現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2021.03.25
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獲物を追う眼の終焉

弱弱しい脚の往く所、何もかも
毀れていく
神殿は破壊されても 石は残る

震える指がキーを押す
パソコンの前の喉の渇きに「渇く」といって
カーテンから外を覗けば
誰も居ない
ぽっかりと穴が開いていて

誰も居ない

空虚を埋める者は誰だ
何処にも居ない

ただ時だけが経過して
人の砂漠が広がるばかり

砂漠には誰も居ない
無限のように広がっている
何処に果てがあるのか
光は何処から射すのか、目が見えなくなったように
真っ白な世界に砂漠だけがある
地に降り立って左右見渡してもあるのは空虚


白い砂が盛られていて、太陽は明々して、鈍く、燃えて、ぐらぐらして
子どもの歯のように、ぐらついて、お母さん、お母さんというような
甘えようとするように、誰も居ない砂漠に傾いて倒れてしまう

倒れて
カラッポになってしまう

死んでいるのかもしれない
何故、生まれて来たのかわからない
死んでいるような生なら。

私は砂漠に棲むことにした
忍耐しようと思うばかりのものの、これからどうしたら良いのか。





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最終更新日  2021.03.25 18:23:58
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