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<中国の国家資格の取得法>国家労働資格の取得にあたっては、中国国内にいくつかの認定機関があり、それらの機関が実際の教育と試験を請け負っています。基本的な取得の流れは、これらの機関で開催する養成講座を受講し、修了後に行われる認定試験に合格する必要があります。合格点は、学科・実技ともに60点以上です。この養成講座への参加方法ですが、2つあります。<方法1・現地機関に直接申し込む>1つは、現地の機関に直接申し込んで受講する方法があります。当然、中国国内での開催で、かつ中国語オンリーの授業です。大人数(1クラス40名とか50名)での授業になりますが、低廉な料金で参加できますし、言葉に問題がなければ、地元の茶農家や茶館従業員とのネットワークも作れます。中国語がネイティブ並みで、かつお茶に関する専門用語がバッチリな方であれば、検討に値すると思います。<方法2・日本の中国茶団体主催の取得ツアー・講習会に申し込む>もう1つは、現地の教育機関と連携している日本国内の団体が主催する取得ツアーに参加する方法です。一般の方は、これがメインの取得法になると思います。ツアーの名の通り現地に行くパターンもありますし、中国から先生がやってきて、日本国内で開催されるケースもあります(ただし、国内で取得できるのは、今のところ初級・中級までです)。この方法ですと、日本人限定クラスになります。講師は中国の先生ですが、通訳がつき日本語で授業が受けられます。筆記試験や実技試験でも同様の配慮がなされますので、言葉の面での心配はほとんど無いでしょう。#ただし、通訳のレベルは団体によってマチマチですので、不安な方は確認した方が良いでしょう。なにぶんにも専門用語が飛び交いますので、お茶のことが分かっている人ではないと、適切な翻訳ができません(分からない部分は訳さない、という対応を取られることがあります)。このように言葉のハードルは全く無いのですが、ネックは費用と時間の負担です。元々、日本人クラスは少人数での開講になりますので、1人あたりの費用負担が重いのです。さらに、現地へ行く場合は、講座の受講費にプラスして、航空券と宿泊費、および滞在中の費用を余計に見なければいけません。開催の時期やホテルのグレード、催行人数にもよりますが、大体15万円~25万円ぐらいかかります。・・・結構な投資ですね(^^;)日本で開催される場合でも、来日講師の旅費負担、通訳の費用負担もありますので、ほぼ同じような金額になってしまいます。そして、拘束期間は大体1週間。平日も含まれますので、この日程確保が勤め人には厳しいハードルです。ですが、中身を見ると、この日程でも結構ギリギリ。半日かけて現地に移動し、翌日から4日間は朝から晩までカンヅメで勉強。最後の日の午前中に試験を受けて、午後の便で帰ってくる、というような強行スケジュールです。授業内容もハイレベルで、ついていくのに精一杯。観光に行っている時間もありません・・・(--;)帰国後、大体1ヶ月~2ヶ月ぐらいで、結果とともに証書が届きます。これで晴れて、国家資格の取得者になるという流れです。証書には、卒業試験の点数がバッチリ明記されています。理論と実技が両方90点以上だと優秀、80点以上だとまあ、よっぽどのことがない限り、不合格にはならないようですが。* * * * * *日本で茶芸師あるいは評茶員講座を主催している主な機関をご紹介しますと、日本中国茶芸師協会日本中国茶協会華泰茶荘日本中国茶普及協会といったところでしょうか。それぞれ現地側の受け入れ機関が違ったり、先生の人選や通訳を誰が担当するかなど、色々差があります。また、当日いきなり本番突入になるのか、その前に予習のためのテキストなり講座があるのか、という差もありますし、費用や時間の使い方も考え方が違います。ここに名前を挙げた団体であれば、ある程度実績を積んでいますので、大きく外すことはないだろうと思うのですが、きちんと内容を確認して申し込まれることをオススメします。ちなみに、私は華泰茶荘のプログラムに参加して、中級、高級評茶員を取得しています。なお、国家資格受験にあたっては、本来は実務経験が必要です。日本人の場合は、その部分を日本側の機関が推薦状を発行することでクリアするという運用になっていますので、高級以上の資格を目指される方は、日本側機関に事前に相談しておくと良いと思います。#当たり前ですが、どんな人か分からずに推薦状を書くわけには行きませんからね。<国家資格取得はトクか?>ここまで見てきたように、中国の国家資格は”特定分野のスペシャリストを養成するため”のものです。茶芸や茶葉の鑑定などを特に学びたいと思われるのであれば、コンパクトにまとまっていますし、大変ためになると思います。一方で、”中国茶の全体像を知りたい”というニーズには、あまり向いていないと思います。茶芸師や評茶員のプログラムでは、中国茶の一部分の知識しか得られないからです。このような目的であれば、むしろ日本の民間資格の方が向いていると思います。発行元の信用度という面ではピカイチの茶芸師・評茶員資格なのですが、決して万能ではないのです。そして、能力認定と言いつつも、資格取得者の実力には随分ばらつきがあります。何しろ1週間の講座ですから、本当の実力は、その後の本人の努力次第なのです。ですので、”国家資格保有者”という肩書きを過信するのは禁物です。あくまで”勉強したことの証明”と捉えるべきでしょう。#時々、ビックリすることがあるんですよ(^^;)あまりに色々ありすぎる民間資格に関しては、また次回から書いていきます。続く。要は使いようですね
2010.01.31
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<良いお茶≠美味しいお茶>お茶というのは嗜好品ですので、最終的には消費者の好みがモノを言ってくる世界です。どんなに値段が高く、品質の高いお茶、いわゆる”良いお茶”であったとしても、必ずしもその人にとっての”美味しいお茶”であるとは限りません。「口に合わない」「飲み慣れていないので、受け付けない」ということが往々にしてあるのです。”品質”は、ある程度客観的に判定可能なものですが、”美味しさ”は個人の主観によるところが大きいため、定量化するのはとても難しいと言えます。とはいえ、特定の地域や嗜好の方に限定せず、より多くの人に同じお茶を継続して飲んでもらうと話は違います。大数の法則ですが、品質の高いお茶の方が、品質の低いお茶よりも「美味しい」と言ってもらえる確率が高いのです。この観点に立つと、お茶の価格というのは、基本的には品質に対しての価格であると説明することができます。#実際には、これに加えて生産・流通コストや希少価値、ブランド、パッケージなどの要素が加わります。価格を左右するものですから、”品質”を規定するためには、厳格な基準・モノサシが必要になります。「年貢を取るときは大きな枡で、給料を支払うときは小さな枡・・・」のようなことでは困るのです。中国では、数多くのお茶から標本を採る(サンプリング)の手法から、品質鑑定の場所や手順などの方法、お茶の評価を点数化する手法などについて、こと細かに書面あるいは実物見本で国家標準として規定されています。いい加減な国のようですが、さすが書面で残すことに歴史のある国。こういうところはしっかりしています。#問題は、それを守る側のモラル(教育不十分)と機能させるためのチェック体制の不備なのですが。そんな国家標準の鑑定基準をきちんと習得した方に与えられるのが、評茶員&評茶師の資格なのです。具体的な評茶員&評茶師の仕事としては、お茶の品質を客観的な立場で評価をして、ランク決めをする(つまり、値付けする)茶葉のサンプルから改善すべき点を発見し、その内容を生産者側にフィードバックするということが挙げられます。このような職務内容なので、評茶員資格を取得している方は、お茶の生産や流通(たとえば、農家、茶葉工場、卸・小売、貿易会社など)に関わる人たちが多いようです。<評茶員のプログラムについて>評茶員のプログラムでは、お茶の鑑定手法だけではなく、茶の品種の特徴、お茶ごとの製法の理解、茶葉の保管・保存・パッケージについての理論、中国の標準規則の体系、茶葉工場の品質管理の方法などを学びます。「工場での品質管理の方法なんて、日本人には必要ないだろう」と思うのですが、向こうの管理の様子を知っておくのは、確かに買い物の参考にはなりますね。さて、肝心のお茶の鑑定手法ですが、評茶環境の条件鑑定用具の使い方サンプルの採取方法(揺板というお盆に茶葉を乗せてグルグルと回し、そこから規定量の茶葉を上皿天秤に乗せて計量する)国家標準の鑑定法の手続き(お湯の温度、時間、鑑定シートへの記入など)茶葉の鑑定要素ごとの評語(鑑定用語)の学習と実践総合評点の出し方とランクの設定などの学習を行います。理論と実習をみっちりとやりますので、結構大変です。#お茶の種類によっては、酔います。中国の評茶手法で特徴的なのが、評語と呼ばれる鑑定用語です。鑑定用語を統一することで、お茶の品質を整理することができます。聞き慣れない用語が多く、覚えるのは結構大変なのですが、一度頭に入ってしまうと、とっても優れものなんです。評語は茶葉のランクとも密接に結びついているので、テイスティングシートを見さえすれば、味のイメージだけでなく茶葉のランク(=値段)も大体分かってしまいます。あとは、そのお茶の相場情報さえ頭に入っていれば、まあヘンな買い物はしなくて済みますね(^^;)ちなみに鑑定用語と言いますと、ワインの解説のように、なんとなくブンガク的なカッコイイものを想像されるかもしれません。・・・が、はっきり言って、味も素っ気もない言葉に置き換えられてしまうので、決して『神の雫』や『美味しんぼ』のような表現にはなりません(笑)たとえば、「アミノ酸の旨味が多くて、カテキンの持つ心地良い爽やかさが感じられる」という表現は”鮮爽”という2文字で表現されます。#分かりやすいと言えば、分かりやすいんですが、なんだかねぇ・・・。もう少し日本に評茶員仲間が増えれば、日本語流の翻訳用語ができると思うのですが。もちろん、味や香りのパターンを整理する上では、大変役に立ちます。また、その評語の裏にある製造工程での加工の問題についても解説してもらえ、味や香りと製造工程の関係を知ることができます。そこが講座では一番勉強になるところでしょうね。現地で試飲した時に「好みじゃない」と言うだけではなく、「発酵が浅いね」「殺青が良くないね」と、ひとこと物申してみたい方には最高の内容ですw講座を通じて一貫しているのは、お茶の植物としての特徴や化学変化についてまで突っ込んで解説しているところです。たとえば茶葉の保管はどのようにすべきかという点では、「茶葉の中の水分量がどのくらいになると、お茶の葉っぱの中で化学変化が起きて・・・」だとか「お茶の葉のさく状組織が・・・」のように、お茶という植物が持っている特徴にさかのぼって解説されます。・・・まあ、化学用語や生物用語などもバシバシ出てくるので、かなりフラフラになりますが(^^;)↑私、どっちも苦手なんですよねとはいえ、こういう根っこの部分を押さえてしまうと、色々なお茶に応用ができますし、味の変化の原因がどこにあるのかを突き止めるのに大変役に立ちます。中国茶に限らず、日本茶、紅茶など、お茶全般の勉強をされている方に有効な内容だと思います。* * * * * *評茶員も茶芸師同様、資格としては五段階に分かれていまして、初級評茶員から始まり、中級評茶員、高級評茶員、評茶師、高級評茶師というステップになっています。各段階で違うのは、知識の深さという点はもちろんですが、取り扱うお茶の種類です。主催団体によるかもしれませんが、初級や中級は緑茶のみ。まあ、中国のお茶の生産の約7割は緑茶ですから。高級評茶員になると、緑茶に加えて、紅茶や烏龍茶が加わります。評茶師になると、花茶や黒茶など、一通りの六大分類を学べるようです。日本国内では、烏龍茶や黒茶、工夫紅茶など中国特有のお茶に関して、化学的な反応と味や香りの関係にまで突っ込んで専門的な解説してくれる先生は、なかなかいらっしゃらないと思います。このようなお茶に関しての理論的なバックボーンをきちんと身につけるには、評茶員講座というのは大変うってつけの内容だと思います。茶芸師と比べると目立たない資格ですが、お茶そのものを知りたいという方には、評茶員はとても興味深いと思います。続く。次、取得方法をご紹介♪
2010.01.30
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予定を少し変更して、1つ1つの資格プログラムについてもう少し掘り下げて紹介したいと思います。3つの国家資格のうち、特に茶芸師と評茶員について、ご紹介します。#茶葉加工工は、国内にそんなにニーズはないと思うんですよね。茶農家さんとかぐらいじゃないでしょうか。まずは人気の茶芸師から。<茶芸師のプログラムについて>茶芸師は、茶館で働く従業員の能力認定を目的とした国家資格です。各ランクの資格と茶館の従業員の関係をざっくりと表すとすると、初級 ・・・ 一般社員中級 ・・・ 中堅社員高級 ・・・ 主任技師 ・・・ 店長高級技師 ・・・ 複数店舗を束ねるマネージャーというイメージですかね。労働資格なので、厳密には実務経験があることが資格の要件になっています。とはいっても、日本の団体経由の場合は、推薦を得るという形でこの部分はOKだったりします(もちろん、上に行けば行くほど、推薦を得にくくなりますが)。上級資格になってくるとスタッフの指導をどうするか、とかマネージャーとして茶館の経営ができるか、なんてのも資格認定の要件に入ってきます。このへんは、日本人のお茶好きさんが受講するとなると、やや「いらないなぁ」と思う部分でしょうね。さて、初級~中級茶芸師では、茶芸師の第一段階として、茶館の従業員として、お茶をきちんと淹れ、接客ができるかどうかを問われます。この要件に応えるために、初級および中級茶芸師のプログラムでは、一通りのお茶の淹れ方とそのポイント、礼儀作法を学ぶことができます。このあたりが、茶芸師の資格が日本でも人気のある理由なのかもしれません。・・・とはいえ、初級~中級茶芸師の講座で教える、お茶の淹れ方のポイントなんてのは、実は大したことではないと思います。実際、茶器を温めろとか茶葉の量とか、水温とか茶器の選び方(ガラス?磁器?茶壺?)ぐらいのものです。多少まともな中国茶の先生なら、普通に教えられるレベルの話です。#勘違いしちゃいけませんが、地元産のお茶以外飲んだことがない中国人というのは、想像以上にたくさんいるのです。そんな人たちにも教えるプログラムですから。下手をすると、日本人の方が色々な中国茶を飲んでいたりします(^^;)美味しいお茶の淹れ方というのは、各人が自分で色々お湯の温度や湯の差し方などを、あれこれやってみて見つける必要があります。試行錯誤の時間が要りますから、短期間の集中講座に求めるのは酷でしょう。むしろ、中級までのプログラムの主眼は、中国の茶芸の”型”を習得することだと思います。初級~中級は規定の演技(入場から退場まで)をきちんとこなすことが要求されるのですが、その過程で、手の動かし方や立ち振る舞いを徹底的に修正されます。茶芸では何気なくしているように見える動作にも”意味”があるので、その動作を無意識にできるようになるまで叩き込まれるのです。養成講座は大体1週間ぐらいの短期決戦。お茶の淹れ方の手順を数種類覚えるだけでも大変だと思うのですが、そちらに気を取られると、所作について先生から厳しい指摘が飛んできます。・・・まあ、少し予習しないとパニックになるようですね(^^;)大体、受講生は「ものすごい大変だった」と口を揃えて言います。短期間の講座とはいえ、やはりこれをくぐり抜けてきた方の茶芸というのは、一本、ピンと筋が通っている所作だと感じます。見よう見真似でやっている茶芸とは、全然違うレベルのように感じます。#もちろん、好みはあると思いますけど。そして、高級になると、規定の演技に加えて自由演技が出てきたり、お花の生け方を習ったり、茶館の経営ということについても学ぶことになります。大体、ここまでできると一人前の茶芸師という扱いなんだろうと思います。守・破・離という表現に置き換えれば、中級ぐらいまでは”守”高級が”守”と”破”の両方茶芸技師以上は、”破”や”離”になるのではないかと。茶芸技師に進むと、今度は教える側の立場になってきますので、茶芸の教授法も学びます。実際、中国の茶芸師取得のための講座で教える人は茶芸技師以上の資格でなければならないと、中国の国家標準で規定されています。#一部は高級茶芸師でも可。でも、ここまで行っている人は、日本人では少ないですね。論文も書かされたりしますので、茶芸を本当に究めたい、という方や将来的に指導する立場を目指すのであれば、日本人でも取る価値はあるのかもしれません。何人か茶芸技師をお持ちの方々を知っていますが、台湾の茶藝コンクールに出場して優秀な成績を収めている人もいます。日頃から研鑽を積んでいる方は、日本でも中国でも台湾でも通用するんだろうと思います。中国は昔から、唐で重用された阿倍仲麻呂のように、優秀な人間は国籍問わず引き上げるという土壌がありますから、国際的に活躍する方向性を目指すのも悪くないと思います。あくまで現地のものなので、現地の考え方を尊重することは必要ですが、そこに日本人の美意識を加えて、新しい世界を開いていくことはできると思います。上手くやっていけば、お互いの茶文化の発展につながると思うのです。「中国の国家資格を教えるのには興味がない」という方であれば、程々のところで切り上げて、台湾の茶藝や独自のお茶の淹れ方などを追求していくのもありではないかと思います。中国の国家標準的茶芸はあくまで茶芸の1つの形でしかありませんから、これにこだわりすぎる必要はないと思います。総合的に見ると、茶芸の1つの型を短期間で学べるという点では、時間はあまりないけど、茶芸をきちんと勉強してみたいという日本人にはピッタリなのかもしれません。逆に言うと、取っただけでは大した実力にはなりません(←失礼)ので、その後、資格にふさわしい実力を身につけるように、練習を欠かさないことが大切だと思います。次、評茶員のプログラムについてご紹介します。続く。やっぱり長くなりそうだ・・・orz
2010.01.24
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今年も明けた!と思ったら、あっという間に半月が過ぎてました。1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると言いますが、月日の速さを実感している、あるきちです。さて、新年といえば、なにがしかの抱負を持つことが多いものです。そこを狙ってなのか、年始から某通信教育のテレビコマーシャルが大量に流れてました。マーケティング的には、かなり上手いなぁと思います。#一番上手いと思うのは、海外からの帰国便の搭乗券に印刷されてる語学教室の広告ですね。あれは反則(^^;)でも、正月休みが明けて日々の日常に戻ってみると、あれやこれやで忙しくああ、すっかり時間が流れてしまった...orzとなるのが人の常。新年から何かやろうと思ったら、年内のうちに決めとかないと、なかなか動けないんですよねぇ。。。しかしッ!中国や台湾絡みのお勉強の場合は、大丈夫です旧正月から始めるという”口実”が十分成り立つのです(笑)幸いなことに、今年の旧正月は2月14日。まだ1ヶ月近い時間があります。・・・というわけで、多少強引な前振りですが、今回は中国茶の資格について少し考えてみたいと思います。#「去年の年末にネタを出し損ねたな」とか考えないでください(←図星)実はこの記事、前から書きたかったのです。ちょっと調べてみた方は分かると思うのですが、いろんな団体が資格を発行していて、訳が分からない状態なんですね。せっかく勉強しようと思ってるのに、その入り口の段階がよく分からない。そういう分かりにくさが、中国茶を純粋に知りたい人を弾き飛ばしていると常々感じていました。また、色々見ていると、中には「なにやら怪しげ・・・」「これ、実態があるのか?」と思うものもあります。当ブログの読者の方が、そんなところに間違って関わってしまっては困りますし、申し訳ない。そんなわけで、私の”ヒトバシラー魂”に火がついたわけですw・・・あ、反省も含め、エコひいきなしで容赦なく斬りますから( ̄ー ̄)ご興味のある方は、ぜひお読みくださいませ♪#例のごとく、長いですが。。。<資格の種類>さて、まずは中国茶の資格の種類を整理してみましょう。中国茶の資格は、数多くありますが、整理すると以下の3タイプになります。1.中華人民共和国の国家資格(茶芸師、評茶員、茶葉加工工)2.日本国内の民間資格(○○インストラクター、○○アドバイザー 等)3.台湾の民間資格(陸羽茶芸のライセンス 等)それぞれ解説していきます。<中国の国家資格>はじめに、中国の国家資格についてです。日本のものではないといえ、”国家資格”という響きがいいですね(^^)中国のお茶関連の国家資格は3つあります。茶芸師 → 茶館の従業員としての能力を認定する評茶員 → 茶葉の流通に必要な鑑定能力を認定する茶葉加工工 → 製茶に必要な技術を認定する3つとも中華人民共和国政府の労働和社会保障部(日本でいえば、厚生労働省)が認定しているもので、それぞれ国家資格一級から五級までの水準が定められています。一覧にすると、下記の通りとなります。<国家資格五級> 初級茶芸師 初級評茶員 初級茶葉加工工<国家資格四級> 中級茶芸師 中級評茶員 中級茶葉加工工<国家資格三級> 高級茶芸師 高級評茶員 高級茶葉加工工<国家資格二級> 茶芸技師 評茶師 茶葉加工技師<国家資格一級> 高級茶芸技師 高級評茶師 高級茶葉加工技師これらの資格の位置づけは、働く人のための”労働資格”であり、労働者にとって、自分がどのくらいの技量があるのかを国家が認定するものです。中国国内では、この労働資格を保有している人を雇用するよう義務づけているケースがあります。たとえば、茶館には、茶芸師の資格を持った人を置かなければならない貿易会社や茶葉の工場では、評茶員の資格を持った人を置かなければならないなどの決まりがあります。ですので、現地の人たちは、茶館の職を得るためやマネージャーに昇進するために、という実務的な目的で資格を取っています。日本で言えば、”ガソリンスタンドに必要な危険物取扱者”のような位置づけの資格だと思うと分かりやすいかもしれません。・・・うーん、ステイタス感はないですね(^^;)もちろん、適用範囲は中国国内限定。なので、日本では、ちょっと自慢するぐらいしか役に立ちません(苦笑)<中国の国家資格を取る意味>さあ、ここまで書いてくると、「そんな資格を日本人が取る意味ってあるの??」と感じるのではないかと思います。・・・ええ、私も大いに疑問だと思いますね(^^;)ただの資格コレクターや箔をつけたい程度の方であれば、取得する意味はあんまり無いと思います。現地に行くとなると、参加費用も高いですし、1週間ぐらい丸々拘束されます。そこまでして取る価値のある資格だとは思いません。何しろ、日本では何の意味もない資格ですので。しかし、本当に中国茶の詳しい知識や技術を得ようと考えている人にとっては、これほど格好の手段は無いと言い切ってしまいましょう。これらの国家資格を取るためには、事前に養成講座を受講する必要があるのですが、この講座の内容がとても良いのです。なにしろ、現地のプロが知らなければいけないことをコンパクトに体系立てて解説してくれる講座です。はっきり言って、国内で得られる中国茶の知識とは水準が全然違います。「○○らしい」「○○と言われている」「○○という説もある」という頼りない表現ではなく、データに基づいて「こうだ」と教えてくれます。しかも、講師は現地でプロ相手に教えている大学教授や研究者だったりします。そういう方々に、ダイレクトに教えてもらえる機会というのは、そうそうあるものではありません。実際のところ、私は、”資格取得は現地の先生の教えを請うための口実”だと思っています。資格は”目的”ではなく、こっちの意気込みを見せるための”手段”だと。現地の知識や技術を直接学びたい、と考えている人ならば、この資格のシステムに乗っかるのはアリだと思います。おそらく、そういう気持ちで現地に乗り込めば、先生方も快く色々な事を教えてくださると思いますし、「行ってよかった!」になると思います。長くなったので、続く。次回は、国家資格の取り方から始めます。
2010.01.16
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すっかり遅くなりましたが、あけましておめでとうございます今年も、お茶&旅行の当ブログをよろしくお願いいたしますm(_ _)m昨年は、個人的には”風待ちの年”だったのですが、今年は、年明けから新しいプロジェクトを始動させました。上手く形になればいいなあと思います。#そのため、最近妙に多忙・・・* * * * * *さて、お正月は、実家で箱根駅伝を見ながら、昨年同様”飼い慣らされたノラ猫”と遊んだり、↑家の屋根に登ってます。こういう子たちが7匹います。。。白鳥を見に出かけたりしていました。白鳥を、すぐそばまで行って観察できる場所というのは結構珍しいのではないかと。こんな場所が、東京駅から40km圏内にあるんですから、驚きですね(^^;)カモもたくさんいます。中には、陸に上がって来ちゃうヤツも。うーん、今年の年始ブログも動物三昧でありました(笑)今年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)<写真の場所>坂東市・天神山公園→坂東市の白鳥ページ沼は坂東市と常総市の間に広がる菅生沼です。近隣には、茨城県自然博物館があり、沼の周りを散策できる遊歩道も整備されています。坂東市は、平将門の根拠地だったこともあり、国王神社など将門関連の史跡が数多くあるほか、野菜の直売所が妙に多い街です(^^;)また、日本で初めて海外へ輸出されたお茶猿島茶の産地でもあります。
2010.01.07
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