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現在勤めている事務所は、本日が仕事納め。午前中に年賀状作成と軽くお掃除をして、お昼は、ちょっと豪華に懐石料理を食べて「よいお年を」と相成りました。お昼のお膳がおいしくて、隅々まできれいに、デザートのヤマモモのムースまで残さずいただいたもので、あまりにお腹がいっぱいで、夕食がほとんど入りませんでしたとさ。でも、一年の最後に、いい思いをいたしました。お疲れさまでありました。そして、ここ数日、我が家でもちょっとした事件がおこっておりまして。いや、家の中のことじゃないんですけどね。腕もよくて、サービスも良くて、私と母が気に入って、ずっと通っているマッサージ屋さん。そこの運営母体は、床屋や美容室なんかもあわせて、隣県にも店舗を持つ、そこそこ大きな規模の株式会社。だからこそ、ポイントの還元やサービスデーなんかが充実してるんだろうな、と安心して通っていたのですが…なんと、突然の会社破綻と閉店。どのくらい突然だったかと言うと、前日、母が予約の電話を入れた時にはいつも通りに「お待ちしております」と言っていたのに、翌日、予約時間に行ってみたなら、ドアに「閉店しました」の張り紙。私が仕事中だとわかっているのに、動転した母が「つぶれてる!」と電話してきたくらいの衝撃でありました。何の前触れもなく、その日の予約まで受け付けておいて、そのことについての謝罪もないままに張り紙一枚でお店が消えていたので、心情的に「裏切られた」という思いがひとつ。あとは、毎週のように通っているので回数券を買っていたんですね。母にいたっては前の週に追加で新しく買ったばかりだったので、ふたりあわせて2万円弱の回数券が残っていて、金銭的にも「やられた」みたいな。本社の番号に電話しても留守電だったのだけど、系列の床屋さんはまだ営業していて、そこに電話したところ、一応話は聞いてくれて、折り返し連絡をくれるというところまでは、その日のうちに話ができたのだけど。その床屋さんが営業している限りは、何とか話ができる道筋はあるのかな、と思っていたのだけれど、翌日、状況が一気に好転。マッサージ店の店長だった方とお話ができて、突然の破たんで予約を取っておきながら連絡できず申し訳なかったけど、自分でマッサージ店を続けることにしたので、今までのポイントや回数券も、そこで使えるようにするとのこと。さらに翌日には、そのことについての案内のはがきもきて、めでたしめでたし。回数券のことはもちろんなんだけど、その店長さんをはじめ店員さんとは親しくお話をしていたのに、何も言わず、そんなそぶりも見せず、突然みんなでいなくなっちゃったという気持ちの面で裏切られた感が一番もやもやしてたので、そうじゃなかったっていうのが、一番よかった。店長さんとしては、うすうす会社が危ないっては気が付いてて、その場合に個人で続けようと準備はしていたけれど、それがまさか今日だとは思わなかった、という感じだったらしい。前の会社と店長さんとの間でどういう話がついてるのかわからないけど、回数券についても引き受けてくれるってのもありがたい。母は、このマッサージ店に通うようになってから、手術した膝が劇的によくなって、本当に頼りにしていたので、そういう意味でもよかったです。
2012年12月29日
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昨日、妹一家が帰っていきまして。よりによって、最も集中したい3日間をことごとく邪魔しおって~!(笑)んでもって、昨日は姪っ子たちの初スケートにお付き合いしてまいりました。中腰でちびっこの手をとるという姿勢を続けていたので、今日は、変なところが変な具合に痛いです(^_^;)腰は思ってたほどじゃないんだけど、なんか腕から背中にかけての筋肉が、今までになかった形に痛いです。それでは、採点マニアの楽しみどころ、細かい採点について、ちょっと語っちゃうと、今回の全日本、男子に限って言えば、演技の出来栄えを評価するジャッジは甘めで、技の認定をするテクニカルパネルが激辛。「タカハシの4回転に回転不足があったため」みたいな伝えられ方が多かったと思うのですが、その「回転が足りてるかどうか」の判定とかがテクニカルのお仕事というわけ。他の選手も結構回転不足や踏切エッジのエラーをとられていたんだけど、それに対して、マイナスの評価をしてないジャッジが多かったのです。明らかな間違いじゃない限り、このあたりの判定に関しては必ずマイナス評価をつける必要がなくて、以前の日記でも触れているのですが、プラス要素とマイナス要素で相殺して、最終的な評価を技ごとにつけるのがジャッジのお仕事。ただし、大きく回転が不足していたり、盛大に逆のエッジで踏み切っていたりという、明らかなエラーがある場合は最終的な評価をマイナスにしなくちゃいけないのです。が、今回はそれに該当するものは少なくて、ジャッジからすれば「そこまで厳しくしなくても」レベルのものを、テクニカルとしてはすべてエラーとしてコールしていたという感じ。見てても、ほかの大会だと見逃されるだろうなというのもちらほら。まあ、私はその道のプロじゃないので、はっきり「厳しすぎる!」とは言い切れないけど。これには、ふたつ考え方があって、エラーを厳しくとることによって、選手に修正を促し、今後の国際大会でどんなに厳しいテクニカルパネルにあたったとしても、そこをつかれることがないようにするというのがひとつ。これはポジティブな一面。一方、特にエッジのエラーに関しては、一度でもエラーマークがつくことによって「この選手の踏切はあやしい」というイメージが付き、これからの国際大会で、より厳しくチェックされることとなってしまい、他の選手なら見逃してしまう程度のことでも、減点対象としてコールされがちになるという可能性がなきにしもあらず。こっちは結構痛いネガティブな一面。回転不足はとってもいいから、エッジエラーについてはちょっと甘くして、気になるんなら、あとでコーチや本人にちょっと伝える、とかじゃダメ?国内大会なんだし…と、毎年思ってるwあと、スピンやステップのレベル判定も厳しかったので、確かに、シーズンを通して通用していたことが、世界選手権になって、いきなり厳しくはじかれるってこともなきにしもあらずで、ここで厳しくとっておくってのは、悪いことではないのだけれど。国内選手権では国際大会よりも高得点をつけて、その選手の優秀さを世界にアピールする機会にする国もあるので、全日本は本当にまじめだな~と思います。極端なこと言うとね、ハニュウのSPに100点を、タカハシのFSに200点をつけたっていいのよ、というお話。カナダやロシアならそうしてる。そんな今回のプロトコル。日本スケート連盟のページのつくりが、直接プロトコルにリンク貼れないようになってるため、興味のある方は「ジャッジスコア」ってところからご覧くださいませ。ジャッジ甘めがテクニカル厳しかったという具体例でいくと、タカハシのフリー、とにかく加点は盛りだくさん。回転不足をとられた二つ目の4回転からのコンビネーションは、着氷自体も乱れていることもあり、いろいろ相殺してもプラスマイナス0ということになってるけど、あとのジャンプはすべて+1以上がついている。これは、国際大会だとなかなか難しい点数かな、とは思った次第。あと、演技構成点が100点満点中96点。すべてのジャッジがすべての項目について9点以上をつけている。これはもうほぼ満点の世界。ただし、国際大会でも優勝した大会では90点以上がでることもたびたびあり、今までの(多分)最高点として、国別対抗戦で93.58を出したこともあるので、絶対に無理な数字というのでもなさそう。対して、今までの大会レベル4をそろえることができていたスピンで、今回はレベルがとれていない。この部分とステップがSP,FS両方ともレベル3だったってことで、各エレメンツごと0.5~1.0くらい取りこぼしてることになるんですよ。これらをざっくりと総合すると、要素ごとの出たり入ったりで、国際大会で出すことが無理な点数ではなさそうだな、という印象。あ、私のタカハシに対する評価は、激甘ですよ。そこも踏まえてきいておいてくださいw見たいですね~、世界選手権でこのくらいの点数を出しちゃうタカハシ。と言いながら、今回のプロトコルのツボは、「衣装の落下によるマイナス1」というシングルスでは非常に珍しい減点と、コリオシークエンスが満点ってところ。コメントのレス、滞っててごめんなさい
2012年12月25日
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ええ、ええ、今日は夜更かしさせていただきますよ。あと50回は今日の演技振り返りますよ。まずは、みんなよかった。ケイジもアキオもケントもよかった。マチダは残念だったけど、中国杯後、代えた靴が合わなかったりがあったようで、これも経験として、来季につながってくれればいい。そして、キス&クライにランビエールが座ってて、めっちゃあがった!ステファン、かっこいい~♡コヅカは、右足甲が結構な重症だったようなので、そのあたりが、実は、代表をどう決めるかのポイントかな、と。本当に大変なケガなら、今季あとは全休にしてちゃんと治療するという手もあり。が、私だったら。世界選手権代表は、素直にムラくんにして、コヅカは四大陸にまわすかな。代表発表は明日なので、タカハシ、ハニュウを除く有力選手の皆さんは一日ドキドキしてなきゃいけないという、これまた苛酷な状況ですな、ハニュウくんは、今日も良かったですね~。4回転が2本とも、ああいうこらえる着氷になったにもかかわらず、後半も大きく崩れることなくまとめきったのと言うのは、またひとつ、大きく階段を上ったなという気がします。あの小鹿っぷりは、もう見られないの?(/_;)ちょっと残念w来季、さらにジャンプ構成の難度をあげてくることも可能だと思うけれど、さすがに、今季でこれだけの実績をつめば、今は若さと勢いで見逃されている部分を、どう解決していくかになるんだと思います。そして、タカハシ。なにかと「ケガ後初めて4回転を2回降りた」と言ってますけど、実は、ケガの前だって、転倒なしで2回降りてるのは2試合しかないんです。んでもって、その時はSPでは4回転跳んでないんですよ。つまりは、26歳にして今、タカハシは彼史上最高難度のプログラムを演じているのです。すごい。本当にすごい。これまた、試合ごとに前の試合よりも修正を重ねてきているので、さらなる高みを、きっとまた見せてくれることと思います。今回は、最後の3Fに向かうステップがちょい省略気味で、音の取り方が明らかに早くなってしまっていたために、コリオシークエンスの入りからしばらく音が余る形になってしまったのが、ちょっと残念。あとは、衣装、やっぱり色を加えてきましたね。それはいい変更だと思うんだけど、シャツ部分の開きが大きすぎ、もしくは、レース柄の部分が不十分で、特に右側の開きの内側の肌色が見えすぎてるのが気になりました。もうちょい修正ですな。あと、羽根が落ちないようにしなくちゃねwそんな、歴史に残るフリー演技。やはり、この滑走順は何かが起こる、というか、おととし、ケガのために絶不調でSPで4位と大きく出遅れてのフリー、滑りきって右手をグッと握りしめた横顔も忘れられないけど、今回、プログラムとしても茫然とした表情で終わる物語なのだけど、そこに加えて、自分自身が自分の出来に唖然としたような、今回の表情もなんとも秀逸。
2012年12月22日
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よりによって。よりによって、ですよ。今日から妹一家が帰省してきまして、自分のペースでテレビなんか見られやしない。さらに、よりによって、マチダくんあたりでお風呂をあがった姪っ子たちが絡み付いてきたもんだから、さあ、これから本番ってところが全然集中して見られなかった(/_;)明日は、男子フリーが始まる前に寝てもらわないと困るわ。それにしても、後半2グループを完全生中継なんて素晴らしい!せっかく男子がゴールデンタイムで!と感激したのもつかのま、今までの振り返りやら、煽りVTRやらに時間を使って、肝心の演技は4,5人分のみ、なんてこともあったので、今日のシンプルな放送は、本当によかったです。時々、天井のカメラ撃ち落としたくはなったけどw欲を言えば、ジュニアの上位勢、ヒノ、タナカ、ウノあたりの演技を、どこかでチラッと紹介していただければ完璧でありました。明日のフリーも12人分完全中継なら、このあたりの選手も入ってくるので、そりゃ、もう、ものすごくおもしろいことになると思います。さて、タカハシ。よかったと思います。姪っ子たちに邪魔されながらだったので、イマイチきちんと見れていたどうかわからないけど、音の取り方が、前半はちょっとずつ早めに、後半はちょっとずつ遅めになっていて(多分)、なんだか、私が気持ちいいと思うポイントにはまりつつあるのであります。まあ、集中させてもらえない状況で見ていたってのもあるのですが、今日は演技が生理的にすんなり入ってきたのですよ。あと、グランプリファイナルまでに比べて、スピンが回ってた。スケーティングそのものもよかったし、今日の点数や順位どうこうではなくて、とてもいい状態なんじゃないかと思われ。そのあたりも含めて、明日は自分の演技に集中できる状況が整ったのではないかと思うのです。いい演技が見られれば、我々は満足。ひとまず、おさらい。そして、マチダ。しょんぼり。GPFの時から、あまり状態がよくない感じだったし、今回も、事前のインタビューでは「状態は悪い」と認めていたし、う~ん…でありました。戦国時代とか、群雄割拠とか、史上最も過酷とか、いろいろな言われ方をしているけれど、それでも、今季ここまでの成績からすれば、タカハシ、ハニュウ、コヅカの3人の一角を崩して世界選手権に行くためには、他のメンバーは、よほどの好成績をあげるしかない。ならば。実は、4位5位争いあたりが最もポイントだと思っております。4位なら確実に、場合によっては5位の選手も四大陸選手権代表には選ばれるはず。世界選手権がダメならば、四大陸選手権に出ておきたい。出ると出ないでは、世界ランクにかかわるポイントが全然違うのです。そして、それは来季のグランプリシリーズの出場にかかわってくるし、ポイントは3季分の積み重ねになるので、ソチオリンピック後のあり方にも影響してくる。考えようによってはね、これだけの層の厚さを誇っているのなら、1,2,3が世界選手権で、4,5,6が四大陸選手権でもいいと思うのですよ。が、今季は四大陸選手権の開催地が大阪。さすがにホスト国として、そして集客のことを考えても、上位3人をまるっとはずすってのは考えにくいかな、と。勝手な予想なのですが、タカハシ(チケット一番売れる人)+4位、5位にするんじゃないかと。なので、なんとかマチダには5位までは挽回してほしいのであります。彼の場合、GPFに出場したことで結構世界ランクポイントを稼いだので、来季もシリーズ2試合は堅いと思うのだけれど、せっかく今シーズンここまで存在感をしめしたのだから、もう一度、世界にその名を知らしめてほしいと思うのです。それより、なにより、どうやって明日集中して演技を見られる環境を整えるかだよ…
2012年12月21日
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実は明日までに仕上げようと思っていたことがもう一つありまして、グランプリファイナル男子6人の演技をもとに、ジャンプの種類を見分けることを目標とした動画を作ろうとしていたのであります。と言っても、6人のジャンプを種類ごとに並べるだけなんだけど。案の定、間に合わず。どっかでやります、絶対。一応、半分くらいは作業終わってるし、お蔵入りはもったいない。とか言いつつ、全日本終わると、全日本の演技をもとに作り直したくなる気もするけどwそして、本日もパトリックのジャンプ構成について。実は、パトリックのSPのジャンプで、採点ヲタクの私がなぜ今まで間違った思い込みをしていたのかと勉強になった出来事がありまして。まずは、パトリック・チャンSPの演技をどうぞ。たびたび取り上げてきていますが、シニア男子がSPで跳ばなくてはいけないジャンプは次の3つ。1.2A以上のアクセルジャンプ2.コネクティングステップ、もしくはそれと同等のスケーティング動作から直ちに跳ぶ3回転もしくは4回転ジャンプ3.2回転+3回転、3回転+3回転、4回転+2回転、4回転+3回転のうち、いずれかのコンビネーションジャンプ私が今回学んだのは、この3.のコンビネーションに関するルール。実はよく読めばルールブックに書いてあるそのままなのに、なぜか「コンビネーションは、ひとつめのジャンプの回転数がふたつめよりも多くなくてはいけない」と思い込んでいたのですよ。つまり3回転+2回転はOKだけど、ひとつめのジャンプが2回転に抜けてしまったら、もうリカバリーは効かないと思っておりました。それが、今回のパトリック、3Lzの予定が2Lzに抜けて、でも根性で3Tをつけた。動画で言えば2:24~。出来栄えとしてマイナス評価ではあったけど、SPの課題としてのコンビネーションを満たす要素をしては認められていたので、2回転から始まるコンビネーションはダメだと思い込んでいた私はびっくりしたわけです。ふむふむ、なるほどね。極端なこと言えば、2回転+4回転とかってコンビネーションもありってことです。いや、そんなことできたらすごすぎるけどwそんな私の思い込みを別にしても、普通、トリプル予定のジャンプがダブルに抜けたら、そこであきらめてしまうと思うのですよ。それを、なんとか3Tをつけてみせたパトリックは、やっぱりすごいんだと思います。まあ、フリーではジャンプ計算を間違った方なので、どのくらいルールに精通したうえで、このジャンプを跳んだのかわからないけど、プログラムをあきらめないこと、勝負の上で、今自分のできるぎりぎりを発揮しようということ、そのあたりが今の男子のトップ選手だからこそ。私はこれは、本当に勉強になったし、とっても感心したのでありました。そんなパトリックをはじめ、複数の外国人選手が、「僕は全日本にでられなくて、本当によかったよ」と、お決まりのようにインタビューで答えていた恐るべき全日本。SPの滑走順が出まして、 17.ムラ 20.オダ 21.コヅカ 25.マチダ 26.タカハシ 28.ハニュウまるで誰かが脚本を書いたかのように、じわじわと盛り上がっていく素晴らしい滑走順。昨年の成績によるシード選手(つまりこの6人)+今年の地方予選上位者の12人で、最終2グループの滑走順抽選だったわけですが、正直、間に入ってくる皆さんが気の毒なので、最初からこの6人で最終グループ抽選でよかった気もします。まあ、結果的にそうなってるという状況もあり、世界のトップ選手と同グループで滑ることが出来るという他選手のモチベーションにつながることでもあり、これはこれで、大切なことだとは思うのですが。とはいうものの、タカハシとハニュウの間に挟まってしまったツボイくんのついてない具合はかなりのもの。
2012年12月20日
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あくまで自分の中でだけの話なんだけど、予定としては、全日本が始まる前にグランプリファイナルの話題は語り終えて、雰囲気としては、グランプリシリーズのまとめみたいなことを終わらせて、さて、いよいよ世界選手権に向けての国内選考ですよ、としたかったわけで。それが、雪かきで疲れたり、書いたものが消えたり、ナルミがペア解消したり、うまく頭の中でもまとめきれずに、結果、日記でもまとめきれないまま、もうあさってには全日本。まいった。なので、今日もグランプリファイナルのこぼれ話みたいなことで終わらせちゃう(笑)さて、今シーズン、たびたび裏のテーマとして取り上げてきたジャンプ回数に関するルール。実は、今回はパトリック・チャンがジャンプの跳び過ぎ違反をしておりまして、ごそっと点数を失っておりました。ここでおさらい。フリープログラムにおけるジャンプ構成のルールは、 1.3回転以上のジャンプで、同じジャンプを跳んでいいのは2種類2回まで。 2.同じジャンプを跳んだ場合は、どちらかをコンビネーションにしなくてはならない。 3.コンビネーションジャンプは、ひとつのプログラム3回まで。 3連続のジャンプは1回のみ。 4.フリープログラムにおいては、アクセルジャンプをひとつ以上跳ばなくてはならない。これを踏まえて、パトリックが当初予定していたジャンプ構成は次の通り。4T+3T4T3Lz3A3Lo3Lz+2T3F+1Lo+3S2Aそして、実際に跳んだジャンプは次の通り。4T4T3Lz3A3Lo3Lz+2T3F+1Lo+3S2A+2Tさて、どこが間違いだったのでしょうか?これは結構簡単で、最初が単独の4Tふたつになってしまってます。先ほどのルールに戻ると、同じジャンプをふたつ跳ぶ場合はどちらかを必ずコンビネーションにしなくてはなりませんから、実際にはそうなっていなくても、ふたつめの4Tはコンビネーションを跳んだという扱いになり、プロトコル上は4T+SEQと表記されます。これは、ひとつめの4Tで転倒し、ふたつめの4Tも着氷がいまいちで単独になってしまったというミス。で、これはこれとして、やめておけばいいのに最後の単独予定の2Aに2Tをつけてしまったのが大間違い。演じている本人としては、コンビネーションのはずだった4Tが両方単独になってしまったので、どこかでコンビネーションをつけて挽回しなくては、と考えてのことだと思うのですが、実際には跳んでいなくても、点数計算上はふたつめの4Tをコンビネーションととられているので、ひとつのプログラムで3回しか跳べないコンビネーションを使い切ってるわけです。なので、2A+2Tはやってはいけない4つ目のコンビネーションジャンプとなってしまい、0点の扱いに。これはねぇ、そんなに難しい計算じゃなかったはずなんですよ。スケートカナダのスズキアキコや、ロステレコムカップのムラカミカナコに比べたら、すごく単純なミスで、なんでやらかしてしまったのかという感じ。そういう部分も含めて、今回のパトリックは調子が悪かったってことなのかな?ただし、じゃあこの2Aを予定通り跳んでいたら結果は変わっていたかと言えば、0点になったところに、基礎点3.3+αなので、最終的に5.63だったハニュウとの点差は埋まらず、順位は変わらなかったと思います。ふたつめの4Tにマイナスの付く出来栄えだったとしても2Tをつけていたら、それはちょっとわからなかったとは思いますけどね。で。パトリックがジャンプを跳び過ぎたという話だけだと、そうおもしろい話題でもないのですが、試合後のメダリストの記者会見にて、パトリックったら、“I pulled a Nobunari,”ですって。訳すとすれば「ノブナリっちゃった」でしょうか(笑)パトリック自身が、ジャンプ規定違反をしてしまったことをノブナリの名前だけで表現してみせたのみならず、その場に居合わせた各国メディアが、パトリックが何について言ってるのかすんなりと理解しジョークとして紹介してるってのは、ジャンプ規定違反=あの人、というのが、スケートにかかわる人々の間で常識のようになってるってことなわけで。私が言ってるだけじゃないんだよ(笑)というわけで、そんなパトリックのジョークが紹介されているのはこちらの記事。あらあら、素敵な写真♪タカハシが、ソチオリンピックに向けて、プルシェンコを「ダークホース」とか言っちまってますが、これはおそらく、今のプルシェンコの力を下に見てるというよりは、「ダークホース」という言葉の意味をちょっと取り違えて「忘れてはいけない存在」くらいで言ってるに違いない…というのは、さすがに世界の皆さんには伝わらんだろうなぁ…プルシェンコがソチ五輪で活躍したって、番狂わせとはだれも思わないもんね。そのあとに続く発言をちゃんと読むと、彼がそういうつもりで言っているのではないと伝わるかと思うのですが、タカハシの言語能力とか、普段のふんにゃり具合とかを抜きにして、この発言だけを持ってきてしまうと(しかも英訳で)、すげー上から目線に聞こえちゃうのではないかと、姉さん心配です(笑)
2012年12月19日
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いよいよもって本日より、いったんWordに書いてから、エディターに貼り付ける方針。もう、同じ過ちは繰り返すまい…そして、本日は残念なお知らせ2題。NHK杯SPの途中で肩を傷めて棄権したムラカミダイスケ、全日本も欠場とのこと。見るからに辛そうだったし、拠点であるアメリカに戻ってからの肩のレントゲン写真も完全に外れていて痛々しかったし、本人からのメッセージも「今は肩と心の休養中です」というようなことを言っていて、身体的だけではなくて、精神的にもダメージを負ってしまった感があり、「これは、全日本も無理だろうな」と予想はしていたので、逆に、いつ欠場のニュースが出るのだろうと待っていた感じではあるのです。それは、そうなんだけど、だけれども。ムラカミダイスケの日本国内における立ち位置からすると、今回の欠場は本当に痛い。そもそもが、彼は両親が日本人でありながらアメリカ生まれのため、日米どちらの国籍でも選べたわけで、実際、ジュニア時代はアメリカ代表で国際大会に出ていたのだけれど、シニアに上がるときに日本を選んでしまったのであります。アメリカを選んでいたならば、もっと国際大会で活躍する機会を与えられていただろうに…この話、今までも何回か書いてきたけれど、本当に何たる選択ミスというか、今回のケガについても、めぐりあわせが悪いというか…とにもかくにも残念。これでまた、来季出場の機会が減ることになっちゃうよね。そこは、今の日本男子の状況じゃ仕方がない。もったいないけど。そしてそして、さらに残念なニュース。タカハシナルミ&マービン・トラン組がペア解消。ものすごくショックで一瞬唖然としてしまって声も出ず、その後号泣ですよ、これは。男女シングルスは世界最強レベルだけど、ながらく誰もいなかった日本の貴重なペアで、しかも、世界で通用しまくりの大活躍で世界選手権3位。このカップルが活躍することによって、シングルだけでなく、ペアにも注目が集まり、日本国内でも選手が出てくるんじゃないかって、ナルミとマービンにかける期待は、ものすごく大きかった。すごくうまく行ってるように見えたし、本当にこれからって時に大ショックです。ナルミちゃんがケガでお休み中のため、全日本がスキップというのは前からわかっていたけれど、世界選手権の出場枠はあるので、そこでふたりの姿を見ることができると思っていたのだけれど、それぞれに新しいパートナーを見つけて3月までに、っていうのは難しそうだ。だいたい、ナルミはまだ本格的に練習ができるような状態じゃないだろうから、これからパートナーを見つけてプログラムを作っても、十分な練習時間は確保できそうもない。ソチオリンピックに間に合うのかどうか、それもあやしくなってしまったと思うのだけど、実は、その前に、来年4月の国別対抗戦、このままだと、日本チームとしてエントリーができなくなってしまう。日本開催なのに、なんてこったい。だから、シングルばっかり選手層が激厚でも団体戦は難しいのよね。もちろん、そういう日本スケート界全体としての都合をナルミやマービンに押し付けるわけにはいかないし、本人たちが「もう一緒にできない」と言っているのに、無理に続けてもらったってうまくいくはずもない。悲しいけど、本当に残念だけど、仕方がない。今は、ナルミちゃんの肩と膝が速く良くなって、ふたりが素敵な新しいパートナーと出会えることを祈るばかりです。
2012年12月18日
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そういうわけで、かなりの長文を書いたのですが、消してしまいました( ̄▽ ̄;)今大会のタカハシの演技をどう思ったかについてだったのですが、折れた心が立ち直れたらまた書きます。ざっくり言うと、フリーについて、演技前から「今回はいけるな」という感触を私は得ていたことと、演技途中で「これは勝った」と、確信したという話。あ、悔しいので後日の無駄話にしようと思っていた衣装の話をしようっと。今回、タカハシはフリーでがらりと衣装を変えてきまして、どう思ったかと言えば、最初6分間練習で出てきたのを見たときは「なぜ、それに変えた?」で、ありました。真っ黒で、シャツ+パンツ形式の比較的シンプルなシルエットなので、何にでも応用できちゃう衣装だな、と。例えば、EXのタンゴで着ててもおかしくないよね。ただし、前の衣装よりも、タカハシ自身には似合っている。小柄な人にとっては、ピタッと体のラインが出る衣装よりも、ある程度遊びがある方が体格がよく見えるし、黒はきている本人も、見ているファンも、しっくりくるし。特に、手首に向かって膨らんでいく袖の形が、すごく腕を長く見せるし、動きも大きく見える。そして、実は、「オペラ 道化師」ではあるけれど、曲は「衣装をつけろ」でして、これは、妻の不貞を知った旅芸人の座長である道化師が、裏切りに傷つき、嫉妬に狂いながらも、「お前は道化師なのだから、衣装をつけ、メイクをして、お客様を笑わせるのだ」と、舞台に立つ準備をするという場面なのですな。なので、道化師の衣装よりも、着替える前の普段着でいるほうが正解という見方もあり。実際、オペラでの衣装には、今回の方が近いらしい。比較。左、前回まで。右、今回。背中の筋肉やら、腰からお尻にかけてのラインやら、タカハシの肉体美を楽しむには前衣装の方がいいという話も無きにしも非ずですが、一度書いた通り、私はああいうロシア風味はあまり好みではないもので、トータルでは、この衣装チェンジはうれしいかな。ただ、急ぎで作ったもので、本人の出発には間に合わず、会場入りしてから初めて着たとのことで、若干サイズが合わなくて体から浮いてるんですな。これは全日本までになおしてくると思うんだけど、プラス、もうワンポイントさし色なりで、「真っ黒シャツタイプで、何でも応用可能」から脱却していただけると、よりパーフェクト。そして、実は地味にSPの衣装も変わってたのですが、皆さま、お気づきだったでしょうか?比較。同じく、左、前回まで。右、今回。肩から腕にかえての黒いラインが減ってたのであります。よりシンプルで、動きが軽く見えるようになったのではないかと思います。日記の自動保存機能とか、ないんすかね?(/_;)
2012年12月14日
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先週、ちょこっとふれた有酸素運動部なのですが、いまだ活動実績がありません。先週は私が当日体調不良で参加できず、今週は、主催者が体調不良で、急きょ中止のお知らせとなってしまいました(/_;)雪降っちゃったから自転車乗れないし、このところ、運動不足であります…さて。滞っていたグランプリファイナルの話。もちろん男子シングルを中心に語ってしまうのですが、まずはものすごくレベルが高かった。マチダは、そもそものプログラムの持ち点が他の5人に比べ低かったことがあり、そのことを意識しすぎてしまったこともあると思うのだけど、大きな大会の経験が不足しているということもあり、かなり残念なことになってはいたけれど、その他の選手のスコアを見てみると、5位のコヅカで253.27と、これだってかなりのハイスコア。これまでのGPFなら、表彰台にのれるレベルだし、場合によっては優勝したっておかしくない。例えば、これもいい戦いだった昨年のファイナル、1位パトリック260.30、2位ダイスケ249.12、3位ハビエル247.55。練習中のコヅカとタカハシの衝突があって、ちょいと残念だったおととしでは、1位パトリック259.75、2位ノブナリ242.81、3位タカちゃん237.79。その前の年になると、バンクーバー前の”4回転論争”なんてやってる時代だから、当然スコアはもっと低くなるわけで。それなのに、それなのに。今大会のタカちゃんの影の薄さったら(/_;)演技内容だって悪くなかったのに、なぜだが誰にも触れてもらえない…そもそもが、報道が順位になっちゃうのが残念すぎる。5人が250点を越える試合なんて、本当にすごいのよ。まずは、こちらをご覧あれ。ISU公式男子シングル高得点ランキング250点を越えているのは30位以上。そのうち半分くらいまではひたすらパトリック・チャン、タカハシダイスケ、パトリック・チャン、タカハシダイスケ…時々プルシェンコとハニュウ。15位を過ぎて、ようやくフェルナンデスとコヅカの名前が見られるようになって、1個だけエヴァン・ライサチェク。実際に、今大会でハニュウとフェルナンデスは自己ベストを更新しているし、タカハシ、コヅカも、ベストに近づく点数を出している。そのあたりのこと、もっと取り上げてコヅカもほめてあげてくれないか、と思うことしきり。タカハシの優勝にしてもね、「フリーでは3位だったが、SPの点差で逃げ切り」みたいなこと言われちゃうと、ちょっとな~なんです。だって、フリー3位って言ったって、2位のハニュウとはわずか0.01ポイント差ですよ。んでもって、1位のフェルナンデスとだって1.32ポイント差ですよ。せめて「僅差の3位」くらいの言い方してもらわないと!wそして、最終順位3位のパトリック・チャンと4位パビエル・フェルナンデスの点差がわずが0.04ポイント差ってのも、なかなかに面白い試合でした。こういうところ、採点マニアとしてはたまりません。そして、僅差の戦いと言えば、2007年トリノで開催されたグランプリファイナル。タカハシはステファン・ランビエールに0.16差で2位だったのです。日本男子初は、全部撮ってほしいと願うファン心理としては、毎年、はらはらドキドキ、なんで2007年に優勝しておいてくれなかったんだよ、という心境。実際、トリノ開催はステファンに地の利があったので、ちょっとしたことでダイスケが優勝していてもおかしくないくらいの内容で、正直、私はいまだにあれはダイスケが勝っていたと勝手に思っているくらい。なので、なんだかんだ遠回りしたけど、今年、2007年よりもずっと納得のいく内容でタカハシが日本男子初を成し遂げてくれたことは、本当にうれしい限り。今回のこの内容なら、5年待ったかいがあったってものです。このところの日本男子の強さから、グランプリファイナル優勝が今までなかったということを驚く方も多いようなのですが、実は女子についても、他の大会の実績に比べて薄いのです。優勝はアサダが3回に、スグリが1回。え?アンドウは???なんですよ。なんとアンドウは、銀メダル1個しか持ってないんです。なんだかね、日本人はグランプリファイナル優勝に縁がないのよね。むしろ、銀メダル率が異常。グランプリファイナルメダリスト(Wiki)特に男子は、今年のハニュウで7年連続。金はどうかしらないが、少なくとも銀メダルは日本男子以外取れないんじゃないかと思ってしまうレベル。数日寝かせた割には、とっかかり部分のみにて。語りたいトピックスが多数ありすぎまして、ひと項目ずつ整理して書いていけたらと思います。今日のところは、タカハシの演技を見守るニコライ・モロゾフ。最後のジャンプの助走にはいるステップからラストまでですね。呪文を唱えているように見えるのは、ステップやターンなどの技の名前を口に出しているそうで、しゃがみ込むのは、スピンの足元をのぞきこんでいるケースが多いようです。隣のナガミツコーチの動きもふくめ、なかなかの見応え。選手より疲れてないか?w
2012年12月13日
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昨日の日記、タイトルのスペルが間違ってて、しかも、そのことに気が付かずに一晩さらしてしまっていた…恥ずかしい。こんなに簡単な英単語を間違えたなんて、家出したくなるくらい恥ずかしい。さて、気を取り直して。ついに、ついに。またひとつ、タカハシが「日本男子初」を取りました。ジュニアの世界選手権優勝から始まり、ことごとく「日本男子初」を成し遂げながら後輩たちに道を切り開いてきて、これで残るはオリンピックの金メダルのみ。(←正確に言うと、銀でも初なんだけど…)そう言えば、ジュニアのグランプリファイナルだけは取ってなくて、ハニュウが初だったのかな?と調べてみたら、コヅカが取ってました。ごめん、タカちゃん。「地味」という本領が発揮されてる最近のタカちゃん、すごくじわじわ来て、私のツボを刺激してくれるのよ。このキャラをつらぬきとおしてほしいものです。今回の「日本男子初」を見るにつけ、いよいよもって、この人はそういう星の下に生まれてきたんだなというのを強く感じたのでありました。どうやったって、そういうシナリオ通りにしか動かないことがこの世の中にはある。運命と言ってしまうと嘘っぽくなってしまうけど、「持ってる」「持ってない」というのは、絶対にある。ハニュウが2位でぴったりついてきたのも、おそらくはそういう定め。タカハシが「日本男子初」で、あらゆる記録を作っていく、それをハニュウが「最年少記録」で更新していく、それはきっと、神が書いたシナリオなのだ。だから、おそらくは、次のオリンピックでも…そして、こうしてタカハシが達成すべき頂点がクリアされていくたびに、私は、現役の選手としての彼の残りの時間を意識せずにはいられない。今回の優勝で、うれしいのはとてもうれしいのだけど、なんだか、世界選手権は今季の1回、グランプリファイナルは来季の1回、全日本選手権だってあと2回、そしてオリンピックがもう1回、あとそれだけなんだって、そのことを強烈に思い知らされた。いつかはくるその日が、実感としてひしひしと迫ってきたのだ。その座を受け継ぐ者たちも、ここにその役割を明らかにして待っている。キラキラと輝きをはなち、スターとエースの座を譲り受けるだろうハニュウ、しっかりと地に足をつけ、日本男子の精神的支柱となるだろうコヅカ、髪型や衣装も含め、作品としてのプログラムへのこだわりを受け継ぐマチダ。そう。タカハシひとりが抜けたところで、日本男子はびくともしやしない。だけど、だけど。タカハシが退いた瞬間に、世界は色を変えてしまうのではないかと、私は今から足元がぐらぐらするような寂しさにおびえている。そんなこんな、個々の演技内容等々については、明日以降。
2012年12月09日
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緊張に耐えられないので、そのいてもたってもいられない時間をごまかそうと、ちょびっとだけ女子の話。シングルスはLadiesとMenなんだけど、大人の筋肉がついていくことによって技の難度があがっていって、シニアで戦うには男の子から男への成長が必要な男子に比べ、女子は、体の軽い”女の子”が勝つ傾向があった。ちょっと前のエントリーでも書いたのだけど、だから女子が長く戦い続けるためには、女の子から女への体の変化を受け入れ、武器を持ち替えることが必要、というのが今までの流れ。確実に跳べるジャンプはどれなのかを整理し、そのほかの要素でのレベル、加点を揚げ、なによりもスケーティングと表現を磨く。が、今回のファイナル、優勝争いをしたのはみんな「Lady」。アサダマオは、最高難度のジャンプ構成を軽々と跳んでいたガール時代から、レディ仕様のプログラムに変更して、レディの滑りをすることを覚え、それは、彼女のキャリアの積み方としては必要なことだと思うのだけれど、スズキアキコ、アシュリー・ワグナー、キーラ・コルピの3人は、ガール時代とは違うレディの貫録をつけながらも、確実にガール時代よりも技術的に難しいことに挑戦し、それをこなしている。これは本当に喜ばしいことで、技術で勝負するガールたちと、完成度で勝負するレディたちという図式が続く限り、女子シングル全体として点数が伸びていくことはない。ガール時代は、ひたすら技術点をつみあげ、技術で伸び悩み始めたら、表現や完成度にシフトするという流れだけでは、結局のところ、技術点が落ちた分を演技構成点でおぎなうということになってしまうので、総得点としては、同じところにいることになっちゃう。それが、アシュリーにしろ、アッコにしろ、キーラにしろ、演技構成点がかせげるようになったときに、さらに技術点の上積みをしていこうというのは、本当にすばらしい。ベテランがそういう姿勢でいて、本当にそれを実現できるなら、ガールたちもジャンプ構成頼みだけでは勝負できないわけで、そのことによって、競技全体のレベルアップにつながっていく。今回の表彰台メンバーのポイント、いいです。アサダが196.8で優勝って、素晴らしい。ガールのころ彼女は、目標「200点」って言ってて、ちょこちょこ出してて、それが、ここ数年は、そのレベルに達する人がいなかったのよね~。ようやく、女子も200点勝負がもう一度できるようになってくれるんじゃないかと。本当にね~、今回はね~、あっこに勝ってほしかったんだけどね…とにかくSPのキル・ビルかっけー。が、今回は音響悪すぎ!オリンピックまでは、何とかしてくださいよ~!!
2012年12月08日
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一個前の日記、なんだかんだタイトルはガゼルでありながら、ひたすらタカハシを褒める日記になってしまってることに、ちょっと反省。「ここがすごい」を連発している割に、どうすごいかの説明が足りないので、とりあえず好きな選手を持ち上げてるだけにも見えなくもない。ということで、足りなかった説明を本日補足。スケートがうまい、というのはどういうことなのか。それは、体の重心がしっかりして、スケート靴のインエッジ、アウトエッジへきちんと乗りわけができているかどうか。フィギュアスケートの靴の刃というのは、三角に尖っているわけではなく、かまぼこ型にえぐられているというか、内側と外側にレールがある感じ。Wikiで図解があったので、ご参考まで。なので、その2本のレールに均等に体重をかけるのではなく、どちらか1本のレールに乗って滑るのが「いいスケーティング」とされています。この使い分けがきちんとできていると、ステップでのターンなどもスムーズになりますし、2本のレールに乗るよりも1本のレールに乗った方が、当然氷の摩擦は少なく、無駄な力がかかることがないため、スピード感のある滑りにつながったり、スケーティング自体での体力消耗を抑えて、各技に力をそそぐことができるようになります。そして、さらに、スケート靴を横から見たときも、刃は一直線なわけではなく、ゆるくカーブを描いています。つまり、フィギュアスケートの靴で滑っているときというのは、長い一直線の刃にのっているわけではなく、インサイドエッジかアウトサイドエッジのカーブ上のどこか一点に乗っているのです。なので、インサイド、アウトサイドの使い分けだけではなく、いかにこの「一点」にきちんと乗るか、スケーティングがうまい人のなかでも、トップ中のトップになるとここでの差になります。インサイド、アウトサイドにきちんと乗ることができると、体が大きく斜めになります。まず、スケートの良し悪しはそこで見えるのですが、さらに「安定して一点に乗ってるかどうか」は、上半身のぶれによってみることができます。今のタカハシのスケートは、「一点に乗っている」だけではなく、その「一点」が同じ位置でぶれることがないため、技から技に移動するときのスケーティングにおいて、上半身が大きく上下することがありません。これが、スケートの刃の上で重心が移動してしまうと、特にバックで滑る際に目立つんだけど、頭の位置が大きく上下にぶれます。さらに、タカハシの場合、昨年ボルト抜きの手術をしてジャンプの練習ができない期間でのスケーティング見直しの結果、この重心が、少し後ろに移動したのです。通常、シングルの選手たちは、ジャンプを跳ぶために、重心が少々前側にかかる傾向があり、今、タカハシが乗っている「一点」というのは、アイスダンスの選手のベストのポイントなのだとか。まあ、このあたりは、ただ見てるだけでわかるはずもなく、タカハシ自身や周囲のコーチなどがインタビューで答えてるのを聞いて、そう言われて見ると、なるほど後ろにいってるかも、と確認できる感じ。この点については、俯瞰よりも通常の国際映像の方がわかりやすいかと思うので、どうぞ。どうしても上半身の動きに目が行ってしまいがちですが、足元を重点的に見ていると、重心がスケート靴の一点にあるってのが、みえるような見えないような…いや、がんばれば見える!wそして、比較対象として若い選手をもってくるってのも、まああんまりなので、今回は、以前のタカハシとの比較。2008年四大陸選手権のフリーの映像です。実は、今回のフリーの道化師、これ以来のクラッシック使用プログラムということもありまして。当時の世界最高点となる演技で、この後、2011年の世界選手権でパトリック・チャンが更新するまでトップであり続けました。言われると、重心が変わってる気がしませんか?そして、世界最高点の演技ではあるけれど、このシーズンは、ジャンプの成功率としてはいいけれど、スケートそのものは、あんまりよろしくなかった気がするのです。この後に右ひざの大けががあって、復帰してバンクーバー以降と比べてしまうと、スケーティングに重さを感じるし、そのことによって、すべてのエレメンツに力が入って見えるのです。全体にスピードは出てるけど、力技で押してる感じがするんですよね。あとは目立つのはスピンで、それはケガ後のリハビリやボルト抜き手術後のストレッチによって体が柔らかくなったのもあるし、あとは、ルール自体の変更もあるし。そして、ある程度、そんなこんな演技内容を見飽きたら、4:55あたり、リンクサイドでグレーのパーカーを着ている係員らしき男の子、ステップにはいるタカハシと目が合って、視線に打ち抜かれる様子にも注目!
2012年12月04日
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以下の日記、書き始めたのは29日だというのに、何やらまとまらずに、やっと今日になって最後まで書き上げた次第。一個前の日記との対比であるのは、タイトルからしてわかりやすいのですが、最初は「産まれたての小鹿」ってしようかな、と思ったものの、全編通して小鹿ちゃんなわけではないし、産まれたて感は転んだとき限定だもんね。さて、太っ腹なNHK、大会終了後からしばらく、HPにて演技やインタビューの動画を公開してくれています。国際映像の分は、海外のスポーツチャンネルの動画サイトなどでも見ることが出来るのですが、昨年はジャッジ席後方の固定カメラの俯瞰映像、今年は空中ムービングカメラの俯瞰映像、と、ここでしか見られないおまけつき。テレビの映像では伝わらない、スピードとかジャンプの幅、リンクの使い方がよくわかっておもしろいです。今年のは結構カメラがグルングルン動くので、酔いやすい方はご注意ください。「空中ムービングカメラ」と書いてあるのが、その映像です。NHK杯公式動画サイト 男子シングル今日のところはFSにしぼって小鹿ちゃん、もとい、ハニュウとタカハシの違いについて触れてみようかと。こうやって引きの上からの映像で見ると、それぞれの長所短所がわかりやすい。もちろんね、ここで俯瞰映像が掲載されているのはトップ中のトップ選手だけなので他の選手と比べたならばそれはもう…なのだけど、敢えて違いを抜き出すとすれば、という話。ジャンプはやっぱり、ハニュウの方が質が高い。特に四回転と3Aは素晴らしい幅で、大きさがある。タカハシは、タカハシにしては幅や高さが出ていないジャンプもあり、特に3Aの着氷が大会を通して不安定だったのが特に点数の伸び具合に影響しておりました。本調子なら、3Aについての加点はハニュウとどっこいどっこいなんだけど、今回は明らかに、そこで点差がついてたからね。あと、この俯瞰映像で見てはじめて、後半、動画で言うと04:05付近の3Lz+3Tがあんなに幅がなくて真上に跳んでると知りました。ここは、本来3Lz+2T+2Loの予定なのですが、4Tにも3Aにも3Tをつけられなかったので、とっさの判断で差し替えてきたんですな。この計算は正しかったし、どうにもタカハシは以前から3連続ジャンプが苦手なもので、流れが止まってしまって大きな加点は望めないため、例え高跳びジャンプだったとしても、こちらの3回転+3回転のほうが、高さやら空中姿勢のよさやらで、加点も稼げる結果にはなってるんですけどね。ただ、このあたりは、靴の問題が解決してタカハシの3Aが戻ってくれば、もうちょい差が縮まる部分。そして、スピンに関しても、タカハシは靴やら何やらで回れてないし、ハニュウも、途中で疲れて失速しているのでどっこいどっこい。じゃあ、私が最も大きいと感じた二人の差は何なのか。それは、やっぱりスケートそのものの技術。ハニュウも、昨シーズンに比べれば格段とうまくなってきているし、他の選手に比べれば、ずいぶん高いレベルにいると思うんだけど、ペース配分の部分も含めて、これは明らかにタカハシに軍配があがる。ハニュウの場合、前半の3つのジャンプが終わったあたりから、もうスケートが重くなり始めている。後半のふたつめの3Aが終わったあたりから徐々にスピードも落ち始めて、スケーティングの姿勢自体が崩れていくので、ジャンプの転倒からは、気力でなんとか、という滑りになってしまっている。もともと猫背気味であごがあがる傾向があって、そこが今季改善されて成績をグッと伸ばしている要因ではあるのだけれど、疲れてくると、その悪い癖が出てきてしまう。一方タカハシは、スケーティングのスピードも姿勢も最初から最後まで一定。特にすごいと思うのは、この動画で言えば2:00からのステップ。全身で踊っているのにスピードが落ちない。どころか、スケーティング自体がコントロールされている。足元が、進もうという漕ぐ動作がないにもかかわらず、これだけのスピードを維持できるというのは、彼のスケートの技術の高さゆえ。今回、残念ながら刃が氷の溝にはまって躓いてしまったがために、レベルも加点もとりこぼしてるんだけど、それがなければ、ここでかなりの点数が稼げることになるかと思います。タカハシはやたらとステップの名手的なことを言われて、それはまったくその通りではあるのだけれど、ステップが上手=スケートそのものがうまい、っていうのは、他の選手も含め、言えること。スケーティングのコントロールで言えば、3:40付近からのサルコウに向かう助走、3S、つなぎの振付、ルッツの助走の流れが実に見事。上半身の動きが音にはまっているのはもちろんのこと、滑っている速度や足の運び方まで、素晴らしく音をとらえている。そして圧巻は4:30あたりからのコリオシークエンス。プログラムの最終盤で、ものすごいスピードでリンクを駆け抜けていく。これは、コリオシークエンスだからこそ実現できた振付で、タカハシのエッジ使いの巧みさ、スケーティングのスピード感を見せつける作りになっている。前述の「ステップの人」というイメージの中には、細かいステップを数多く踏むのが得意っていうのがあって、ステップシークエンスでは、それを期待されるのが多いのだけど、ステップがいいってことは、スケートがうまいってことなんだよってのを、このコリオシークエンスでは、敢えて細かいターンやステップを入れずに、深いエッジでリンクをあっという間に移動していくことで見せている。上半身では道化師の苦悩を表しながらの、このスピード感!いや、本当に素晴らしい。で、トータルでの感想。普通に放送を見ているときはそこまで思わなかったのだけど、この俯瞰映像を見て、「あ、ガゼルくんはライオンさんにつかまるな」と思ってしまった次第。歳を重ねたライオンは、体調だったりいろんな条件が整わなくて本気で走ることができず、目の前を走り抜けていくトムソンガゼルを目で追うだけだったんだけど、いろいろなことが整って本気出したなら、あっというまにガゼルをその手にとらえ、それだけではなく、前足でちょいちょいもてあそんじゃったりするような、残酷な展開さえみせるかもしれない。ライオンの本気が出るのは全日本からのような気もするけど、今週末はグランプリファイナル。「日本男子初」を手にするのは、誰。(←日本男子が優勝するって、どこかで決めつけている私がいる…)
2012年12月02日
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