もうすぐ4月がやってくる。そして4月というのは新しいことの始まる時期でもある。そこで今日はさる方のブログにも影響を受けたのであるが、初めて中学校に入り英語を習った時のことを思い出してみる。なにしろ時代は昭和40年代だし、場所は東京といっても、多摩地域で畑もけっこう残っている。帰国子女という子もいなければ、小学校の頃に英語塾に通っていたという子もほとんどいない。 「これから習う英語は新しい教科です。他の教科には得意とか不得意とかがあったかもしれませんが、英語はみんな同じところからのスタートです。」先生のそんな言葉を覚えているが、これは今の子にはあてはまらないかもしれない。都会の中学だと帰国子女もいれば、塾などで英語を相当に学んでいる子も珍しくないのだから。 最初はThis is a penというのはたぶん多くの人と同じだろう。それからしばらくすると、I am Royという文章が出てきた。入学したときに買ってもらった辞書で、さっそく調べたのだが、Royというのが出てこない。いったいなんだと思って授業を聞くと固有名詞だった。これってjohnとかTomとかだったらすぐに人の名前だとわかったのにRoyなんてどうみたって一般的じゃない。それ以来、Royという名をきくと英語の教科書を思い出す。 授業ものんびりしたもので、いっせいに声をあげて教科書を読むのだが、英語にカタカナのフリガナを振ってる子もめずらしくなかった。他の教科についてはゆとり教育以来教科書がやさしくなったと思うことが多いのだが、英語に関しては、今の若い人の方が平均はずっとレベルが高くなっていると思う。