アラ還の独り言

アラ還の独り言

2020年12月23日
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カテゴリ: 妄想
​​ファクトでない記事が出回っているのは何となく分かりますが、ファクトチェックとは 具体的な作業としてなにをするかがわからない。

私がよりどころにしているのは医学や薬学関連文献の エビデンスの高さ です。信用度が高そうということで、 真実である可能性の高さを示している訳ではありません。

はっきりいえば、真実なんてわからない クリニカルクエッションに対して正解があるだけではなくて、現状のデータでは一番信頼できそうですであって、新しい発見、特に測定法が見つかればその測定法が確立する頃にエビデンスに対する信頼性は変わります が、真実がひっくり返るわけではありません。

この立場にたつと、 専門家の発言はそれが思いつきであったならば、最も信頼できないものです 二重盲検比較試験を複数まとめた内容が頭に入った上での発言であればその発言は信用度が高くなります。

二重盲検比較試験を一つすればそれがあたかも事実のようにのべる人がいますが、それは間違いです。 複数の二重盲検試験をおこなわなければ薬物治療が効いたかどうかは分かりません。

ホットな話題でいうと レムデシビル 二重盲検比較試験を行って有効であると示されているのを否定したのは間違い です。 WHOのデータとその他の国で行われた二重盲検比較試験のデータを併合して、結果どうなるかが知るべき事 です。 今の医学文献では生データの開示はオンラインで論文発表時に入手も可能になっていることから、使うなという勧告を出すことは、WHOに専門家がいないのかというレベルです。

アビガンの薬事審議会で継続審議になった件でまるで厚生労働省がアビガンの効果がないという判断をしたかのような論調で主張している人がいます。 これもファクトかどうかは分かりませんが、厚生労働省が薬物を承認する際のルールをしらないからそういうことを 思いつきで言ってしまう のだと思います。 少なくとも厚生労働省はアビガンを薬にしたかったから薬事審議会にかけたわけで、 そこで継続審議になった議論は議事録が公開されれば明確になると思いますが、 いらんことゆうたせんせいがおったんでしょうな。 薬事審議会の議事録は非常によみでがあります。たとえば、希少医薬品の審議の際に「こんなでーたでくすりにされてもわしらが困る。結局私らが研究的にこの薬を使ってこの研究のくすりのブロフィールをあきらかにせなあかん」(わざと大阪弁にしています)なんて発言はざらにあります。

二重盲検比較試験でOKならば大して問題は起こりませんが、希少医薬品や今回のように変則的な試験方法を使った場合に文句をつける「せんせい」がでるものです。しかし、今回は「せんせい」が粘ったのでしょう。もともと、 富士フイルムはこの方法でよろしいかと厚生労働省と前もって相談をかけてその方法で有効性が証明されたことから、薬事審議会に提出したということです。(これは事実です)

さて、大どんでん返しとして 厚生労働省は薬事審議会は結論が出なかったが「早急に必要であり、既に使用例がたくさんあることから、承認する。ただし、全例調査を行う。」 があります。

あと先日も書きましたが、ICHの合意があるので、アメリカのデータで黄色人種もデータがあり、それによって、差が無いとファイザーが主張すればそれは認められる可能性があります。(しないでしょうけど、もう契約ができているので、安全性に問題なければ日本は買うことになっているので)

本当に医療崩壊があるのならば、早急にワクチンを承認して、アナフィラキシーがでても大丈夫な体制(医療機関という意味ではありません。最初の治療ができる医師と看護婦が控えていれば、体育館でも、コンサート会場でも摂取可能です。打つための看護婦さんがたくさん必要ですが。)


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最終更新日  2020年12月23日 15時05分01秒
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