現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2022.01.22
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鮫の歯が溶けだす時

ノートを買いに
老父と道を歩いていると
センチメンタルになっていけない
紫の華まで
道に落ちているので
余計にいけない
スーパーや郵便局、百均で
ノートを買いに行く時


悪意なのである
星がくすんで来たな
文法の学習も怠けがちで
言葉の組み立てを
体に挿入したい
独立語を旗として
まあ、きれいな花ですねと
囁く 風に起こされる
壮年となり
過去の女を抱いている
記憶の中で意図する剣を磨く

蜜柑の味 心の亀裂に
長い街は寂しく死んで
蟹と戯れ 日を浴びて
びしょ濡れになり
大声あげる

君の腸に詰めよう
調べを奏でて 一個の生命体を
心に住まわせて
引き裂いたもの ゆっくりと息吹く
感染を恐れていつまでも手を洗い

夕暮れの焼き魚食べて
熱のこもる夜の一時
体がずきずきして 新呼吸
荒々しく地面を踏んで





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最終更新日  2022.01.22 20:43:21
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