現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2026.07.25
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大きな夏が飛んで来て

風にさらわれた極彩色を
絞め殺すことが出来るか
母の顔が老いの皺に包まれて
等しく過ぎた時間のマスクを
並べて 悩み伏す
自転車の少年の背中に
煙草の男の視線が集う
不愉快な朝


草は萌えても
いつかは枯れて
坐っている人も床に入り
悪夢を食べてもおいしくないから
苦々しく
夢で夢に汗を掻く

蜩の声に怨みを込めても
裏切られるばかり
何かに感情を持つことを
棄てる

霧の中に置いて来た日記帳


いつまでも置いていたら
口の中に硫黄のような
焦げが溢れ出て来る





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最終更新日  2026.07.25 10:48:04
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