全3件 (3件中 1-3件目)
1
4月だというのに仕事が多忙で、1週間空きました。申し訳ありません。先日の「きぬむすめ」の記事でも書きましたが、昨年の猛暑の中では暑さに強い品種で日本穀物検定協会の特Aランクが獲りやすかったようです。今回紹介する「にこまる」もそのような品種の一つで、令和5年度産米のうち、静岡県西部、岡山県南部、愛媛県、高知県(南部・北部)、長崎県において特A評価を獲得しています。イオン九州オンラインさん前回紹介した淡路島産こしひかりの後、そろそろ普通精米に切り替えようと思っていましたが、komenuma嫁の手荒れの回復状況が万全ではないことから、無洗米期間を1か月延長しました。ふるさと納税で手配するつもりだった普通精米のアテが外れ、「何を買おう」と決めていなかったところで、楽天の広告に「イオン九州オンライン」さんが載ってきました。こちらのサイト、以前から知ってはいたのですが送料無料の割に「えっ」という位に安いものが多いんです。当然、九州各県のお米ばかりなのですが、どの商品もおおむね2500円位。産地として関東では知られていない大分米は2280円から。送料を考えたら大丈夫なのか、それとも東京周辺までイオングループの配送網を相乗りなどで使ってるのかと思う位です。この中に、長崎県産の「にこまる」無洗米がありました。おひさまの絵が可愛かったこと、産地の長崎県が全国の米生産量下位10県に入っていて、以前の記事で書いておいた通り今年力を入れて試してみたい産地だ思っていたこと、令和5年は「きぬむすめ」と「にこまる」の評価が高かったこと、そして何よりも大事な価格面からこちらを購入してみました。にこまるの特徴九州あるいは西日本の代表品種、「ひのひかり」の構音障害による品質低下が問題となっていた時期に、代替する品種として現在の農研機構九州沖縄農業センターで、1996年から開発されました。2002年に長崎県で奨励品種に選定、その後も大分、静岡、愛媛、高知、和歌山などで奨励品種として選定されています。また、県別生産量は下図の通りです。生産量の多い県や奨励品種として選定されている件の特徴は、「ひのひかり需要のある西日本の県で、高温耐性を求められる県」が共通点として言えそうです(例外は静岡)。系譜は「きぬむすめ」×「北陸174号」で、きぬむすめの特徴である高温耐性を引き継いでいます。長崎県での「にこまる」導入について、とてもいい記事が「ごはん彩々」さんにあったため、リンクを貼っておきます。それまで、特A評価とは無縁だった長崎県において、初めて特A評価を得るまでの物語です。長崎県産米の動向開封してみました特に添付されたパンフレット等はありませんでした。送り先が、福岡市内のイオン九州の配送センターの住所だったので、「それなら九州の名産品のパンフレットでも同封すればいいやん」と思ってしまいました。販売者は長崎県では強い米穀会社、「サンフリード」さんでした。この「にこまる」のパッケージは統一されたデザインのもののようで、全農パールライスさん等の商品でも同じおひさま柄のものになっています。裏面でも、おひさまがクローズアップされています。精米はこんな感じです。見るからに粒が大きいという印象を受けました。そして令和5年度産にしては白い部分が少ない。やはり、「きぬむすめ」同様にこちらも高温に強いんでしょう。無洗米ですが、パッケージにも生産者のホームページにも情報はなく、方式は分かりませんでした。それほど白濁しなかったので、乾式以外だとは思います。それではいただきます。口にしてみると、粒の大きさを感じる食感でした。味の方は、バランス系とこしひかりの中間あたり、或いはもう少しコシヒカリよりかも知れません。甘みを結構感じました。とても美味しく感じ、特Aも納得でした。栽培地が西日本に限られる分、関東地方の店頭で見かけないのはもったいないと感じる位でした。おにぎりにしても美味しいと何かの記事で読んだのを覚えていたので試してみましたが、確かに冷めたおにぎりにしても、美味しかったです。おかずとの取り合わせでは、漬けまぐろやサーモンなどの強い魚との取り合わせが良かったです。肉は、味付けが濃い場合には負けてしまうよう感じたので、コシヒカリ程味が強いわけではなさそうです。ごちそうさまでした。購入はこちらから。【最大500円OFFクーポン配布中♪4/24 20:00~4/30 9:59】 令和5年産 長崎県産 にこまる 5kg 米 精米 白米 お米 こめ 長崎 長崎の米 産地直送 送料無料価格:2,480円(税込、送料無料) (2024/4/26時点)楽天で購入
2024.04.27
コメント(0)
前回に引き続き再び瀬戸内海エリアから、お米の紹介です。水事情が必ずしも良くない島嶼部では、水田というのは必ずしも多くありません。それでも、有名どころだと隠岐の藻塩米、佐渡のこしひかり、石垣島の日本一早い新米がありますし、九州の離島だと以前紹介した種子島のこしひかり早場米や、熊本県の天草、長崎の五島列島、壱岐、対馬などで栽培されています。が、瀬戸内海の島で(市場に出るベースで)栽培されているのは、淡路島や小豆島に少しある程度のようです。離島だからというよりは、夏場の降水量が少ないことや、柑橘栽培などに切り替えられて(例:広島県大崎上島)しまったのが理由のようです。淡路島が米の産地なのは、ふるさと納税の返礼品にお米があることから知っていました。そのうち、取り寄せてみようかと思っていましたが、その前に広告でちょうど挙がってきました。ちょうど、学童弁当でおにぎりに使える無難なお米(≒我が家ではコシヒカリ。かつ、3月なので無洗米。)が欲しいと思っていたことから、前回紹介した岡山こしひかりと被る点はありますが、ちょうどいい機会かなと、買ってみました。兵庫県のお米事情の紹介もし、現状認識が誤りがあったらご指摘いただきたいのですが、兵庫県の米事情はどうも全国でも特殊な部類に入りそうです。先に、検査量ベースでの銘柄別の状況の表になります。生産量がおおよそ17万tあるのですが、それに対して検査量が5.5万tしかなく、残りが未検査米ということになります。大都市圏関西圏向けの業務用米などで検査の必要がない(経費の節減)という理由があるのでしょうが、それにしても驚きを隠せません。以前紹介した埼玉米にも同じような傾向があるようなのではと推測するしかありません。あと、山田錦などの酒造好適米の割合がこの表には含まれていません。兵庫県のホームページによると、生産量山田錦だけで16000tの出荷がありますが、それでも全く追いつきません。残り10万tは一体どこに行ってしまうんでしょうか。次に、銘柄についてです。検査量上位に出てくる銘柄は、コシヒカリ、ヒノヒカリ、キヌヒカリ、きぬむすめの順で、10位まで見てもいわゆる「全国区のお米」しか出てきません。ずっと下に、民間開発米の「ほむすめ舞」や、生産量が殆どないレベルで「兵庫ゆめおとめ」がある程度で、生産量同レベルの米作県でいう「滋賀と言えば『みずかがみ』、埼玉と言えば『彩のきずな』」のような銘柄が一切ありません。全国レベルで探しても、こういう例は東京都や奈良県のような、もともとの生産量が少ない県でしか見当たりません。開封してみました今回、購入額に対して送料がかかる見込だったため、送料合わせとして購入元の鳴門千鳥本舗(淡路島のお土産屋さん)から、淡路島産の生のり(海苔佃煮)を購入して3980円以上にしています。オニオンスパイスは店舗からのおまけでした。味を付けていない牛肉にかけて頂きましたが、リピートしたい美味しさでした。淡路島の玉ねぎ使用 淡路島オニオンスパイス 淡路島産玉ねぎ使用万能調味料 オニオンスパイス たまねぎ調味料 スパイス 瓶入り【五つ星ひょうご選定商品】【淡路島 鳴門千鳥本舗】価格:832円(税込、送料別) (2024/4/12時点)楽天で購入裏面はあっさりとこんな感じです。原料玄米欄を見る限り、販売者は淡路米穀さん。鳴門千鳥本舗さんのある南あわじ市ではなく、島の中央部にある洲本市の米穀会社さんのようです。こちらのホームページを見る限り、淡路島の農業は北部の山間部は稲作が主流、南部や稲作と玉ねぎ、レタスなどの栽培を同時に行っているとのこと。島の中央部にある洲本市に出荷物が集まる流れなんでしょう。こちらは、送料合わせに購入した生のり。648円でした。淡路島生のり佃煮 160g1本★4月23日放送★ 毎日放送 ちんぷいぷい番組内で紹介されました! 生海苔 つくだに 岸朝子さん【淡路島 鳴門千鳥本舗】価格:648円(税込、送料別) (2024/4/12時点)楽天で購入この商品、先日息子と一緒に多摩の方へ街歩きに出かけていたときに、上北台(東大和市)駅前のスーパー、「ベルク」で見かけました。販売価格は780円位だったので直売の方が安いですが、こちらも美味しかったので、関東地方に出荷していることを知ったので、見かけた時にでもリピートしようと思っています。精米はこんな感じです令和5年度米にしては、白い部分はそれほど目立ちませんでした。岡山のコシヒカリもそうだったので、コシヒカリの生育に天候異常が響いたのは東日本の方が大きかったんでしょうかね。無洗米ですが、精米方式については不明です。それではいただきます甘みのある美味しいコシヒカリでした。そのままで戴いても十分です。「西日本のコシヒカリは東日本のものよりももちもち度が少ない」といわれることがありますが、実際にその通りだなと感じました。ただし、おにぎりも問題なく作れています。どの料理と合わせても大抵は外れのないコシヒカリなので、何に合うとは言えませんが、刺身のほか、紹介した生のりや小豆島産オニオンスパイスで焼いた牛肉との相性も良かったです。ごちそうさまでした小豆島ってこんなところ地図を作る時間を確保できないため、そのうち更新します。玉ねぎや牛乳や野球選手の産地であることをじっくり書きたいところですが。購入はこちらから★2023年産★兵庫県淡路島産 無洗米 コシヒカリ 5kg【淡路米 あわじ米】【淡路島 鳴門千鳥本舗】価格:3,413円(税込、送料別) (2024/4/12時点)楽天で購入
2024.04.13
コメント(0)
岡山米の3品セット、最後に開封したのはコシヒカリです。komenuma家は、春・夏・冬休みには子供の学童弁当が存在します。「おにぎりの方が食べやすい」という息子なので、おにぎり好適米が選ばれる訳ですが、現時点ではこの時期は産地は限定せずにこしひかりを使用しています。「おにぎり好適米なら冷めても美味しいゆめぴりかやミルキークイーンじゃないのか?」とか、「ランキングを見ると世間的にはつや姫やにこまるの評価が高いようだが試さないのか?」などと言われるかもしれませんが、そういう意味では、こしひかり信仰というか、保守的なのかもしれません。「里海米」の特徴こしひかりの特徴については多くの方が書かれているのでここでは省略します。代わりに、今回は購入した3点セット「朝日」「きぬむすめ」「こしひかり」すべてのパッケージに書かれている「里海米」の考え方についてご紹介します。里海米についての説明は、JAグループ岡山の「瀬戸内かきがらアグリ事業」の概要に書かれていますが、瀬戸内海で養殖されている牡蠣の殻を加工粉砕して、稲作の肥料や海や川の水質浄化に役立てる循環式農業を目指そうというものです。内陸にある真庭市の「真庭里海米」の紹介ページを見る限りでは、「山のミネラルが川を伝って海に流れ出し牡蠣を育てると言われています。『その牡蠣殻を田んぼに帰すことでお米を元気に育てよう』、『牡蠣殻を土づくりに使うことで、豊かな里山と里海を守ることに繋げよう』」という試みだと記載されています。瀬戸内かきがらアグリのホームページを見ると、派生として「里海卵」というものもあるようです。今度、岡山県の里海米を取り寄せるときにこちらも合わせて取り寄せて、TKGにしてみるのも悪くないかなと思っています。開封してみました同じ段ボール箱の写真を3回掲載することもないと思うので省略します。裏面には、このように里海米の考え方についての紹介があります。原料玄米欄はこんな感じです。過去に紹介した2つの銘柄とお内容に、東京の全農パールライスが販売者となっています。それでは、いただきます西日本のコシヒカリは東日本のものより、もちもち感がやや少ないという評価がありますが、確かにその通りかもしれません。多少の粒感がありましたが気にはなりません。そして、今回は学童弁当のおむすびがあったので、ついでに握って貰いました。おにぎりとしての食感は十分で、美味しく頂きました。
2024.04.06
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1