現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2022.01.27
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正体のはっきりとしないもの

神秘性からかけ離れた
愚かさの一日の中間の
真昼は
常に傷心だ
偽り、裏切り
全て、禿鷹の仕業だ
そう決めつけて病を否定しよう

欠けたものは

背中がゾクゾクッとして
気流に乗って
家を出る
後に残るものは
貧弱な体だけ
枯野に立ち尽くして

寒さに震えて
ぴかぴかの床は
薄汚い鼠のようになる
耳の裏が痒いので
掻くと、鳴り、うるさくて


肉の柔らかい場所を
慕い、欲求し、飢え渇き
のけ反るような今日を
願っていた
びっくりさせたいと

無意味であった

犬のように橙色で
忘れ去られていく瞳
失ったものひたすら追って
長い針が肩に刺さる
人はいつも無口で
唇を想って
抱き合う姿、本能のままに

焦げる心の
複雑なビルの先
口が引き攣って
家の中で
母はヒコーキだった
転校生は骨となり
山路はにおった





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最終更新日  2022.01.27 18:29:06
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