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■話題の早稲田3投手の行き先が決まった。ひとり目、斎藤佑樹(早稲田実)は4球団競合の末、日本ハムへ。ヤクルトとロッテは斎藤指名を表明していたが、まさか日本ハムが斎藤を指名・獲得するとは思わなかった。そしてふたり目、大石達也(福岡大大濠高)は6球団がクジ引きし、結局西武へ。以前、西武で裏金問題が飛び出した際、早大・應武篤良監督は「くそバカたれ、球団を持つ資格はない」と西武を罵ったことがあった。だが昨年の松下建太に続き、2年連続で早大から西武へ選手を送りこんだ。両者の溝は埋まったか? いや、それより2年連続でクジを引き当てた渡辺久信監督の強運ぶりは凄い。昨年の菊池雄星、今年の大石。もしあの時(1989年10月12日)、これだけ運が強かったら、ブライアントに本塁打を浴びて近鉄に優勝を持っていかれることはなかったろう。そして3人目、福井優也(済美高)は外れ1位(1位指名は大石だった)で広島へ。■先ほど早稲田3投手と書いた。でも正確には、早稲田出身の投手がもうひとりいる。JFE東日本の須田幸太(土浦湖北高-早稲田大)は外れ1位で横浜へ。2年前、失意のなか早稲田を卒業し、社会人野球で花を咲かせた。こういう苦労人のプロでの活躍を本気で祈りたい。横浜には早大時代にバッテリーを組んだ細山田武史がいる。そして読売の単独指名で入団を決めたのは中央大・澤村拓一(佐野日大高)。最速157kmの本格派右腕。記者会見で歓喜の涙を流した。「巨人の沢村」といえば沢村栄治を思い出す。1934年、静岡・草薙球場でベーブ・ルースやルー・ゲーリックから三振を奪った大投手。いや昔のことはどうでもいい。書いておきたいのはそんなことではない。読売グループが仕掛けた(広めた)「澤村拓一は巨人以外の指名ならプロに行かない」といったネガティブキャンペーンのことだ。結局これが効を奏した。あえて澤村を指名するチャレンジャー的な球団はなく見事に単独指名に成功した。昨年の長野久義に続き、この球団だけ実質「逆指名」を復活させたようなものだ。そしてボクが一番応援したいのは法政大・加賀美希昇(桐蔭学園高)。2位指名で横浜へ。このドラフト直前、TBSと身売り話を進めていた住生活グループとは破談になり、まだまだ迷走を続ける横浜への入団は、加賀美にとって吉か凶か。一般的には「凶」と言われるかもしれないが、「黒い霧事件」露見直前の西鉄ライオンズに入団し、球団が迷走する中、孤軍奮闘して大投手になった東尾修の例もある。加賀美よ、一発病をなくし希望をもって精進してほしい。あ、それから、身体をクネらせる独特のバッティングフォームをまた見てみたい。■埼玉高校球界からは3人の選手がプロ入りした。浦和学院高の南貴樹は3位指名でホークスへ。196cmの長身から投げ降ろす速球は威力十分。まだまだ荒削りながら磨けば光る将来性満点の投手だ。そして四国・九州IL愛媛の鶴岡賢二郎(ツルという字は雨+鶴)は8位指名で横浜へ。鶴岡は埼玉・春日部共栄高の出身で、甲子園では辻内崇伸(大阪桐蔭高)から本塁打を放ったことがある。またその直前、埼玉県大会・決勝(2005年7月29日)では奇跡の大逆転劇を演じた立役者でもある。また東北福祉大の阿部俊人は3位指名で楽天へ。阿部は花咲徳栄高出身だ。今日も1クリックお願いします
2010.10.30
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■TBSが横浜ベイスターズ売却に向けた交渉が大詰めを迎えている。日経新聞(10月23日付)はプロ12球団の2009年度最終損益を掲載していた。記事によると、赤字が4球団(▲印。西武、楽天、ヤクルト、横浜)。親会社の支援で見かけ上黒字の球団を含めると実質9球団が赤字だという。実質黒字は阪神、巨人、広島の3球団。詳細は、日経新聞記事から転載した下記表を参照。(表の見方。例えばソフトバンクの場合、親会社のソフトバンクから50億円の支援を受け、最終損益が12億強の黒字。球団単体では赤字)。チーム 親会社オーナー球団運営会社の最終損益 (百万円)親会社の支援 (億円) パ・リーグソフトバンクソフトバンク1,22250 西武西武グループ▲29数十億円規模 ロッテロッテグループ51数十億円規模 日本ハム日本ハム32930 オリックスオリックス損益均衡損出すべて穴埋め 楽天楽天▲617損出すべて穴埋めセ・リーグ中日中日新聞社約200数億円規模 阪神阪急阪神397- 巨人読売新聞グループ1,540- ヤクルトヤクルト本社▲21広告費として支援 広島松田家401- 横浜TBSHD▲503約20■横浜はTBSHDから約20億円の支援を受けながら最終損益は5億円の赤字だった。記事によると、その理由は巨人戦の放映権料の値下がりが響いているらしい。思えば近鉄バファローズの売却(統合)は親会社・近畿日本鉄道の4期連続赤字によるものだった。またダイエーの売却も、親会社の産業再生機構への支援要請がきっかけだった。これまでのプロ野球の歴史を見ても上記表を見ても、プロ球団経営の難しさを思う。その難しさは球団の会計上の利益とチームの勝利のバランスが求められることにある。ろくに戦力補強をせずチームが最下位ながら1千万円の利益が出たと言われても、おいおいそれは違うだろうと突っ込みを入れたくなる。ただ近年、球団には「ビジネス感覚を用いた球団経営」とか、一般企業と同じようにマネジメントや管理手法を求めらる傾向が強い。ボクはそれに違和感がある。野球とはそもそも、一企業の事業(興業)に止まるものだろうか。国内に根付いた「文化」、それが野球じゃなかろうか。ならば単年ごとの損益を気にすること自体がおかしい。そんなことお構いなしにオーナーの道楽で球団経営する、それがプロ野球の正しいありかたなのだ。今日も1クリックお願いします
2010.10.24
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早稲田大の大石達也(4年、福岡大大濠高)。大学入学当初のポジションはショートだったが、その後投手に転向。1年秋に投手としてデビューすると、あれよあれよという間に早稲田の、いや大学野球界の守護神に成長した。ボクが注目するのは「奪三振率」。大石はガンガン速球を投げ込んでいくつでも三振を奪える投手。2008年秋の数字はなんと19.13。こんな数字を叩きだせる投手など二度と現れないのではないか。尚、防御率が2009年以降数字落ちたのは、先発投手や野手として試合に出場するなど無理強いさせられたことが影響している。本人の能力が落ちたわけではない。(ただ今季はプロの注目が熱く緊張気味だったためか、とても調子が悪そうだったが)。プロに入団後、大石にはどんな役割が待っているのだろうか。先発で試合を作るタイプの投手ではないため、やはりクローザー一本やりだろうか。ボクにはそれしか想像することができないのだけど。年・季試合勝敗自責点防御率被安打率与四死球率奪三振率2007年春‐‐‐‐‐‐‐‐2007年秋92120.755.634.8811.252008年春910002.551.0216.302008年秋810002.250.5619.132009年春81162.76.302.70 9.902009年秋81172.226.992.5411.122010年春92172.746.652.3513.702010年秋72041.713.863.0012.00計581042610.125.162.5812.96※この表は、東京六大学連盟H・Pが公表した数字を基に「あま野球日記」が被安打率・与四死球率・奪三振率を算出した。尚、今季(2010年秋)の数値は10月23日現在。最終週の早慶戦開始前のもの。「あま野球日記」バックナンバーより。嗚呼、早稲田が東大にまさかの敗退。斎藤佑樹、大石達也がヘンだ! 2010.10.03斎藤佑樹を凌ぐ!大石達也 2009.12.26ドクターK、大石達也 2009.10.13大石達也、快投で早大が勝利 2009.05.04大石達也、3季ぶりの先発で法大に大敗 2009.04.27大石達也、益々の飛躍を! 2009.01.11 今日も1クリックお願いします
2010.10.24
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これまで4年間、早稲田大・斎藤佑樹(4年、早稲田実)について「あま野球日記」が書いてきたこと、振り返り。 ◇ドラフト関連◇(45)斎藤佑樹、全記録(1) 2010.10.23◇2010年秋季リーグ関連◇(44)嗚呼、早稲田が東大にまさかの敗退。斎藤佑樹、大石達也がヘンだ! 2010.10.03(43)斎藤佑樹の自滅で、早稲田黒星スタート 2010.09.11◇世界大学野球選手権関連◇(42)日本、準決勝で米国に敗退! 2010.08.05(41)日本代表、斎藤佑樹の好投と伊藤隼太の一発で1戦目(対韓国戦)を勝利 2010.07.31(40)澤村拓一、斎藤佑樹、榎本保、應武篤良、和泉実 2010.07.29◇2010年春季リーグ関連◇(39)斎藤佑樹・野村祐輔の対決、三たび 2010.04.23◇「セ、パ両リーグ誕生60周年記念試合・プロ選抜vs大学日本代表」関連◇(38)斎藤佑樹、スピードと「間」と 2009.12.24◇2009年秋季リーグ関連◇(37)斎藤佑樹の余裕、戸村健次の疲労 2009.10.10(36)斎藤佑樹、再び野村祐輔に勝つ 2009.09.26◇2009年春季リーグ関連◇(35)斎藤佑樹、今季初完投で早大が先勝 2009.05.31(34)斎藤佑樹に軍配、野村祐輔との対決 2009.05.16(33)斎藤佑樹が通算6敗目で、早大連覇が遠のく? 2009.04.28◇早稲田実時代~2008年まで◇◇08年の斎藤佑樹を勝手に振り返る!◇ (19)~(32)◇07年の斎藤佑樹を勝手に振り返る!◇ (7)~(18)◇「斎藤へのボクの認識変遷を」◇ (1)~(6)今日も1クリックお願いします
2010.10.24
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リーグ史上6人目となる通算30勝、300奪三振も達成し、いよいよドラフトを迎えことになった早稲田大・斎藤佑樹(4年、早稲田実)。ただ順風満帆に見えた大学4年間も、詳細なデータを見ると不安な材料がある。下記表は、斎藤の大学4年間のシーズン別成績を「あま野球日記」がまとめたもの。そしてこの表中、ボクが注目したいのは「防御率」。1年、2年の時は1.65、0.78、1.75、0.83と安定した数字を見せていたのに、3年以降はこれが急変。2.25、3.08と低下し、今春は1.54と持ち直したように見えたものの、今季は3.16と逆戻りしてしまった。その原因は「速球へのこだわり」だ。本来が投球術(間)に優れた変化球投手なのに、早いうちからプロを意識し力強さ(=速球)を求めたことで成績の低下を招いてしまった。今季こそ念願の150kmを初めて計測したものの、防御率はボロボロ。速さを求めた代償は大きかった。アマ球界のエース、必ずしもプロ球界のエースにあらず???今後、速球派投手を目指すのか、もしくは技巧派に磨きをかけるのか。来年、斎藤がプロでどんなタイプの投手になっているのか、残念ながらボクにはまるで想像がつかないのだ。年・季試合勝敗自責点防御率被安打率与四死球率奪三振率2007年春64051.654.942.969.552007年秋84250.787.021.568.122008年春93291.756.602.916.992008年秋97160.834.982.227.482009年春842132.256.402.6010.382009年秋832133.089.474.038.052010年春62371.545.712.206.372010年秋642133.167.783.656.08計603114711.756.552.647.88※この表は、東京六大学連盟H・Pが公表した数字を基に「あま野球日記」が被安打率・与四死球率・奪三振率を算出した。尚、今季(2010年秋)の数値は10月23日現在。最終週の早慶戦開始前のもの。今日も1クリックお願いします
2010.10.23
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パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第6戦、福岡ソフトバンクvs.千葉ロッテが19日、ヤフードームで行われ、千葉ロッテが福岡ソフトバンクを7対0で破り、日本シリーズ進出を決めた。王手をかけられてから3連勝と勝負強さを発揮した西村徳文監督は「リーグ戦から負けたら終わりというゲームはたくさんあった。精神力の強い選手たちです」と選手をたたえ、「成瀬(善久)は本当によくやってくれた。頼りになります」と、ファイナルステージで2勝を挙げたエースを絶賛した。就任1年目で日本シリーズ進出を果たしたが、「素晴らしいコーチ、選手、スタッフとともに監督をやれて、胴上げしてもらった。最高の気分ですね」と自身のことよりも、周囲の人々に感謝した西村監督。日本シリーズに向けては、「スローガンの『和』でひとつになって、セ・リーグのチャンピオンを倒したいと思います」と力を込めた。(スポーツ ナビ)■今日のCS第6戦は、ロッテがホークスに勝利し日本シリーズ進出を決めた。宙に舞った西村徳文監督、実は22年前の今日(10月19日)も、世の中の注目を浴びるステージにいた。伝説「10・19」の舞台となった川崎球場。第2試合、最後の打者・羽田耕一の二塁ゴロを軽快に捌き、4-6-3のダブルプレーに仕留め近鉄の最後の望みを断ち切ったのは、当時ロッテのセカンド・西村さんだった。「あの時、西村がエラーしてくれていたらなぁ・・・」なんて、思うだけで虚しい。とまれ、西村さんの姿は、ボクに22年前のことを思い出させてくれた。そしてまだまだ弱かったロッテの22年前当時のことまで思い出してしまった。今日も1クリックお願いします
2010.10.19
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■今日(10月10日)行われたクライマックスシリーズ(1stステージ)。西武vsロッテの第2戦は昨日に続きロッテが連勝し、ホークスとのファイナルステージにコマを進めた。ロッテを勝利に牽引したのは攻守に活躍した里崎智也。特に9回の土壇場に放った同点本塁打は値千金だった。ただテレビ東京系のスポーツニュースで解説していた阿波野秀幸の見方は少し違っていた。里崎の打撃を認めつつも「投手に内角攻めを徹底させた里崎のインサイドワークこそが、チームに流れを呼び込んだ」とコメントをしていた。なるほど。勝因をインサイドワークや配球に求めるのは、投手として数々の辛苦を経験した阿波野らしいコメントだと思った。そして同時に、ボクは全く別のことを思い出した。それは阿波野のたった一球の配球ミスが、阿波野をそして近鉄バファローズを地獄に突き落とした、いわゆる「伝説の10・19」のこと。■今から22年前、1988年10月19日。近鉄はロッテとのダブルヘッダー初戦を勝利し、優勝を決めるはずだった2戦目に事件は起きた。スコア4-3、近鉄が1点リードで迎えた8回裏。胴上げ投手になるべく、この回からマウンドに立ったのがエース・阿波野だった。先頭の愛甲猛を三塁ゴロに打ち取って1アウト。連戦続きでスタミナを心配された阿波野だったが、まずまずの滑り出しを見せた。ところが次打者・高沢秀昭に対し、阿波野は痛恨のミスを犯してしまう。速球と得意のスクリューを交え、フルカウントになった直後の6球目。山下和彦捕手のサインは速球だったが、阿波野は首を横に振る。そして速球よりも自信のあるスクリューで勝負を挑んだが、それが完全に裏目。高沢はスクリューを待っていたかのように腰を低く落として球をすくい上げると、打球は近鉄ファンで埋まるレフトスタンドに飛び込んだ。結局この一打が最後まで響いて、この試合は引分けに終わった。と同時に1988年、近鉄の優勝は消えてしまったのだ。ベンチで戦況を見ていた梨田昌孝は後日「あの時、6球目は速球で行くべきだった。なぜスクリューを投げたのかわからない」と悔しがっていた。阿波野自身も「連戦で疲労が蓄積し、速球で打ち取る自信がなかった」と後日述懐していた。阿波野にとって一球の重みをイヤというほど思い知る試合になった。そしてこのことを礎にして、翌1989年、見事にパ・リーグの覇者になった。今日も1クリックお願いします
2010.10.10
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■7日、元・日本ハム監督だった「大沢親分」こと大沢啓二さんが胆のうがんのため死去した。亨年78歳。立教大時代は長嶋茂雄、杉浦忠、本屋敷錦吾ら「立教三羽ガラス」の2年先輩だったたためか、野球のプレー自体よりも「政治的(?)な動き」のほうにエピソードが多かった。例えば長嶋や杉浦を自球団(南海)に誘うため多額の栄養費を使ったとか、砂押邦信監督の排斥運動ではその中心人物とも言われた。大沢親分の立教大時代の通算成績は94試合出場、314打数80安打、打率.255、2本塁打、32打点(wikipediaより引用)。打撃は注目に値する成績ではなく、どちらかといえば守備の選手だったよう。強肩はもちろんだが、打者の特徴に合わせて極端にレフトの守備位置を変更する「考える野球」を旨としていた。きっと高い野球センスの持ち主だったに違いない。■wikipediaを読んでいたら、こんなことが書いていた。(大沢親分は)立教大時代に『レフトゴロ』を成立させたことがある。前位の走者の封殺でなく、打者走者を一塁到達前に刺したことによるレフトゴロは非常に珍しい。レフトゴロなんて日本野球史上、どれだけあったかボクは知らない。ひょっとしたら、親分の1回きりだったりして。打者の特徴にあわせて守備位置を大きく変える選手だったから、たまたまショートのすぐ後ろあたりに構えていたのかもしれない(たぶんバッターは小柄な左打者で、足はあまり速くない7番か8番を打つ二塁手タイプの選手だったろうか???)。親分が刺したレフトゴロ、ぜひ見てみたかった。合掌。今日も1クリックお願いします
2010.10.09
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■それは10月3日、東京大vs早稲田大2回戦のこと。前日(2日、1回戦)、早稲田を破り勢いに乗る東大は、この試合も5回まで同点と接戦を演じ、大金星の可能性を十分に漂わせていた。東 200 000 000 =2早 011 002 03X =7(東)●前田-木村-平泉-和田-井坂、(早)○福井優■ところが6回裏、東大にとって後悔の残るプレーが飛び出した。早稲田は二死ながら走者一・二塁のチャンス。この場面で1番・渡邊侑也(3年、聖光学院高)が打席に入った。東大外野陣は一様に前進守備に。それは渡邊に長打はないと読み、単打が飛び出した際のバックホームに備えてのこと。そして渡邊の放った打球はセンターへ飛んだ。定位置に守っていれば平凡な飛球だったが、前進していた東大のセンター・鬼原崇(4年、栄光学園高)は慌てて背走した。そして差し出したグラブの先に打球はポトリと落ちた。早稲田が2点を追加し、スコアを4-2とした。このプレーをきっかけに、東大投手陣は総崩れした。そしてこの試合の敗戦と、「流れ」を早稲田に持っていかれたことで翌3回戦の敗戦も決定づけた。もし捕球できていたら、試合の流れはまるで違ったものになっていたはず。早稲田から勝ち点奪取に向けて、東大には後悔の残るプレーになった。■鬼原、過去に彼のダイビングキャッチを見たこともあり、ボクは守備の上手い外野手だと思っていた。でもこの時の打球の追い方を見ると、ほんとに守備が上手いのだろうか? と疑問を感じてしまった。真後ろに飛んだ打球は捕球が難しいのはわかるが、他校のセンターなら捕球できたようにも思えるし・・・。ベンチに戻った後、鬼原は悔しさのあまりグラブをイスに投げつけていたが、グラブに責任はない。 今日も1クリックお願いします
2010.10.06
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ついに昨日(10月5日)、立教大と慶應義塾大の決着がついた。第5戦は延長14回、慶應が決勝点を挙げて勝ち点を奪った。1960年秋の早慶6連戦ほどではないものの、東京六大学野球史上、記録と記憶に残る戦いだった。記念に、スコアをこのブログに残しておきたい。※両校の合計得点は14対14。両校の戦いはどこまでも接戦だった。第1戦(9月25日)慶0000050038立0000002024(慶)○竹内大、(立)●岡部、矢部、仁平 第2戦(9月26日、規定9回引分け)立0000000000慶0000000000(立)小室、(慶)福谷第3戦(9月28日、延長12回引分け)慶2002000000004立0010012000004(慶)竹内大、福谷、(立)岡部、斎藤隼、小室 第4戦(9月29日)立1410101008慶1001000002(立)○斎藤隼、小室、(慶)●白村、山形、福谷、竹内大第5戦(10月5日、延長14回)慶001002000000025立002100000000003(慶)竹内大、山形、○福谷、田中宏、(立)小室、●斎藤隼、宇津井 今日も1クリックお願いします
2010.10.06
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以前、ある野球解説者が話していた、こんな話をボクは憶えている。「無死一塁の後、送りバントで一死二塁にチャンスを拡大することはよくあることです。でも一死二塁では得点率は高くありません。無死一塁を一死三塁にチャンス拡大することを考えるのが野球というスポーツです。一死三塁ならば得点率がグ~ンと高くなります」■法政大vs慶應義塾大2回戦。3回裏、法政大の攻撃を見ていて、ボクはこの解説者の言葉を思い出した。慶 010 100 001 =3法 001 003 00X =4(慶)●福谷-山形-只野、(法)○三嶋1点差を追う法政、この回先頭の1番・中尾孝(3年、報徳学園高)がセンター前安打で出塁する。無死一塁、法政がチャンスを作った。続く2番・難波真史(3年、中京大中京高)はさっそくバントの構え。「足のスペシャリスト」中尾が一塁にいて、小細工の効く難波が打者では、慶應・福谷投手は次の展開がまるで読めない。迷いながら初球を投げるがボール。2球目、難波はまたバントの構え。今度はストライクだったが、難波はバットを引く。カウント1-1。そして3球目、一塁走者の中尾がスタート。それを助けるように難波が空振りする。中尾、二盗成功!4球目、ボール。5球目、ボール。そして6球目、難波は確実に一塁にゴロを転がして、中尾の三進を好アシスト。無死一塁から一死三塁にチャンス拡大したシーンだった。■その直後、3番・長谷川裕介(3年、常葉菊川高)がレフトに適時打を放ち、法政が同点に追いついた。結局この試合、法政が勝利するのだけど、この時の難波の打席が法政に勝利を呼び込んだようにボクは思った。単純に送りバントをするのではなく、相手投手や野手の嫌がることを徹底して貫き、一死三塁にチャンスを拡大することに貢献したのだから。高い野球センス、高い技術、強い心臓を持っていないと、絶対にできないプレーだ。法政にとって、昨季まで1・2番を固定できなかったことがウイークポイントだった。でも今季は1番・中尾、2番・難波に固定したことで、逆に打線に好影響を与えているように見える。そして難波の打席を見て、金光興二監督のやりたい野球を(勝手ながら)ボクも少しだけ分かった心もちになった。 今日も1クリックお願いします
2010.10.04
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昨日(10月2日)行われた東京六大学リーグ、早稲田大vs東京大1回戦は実に「意外な」結果が待ち受けていた。早 011 000 000 =2東 002 001 01X =4(早)●斎藤佑-大石、(東)○鈴木■試合終了後、両チームが整列して挨拶する際、早稲田の主将・斎藤佑樹(4年、早稲田実)は、東大ナインに視線を向けることはなかった。通算30勝のかかった大事な試合で、こともあろうに東大に完敗したのだから、忸怩たる思いは容易に想像できる。(斎藤、昨日の成績) 7回、被安打5、奪三振5、与四死球3、自責点3。また今季の被安打率・与四死球率・奪三振率・防御率を、比較的調子が良かった(と思われる)春季リーグ戦と比較してみた。【表】参照。今季は10月2日現在。 【表】被安打率与四死球率奪三振率防御率今季(2010年秋)7.43 3.13 5.48 3.91 昨季(2010年春)5.71 2.20 6.37 1.54 斎藤の特徴である「安定感」を表す防御率が、極端に悪化していることがわかる(1.54→3.91)。また他の指標もすべて昨季を下回っている。今季、大型打線の慶應大やメキメキ実力をつけてきた立教大との対戦をまだ残している。最悪の場合、防御率4点台で最後のシーズンを終える可能性もある。ただ、プロ球界の斎藤への評価が変わることはないだろうけど。■昨日の試合を観ていて、斎藤以上に心配になったのが大石達也(4年、福岡大大濠高)のこと。登板した8回は2つのWPを記録し、ダメ押しの1点を献上する大失態を演じた。大石、球をリリースするポイントや指先の動きが不自然に見える瞬間があった。まるでイップスの症状のように。マウンド上の表情もまるで冴えない。昨季までの自信満々の表情とは明らかに違っていた。ドラフトを控えて、プロ球界の大石への評価が大きく変わるかもしれない。■早稲田のことばかり書いてしまったけど、勝ったのは東京大だった。勝利投手は鈴木 翔太(愛知・時習館高)という童顔の1年生投手。130km前後の速球と緩い変化球で早稲田打線を翻弄した。真っ向勝負とばかりに左打者の膝元に投げ込む速球は秀逸だった。 今日も1クリックお願いします
2010.10.03
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