現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2020.11.26
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石に書かれたわたくしの歌

東に向いて
東の方へ じっと 煮えた鍋 を
ひっくり返す思いして
ひとり
無言で 透けて行く
溶けて往く
滅んで往く

言葉を失って 一つの石となり


豹の思いで
傾いていく

白髪の男の夕暮れの中に
溶けて
静かに 物思いに耽る

石を齧らず
一人の家で笑い歌う
あなたが訪れた
村には貧しい男や病の女
ことごとく
現れて


村の中に埋もれて
言い知れぬ
期待を持って

2021年の空を見つめる
食器を洗う音がする。





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最終更新日  2020.11.26 11:31:26
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