国ならでは脂ののった鰻を、江戸伝承の職人焼きでふっくらと仕上げました」という、ある意味潔い説明書きが書かれています。これを載せて頂いてみました。前回の惨敗程ではありませんでしたが、やはりあいませんでした。安くてもコシヒカリ系で試した方がいいのは分かってるので、まあこれはこれでいいです。同じように、強い味付けのお肉にも負けてしまいました。リピートするなら新米の時期がいいですかね。ごちそうさまでした。購入はこちらからみやぎ米屋さんのホームページにて直接購入できます。楽天では、石垣市のふるさと納税の返礼品として設定されています。
2024.06.22
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紹介までまだ2週くらいかかってしまいそうなので、今年の新米が出回り始めましたという速報です。日本の一番南、沖縄県石垣市までは米の二期作が行われており、例年6月の第1週から稲刈りが行われます。発売は6月中旬という例年の話と、ホームページでの案内「発送は6月中旬以降を予定しております」という文字から、もう少ししたら精米~販売開始だろうと思っていて、先週木曜に予約注文をしたつもりだったのですが、一昨日自宅に到着してしまいました。「今すぐ今年の新米を試してみたい」という方がいたらどうぞ。購入は、こちらの「みやぎ米屋」さんのホームページよりどうぞ。購入した品は、「星の美しゃ」という商品になります
2024.06.11
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平和島にある業務スーパーへ行ってきました。目的はkomenuma嫁の野望でもあった外国産米です。自宅に持ち帰った商品を見て、「よしよし、留学生の実力を見せてもらおう」とゴキゲンです。郊外だと道路沿いで見かけるイメージのある業務スーパー、実は生活圏の東京の城南地区には、大田区に3店と品川区・目黒区に1点ずつあるだけで店舗数は多くありません。そして、業務スーパーの不思議なところとして、店舗ごとに品揃えが結構異なることがあります。かつて平和島店で見かけたオーストラリア米、他の店舗にないか見てみましたがありません。近場だけでなく、昔住んでて今もたまに行く機会のある横浜の鶴見店も覗きましたがありません。ただし、平和島店にはなかった台湾米がありました。(平和島店は、今回はカリフォルニア米のカルローズもありました)実は、チャリで根性出していくのでなければ、平和島店は行きやすい場所にはありません。平和島駅ではなく平和島競艇場の向かいにあるため、JR大森駅か京急平和島駅から競艇場の送迎バスで行くくらいしか方法がないのですが、他店では見かけない以上、次男を連行してそれで行ってきました。子供向けイベントとかが丁度あればよかったんですけどね。オーストラリアの稲作何年か前、「穣の一粒」というお米がありました。日本国内で販売されたオーストラリア米に付けられた商品名ですが、オーストラリアでのジャポニカ米の普及にはある日本人が関わっています。高須賀穣(たかすか・ゆずる。英語名 Jo Takasuka)さん。明治時代の方です。愛媛県出身で慶応義塾大学に進学した後米国に留学し、33歳となる1898(明治31)年には愛媛県選出の衆議院議員になり、2期の議員生活ののち、1905(明治38年)にオーストラリア・ビクトリア州(州都:メルボルン)へと移民した人物です。輸入商を営む傍ら、輸入米が市場に出回っているオーストラリアの穀物事情に目をつけ、「技術があれば米は自給可能であり、他の農業用途で使えないような湿地でも栽培できる。ぜひ自分にやらせてほしい」という嘆願をビクトリア州首相と国土大臣に行います。嘆願が認められ、ビクトリア州の最果てともいえるニューサウスウェールズ州との州境にある町、Swan Hillの洪水に悩まされる湿地を、格安で5年間借り受けます。最初の年は洪水でダメになり、その後5年かけて農地を守る堤防を作り、オーストラリアで最初の米を実らせたと言われています。生産地Swan Hillの場所は、オーストラリアの米生産事業者、Sun Rice社さんのサイトに地図があります。ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の境界付近、マレー川沿いにあります。この川は、高校地理を学んだことがある方なら、「マレー・ダーリング川」や「スノーウィーマウンテン計画(灌漑計画の名前)」として、暗記させられた人もいるかと思います。(なお、Sun Rice社は、日本語HPも持っているのですが、トップページが閉鎖されているため、リンクは貼りません。内容が読みたい方は、「高須賀穣」とGoogle検索をして最上段にくるものになります。)参考文献:Museums Australia Collection、および閉鎖中のSunRice社ホームページシェルパの特徴系譜等は文献としてはわかりませんでした。なお、2011年に開発された比較的新しい品種だということは、Ricegrower's Association of Australia(「オーストラリア育苗者協会」でいいのかな?)のホームページより読み取れました。味についての特徴は言及されているものがありませんが、商品表面の文面はこんな感じです。「あっさりとした味と香りが特徴のオーストラリア米。白米そのままでも美味しくお召し上がりいただけますが、炒飯、カレー、ピラフなどの料理にも合います」とあります。購入した商品を色々見ていきますまず、パッケージから。ちょっと派手な色使い一目見ただけで、外国米だとわかる見た目です。同じシリーズにカルローズ(米国カリフォルニア米)がありますが、こちらは赤基調のパッケージでした。精米はこんな感じです。粒サイズが、小さいものもあれば大きいものもありました。もう少し、短かったり長かったりするのかなとも思いましたが、外見では日本産ジャポニカだよと言われれば納得するかなと思います。それでは、いただきます炊飯の時点で、小学生の上の子にはいつもと違うお米だとバレました。「このお米、いつもより黄色くない?」、そうなんです、艶やてかりがあまりないんです。茶碗に入れてしまうと気にならない程度なのですが、バックが黒い炊飯器の中では目立ちます。口にしてみます。ファミレスで出てくるような、温かければ食べられるお米に近いかなと思いながら、この感想をkomenuma嫁に伝えてみます。彼女の反応は、同意しつつももう少し視点の違うものでした。「このお米、似たような味をどこかで食べたことがある。多分、キッチンカーだ」と。嫁が言うには、ステーキ丼を出すキッチンカーがあり、その店舗で使われているお米によく似ていると。キッチンカーも確かに温かいお弁当が出ます。具をのせるどんぶり飯のため、こういう米の食感に近いものがあってもおかしくありません。ちなみに、嫁職場のビルの下には、日替わりでキッチンカーが来るそうで、そのうち1日がそのステーキ丼屋さんだとのこと。他の日に、「青森県産まっしぐら使用」を看板に掲げているキッチンカーがいるという話は聞いていたので、話を振ってみました。「まっしぐらとどっちが美味しい?」「まっしぐら」だそうです。とはいえ、見た目は全く敵いませんが、同じくらいの食味だったお米としては、「こしいぶき」があります。そして、味としては依然購入してみた埼玉県産の未検査米よりは上かなという感触もあります。そうすると、業務用米としては合格点ではないでしょうか。なお、ここまで「ファミレスの業務用米」と言い切っていいのか心配だったので、久しぶりに職場近くのガストに行ってライスを注文してきました。だいたい、食味は同じ方向性だと感じましたが、もちもち度はこちらの方が上ですね。こちらのが美味しいかも知れません。ちなみに、ガストの業務用米は栃木県産ですが普段はこしひかりではない品種を使用しているようです(全農のHPより)。さて、シェルパに戻ります。開封初日に一緒に戴いたのは釜揚げシラスで、ごはんのおいしさを引き立てる素材にあたるこちらとの相性はあまり良くなかったです。同じように、朝食で明太子と一緒に試してみましたがこちらも難しい。朝食の付け合わせでは、卵かけご飯が絶妙にうまくいきました。「そんなものと合わせるなよ。。。」と言われそうですが真空パックうなぎとの相性も良くありませんでした。タレかけご飯だから上手くいくかと淡い期待をしたのですが。。。鰻は好物なのでよく頂きますが、私の好みとしてはこしひかりのあっさり目のもの(西日本の産地のやつなど)との組み合わせが好きですし、一流のうなぎ業界的には米に張りのある「新之助」や「にこまる」との相性がいいという話があるようです。そのどちらとも、食味チャートの象限が大幅に異なるシェルパでの挑戦は、鰻とお米のどちらにも可哀想なことをしてしまいました。一方で、同じ汁かけでも、牛丼との相性は良かったです。つゆだくにするとよく合います。ラーメン屋さんのサイドメニューにある「チャーシュー丼」等もあうんじゃないかなと思います。あとは、味付きごはんとして、我が家の定番カレーピラフはきれいにハマってくれました。業務用米というか、冷凍食品などの加工用米としていいのかもしれません。ごちそうさまでした購入はこちらからわざわざ、取扱いのある業務スーパーへ行ったことを書きましたが、実は2袋であれば販売元の千田みずほさんの楽天市場店から購入できます。楽天だけでなく、yahoo、amazon、ヨドバシでも取り扱いがあります。2袋単位で購入して、1袋フードドライブへ持ち込むことも考えたのですが、生活応援米と違って扱いに困ったら申し訳ないと思い、やめておきました。夏祭りなどのイベントや料理教室で大量のカレーやパエリアや炒飯を作る予定があるとかであれば、最適解として使い切れるんでしょうが、個人での消費はなかなか難しいかもしれません。お米 10kg(5kg×2) 豪州産シェルパ価格:4,150円(税込、送料別) (2024/6/7時点)楽天で購入今書いている記事が、消費中のお米に追いついたので、来週の記事ネタがまだありません。何か他のネタで記事を作ろうかなと思っています。
2024.06.08
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北海道で最近出回っている新しいローカル品種「きたくりん」(未購入)のふるさと納税での入手を考えながら「ふるさとチョイス」で旭川市のページを見ていた際に、偶然見つけて気になっていた品種です。おにぎりのデザインの袋ですが、確かにおにぎりにして食べても美味しいです。あやの特徴北海道米で初のブランド化に成功した「きらら397」や「ゆめぴりか」を生み出した北海道立上川農業試験場が「道北52号」として1991年に生み出した品種です。もち米とうるち米の中間の特徴を持った、もちもちとして柔らかく、粘りが強く甘みもある品種のことを「低アミロース米」と言います。コメの中に含まれるデンプン分子、「アミロース」の割合が少なく、他のデンプン分子「アミロペクチン」の割合が高い品種です。もち米とうるち米の中間にあたる米といわれています。有名どころだと「ゆめぴりか」や「ミルキークイーン」、最近では「だて正夢」(宮城)や「ぴかまる」(九州)などが当てはまります。この、「低アミロース米」の中で、最初に奨励品種に指定されたのがこの「あや」になります。実はWikipediaでも経緯は細かく載っていますが、その一次文献と思われる北海道立総合研究機構による道北52号の経緯は以下の通りです。・近年(1991年当時)の北海道米の食味は、「きらら397」や「ゆきひかり」に代表されるように、本州米のそれに近づきつつある。が、「ササニシキ」や「コシヒカリ」とは差がある。・道北52号は、平常期の気象条件課では新潟産コシヒカリと同程度のアミロース含有率であり、コシヒカリ並みの良食味が期待できる。それに加えて、以下の様な産地限定条件がある品種でした。・北海道中央部の深川市とその周辺は、良質だが晩生でいもち病耐性が弱い「ユーカラ」を作付けしてきたが、良食味品種の登場により相対的な食味が低下し、生産量が結果的に激減したため、「ユーカラ」に代わる地域特産物的な戦略品種を要望している。栽培地帯は、空知北部の良地帯で、いもち病の発生が少なく「ユーカラ」の栽培実績があったところとされています。添付地図によると、深川市と、周辺の旭川市、滝川市、沼田町、妹背牛町が明記され、普及見込地帯としては深川市のみが書かれています。普及見込面積は300ha。要するに、最初から特定の地域で少量作付けされるだけの品種として開発されたのが「あや」でした。ふるさと納税の該当ページにも、「幻の米 あや 精米5kg」と書いてありますが、この生産量と生産地域限定では確かにその通りです。以前、長野県の旧北信州みゆき農協エリアのコシヒカリが「幻の米」という商品名で売られているということを書きました。このコメは、確かにこのブログを始めてから最もおいしいと感じたお米でしたが、生産量は1500tだそうです。一方で、「あや」の生産量はその20分の1の83t/年。幻の米とは、本来ならたぶんこういうお米を指します。上に書いた、「ユーカラ」はもうないんですね。西神楽夢民村とは生産者の「西神楽夢民村」さんについては、北海道庁上川総合振興局のホームページにある、「かみかわ食べものがたり」さんに記事がありました。平成6年に旭川市の西神楽地区の農家が集まってできた団体で、平成13年に米と野菜のしない宅配を始めたことから、農業生産法人へと移行しています。農業生産法人への移行を機に、米作りの自主基準を定め、「自分たちが美味しいと思える米」として「あや」を採用したとのことです。特徴で書いた通り、栽培の難しい品種のため、1等米になりづらいという特徴があるそうです。それでも、夢民村さんでは砂地土壌で栽培されるなどの工夫をしているそうです。平成14年からは全国の百貨店で開かれる北海道物産展に出展するようになったとのことで、購入者へのアンケートでは、10人のうち8人が「また食べたい」という返答をしたそうです。これは、同時に持ち込んだ「ほしのゆめ」よりもはるかに高い数値だったとのことです。開封してみました「夢民村」さんの箱で届きました。名刺大の「ありがとうございます」というカードが同封されていた他は、夢民村の商品紹介や旭川市の案内などといった同封品は特にありませんでした。裏面です。美味しい炊き方の説明がありました。「水の量を炊飯器の目盛より1割~1.5割程度引いてください」という文面を見て、komenuma嫁は「あや、めんどくせえ女だな」とつぶやいていました。誰か思い当たりあるのかなぁ。販売者は、「有限会社西神楽夢民村」になっています。品種名は「彩」ですね。精米はこんな感じです米としては、昨今の流行よりも古いからかやや小粒でした。色合いも黄色っぽく感じます。開封してみて最初に感じたのは、「ほんのりと甘いにおいがする」というものでした。有名どころの銘柄ですと、「ゆめぴりか」を開封した時に、バニラのような甘い香りがすると私は感じるのですが、それをマイルドにした感じ。炊飯してみると、黄色さは気になりませんでした。これらの特徴、少なくとも「あや」と「ゆめぴりか」では粒の大きさ以外一緒ですが、「低アミロース米」全般にある共通点なんでしょうか。それでは、いただきます。「あや」の食味について、「こしひかり並み」と書いている資料を見かけましたが、やはり違います。こちらの方が美味しく感じる人も多くいるかと思います。甘み等は確かにこしひかりに近い感じなのですが、もちもち度はこしひかりが「うるち米のもちもち」だとして、こちらは「うるち米ともち米の中間のようなもちもち」になりますゆめぴりか比ではもちもち度はやや小さく、甘みはどちらかと言えばコシヒカリ寄りで、甘すぎるという感想を持つ人は少ないかと思います。なかなか面白いお米です。個人的には、甘みと匂いの強いゆめぴりかよりもこちらの方が好きです。このような特徴のお米なので、当然お肉系のおかずに合いますが、ぴたっと来たものは「豚汁」でした。肉との相性、味噌との相性が両方いいのかもしれません。ゆめぴりか系列だと聞いた息子のリクエストでおにぎりも握りましたが、こちらも冷めても美味しく頂けました。具は焼鮭です。この他にもいろいろと試してみて、喧嘩したものはカレーでした。このブログを持っていると他の品種の紹介をどうしてもしてしまいますが、時々のごちそうにリピートしたいと思えるようなお米でした。ごちそうさまでした。注文はこちらから夢民村の公式ホームページでも購入可能です。ホームページでは旭川市のふるさと納税で扱っている旨の説明が最初に出てきますが、ページをスクロールして下の方に行けば直売もしています。販売価格は2500円で、関東地方の場合には1100円の送料がかかるようです。楽天ふるさと納税で注文される方はこちらよりどうぞ。【ふるさと納税】幻の米 「あや」 精米5kg 令和5年産_02144 | 米 お米 白米 精米 単一原料米 モチモチ 幻の米 希少品種 お弁当 おにぎり 北海道産 旭川市 常温配送 送料無料価格:10,000円(税込、送料無料) (2024/6/3時点)楽天で購入北海道旭川市ってこんなところ北海道第二の都市で、ちょうど北海道のど真ん中にある上川盆地の中心都市です。冬は-40度を記録し全国で最も寒い都市のひとつとして知られていますが、実は夏場も30度を上回る高温になる地帯で、寒暖差が全国でも大きい都市として知られています。「あや」を栽培する西神楽地区は、この市の中でも南側にあります。20年ほど前に西神楽に行ったことがあります。と言っても、お米とは関係のないのですが、komenumaのいくつかあるヲタ趣味の一つに、地方競馬場巡りがあります。旭川競馬場がまだあったころ、道営ホッカイドウ競馬のナイターが夏場の短い時期に開催されていました。旭川駅からの送迎バスもあるのですが、鉄道の最寄り駅が、「富良野線西神楽駅徒歩60分」という案内を見て、旅行中だったのでそれもまたいいかなと歩いてみました。競馬場に向かう坂道から、川を隔てた反対側に広い一面の水面が見えたのですが、あれが夢民村だったようです。ちょうど、宅配を始めた2001年くらいのことでした。西神楽の風景(出典AC-Photo)
2024.06.03
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