まさか? なことが起きた。
東京大が慶應義塾大に逆転勝ちし、連敗記録を16でストップさせた。
対慶應戦では、2003年秋以来5年ぶりの勝ち星だ。
東京大 000 100 100 =2
慶應大 100 000 000 =1
東京大が1点リードで迎えた9回裏、東大ナインが最後の守備につくと、
球場全体を異様な空気が包み始める・・・。
三塁側・東大ベンチのすぐ後ろに座っていた年配の男性が、
エースの 鈴木優一
(愛知・西尾高)に声援を送る。
「鈴木~、固くなるな~、気楽に行けよ~!」
でも、その声が緊張で震えていた![]()
慶應ベンチも「あり得ない」事態が起きそうな気配に、緊迫感が満ちていた。
双方の様々な思いがグラウンドで交錯する中、
慶應の4番・ 青山寛史
(2年、関西学院高)が打席に入る。
(この打者は、いつも何かド派手なことをしそうな雰囲気をもっている)
カウント1-1から青山が放った打球は、ライナーで右中間に飛んだ。
ワンバウンドで捕球したライトは、セカンドへ返球したものの横に逸れる。
カバーに入ったショートの脇も通過して、ボールは転がってサードに達した。
(試合前のシートノックでは、よくこういった緩慢なプレーを見かけるが)
青山、すかさず二塁を狙うが、間一髪サードからの返球が早くタッチアウト。
東大応援席からは大きな歓声と拍手が起きた。
(これで、試合の流れが決まった!)
後続の5番・ 湯本達司
(2年、野沢北高)、6番・ 漆畑哲也
(3年、慶應高)
が相次いで凡退しゲームセット。
勝利を決めた瞬間、応援席を埋めた学生やOBたちが手に持ったブルーの
メガホンが大きく揺れた。涙を流す女性の姿もあった。
鈴木の表情は強張っているように見えたが、ナインに声をかけられて
初めて笑顔に変わった。110km前後の変化球を主体に、
約130kmの直球を織り交ぜて慶應打線を翻弄した。
一方の慶應、先発は 中林伸陽
(3年、慶應高)だったが4回に打球が直撃。
その後も続投したが、結局5番・ 高橋雄康
に同点の適時打を浴びて
マウンドを降りた。
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