現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2024.02.22
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揺らぎの水の精

白い水を飲んでいた
子供の時好きだった、手垢の着いた
本を大事に飾っている
額に刻みながら
熟睡の夢にどっぷりと浸かった
森は沈黙していた
騒がしいのだろうか
鳥の羽ばたき

あ・う と
それ以上、声にもならず 
インスタントうどん、急いで掻き込み
病父に連れられるまま
荷物持ちにスーパーへ行く
腰が下がる社会ズボンを履いて
ずるずるずって歩き
だらしのない格好して
背中が折れ曲がった父を視る
父と
とぼとぼと

ゆっくりと
呼吸困難から逃れる為に
リラックスすることにした
減量も止めた
不快な気持ちで銭を数え

冷凍ピラフ買って帰った
帰る時
鼻がつんと痛かった
これは水の妖精だろうか?
きっと、違うだろう

常識や理屈を述べる
口がうら寂しい

父を持ち上げるようにして
荷物全部、右腕にくくりつけ
持ち上げる
そんな体力も無く手摺りに縋りつく
腰にスースー風がそよぎ
誰にも見られたくないと思う

体を立たせてバスが来るのを待つ一日





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最終更新日  2024.02.22 19:21:59
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