現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2026.03.03
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三月の糸瓜

鳩の翼の音が耳にうるさくて
脚に岩石くくられた
可哀想な鳩は
砂浜で糞をして
女の人を見つめていると
顔に傷のある人間たちが
鉄砲を鞄から取り出して
人を殺める

クックルーはじっと見ていたが
狂人のような人間は
敵だと思った
頭が弱いとされるがまま
いためつけられても呪うこともなく
何の復讐も考えられない
怖い、怖いと怯える
大柄な女性の施設で
暮らすビビり屋の僕の眼には
菜の花漬けの美しい
原の

美を放って死ぬ
人に花のように咲け
と、神は命じているように見える
星が滲む
目の唾液が痒い


皮膚に根っこを生やしメンソレータム塗る





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最終更新日  2026.03.03 15:50:19
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