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『本当は速く走れるのにわざとゆっくりゴールしている!』
何度言われたことでしょう(笑)
それを払拭するには同じ大会で同じ辺りで走っていればわかります。クリニック参加いただいた方には鈴木健司ラップ表をお配りしているのでわかると思いますが、サロマ湖の鈴木の走り方をクリニックばりに説明しますので、お時間のある時にどうぞ!
先日も【走るリズムは一定に!】ということを書きましたが、クリニックでも必ず伝えていることです。
皆さんもご存知の通り鈴木健司のサロマ湖100kmウルトラマラソン攻略法は
50kmまでキロ7分ペース 5km35分
80kmまでキロ8分ペース 5km40分
100kmまでキロ9分ペース 5km45分です。
理想はペースの落ちないイーブンペースです。しかし維持するにはある程度の練習量と脚力が問われます。月間走行距離120km走れば多い方のアート鈴木では難しいのです。
なので前半は5km32分前後で無理せずに自然に貯金が貯まるように走り、20km以降の固形物が出てくるエイドで時間を使うようになり、そして45km以降のアップダウンが続くと38~39分台のラップへと下がっていくのです。
距離の経過を感じたくないので、【にらめっこするのは5kmごとのラップのみ!】35分以内なら貯金を繰り返します。
そして10kmを1時間10分以内で走っているので、
30kmは3時間30分以内ならOK
50kmは5時間50分以内でOKとなります。
20kmで2時間15分ならば5分の貯金!と計算もしやすいです!
写真では45km~65kmまでを切り出しました。
45kmでのラップは近年(上段)35分前後で進んでいます。その後はアップダウンがあるので、45km~50kmでは40分近くまで掛かっています。登りではこの区間でも歩いています。さらにエイドも利用しての時間です。
ポイントは【40分を超えていないこと】50km~80kmはキロ40分でいいのです。アップダウンのあるコースで歩きもエイドも利用して40分で収まっていれば、60km以降の登り区間が少ないコースでは40分以内をキープできると確認できているのです。
54km過ぎのレストステーションを利用する時間は【基本10分】ですが、50kmで5時間50分よりもはみ出している時間をリカバーするのにはここの時間を削るしかありません。近年(上段)では7分・4分と遅れているので、早めに切り上げています。
そして60kmでのラップは走れる区間なので40分を超えることなく38分台が中心です。(この区間はエイドはありません)60km計測があってからのエイドになります。
そして僕の苦手なキムアネップ岬が63km手前から広がってきます。少しアップダウンもあり、エイド&魔女の森を抜けていく途中での65kmでは40分を少しはみ出してきます。
この辺りの距離が正念場です。レストステーションでの休み過ぎが響く方や、約8時間を動いてきて集中力も下がってくるところです。脚も徐々に重くなってくる距離になるでしょう。しかし80km手前まではとにかく平坦なので歩いている理由はないんです!
僕自身はこの魔女の森から【秘技電柱走り】を繰り出しています。そこでなんとかエイドを含み、5km40分以内を死守するようにリズムを作り出します。走れる人とはここで離れてしまうんですね。
70km以降もただひたすらの平坦と、真っ直ぐな道。ここで【気持ちのスイッチを入れ直し】80kmへ向かいます。途中74km手前の鶴賀リゾートではお汁粉やそうめんがあり、椅子もたくさん並んでいるので休みたいところですが、僕は遅くても9時間10分までには出発するように意識しています。9時間20分で75kmをクリアすれば80km10時間が見えてきますよね。
75km~80kmのラップが45分を超えていなければ、ここからは9分ペースで良いわけですから、【走るリズムは一定に!】落ちてきたなりのリズムで【秘技電柱走り】を繰り返します。
歩き続ける余裕はありません。ワッカの中も細かいアップダウンが繰り返されます。【歩く坂と走る坂の見極めを】しっかりすることで、周りが歩いていたとしても走れるはずです。
ワッカ原生花園ではアート鈴木は見知らぬ人にも『ガンバです!ラスト!ナイスラン!』と声を掛けます。こちらが歩いている時にもそんな声掛けをしているので相手からは『お前が頑張れよ!』と言う感じですが(笑)
自らを奮い立たせるためにもこの声掛けは必ず行います。皆さんも是非ハイタッチや笑顔で応えてください!
記しているように僕は【秘技電柱走り】です。45分以内で進んでいますし、歩きも多いです。
ワッカの中で僕を見掛けてたり、追い付かれても焦らずに自分のペースを守ってください。
頑張って逃げることができる人は、それまで歩きが多い人。
追い付かれてヤバイ!と付いていけない人は、背中が見える位置で追い掛けてください。僕は必ず歩くので、自分自身の【電柱走り】で離れないでいけるはずです。
ここで忘れていけないのは【歩いている時には補給ポイント】ただ歩いているのではなく、エイドがない場所での補給が次に走れるための準備です!置いて行かれないためにも補給を疎かにしないで下さい!
ワッカの折り返してからが向かい風です(例年は。昨年は逆でしたが)冷えたカラダを温めるには【走る・着る・食べること】しかありません。エイドの水分補給では温まらないので、後半も食べられるようにしてくださいね。(補給のことは後日)
80kmを10時間以内であればキロ9分で間に合います。
昔はサロマ湖の80km関門は10時間だったので、これが基本。
今は79.3kmで10時間19分です。
※関門ではなく80kmで確認してください!
80km地点で20分遅れたらキロ8分で走れば間に合います。
10分遅れならばキロ8分30秒です。
これを頭に入れておくだけでも気持ちを切らさずに進めます。
歩き続けると1km11分掛かります。【歩く坂と走る坂の見極めを】してゴールを目指しましょう!
そしてゴール制限時間ギリギリに帰ってくるアート鈴木を是非迎えてください!(笑)必ず今年も笑顔でゴールしますから!
【ウルトラマラソン資料に関して✏️】 2025.07.02
【サロマ湖から帰路へ✈️】 2025.06.30
【サロマ湖速報💦】 2025.06.29