現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2022.11.17
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黒い体のこそこそ

花一束 火に投げると じゅわっと言う

烏、激しく鳴き
現の錯乱を飛ぼう

地を歩く人々は
物色する鳥の針を頭上に持つ
疲れた子どもはすぐ寝入り
弱虫と己に言って眠れない

早く書き切って

人の歯に噛まれて栄養分

この世のなかにいると
真っ昼闇の心中を
蜘蛛の脚が這い
蜘蛛は黒い
心の中の水
夜が抜け走り

駅に立つ父を待ち望む
息子は愚子と語り
やがて
立つこともかなわない

息子の足にはタコが生えて
痛いと念じる
石よりも自由な蜘蛛
蜘蛛の黒さ
残像

背中に
見いられる
龍の頬、ひきつっている





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最終更新日  2022.11.17 17:15:51
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