現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2020.10.21
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虚ろの山の裏

車輪がばらばらになって
流離いの私たちは
傘が分かれていきました

太陽のあまりに熱い
熱気が
焦らせます

必死だった 逃げようとして
眼鏡に触れて

新しい寒さに
曇る硝子は

白煙吐いて
いきり立って去っていく
霞みとなるその一点を
凝視して
母の母 祖母も母 母の母の母
先祖の母の農民だ

心に眠る 百姓のキリスト教徒
でくの坊の障害者の私は
土間で暖まっている


草を刈る
雑用しているわ
許してくれ
米を黙って食わせてくれ

邪険にしないで

聖書は陽に焼けて
姉妹は皆寡黙であります。





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最終更新日  2020.10.21 18:08:45
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