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高田侑さんの「鉄槌」を図書館で借りて読みました。読み始めてすぐ、前に読んだことに気がつきました。前は、粗筋ばかりに気を取られ、きちんと読んでいませんでした。サスペンスだと、どうしても結末が知りたくて、読むのを急ぎます。母親が失踪、父親は小さな工場を営みながら子供達を育ててくれた。兄・妹・弟のきょうだいは、今はそれぞれ独立して別居していた。そんなある日、父親が工場で倒れ、死亡してしまった。たった一人いた腕のいい初老の職人が続けたいなら工場は閉めないと長男は考えたが、仕事が減って何とか工場を維持していただけという。残された兄妹弟は、工場をたたむしかないと考え始めていた。そこへ、行方不明だった母親が得体のしれない男と乗り込んできた。綺麗だった母親の老いて不気味な姿、3人の思いは複雑だった。☆【中古】鉄槌 /双葉社/高田侑(単行本)☆★毎年、自家製大根でたくわんを作っています★細長い青首大根を作って、既製品の「たくわん名人」で漬けていました。でも、去年は「たくわん名人」が手に入らなくて…糠と塩だけで漬けました。毎年、塩は「五島灘の塩」を使うのですが、「赤穂の塩」で漬けたらしょっぱい。「五島灘の塩」の方がまろやかで美味しく漬かるように思いました。テレビのコマーシャルで「漬物は赤穂の塩!」と盛んに言うので…、つい変えてみたのですが、五島灘の方が料理も美味しいし、味がいい。【6213】まろやか仕立て 五島灘の塩750g×1個 ごとうなだのしお 長崎産あら塩 長崎県西端、五島灘の透き通るような海水を煮詰めたお塩。こんどはこちらの↓「五島列島の塩」を使ってみたいです。五島列島の塩 300g 五島列島 塩 天然塩 国産 長崎県 海水100% 塩 粗塩 海水塩 調味料 送料無料
2025.02.07
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高田郁さんの「あい 永遠に在り」、涙を拭きながら読みました。関寛斎という、実在した人の妻「あい」の一生を描いた作品です。関寛斎は、北海道・斗満(とまむ)で「開拓の粗」と仰がれた人であり、長崎で学んだ医者として、また戊辰戦争で人道的な活躍もしています。斗満は、今の足寄郡陸別町です。関寛斎は徳島で長く医者をしていて、藩主の侍医もした人でしたが、農家の息子ということもあって、やっかみもあり辛い立場を経験。明治32年、寛斎は古希を迎え、「北海道で開拓をしたい」と妻に打ち明ける。その頃7男の叉一が札幌の農学校を経て、試験農場の開拓に打ち込んでいた。その姿を見て、北海道の地を開拓したいという思いに駆り立てられたのです。妻のあいと離縁して北海道に渡りたい、という夫に驚き乍らもついていく道を選んだ妻、この時あいは67歳でした。裕福とはいえ、子のいない農家に養子に入り、医者になりたいと苦学した寛斎、父親が兄弟という縁もあり、寛斎の母の年子に気に入られて嫁入りしたあい。波乱万丈に生きた関寛斎の傍で、記録にはあまり出てこない「あい」という女性、高田郁さんは魅力的に描いて、芯のある女性だったことを彷彿させています。読み乍ら、涙がこぼれて…こぼれて、テッシュで拭き拭き読んだものです。あい 永遠に在り [ 高田郁 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2025/1/25時点)★あい 永遠に在り (ハルキ文庫) [ 高田郁 ]★★【中古】 あい 永遠に在り ハルキ文庫時代小説文庫/高田郁(著者)★
2025.01.25
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辻村深月さんの「青空と逃げる」を読みました。街から町へ…小学生5年生の力は、母と二人で逃げる。本条力の父が交通事故にあって、入院したと深夜知らされた。母親と急いで病院へ駆けつけたが、父は何も語らない。父は助かったが、一緒に乗っていた人気女優が死んでしまった。そして、父はある日黙って退院して、そのまま失踪してしまった。父親のしでかしたことで、力と母親は東京を飛び出した。最初は高知、兵庫、大分、仙台~追手が二人を追いかけてくる。力の父は舞台俳優、死んだ女優の所属プロダクションからの圧力、父と女優との噂のスキャンダルもあり、二人は追われるように逃げた。母親と逃げるように転々と住まいを変えた小学5年生の力の夏休み、どこへ行っても人なっこい力は周囲の大人から可愛がられた。さりげなく母をかばい、大人の手助けをしたり遊んだり、一人の少年のひと夏の冒険物語としても楽しい作品でした。【中古】青空と逃げる / 辻村深月★70の手習い~苦手な海苔巻きに挑戦してみました★あまり作る機会がなったので海苔巻きは苦手でした。娘や孫たちに食べさせたいと挑戦しました。おいしく簡単ロール寿司キット お弁当に!パーティに!! ([実用品])
2025.01.20
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詩人・石垣りんさんのエッセイ集「朝のあかり」を読みました。名前は知っていましたが、詩は読んだことがありませんでした。俳人の故・金子兜太さんが「一番尊敬する人」ということを知って、どんな方だろうと興味を持って…エッセイがあったので読みました。石垣りんさんの詩は、今では小学生の教科書に載っているそうですね。14歳で「勉強が好きでないから」と銀行の事務員として働きだしています。貧乏で上の学校に行かれなかった、という訳ではないようです。働いて、自分の自由になるお金で本を買い、詩の投稿をしたい、そんな強い決意で働くことを選んだ14歳の石垣りんさんでした。25歳で終戦を迎え、家族を支えるために働きながら、詩作に励んでいます。父の再婚で異母弟妹が生まれ、父の死後、残されt家族の生活も支えています。39歳で初詩集「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」が世に出ます。50歳の時手に入れた川辺のマンション、ひとりの時間を楽しんでいた。エッセイではキツイ批判はしていないけれど、やんわり世相を問う眼差しは、凛として、鋭く、生活者としての厳しい視点を感じさせられました。朝のあかり 石垣りんエッセイ集 (中公文庫 い139-1) [ 石垣りん ]1920年東京生まれ。2004年に亡くなっています。今なお、石垣りんさんの詩が好きという方は多いようです。にほんの詩集 石垣りん詩集 [ 石垣りん ]詩の方はまだ読んではいませんので、読んでみたいと思っています。
2025.01.17
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高田崇史さんの「鬼の棲む国、出雲」を読みました。殺人事件に絡めて出雲神話が学べる興味深い作品でした。新学期から大学院へ進み、民俗学研究室に所属することになった主人公、橘樹雅(たちばな・みやび)は、研究テーマを「出雲」と決めたが…。教授のキャラクターに惹かれ、民俗学を選んだのだが~失敗だった。教授は突然「サバティカル・イヤー」で長期休暇をとって不在。教授の留守の間は、冷酷そうな准教授・御子神伶二が担当するという。その御子神に色々質問され、「出雲を殆ど理解できてない」と厳しく指摘された。民俗学を選んだことを後悔しながらも、雅は「出雲」に行くことを決意する。出雲で起きた殺人事件、何の関係もないような橘樹雅の出雲旅行とが交差して、読んでいる人間をぐいぐい神話の世界に引っ張り込むような面白い作品でした。主人公の橘樹雅が出雲大社や佐太神社~出雲の多くの神社を巡るうち、「記紀」が伝える出雲神話と何か違う~と感じ始める件は興味深いです。難解な神話の世界も何となく理解できたような気持になりました。★この作品に「奥出雲ワイン」が出てくるんですよね。★e−Wine主人公の雅が一人で飲んでいるワインなんですが~安いのかな?と調べてみたら…学生が飲むには、あまりにも高いから驚きました。【ふるさと納税】奥出雲葡萄園 シャルドネスパークリング/島根県 雲南市 国産 自然 ぶどう ブドウ 葡萄 酒 アルコール わいん 杜 もり 庭カフェ NIWACAFE ワイナリー 数量限定 スパークリングワイン【ふるさと納税】島根県出雲市の対象施設で使える楽天トラベルクーポン 寄付額20,000円 | 旅行 観光 ホテル 旅館 チケット 予約 いずも 出雲大社寒い日は、カジカの味噌味の鍋が美味しい。風邪予防にネギをたっぷり入れて食べています。カジカは見た目がグロテスクですけど、身が淡白で美味しいです。
2025.01.13
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初めて読む作家・秋吉理香子さんの「月夜行路」を図書館で借りて読みました孤独感を抱いた主婦の元彼を捜す旅、大阪の街を一緒に歩いたようでした。主人公・沢辻涼子は45歳、高校生の娘と中学生の息子は、生意気盛り。いくら言っても家の手伝いもしないで、好きなことばかりしている。出版会社に勤めている夫は仕事に忙しく、帰ってこない日も多かった。明日は誕生日という日、家族の誰も気がつかないことに悶々としていた。夜中に夫のスマホが鳴り、「仕事だ…」と出かける姿にブチ切れた諒子。夫の後をつけてやろう、キャリーバックに身の回りのものを詰め込んだ。夫は浮気している、そう確信した涼子は現場に乗り込もうと決心する。相手は銀座にあるクラブ「シャッフル」の明奈という女だ。しかし、「シャッフル」が入っているビルを見て、涼子は怖気ついてしまった。余りにも高級感の漂うクラブ、エレベーターの前でウロウロするうち、客を送ってきた女装姿の男性に捕まって、強引に彼の店に連れ込まれた。この店のママ・ルナという名の性転換した男性と出合い、二人は旅に出る事になった。ルナは、涼子の心に引っかかっていた大学時代の元彼を捜そう、と楽し気に言った。家族を捨てた、と夜の銀座に乗り込んだ専業主婦涼子は、おかまBARのママと出会い、ママ・ルナが、彼女の愚痴を辛抱強く聞いてくれるあたりから、ちょっと変だな~、と思いながらもぐいぐい引き込まれてしまい、一気に読みました。最後を読むと、「なあんだ~」という落胆がありましたが、面白かったです。月夜行路 [ 秋吉 理香子 ]本を読んでいると甘いものが食べたくなりませんか~?ケーキを焼いてみました。
2025.01.08
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「89歳、ひとり暮し」を書いた大崎博子さんが、7月に亡くなっていました。前の日にも晩酌を楽しんでいて、91歳で眠るように亡くなっていたとか。幸せな最期を迎えた91歳ひとり暮らしの食卓 / 大崎博子 【本】この本は一番新しい本で、亡くなってから出版されたようです。趣味は、散歩と太極拳とマージャン、それに韓国映画とお酒が大好き。78歳でMacと出会い、震災後からツイッターを始めてから、普通のおばさんから劇的に人生が変わったとか。アメリカに住む娘さんから勧められてツイッターを始めたそうですが、尻込みしないでやってみようと思う気持ちが若いですね。若いころに離婚して、一人で娘さんを育ててきたけれど、病気もしたし苦労もしたけど、「今が幸せ」ときっぱり。(89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた [ 大崎 博子 ])90歳、ひとり暮らしの知恵袋 お金をかけない素敵な毎日の過ごし方 [ 大崎 博子 ]90歳の時出した本で、この頃いろんな雑誌でお見受けしていました。前日に晩酌を楽しんで、ツイッターに「おやすみなさい」の言葉を残して、あの世に旅立つなんて…素晴らしい生き方でしたね。ご冥福をお祈り申し上げます。
2024.12.20
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曽野綾子さんの「病気も人生」を久しぶりに読み直しました。人間関係で嫌な思いをした時、私は曾野さんの本を読むことが多い。最近、ちょっと人間関係で落ち込むことがあって、何冊か読み直しました。「少し嫌われるくらいがちょうどいい」を読んで、元気になりました。(笑)1冊読むと、また一冊読みたい~曽野綾子さんの本はそんな気持ちにさせられます。何冊か読んでいると、人間関係で悩むなんて馬鹿らしくなって、スッキリします。この「病気も人生」は、曽野綾子さんの病気に関する考え方を述べています。読むたびに、そうだ、そうだ~と同じ思いに駆られ、私は病気探しはしません。3度の食事が美味しく食べられて、普通に家事ができれば、健康だと思っています。1週間も10日も不快な状態がないなら、私は楽しいことに目を向けようと考えています。表紙の言葉に…、健康診断は受けない。律義に病気とつきあわない。病気は楽しい暮らしをすると治る。もちろんどなたにも強制することではありませんが、私自身がそう暮していたら、特に病気もしないし、風邪もひかない、コロナにもインフルエンザにも罹らない。腰痛や膝の痛みも年相応に経験してきましたが、いつの間にか治っていた。そんな経験をしていると、免疫力を鍛えて、食事に気をつけて暮らしながら、小さなことでもいいから楽しみ見つけて、好きな事に没頭している方がいい。ただ、曽野綾子さんは、たぶん病気を全くしない人生は非常に少ないと思うし、どこかに病気のある人の方が人間をふくよかなものにする、とも言っています。いつかは迎える死や健康を気にし過ぎる現代の風潮を戒めているように思いました。病気も人生 不調なときのわたしの対処法 [ 曽野 綾子 ]アンジェロ★他にも元気がもらえる作品がたくさんあります。★一人暮らし わたしの孤独のたのしみ方 [ 曽野 綾子 ]ないものを数えず、あるものを数えて生きていく 幸福録 (祥伝社黄金文庫) [ 曽野綾子 ]身辺整理、わたしのやり方 [ 曽野 綾子 ]
2024.12.14
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佐野広美さんの「わたしが消える」を図書館で借りて読みました。認知症の疑いがあると診断された61歳の元刑事が主人公のサスペンスです。衝突事故にあったので、念のためにと検査を受けた元刑事の藤巻智彦、「軽度認知障碍」と診断されたが、認知症ではないと言われる。しかし、担当医にいずれは認知症に移行する可能性が高いと言われた。妻とは20年前に離婚、そしてすでに亡くなっていた。一人娘は大学生だが、離れて暮していたから頼れない。元刑事といっても20年前に辞めていて、今はマンションの管理人、いずれ認知症になるかもしれないという不安に取りつかれていた。そんな時、娘の裕美から研修として参加している老人ホームで暮す、身元不明の老人のことを調べて欲しい、という依頼が舞い込む。その老人は認知症で自分の名前もわからないし、受け答えも出来ない、門の前に誰かが置いて行ったらしく、ぼんやり座っていたという。初めは断っていた藤巻だが、自分もいずれ認知症になるのか~?という同情にも似た気持ちから、仕事の合間に身の上を調べる決心をした。わたしが消える [ 佐野 広実 ]認知症といっても、何も言わないでニコニコしている人、攻撃的で暴言を吐く人、薬で進行を止めて、忘れっぽいけれど、普通の暮らしをしている人もいます。「わたしが消える」は、やがて自分も認知症になって何もわからなくなるのか?という不安と恐れを抱きながら、認知症の老人の身元を探す元刑事の葛藤を描いています。亡くなった私の母は、長期療養型病院へ入院している時、認知症になった。「今日は、私のお葬式でしょう?叔母さんに座布団だして」といわれた時、母のお葬式…?叔母などどこにもいないのに…?とすごいショックだった。いろいろな本を読んで認知症のことを理解しようとしたけれど、無理だった。まだ認知症とは「財布を盗まれた」と騒いだり、徘徊などの知識しかなかった。もし、その頃↓の本と出合っていたら、もう少し母のことを理解できただろうか?亡くなってから~20年近くなるけれど、あの時のショックが忘れられない。ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 [ 長谷川 和夫 ]認知症でも心は豊かに生きている 認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉 [ 長谷川 和夫 ]マンガでわかる!認知症の人が見ている世界 (健康実用) [ 川畑智 ]マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界2 [ 川畑智 ]認知症の親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本 [ 榎本睦郎 ]よくわかる認知症ケア 介護が楽になる知恵と工夫 (こころのクスリBOOKS) [ 杉山孝博 ]ユーキャンの認知症介助士通信講座
2024.12.08
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<「くりかえし」の家事を楽しむ小さな工夫>を本棚の奥から見つけました。もう随分と前、楽天ブログで大人気の京都在住のブロガーさんの書いたものです。若いのに丁寧な暮らし、家事を楽しんでいる様子、親御さんの介護もありながら、3男子さんの子育てと、忙しい日々を頑張っている姿に応援したくて買った本でした。この本で「びわこ布巾」というのがあるのを知りました。https://a.r10.to/hRnyVG柔らかくて、水切りもいいから気に入っていたのですが、だんだんネットで手に入らなくなりました。仕方ないから、身近で買える布巾に変えてしまいました。それが、春に探し物をしていたら、ひょっこり3枚出てきたのです。多分、まとめて買って使っているうち、しまい忘れたんですね。今、びわこ布巾を使っていますが、やっぱり使いやすいし、水切りも良い。新しいのが欲しいので楽天で調べたら、扱っているお店も増えていました。【お一人様3枚まで】ガラ紡ふきんびわこふきん〔食器用〕32×35cm【3枚までメール便可】写真が多い本なので、眺めているだけで楽しくなる台所用品、昔ながらの和籠を上手に使った保存方法、掃除道具。古いものへの愛着も感じられて、京都の人ならの暮らし方なのかな?とガサツな道産子の私は年甲斐もなく教えられることが多いです。【中古】「くりかえし」の家事を楽しむ小さな工夫 /KADOKAWA/田中千恵(単行本)
2024.12.02
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澤田瞳子さんの「輝山(きざん)」を図書館で借りて読みました。2021年「星落ちて、なお」で第165回直木賞を受賞の作家さんです。江戸から石見国大森代官所に赴任した30歳過ぎた中間(ちゅうげん)の金吾、銀山を支えるため懸命に働く人々との出会いで、様々な思いに触れていく。江戸後期、「銀鉱山の王国」と呼ばれる岩見鉱山で働いている堀子は、「40までは生きられない」と知りながら命の危険を顧みず働いていた。金吾は、元の上司に大森代官・岩田鍬三郎の身辺を探るよう命じられていた。独り者の彼は、飯屋で食事をすれば楽だし、噂話も聞ける、とある飯屋に行く。徳市が営む飯屋で銀山で働く人々と出会った金吾は、彼らに魅せられていく。彼らのためにいろいろ奮闘する金吾を、叱りもしないで許す大森代官の岩田。なぜ江戸の元上司は、この岩田の身辺を探れ、というのかという謎があって、様々な職種の人たちとの交流で金吾という中間の成長も描かれています。読みながら、涙がこぼれることもありましたが、興味深く面白く読みました。銀山で働く貧しくても思いやりのある人々が描かれて、とても良かったです。★★孫が好きなので、久しぶりにバスクチーズケーキを焼きました。★★クリームチーズ200g・グラニュー糖60g・卵L2個・薄力粉大匙1・生クリーム200g。材料を順に入れて、混ぜて焼くだけで簡単なスペイン・バスク地方のチーズケーキ。(明治ミルクチョコレート1枚も加えたので、材料代800円位です)230度40分中段で焼くと書いてありましたが、下の段で焼きました。(余熱も230度)本場のバスクチーズケーキは食べたことはないのですが、濃厚で美味しいです。初めてのバスクチーズケーキを焼いたのは、雑誌・クロワッサンに船瀬洋一郎氏のレシピが載っていたので作ってみました。(チーズケーキcafe A WORKSの店主)写真入りで丁寧な作り方だったので、まったくの素人でも簡単でした。でも、初めての時は、結構ドキドキしながらでしたけれどね。その後、また作りたいと思ったのですが、もう雑誌は断捨離した後でした。これは、本場バスク地方へ行って習得した方からのレシピをお借りしました。★船瀬洋一郎さんのバスクチーズケーキの基本という本がありました。★A WORKSバスクチーズケーキの基本 スーパーで買える材料を入れて、混ぜて、焼くだけ![本/雑誌] / 船瀬洋一郎/著一つか二つ、得意なケーキがあればいいなぁ~と考えている方にお勧めです。材料を入れて、混ぜて、焼くだけですから~簡単ですよ。(^_-)-☆【不動の人気、激うまスイーツ】 4号 直径12cm 5号 直径15cm プレーン バスクチーズケーキ チーズケーキ ホールケーキ デザート スイーツ お取り寄せ プレゼント ギフト 誕生日 バースデー ランキング 選べる セット 人気 即日発送 送料込
2024.11.27
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樋口恵子さんの「老~い、どん!」を図書館で借りて読みました。あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくるという副題がついています。まだ、そんな「ヨタヘロ期」なんて、私には関係ないと思っていました。70-90代の年代に入っていますが…年齢の割に若いと自負していました。今のところ歯科で保険証を使っているだけで、内科的な病気はありません。それが、ちょっと気になることが書いてありました。女の人生は「調理定年」があるのではないか?ということ。樋口さんの同級生からの年賀状に、料理が面倒になったという一言から、<食事作りが億劫で、面倒になってくるのが80歳前後>、という指摘。そうなんです、毎日が日曜日の年金夫婦、3度の食事作りがだんだん億劫。夫に作らせよう~という提案もあるけれど…自分で作った方がまだいい。夫や誰かに料理を任せたら、認知症の心配が待っていると思います。共稼ぎの息子さん夫婦のために、食事作りを受け持っていた知人のお母様、実の娘さんが離婚して、同居する事になり、食事作りを任せました。面倒になったのか?その辺は解らないのですが~娘さんからの提案でした。食事作りを任せているうち、知人は「母親がボケてきた~」というように。料理は頭を使います、考えます、すごく脳に良いのでは?と思います。手抜きしてもいいから、面倒になっても料理は手離さない方がいい。この本は、いろいろダジャレも交えて深刻な話も楽しく読めました。これからの時代、どう変わるか?自然災害、政治不安、他国の戦争、考えたら頭が痛くなりそうですが、老いても笑う人生目指したいですね。誰ににも訪れる老い、なるべく小さな楽しみ見つけながら暮らしたい、あすこが痛い、ここが痛い、の愚痴は言わないで、笑っていたいですね。老~い、どん!あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる [ 樋口 恵子 ]誰かのため、とか喜んでくれるから、というモチベーションがあれば~、料理が億劫でも頑張れる面もあるよね~私は手抜きが得意! ^^) _旦~~簡単に出来るニシン漬け、北海道の郷土料理です。1,ジブロック・ビニール袋(大)に入れて、冷蔵庫に保存して10日ぐらいで食べます。材料:大根・キャベツ・人参・生姜・鷹の爪を切って袋に入れて、塩と200ccの水を入れてしばらく置いてから、冷蔵庫で保管します。函館マルユウ漁業部 楽天市場店2,1の前の日より、身欠きにしんは水と糠に浸けて、寒い場所に置いておきます。身欠きにしんはきれいに洗って、小さく切って、1の野菜と混ぜます。低めのお湯につけた麹(野菜の量によって違う)も混ぜて、塩気が足りなかったら足す。私は、昆布も入れています。
2024.11.21
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北海道で生まれ育った、乾ルカさんの「花が咲くとき」を読みました。札幌で暮す小学6年生の夏休みの冒険旅行~親からの逃避行の旅。小学6年生の瀬川大介は、隣に住む偏屈な老人を観察するのが唯一の楽しみだった。その老人・佐藤北海には指が2本なく、近所からも恐れられる存在だったのだ。大介は成績も振るわず、いじめっ子のいる学級で目立たない存在で友達もいなかった。彼は、いじめっ子たちにズボンやパンツまで脱がされそうになった屈辱も抱えていた。大介は、ガミガミいう両親やいじめっ子のいる学校、鬱咳している気持ちを持て余し、隣の北海が大事にしている貧弱な樹の花芽を摘み取るのが秘かな楽しみだった。小学生最後の夏休みは、屈斜路湖のキャンプに両親と3人で行くことになっていた。しかし、成績が悪いことで親と喧嘩になり、楽しみにしていたキャンプも中止。大介は家出をしようとバックに着替えを詰めて、小遣いを貯めた10万円を持って家を出ると、北海が大事にしていた樹に白い花が咲いているのに気がついた。そして、いつもとは違ってきちんとした身なりでボストンバックを持っている北海、家の前の軽トラック…大介はとっさにその軽トラックの後ろの荷台に乗り込んだ。家出した少年が老人から見せられた世間、出会った人の優しい思いやりや親切な心配り、父親が言う「勉強できないといい会社に入れない」という価値観とは違う生き方の人たち。ストリップを見せられ、踊った人から得られたいじめの傷からの解放、ダンプの運転手、包丁とぎをしながら車であちこち移動する人との出会い、旅は少年の好奇心を刺激した。なぜ佐藤北海は、花が咲いたから旅に出たのだろうか?誰に会いたくて旅に出たのか?いろんな謎が解っていく中で、大介は最後に「戦争のこと話して」という問いになった。老人の数奇な運命、戦争が起こした家族の悲劇、戦後の日本、昭和の高度成長期、大介という少年が北海という老人を通して、戦争・戦後の悲劇を知る旅となった。いい人ばかり出てくるわけではなくて、自分が助かりたくて嘘で裏切る人もいました。でも、全体的に爽やかで、少年が大人からいろい学んで成長していく好奇心が眩しい。この小説の題名の白い花は、くちなしの花です。種が食べられるそうで、食料としてもらった種を北海が植えたのです。その種をくれた人が、自分が助かりたくて北海を裏切り、終生苦しむのです。【中古】 花が咲くとき/乾ルカ(著者)友人からプレゼントされた、シャコバサボテンが咲き出しました。何年も土変えもしないのに、毎年綺麗な花を見せてくれます。名前はシャコバサボテンではなくて、長い間シャコサボテンと思っていました。冬に向かって咲く花は、気持ちを明るくして、長く楽しめる花です。【花色で選べる】シャコバサボテン「蝦蛄葉サボテン」5号鉢植え (h28)
2024.11.17
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めったに一人夕食なんてないんだけれど、夫が飲み会でいなかった日、手羽先をお酒と塩と黒コショウの下味で、250度のオープンで焼いた。夫が嫌がるからめったにつくらないけれど、私の大好物である。後ろの白いのは、レタスなどの野菜類がなかったから、リンゴの薄切り。あと、これさえあればいい~と言いたいけれど、手羽先だけなら少々足りない。いつもは、夜のご飯は食べないのだけど、他にイカメシを作ってみました。テレビ番組で、函館のイカメシの老舗「安倍商店」が紹介されていました。食べたくなって、この日に作ろうとイカを買ってきていました。でも、真似してみたけれど…お米の量も多く、ご飯は固かったし、失敗。川北義則さんの「みつともない老い方」を読みました。60歳からの「生き直し」のススメという内容です。これは男性に向けてですね、女性は老いても元気な人が多い。趣味や趣味仲間や友達とランチなど気軽に出かけますから。奥さん同士の会話、「このごろ、主人がすぐ怒るの」が多くなりました。私も、自分の夫が些細なこと怒りっぽくなったと思う事が多いです。でもね、一回きりの人生、楽しんで生きる方が勝ちなんです。小さい愉しみ見つけて、喜んで、笑って暮らす、これなら簡単でしょう?そんなことを考えせられた一冊で、是非男性に読んでいただきたいです。
2024.11.12
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庭で育てている食用菊「かきのもと」が少しだけ収穫できました。酢の物にして食べました。シャキシャキして美味しかったです。かきのもと(食用菊 柿の素)1kg入り澤田瞳子さんの江戸時代に実在した画家「若沖」を読みました。京の青物問屋枡源の主・源左衛門…伊藤若沖を書いた作品です。妻を亡くしてから家業に身が入らず、ひたすら絵に打ち込んでいた源左衛門、先代の妾の子だったお志乃は、腹違いの兄・若沖の描く絵の雑用をしていた。源左衛門の妻の兄は、嫁いだ妹が自ら命を絶ったことで、義兄を恨んでいた。その兄の弁蔵に秘かに恋心を抱いていたお志乃だが、遠くで見守るだけだった。やがて家業を弟に譲って、絵にひたすら打ち込み、独自の境地を極めた若沖、その名声にますます若沖を憎しみ、彼の贋作を作るようになった弁蔵。若沖を陰で支え、生涯兄の傍にいたお志乃の視点から描かれた作品です。2016年、若竹の生誕300年だったそうで、現代でも人気の画家なんですね。若沖は終生未婚だったそうだが、この作品の中では妻を娶り、自死した。絵を描くエネルギーのもとが若い妻を死なせてしまった自分を責めていた、決して嫌っていた訳でないのに…妻の孤独を気付いてあげなかった自分。若沖の苦悩、それを思いやるお志乃の息遣い、聞こえてくるようでした。多少重いけれど、読みごたえがあり、最後が爽やかに終わるのがいいです。若冲 (文春文庫) [ 澤田 瞳子 ]
2024.11.09
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佐々木丸美さんのミステリー・ロマン「冬の断章」を読みました。作者は1949年北海道生まれ、2006年にすでに他界されていました。雪の断章 (創元推理文庫) [ 佐々木丸美 ]札幌・大通公園で迷子になった5歳の飛鳥は、三丁目のベンチに座っていた。「迷子になったらあちこち動かないで、そこにいるのよ」と先生が言ったから。その飛鳥を見かけて「どうしたの?」と声をかけてくれたのが、滝杷裕也だった。彼とは、2年後また3丁目で偶然出会い、「大きくなったね」と言ってくれた。飛鳥は孤児で「あすなろ学園」という施設で暮していたが、6歳の時、大きなお屋敷の家に引き取られることになった。しかし、引き取られたといっても小学1年生の女の子に対して過酷だった。朝早くから家事を手伝わせれれて、夜も勉強する暇もないくらいの暮らし。飛鳥は耐えきれなくて、施設に戻して欲しいと、手紙を書いたけれど、一度目は無視され、二度目は「我慢しなければならない」と諭された。小学2年生の時、飛鳥は辛くて家を飛び出して、大通の三丁目のベンチに座った。ここにいれば、あのお兄さんに会えるかもしれない、切ない望みだった。ここで滝杷裕也という青年と三度目に出会ったことで、飛鳥の運命は変った。飛鳥へのあまりにもひどい扱いに腹を立て、彼の部屋に一晩だけ泊めてくれて、施設に連絡をとり、あちこち交渉した結果、しばらく彼のもとで暮すことになった。やがて独身の滝杷裕也が打算なく小学生の小さな女の子を育てる決意をするが、世間からは白い目でみられ、親や友人からも呆れられたがその気持ちは固かった。なぜ彼は小学生の女の子を引き取る決心をしたのか?美しいが、頑な性格の飛鳥を教育者として指導しようしたのか?そして、毒殺事件が起こった。孤児という飛鳥の複雑な心理と人間関係を上手に作ることが出来ない女性が、苦しみながらも温かな気持ちを向けてくれる人々の優しさで成長していきます。殺人事件よりも、飛鳥の心理描写が多くて、その心理状態は読むのに苦労した。「雪の断章」は孤児を主人公にした4部作の一つで、あの「おしん」を彷彿する。罪灯 (佐々木丸美コレクション) [ 佐々木丸美 ] 楽天で購入 【中古】 風花の里 佐々木丸美コレクション4/佐々木丸美(著者) 楽天で購入 佐々木丸美(ささきまるみ)北海道当別町出身。北海道立当別高校卒。北海学園大学法学部中退。1975年、「二千万円テレビ懸賞小説」に佳作入選した作品が『雪の断章』すでに亡くなっていたことはとても残念で、力のある作家だったと思います。
2024.11.06
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谷村志穂さんの北海道・大沼を舞台にした「大沼ワルツ」を読みました。この小説は、明治時代に大沼を開拓した家族の実話をもとにししています。大沼ワルツ[本/雑誌] (小学館文庫) / 谷村志穂/著東京神田・九段で老舗寿司屋で住み込みで働いていた主人公・以久子は、戦争が始まった頃、店の客として来ていた長身の男性・倉島秀雄と出会う。第二次大戦後、以久子は両親の反対を押し切って、大沼で暮す秀雄と結婚、秀雄には二人の弟がいて、以久子には二人の妹がいた。実家とは疎遠になっていた以久子だったが、ある頼みを胸に秘めて、初めての孫・穣一を両親に会わせたくて山梨の実家に帰省しました。その頼み事とは…秀雄の弟と以久子の妹のお見合いでした。渋る両親でしたが、やがて次女・三女も秀雄の弟二人と順々に結婚します。やがて、この三姉妹が様々な困難に立ち立ち向かい、逞しく生きていく。明治時代、北海道・大沼を開拓した祖父母の時代、山梨から嫁いできた長男の嫁、その嫁・以久子が縁で、大家族となり、大沼という地に新風を吹き込んでいく。札幌生まれの谷村志穂さんが、実際にこのご家族に会って感動してから、5年の歳月をかけて書き上げた小説で、暖かな余韻の残る作品でした。谷村志穂の他の作品は…日本と韓国のふたつの家族、どうしても子を欲しいと願い、切なる思いで飛びついた医療…。(2022年発売)過怠 [ 谷村志穂 ] 楽天で購入 ☆南瓜団子を作りました!☆ 茹でた南瓜を熱いうちにカタクリを足して作る、南瓜団子。フライパンで焼いて、お醤油をかけて食べるのも美味しいです。畑で作った自家製南瓜です!かぼちゃ団子 プレーン 12個入3袋セット だんご 北海道 郷土料理 団子 北海道 かぼちゃ スイーツ おやつ おつまみ 国産 北海道産 南瓜
2024.11.01
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太極拳を習い始めて6か月近くなる、初めは動きがチンプンカンプンだった。易しいと思って始めたが飛んでもなかった、始めた事少し後悔してしまった。DVD見ながらできる!はじめての太極拳入門 [ 楊 慧 ]3か月前、この本を本屋さんで見つけて、DVDがついているから買ってみた。前にも1冊買ったのだけど、スマホで見れるアプリがついていたけれど、スマホで見るのは好きでないから、あまり参考にならなかった。太極拳にも流派があって、すべて同じではないと聞いたが、この本は解り易い。基本の歩き方とか二十四式の動きが一つひとつDVDを見ながら練習できる。何度も見ているうちに、何となく動きが解るようになってきたら、楽しい。年をとったら、何か運動系の習い事をしたいと考えていた。義母も亡くなり、やっと暇が出来たから、太極拳を選んだ。動きがゆっくりだから、老いてもいいかな~?と思った。まだ服とか靴は持っているもので間に合わせているけれど、靴は欲しい。時々足がもつれてよろめくのは、靴のせいでないのかと思っている。ウエスト周りが少し締まってきたように感じる…太極拳のお陰かな?カンフーシューズ 功夫靴 太極拳シューズ 男女兼用 オールシーズン スニーカー 武術 練習用 ウェア 靴 長拳 武術 功夫靴 滑り止め レースアップ 楽天で購入 【太極拳 カンフー】 太極拳パンツ 太極拳ズボン カンフー 服 NEWモデルクールドライ 表演パンツ 練習着 楽天で購入 DVD見ながらできる!はじめての太極拳入門 [ 楊 慧 ]動画つき 自宅でマスター はじめての太極拳 新版 10式でかんたん!1日3分の健康習慣【電子書籍】[ 鵜沼宏樹 ]
2024.10.28
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澤田瞳子さんの「与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記」を読みました。難しい漢字を使っているので覚えるのが大変でしたが、面白かったです。 与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記 (光文社文庫) [ 澤田瞳子 ]聖武天皇は、近江紫香楽京に大仏造営の詔を出しました。仏教によって国を鎮めようとしたのです。諸国から造営所に徴発された人々には、命懸けの労苦の連続でした。主人公・真楯も故郷からもう一人の仲間と徴発された若者でした。信仰心など一かけらもない人々の労苦からくる人間不信、複雑な人間関係…揉め事の堪えない仕事場。そんな中、真楯達の炊屋の主人・宮麻呂が作る料理は、最高に旨いのです。特に食材のための労苦を厭わない彼の料理は、疲れ切った心も癒しました。奈良時代、東大寺の大仏造営事業に駆り出された人々の労苦の舞台裏と、旨い料理に命を懸けた炊屋の宮麻呂という人物の謎を織り交ぜた作品です。一膳の飯が人の気持ちを優しくするが、仏は人を救うのか?そんな問いかけが聞こえてきそうな物語でした。「星落ちて、なお」で直木賞を受賞しています。星落ちて、なお [ 澤田 瞳子 ] 楽天で購入
2024.10.25
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朝食後に珈琲を飲みながら、よく武鈴子さんの「和の薬膳」を読んでいる。庭の片隅にある小さな畑にトマト・キュウリ・インゲン・スナップエンドウ、春菊・小松菜・青梗菜・セロリ、勝手に生えてくる三つ葉と紫蘇を育てている。野菜の持つ効能を調べ、体調を考えて、旬の野菜を食べるよう心掛けている。その野菜の効能を知ると、旬の野菜を食べる事が身体に良いことが凄く分かる。これは春菊の芽で、収穫できるかどうかわからないのに種を蒔いた。春に種を蒔いた春菊は、あつという間に成長して花が咲いてしまうから、10月に入ってから種を蒔いてみたけれど、どのくらい大きくなるか?春菊の薬効は素晴らしい、抗酸化作用でがん抑制効果があとされているベターーカロチンや皮膚を健康に保ち、風邪を予防するビタミンC、骨粗しょう症と疲労回復がある鉄分、高血圧の予防に繋がるカリウムが含む。便秘予防や美肌つくりやアンチエイジングにも効果があるとか。読んでいると何となく効果があるような気分になるから楽しい。新版 からだに効く 和の薬膳便利帳 [ 武 鈴子 ]野菜別 からだに効く 作りおき薬膳 [ 武 鈴子 ]症状別 身近な食材で不調を改善 はじめての薬膳ごはん [ 武 鈴子 ]
2024.10.20
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念入りに取材を重ねて執筆する「語る」作家・篠田節子さんの「冬の月」を読みました。四国遍路を終えて帰る途中、フェリーから消えた父、次女の碧が父の足跡を辿ります。高度成長期の企業戦士だった父・富岡康宏は、旧財閥系の重工業メーカーに勤めていた。大学時代は、学生運動にも関わっていたようだったが、就職してからは会社人間で、残業と接待でいつも家にいない「お父さんは仕事でいそがしいのよ」が母の口癖だった。父には、母と結婚する前から付き合っていた女性がいて、夫婦間はあまり良くなかった。それでも表向きは幸せな家庭の形はとっていたが、姉・敦子は父親を毛嫌いしていた。父が亡くなって、残されたビジネス手帳に書かれていた「同行二人」という言葉。「同行二人」の意味を知った碧は、弘法大師と一緒に旅した父の心を知りたくなる。碧の四国遍路の旅と父親と女性との過去の出来事を織り交ぜて、物語は進みます。父親がいつまでも縁を切れない女性への思いが明かされていき、切ない結末です。「もう一つの世界に入る」という書置きを残して消えたノーベル文学賞作家一ノ瀬和紀。彼の足取りを追う担当編集者は、北海道のある岬に辿りついたが…、その岬では…。失われた岬 [ 篠田 節子 ] 楽天で購入 篠田節子(しのだせつこ)1955年東京都生まれ。1990年「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞してデビューする。1997年「ゴサインタンー神の座」で山本周五郎賞、「女たちのジハード」で直木賞受賞。
2024.10.17
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図書館で借りた大沢在昌の「語りつづけろ、届くまで」を読みました。普通のサラリーマンなのに、なぜか極道の犯罪に巻き込まれてしまう物語。食品会社に勤める坂田勇吉は、新製品のおせんべいを宣伝する仕事をしています。お年寄り向きに開発した新製品をお年寄りに食べてもらい、感想を聞きたいと、坂田はNPO法人「つるかめ会」のボランティアとして参加していました。彼は祖父に可愛がれて育ったせいか、年寄りの扱いが上手で好かれる存在でした。「つるかめ会」では、祖父に習った将棋が役に立って、重宝もされていました。ある日、会が終わって帰ろうとする坂田に玉井という男が声をかけてきます。「つるかめ会」に参加している節子さんというお年寄りの息子さんでした。この玉井との出会いが、飛んでもない事件に巻き込まれた発端でした。この坂田と「つるかめ会」でボランティアとして参加している小川咲子さんは、トラックの運転手をしていて男勝りですが、お互いに憎からず思っているんですね。二人の秘かな恋の行方と、玉井が引き起こしたヤクザ絡みのとんでもない事件、人生の悲哀も感じながら、憎めない人間模様を描いていて、面白い作品でした。都会のしがらみから離れ、海辺の街で愛犬と静かな生活を送っていた松原龍。ある日、龍は浜辺で一人の見知らぬ女と出会う。秋に墓標を (上) (角川文庫) [ 大沢 在昌 ] 楽天で購入
2024.10.11
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辻村深月さんの「傲慢と善良」は、結婚しない?出来ない?現代の若者の姿を描いています。恋愛経験も多いのに結婚に至らなかった男性、結婚したいと思う人と出会わないと悩む女性。その二人が婚活アプリで出会い、もう2年も付き合っているのに、結論を出さない男性。傲慢と善良 (朝日文庫) [ 辻村深月 ]主人公・西澤架は、坂庭真実とは婚活アプリで出会って、もう2年越しの付き合いだった。親友に紹介すると、「いい子だから決めちゃよ」といわれるが踏ん切りがつかないでいた。ふと周りを見ると、結婚して子供がいて幸せそうな友人たち、一人でいるのは自分だけ。そんな焦りから婚活アプリを介して真実と付き合いだしたのだが…結婚に躊躇う架。ある夜、「助けて、助けて、あいつが家にいる~」という真実からの電話が入る。驚いた架は、僕のマンションまでタクシーで来て、車から降りないで待っていて、と答えて、急いで自分のマンションまで帰ると、真実がタクシーから飛び出してきた。以前からストーカーに付け回されていた、この日帰ると家にいた、とガタガタ震える真実、その日を境に架のマンションで二人は同棲するようになり、結婚を決意する架だった。その真実が、突然行方が分からなくなり、何日も連絡が取れなくなった。ネタバレになるので、この辺で。未婚の男女が増えて、結婚願望も薄い男女が増えているそうだ。私達世代は、さっさと結婚しないと肩身が狭い世の中だった。多様性を認める、ということはいい面でもあるけれど、結婚については危うい所もある。今では結婚前の同棲も当たり前で、暮らしてみて合わなかったら、結婚はしない、とか。結婚も子供を育てるのもお金がかかるから、一人がいいと考える人もいるそうだ。私自身は、そう早い結婚でもなかったけれど、娘二人を得て、やがて孫が出来てみたら、自分の命が未来に繋がっているという実感が得られて、3人の孫たちは宝物と思った。結婚しないで一人でいたら、到底味わうことは出来なかった喜びだと思う。だけど、この価値観を押し付けてはいけないという戒めが「傲慢と善良」の言いたい所だ。親にあまりにも庇護され過ぎた「いい子」の一人の女性が成長していく様が描かれている。庭の小さな私の畑では、唐辛子がどんどん実をつけています。なかなか赤くならないので、三升漬けを作ることにしました。唐辛子(200g)・醤油(200㏄)・麹(200g)、同じ分量で漬け込みます。冷暗所で保存、麹が柔らかくなってから瓶詰にして冷凍保存しています。納豆・しらす・この三升漬けを混ぜて、ご飯にかけて食べるのが好き。【送料無料】山下食品 三升漬け ピリッと唐辛子が食欲をそそります レターパックプラス 送料込み 追跡サービス ポイント消化 お試し
2024.09.30
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川瀬七緒さんの書いた「4日間家族」を読みました。結構はらはら・どきどきしてスリリングで面白かった。山の中で練炭で集団自殺をしようの呼びかけで、集まった男女4人。還暦を迎えた男、男子高校生、70代の老女、そして28歳の私。私は小さな村で起こした詐欺事件で、ヤクザに追われている身、執拗に追っかけてくるそのヤクザから逃げたくて、死のうと思った。それぞれが追い詰められて死にたいと考えていた4人。ネットで繋がっていただけで一緒に死のうと決意して集まった夜、練炭に火をつけようとしたその時、赤ん坊を捨てていった女がいた。内容はショッキングで社会の片隅でこんな歪んだ世界があるのか?と気持が悪くなりましたが、死を決意した4人が赤ん坊の命を守ろうと、4人それぞれが必死の知恵を絞って、悪い奴らを懲らしめる物語です。SNSの恐ろしさ、ネット界の不透明さ、読んでいて身がすくみましたが、死のうとした4人の変身が面白く、身がすくむような快感を覚えました。死のうと思い詰めていた4人、最後は「生きてやり直そう」と決心します。四日間家族 [ 川瀬 七緒 ]3本だけ植えたキュウリ、採れて、採れて、悲鳴をあげてしまう程です。ご近所さんに配っても、次々採れるの「Qチャン漬け」を作りました。胡瓜1K;醤油300cc・砂糖大匙3・味醂50cc・酢50㏄の味付けが我が家流。生姜の千切り、赤唐辛子も入れて、ジブロックに小分けして冷凍しました。
2024.09.13
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ドラ・トーザンさんの「フランス人は年をとるほど美しい」を読みました。ドラさんは、日本で最も有名なパリジェンヌだとか、知りませんでした。フランス人は年をとるほど美しい[本/雑誌] (だいわ文庫) / ドラ・トーザン/著パリ生まれのエッセイスト・国際ジャーナリストで生粋のパリジェンヌ、NHKテレビ番組「フランス語会話」に5年間出演していたそうです。2015年に出版された本ですが、2018年文庫本になりました。最近、近所の本屋さんで人気の本として紹介されていました。「美しい」ということが顔の美醜だけでなく、生き方を指しています。日本では、若くて可愛いということがとても大事にされていますね。もちろん、70代の私が若い方の肌を目にすると、その張りがあり、生き生きとした表情に「美しい」とハッとすることがよくあります。若い、と言うことだけでも魅力的で、見る方も嬉しい気持ちになります。シミ・シワの多い顔を眺めているより、同性か見ても数倍楽しいでしょう。でも、フランス人のドナさんは、こう言い切ります。もちろん若い時のほうがかわいいし、若い時のほうが元気です。でも、だんだん年をとると、自信を持ち、そして自由になる。だから人生が面白くなり、また違う美意識が養われるのです。誰の人生でもなく、自分の人生を生きると、年を取っても変らない。「好きなことだけで生きる」とずっと若い。この「好きなことだけで生きる」というのは、身勝手なふるまい、ではなくて、好きなことを存分に楽しむということなんです。「自分らしく、好きなことをして今をいきているか」が大事。フランス語では「やりたいこと」と「生きている」という単語の発音が同じだそうで、生きるとは、してみたいことはためらわずすること。もう年だから、と「してみたいことを諦めない」ということなんですね。私も好きなことばかりしてきた方ですが、それでもまだまだ…です、フランス人のように魅力ある年寄りになりたいと読んでみました。フランスと日本では文化も違い、発想に途惑う部分もありますけれど、素敵な女性として老いたいと考えている方は、ぜひ読んでみて下さい。フランス人は年をとるほど美しい[本/雑誌] (だいわ文庫) / ドラ・トーザン/著好きなことだけで生きる [ ドラ・トーザン ] 楽天で購入
2024.09.10
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細井恵美子さんの「93歳でわかったこと」を読みました。老いを感じるこのごろ、参考にしたいと思い購入しました。読んでみて解ったのですが、細井さんは長く看護師さんとして働いていました。49歳のとき通信教育課程社会福祉学科に入学、卒業してからは老人施設を開設、定年退職してからは、別の老人施設の施設長などを経て、今は93歳の介護職員さん。今迄週3回働いていたのですが、大腿骨を骨折してからは週に1回だけ働いています。すごく立派な経歴の方なので、読むうちに凡人の私には参考にならないと思いました。◎「元気で長生きするための大切な6つの心がけ」を唱えています。1.きちんと睡眠をとる。2.食事に気をつける。3. 健康をチェックする。4. 整容に気をつける。5. 身体を動かす。6. 常に平静の心でいるようにする。これは当たり前ですが、なかなか出来ることではありません。ご自分にとても厳しい方と思いました。でも、1,2,4,5,は心がけたいですし、3はとても大事ですね。ただ、この本は別の角度から読むと、とても参考になりそうです。家族が認知症になったら、胃ろうを勧められたら、介護の心得、親を看取るということ、また家族の老いに直面した時など、介護の現場にいるからこそ言える言葉に素直に頷けることが多くありました。例えば…胃ろうを勧められたら、胃ろうとは食べられなくなったら、胃に穴を開けて器具を取り付け、そこから栄養を注入するのです。意識のないまま胃ろうで栄養を補給することは、本人にとって良いことなのか?と悩む家族の方も多いそうですが、少しでも長く生きていて欲しいと望む家族もいる。そんな時は、どんな選択がいいのか?86歳で亡くなった私の母も胃ろうを勧められましたが、体力がなくて出来ませんでした。その時は、鼻からの栄養で生きていましたが、それも苦しそうで可哀想でしたが、今でも体力がなかったから胃ろうにならなくて、良かったと思っています。老いは誰にもきますが、病気があっても元気で生きたいですね。年だからと甘えないで、自分らしく生きる。93歳の人生の先輩が厳しいけれど、温かい励ましを綴っています。フジテレビ、NHKで話題になっているそうです。93歳でわかったこと ひとり暮らしで元気に生き抜くための本 [ 細井恵美子 ]93歳、支えあって生きていく。 [ 細井恵美子 ] 楽天で購入
2024.09.06
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中山七里さんの東日本大地震を舞台にしたサスペンス「境界線」を読みました。2011年の大地震から既に13年過ぎた今、この作品は様々なことを問いかけている。2018年5月29日、気仙沼市南町の海岸で女性の遺体が発見された。7年前の東日本大震災で行方不明になった女性の運転免許書を持っていた。その名前は、宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎の妻の名前と一致した。しかし、笘篠が現場で目にしたのは、妻ではなく見知らぬ別人だった。笘篠の脳裏に浮かんだ、別のところで妻は生きていたのか?という思いは消えた。女性が持参していた免許書は偽造したものと判明、個人情報の流出の疑いが浮かんだ。しかも、女性は自殺らしいという線が強まり、捜査は簡単に幕を下りそうだった。笘篠が妻の名前をかたっていた遺体の身元を探っているうち、さらに事件が起きた。あの東日本大地震の発生直後の段階で行方不明者は、一万人を超えていたそうだ。東日本大震災のことは、テレビの映像から驚愕しながら見つめていた。とても現実に起こっていることとは思えなくて、映画の一シーンかと思った。実際にあった災害を余すことなく描きながら、戸籍売買の裏ビジネスを絡め、人の弱みに付け込んで生きる悪い奴ら…読んで虚しさを感じてしまいました。「どんでん返しの帝王」といわれる中山七里さんの他の作品と違って、この作品のどんでん返しは…主人公は「大震災」と思えた事でした。そして、あの震災のことは決して忘れてはいけないことだと思いました。境界線 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 中山 七里 ] 楽天で購入
2024.08.31
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楽天ブログ(健康・ダイエット)で紹介されていたので、買って読んでみました。小説の形をした自伝小説かな?と思いましたがフィクションでした。沖仲士とは、沖に停泊した貨物船の貨物を艀(輸送船)で岸壁に運んだり、陸の荷物を艀で貨物船に運び込む作業員のことを言うそうです。農家の長男として生まれ、農業を継ぐものと農業高校へ入学した若者がいました。入学してみたら、高校に対して持っていたイメージが違っていました。退学を考え出した生徒に言った先生の言葉、それが彼の人生を変えました。先生は、「退学してどうするのだ?」と聞きました。「何も考えていません」と答えると、「目的もなく退学した生徒は、大体みんな不良になっているぞ。不良になりたいのか?」「不良になりたいのか?」と先生、「不良にはなりたくないです」と若者。先生は、この学校から東門大(多分東大)者もいる、お前もやればできないこともない、この学校から東門大を目指したらどうだ?と思いがけない言葉を続けました。若者は、農家を継ぐのに大学に行くことなど考えたこともなかった。しかし、先生の言葉から、彼は東門大を目指して受験勉強に励む道を選んだ。東門大は不合格、一浪したがやはり不合格、静岡の国立大学に行くことにした。教養課程2年を終える頃から、彼の中にまた迷いが出てきた。初めは医者になることは考えていなかった若者が進路を真剣に考えた末、紆余曲折ありながら医者になることを選び、突き進んでいく物語です。私は、若いころは「何になりたいのか?」解らなかったのですが、70歳を過ぎてから「こんな仕事がしたかった」と思う事があります。若い人は勿論、親御さん世代にも読んで欲しい本だと思いました。沖仲仕が医師になって [ 青山 光太郎 ]
2024.08.24
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大崎梢さんの「キミは知らない」、図書館で借りて読みました。大崎梢さんの作品を読むのは2冊目、ドラマチックで面白かったです。主人公・水島悠奈は高校生、父は亡くなって母と二人暮らしだった。12年前父は亡くなり、母娘の中で父の話は何となくタブーだった。ある日、図書館で数学の非常勤教師にばったり会う。パッとしない外見、やぼったい服装、つまらないトーク、と生徒たちが評価する津田先生は、一冊の本を手にしていた。それは、悠奈の父親が書いた「万葉集の解釈」の本だった。数日後、図書館でまた会った時、「面白かったよ」と津田は言った。悠奈は、その本を書いたのは父で遺作なんです、と打打ち明けた。それから悠奈と津田先生は、図書館で時々会うようになっていた。ある日、突然津田先生がいなくなったと級友から告げられる。先生の実家に送る荷物に書かれた住所を偶然見つけて驚く悠奈。それは、悠奈の父の手帳に書き残された住所と同じだった。悠奈の母親は、ちょうど外国へ1週間の出張で留守だった。悠奈は、憧れの津田先生に会おうと、そこの住所を訪ねる決心をした。キミは知らない (幻冬舎文庫) [ 大崎梢 ]女子高校生と教師のラブロマンスではなくて~亡くなった父親の面影を追って教師の住む街に乗り込んだ悠奈に降りかかった事件…先生はほとんど別人だった。ついていけない所もありだけど、頭を使わず、純粋に楽しめる作品です。大崎梢さんの作家デビューした本↓です。配達あかずきん 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) [ 大崎梢 ]
2024.08.23
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柴田哲孝さんの安倍元総理の狙撃事件をモチーフにした「暗殺」を読みました。この物語はフィクションだそうですが、どこまでが創作?と考えてしまいました。2022年7月8日、奈良県近鉄大和西大寺駅前に立った安倍元総理が、演説中に銃で撃たれ死亡した事件は、2年前のことなのにすでに遠い。犯人はすぐ取り押さえられて、逮捕され、単独犯行と確定された。テレビの画像から安倍氏が倒れ、犯人が抵抗もなく捕まった様子が全国に流れ、暗然としながら見入っていた方が殆どだったでしょう。今の日本で「暗殺」ということが起ったことに衝撃を覚えた事件でしたが、宗教絡みの「個人の恨み」が原因だったとして、一連の捜査は終了した。作者の柴田哲孝さんは「下山事件 最後の証言」を書いた方で好きな作家、最新書「暗殺」が発売されたと知って、ためらわず買ってしまいました。読んでみると、「これって本当なのかな~?」と信じられない内容で、一口に言えば、アメリカのケネディ暗殺を模倣させた事件だという。陰の支配者がいて、言うことを聞かなくなった安倍元総理を暗殺した、これが本当なら現職の政治家とは何だろうか?という疑問が浮かぶ。単なるミステリーと読むか、あの事件の真相は別にあって目を向けよ、という作者の意図を組むか?ガーンと殴られた思いがしました。暗殺 [ 柴田 哲孝 ]「下山事件に兄さんが関係しているかもしれない」と大叔母のつぶやき。その言葉で柴田哲孝さんは、大好きだった祖父のことを調べ始める。完全版 下山事件 最後の証言 (祥伝社文庫) [ 柴田哲孝 ]母親の記憶、大叔母の記憶、一つひとつ丹念に調べ上げ…下山事件も調べ出した。そして柴田氏がたどり着いたのは、「祖父が関係していたのか?」という疑い。こちらはノンフィクションで読みごたえがあり、何度も読みました。下山事件暗殺者たちの夏/柴田哲孝【3000円以上送料無料】こちらも「下山事件」を扱った作品で、「小説だから書けた」そうです。未だに「下山事件」の真相はわかっていませんが…「暗殺」を読むと、政治とは誰のための政治か?わからなくなりそうです。
2024.08.20
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再び、高田崇史さんの「采女の怨霊」を図書館で借りて読みました。高田崇史さんの作品は、古代史の勉強のようで、難解だけど面白い。「猿田彦の怨霊」の時代をかなり過ぎた、「壬申の乱」が物語の中心です。登場人物も「猿田彦~」と同じく、小余綾俊輔・加藤燈子・堀越誠也の3人で、登場人物ではないけれど、「奈良町」が重要なポイントになっています。「奈良町」とは行政上の町名ではなく、元興寺の旧境内地を中心とした広い地域を大まかに呼ばれている、庶民の町といえるもう一つの奈良。作品を読みながら、奈良の街を旅するような愉しみが得られました。この物語は現代で殺人事件が起こらないが、古代の歴史的事件が背景です。フリーの編集者・加藤燈子が奈良・猿沢の池の畔の小さな神社を目にして、ふと覚えた奇妙な違和感から過去への謎解きに発展する作品になっています。燈子が京都駅で偶然目にした春日大社を背景にした「采女祭」のポスター、「中秋の名月の日」に開催されるという案内を見て、明日ではないか?東京に帰らず奈良まで行ってみようと、ちょうど来た新幹線に飛び乗った。采女とは誰のことだろうと調べるうちに…日本の歴史の陰の部分に触れて、やがて「壬申の乱」の天武天皇の謎にたどり着くが、テーマが大きすぎる。たいして根拠があるわけではないのですが、天智天皇は悪い人で、天武天皇は正義の人と単純に思い込んでいました。それが、この作品は全く逆で天武天皇が如何に腹黒かったか?天智天皇の弟と言われているが、実は兄だったとか?謎だらけ。どこまで真実かは疑問だけど、奈良の街を旅して、過去の歴史の町を歩く、頭の体操をしているようで、難解であるけれど面白かったです。采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義 (新潮文庫) [ 高田 崇史 ]QED 神鹿の棺 (講談社文庫) [ 高田 崇史 ]
2024.08.15
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高田崇史さんの歴史ミステリー「猿田彦の怨霊」を読みました。難解ですが、今の皇位継承問題を含む古代史の謎に迫る内容です。これが全部真実なら~皇位継承もすっきり解決するだろうと思ったが、この作品は完全なるフィクションです、と本の後ろのページにあった。ただ、古事記や日本書紀に書かれたことは全くでたらめと読むか、ある程度の史実の反映だと考えるかで、受け止め方が違うと思った。題名にある「猿田彦」というのは、天孫降臨のとき迎えに出た地主神で、奇怪な死に方や謎の多い人物でありながら、奈良に多く名が残っている。私もむかし奈良に行った時、猿田彦神社を探したことがあった。神社はなくて、猿田彦神社と書かれた柱が立っていただけだった。(もう50年前のことなので、記憶があやふやになっているが。)内容は~ある大学の民俗学科の助教授の小余綾(こゆるぎ)俊輔、歴史学研究室の助手の堀越誠也、大手出版社の契約社員でフリーの編集者・加藤燈子(とおこ)の3人が古代史の陰に隠された猿田彦の謎を追う一方で、皇位継承問題が全体のテーマ。「男系天皇と女系天皇」の違い、分かりますか?難しい内容で完全理解は難しかったけれど、この違いは素直に納得できた。今まで女性天皇はいなかったと言われてきたが、猿田彦の謎を追うことで導かれたのは、応神天皇の母親の神功皇后が天皇だったのでは?という指摘。もし神功皇后が…天皇であったなら(各国の「風土記」は天皇と書いてあるとか)応神天皇は仲哀天皇が崩御して、大分経ってから誕生しています。仲哀天皇が崩御した日、神功皇后と竹内宿禰が夫婦の秘め事をしたという、書物も存在しているそうだから…応神天皇は竹内宿禰の子ともいえる。そこで、応神天皇は女系天皇では…と導かれていくのです。ま、これはあくまでも小説の世界、真偽のほどは微妙な問題が含んでいるので、あくまでもフィクションとして楽しみながら、古代史も学べる作品です。→猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義/高田崇史【3000円以上送料無料】かなり専門的な話題が多いので、私にはついていけない所もありました。古代史が好きな方なら、面白いと思いますよ。QED 龍馬暗殺 (講談社文庫) [ 高田 崇史 ]坂本竜馬の暗殺も謎が多いですね。暗殺されないで…生きていたら、日本はどう変わっていただろうか?歴史に「もし」はない、と言われていますが、時々頭に浮かんでしまいます。
2024.08.12
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2006年デビューの大崎梢さんの「ドアを開けたら」を読みました。大崎梢さんは、初めて読む作家さんで、ぐいぐい引き込まれました。本の断捨離をしていた鶴川佑作は、借りっぱなしの本を見つけた。親しくしている同じ階に住む串本から借りたカメラ雑誌だった。夜の9時過ぎだからと少し躊躇ったが、裕作は返しに行くことにした。何度インターホンを押しても返事がなくて、ドアの鍵はかかっていない。もしかして、倒れているのかもしれないと裕作は考えた。お互い独身だから、何かあったらよろしくと話していた。佑作が名前を呼びながら部屋に入ると、串本が倒れていた。すでに死亡していることが佑作にも分かった。一瞬、救急車か警察かに連絡しないと…と思ったが、逃げだした佑作。しかし、その様子を写真に撮って脅迫してきた高校生がいた。初めからぐいぐい引き込まれて、一気に読んでしまいました。登場人物がみな普通に暮らすお隣さんみたいで楽しい。ミステリーながら、ほのぼのとした余韻が残る作品でした。ドアを開けたら [ 大崎梢 ]【中古】 ドアを開けたら 祥伝社文庫/大崎梢(著者)用事があって赤レンガ北海道庁近くに行ったので寄り道しました。赤レンガ道庁の前の池にいるマガモを撮りたかったのですが、いませんでした。道庁の正面門を出ると、外にカフェテリアがあります。いつもは混んでいますが、この日は空いていました。【ふるさと納税】 北海道札幌市の対象施設で使える楽天トラベルクーポン 寄付額20,000円 旅行 宿泊 ホテル 旅館 チケット クーポン 6000円分 トラベル 観光 ビジネス 出張 旅行券 国内旅行 予約 宿泊券 rakuten 北海道 札幌市
2024.08.05
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食べるだけで幸せになる「いのちのごはん」を読みました。「ゆにわ」は、大阪府枚方市楠葉にある自然食を出すお店で、自然食という枠を超えた、古くて新しい料理店だそうです。ランチだけでも4千円以上もするお料理にびっくりしました。でも、素材を厳選して作られたお料理は、誰もが幸せになるとか、そんな「ゆにわ」のお料理を一度は食べてみたいです。この本は、「ちこさん」と呼ばれている村田聡美さんの体験から生まれた食の大切さが綴られています。毎日毎日料理を作らなければならないシニア主婦の私、いつまでご飯作りから解放されるの?という不満がありました。若いころは「御飯さえちゃんと食べていたら不満はもたない」という気持ちで家族の食事を作っていましたが、もうくたびれた。そんな思いが頭を横切るこの頃、若い人に教えられました。食べることは「いのちをまもること。」ということ。老夫婦だけになると、すっかり忘れてしまった思いです。今まで大病もしないで生きてこられたのは、和食中心の食事、自分で作った野菜を食べ、素材にあまり手を掛けないから。眼からウロコの気持ちになりました。私が読んだ本は、2009年に出版、もう楽天では手に入りません。【中古】いのちのごはん 食べるだけで幸せになる 新装版/青春出版社/ちこ(単行本(ソフトカバー))価格:4,401円(税込、送料無料) (2024/7/25時点)新装版の中古だけど…すごいお値段になっています。図書館で借りた本なので手元に置きたいと思ったけれど、買うのは、ちょっと悩んでしまいました。<私の暮らしメモ>生シイタケが安いとき買って、天干しして乾燥させています。こんな手間で簡単に乾燥シイタケが作れます。(炎天下の日2日ばかり)>
2024.07.26
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麻加朋さんの「青い雪」を引き込まれるように読みました。2021年第25回日本ミステリー文学新人賞受賞作です。少女の誕生日、レストランで食事してから帰ろうとした時、少女はいきなり突き飛ばされて転んでしまった。気がついたら、すぐ横に母親は倒れていて動かなかった。避暑地・土筆町に暮らす11歳の柊寿々音は、養女だった。その事は、きちんと養父母から告げられていたから知っていた。不安や寂しさがないと言えば嘘になるけれど、養父母の愛情はちゃんと感じて暮らしていた。寿々音は、年に一度避暑地にやってくる3組の家族の子供たちと夏を過ごすのが何よりの楽しみであった。ある年、一番年下の幼女が失踪して、行方不明になった。その幼女は発見されず未解決事件となてしまった。行方不明から6年後、寿々音は一通の手紙を目にする。「すずねはあくまのこ ははおやはブルースノウ‥‥」その手紙が意味することは…未解決事件が動きだす。謎解きの面白さでぐいぐい引っ張っていきますが、切ない結末、題名の「青い雪」の意味が明かにされます。青い雪【電子書籍】[ 麻加朋 ]もあります。この本は、麻加朋さんの4作目の作品で、デビュー作です。他には、↓の「ブラックバースデイ」があります。ブラックバースデイ[本/雑誌] / 麻加朋/著価格:1,870円(税込、送料別) (2024/7/19時点)
2024.07.19
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大沢在昌さんの「晩秋行」を一気に読みました。新聞広告で「大人の恋愛」という紹介に惹かれました。ハードボイルド作家として名前は知っていましたが、「冬芽の人」を読むまで興味がなかったです。「冬芽の人」を読んでいたので「晩秋行」も面白いかな?と思って図書館に予約して読んだ、2022年の作品です。「冬芽の人」は女性が主人公ですが、こちらは男性。30年前に失そうした恋人の行方を捜す初老の60代の男性、若さを失った自分を見せたくないと会うのを拒否する女性。30年前、上司と自分を二股をかけられたと疑いながらも忘れられないでいた女性がどこかで生きている。男性の一途な気持ちが切ないですが…最後がいい。恋愛とも哀れみとも違う、寄り添いたいという心境。粗筋は書くと野暮になるので…やめました。晩秋行 [ 大沢在昌 ]「冬芽の人」はテレビドラマになったので見た方もいるでしょう。冬芽の人どちらかというと「冬芽の人」の方が良かったです。父親と噂のあった年上の女性を好きになる若者。その心情が無理なく描かれていて、清々しい。
2024.07.05
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セロリをサラダに使った後、葉っぱを眺めていたら、かき揚げにしてみよう~と思い立ちました。葉っぱだけでは物足りなので、人参・タマネギ・しらす干し、てんぷら粉に全部混ぜて~揚げてみると意外と合いますね。大根おろしを添えて、今夜も我が家の和食おかずです。原田ひ香さんの「古本食堂」を読み終わりました。古本食堂 (ハルキ文庫) [ 原田 ひ香 ]両親を看取り、のんびり帯広で暮していた鷹島珊瑚、東京で小さな古本屋を営んでいた兄が亡くなった。珊瑚は、そのお店とビルを相続することになり、そのお店をどうするか?急遽上京することにした。兄は独身でお店の中で倒れていたのを発見されたが、そのままあの世に旅立ってしまった。このお店をどうしたらいいのか?ぼんやり考える珊瑚だけど、いい知恵も浮かばないで一応お店は開いて客を待った。そこへ親戚の国文科大学院生の美希喜が尋ねてきた。彼女は、この本屋屋がどうなるか?心配だった。頼りない珊瑚を助けようと、自然とお店の手伝いをする美希喜、彼女の持ってくる美味しいお土産と客との交流が楽しい。「古本食堂」という題名から想像したのは、喫茶店と古本屋が一緒のお店かな?と思ったのですが、見事外れました。珊瑚に食べさせたいとあれこれ美希喜が買ってくる美味しいもの、客との交流する中で、その美味しいものが客の口に入ってしまう。ちょっと現実では考えられない人情秘話の短編からなる作品で、こんな古本屋さんがあるものか?と思ってしまいました。兄の遺した古本屋を続けようと決心した珊瑚、そして兄の秘密。難しい国文學の世界と美味しい食べ物が興味をそそりました。古本食堂 新装開店 [ 原田 ひ香 ]
2024.07.01
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2016年、88歳のおばあちゃん写真家として「ひとりじゃなかよ」を出版した西本喜美子さんの新しい本がでていました。ひとりじゃなかよ【電子書籍】[ 西本喜美子 ]72歳の時、お友達に誘われカメラ教室に参加します。この時、初めてカメラに触れたそうです。足腰が弱くなって、外出が億劫になったことで思いついた「自撮り」、その写真はユーモアたっぷりで、添えてある熊本弁の詩も暖かい。この本を読んだ時、私は70歳少し前だったから興奮しました。何歳になっても新しいことできるんだな~と、励まされました。94歳、自撮りおばあちゃん やりたい放題のひとり暮らし [ 西本 喜美子 ]新しい本の題名、「自撮りばあちゃん やりたい放題の一人暮らし」ああ、ご主人を亡くされて、94歳になられてもお元気だった。まだ、お元気で写真のお仲間たちとも交流がある暮らしを楽しんでいる、写真が好きな私にとってもとても嬉しいことでした。写真を撮る暮らしは、認知症予防にも大いに役立っているようです。ユーモアたっぷりの自撮り写真も楽しみましたけど、若々しい感覚の斬新な写真にも随分驚きました。西本さんは、74歳からパソコンも覚えてたそうです。新しく始めることに年齢は関係ないのですね。本書は『ひとりじゃなかよ』以降の撮り溜めてきた写真、喜美子さんの日々の生活や長生きの秘訣を綴っています。キミちゃん流写真加工法のテクニック、制作過程も大公開!写真講座もついているそうです。カメラが好きな私は、人生の先輩として憧れている方です。私のカメラの腕は平凡ですが、是非読んでみたいです。●題名や文章に誤りがあったので、後日訂正して、少し書き直しました。
2024.06.24
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夏の暑い時でも鍋料理が好き、というより作るのに楽できるから。生の鰯がスーパーで売っているのをみたら、鰯のつみれ汁が食べたくなる。生ごみの処理が面倒だから、内臓を取り出して開いたのを買うんだけど。フードプロフェッサーなんて使わないで、まな板の上で出刃包丁で叩くだけ。生姜の摩り下ろしと片栗粉と味噌少々混ぜて、味付けして。お豆腐とエノキダケ、自家製の春菊入れて、ビールがあれば最高ね。5月に庭の小さな畑に種を蒔いた春菊、今が丁度食べごろ。いつもはクリアアサヒだけど、鍋だから奮発してスーパードライの生ジョッキ缶を買って来たら、やっぱりこちらの方が美味しい!炎天下での庭仕事の後だったから、よけい美味しかった~!6/20ポイント4倍 【買い回りで最大ポイント10倍】【先着順 最大600円OFFクーポン取得可】アサヒ スーパードライ 生ジョッキ缶 340ml 24本 1ケース【送料無料(一部地域除く)】 アサヒビール価格:4,899円(税込、送料無料) (2024/6/20時点)
2024.06.20
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北海道在住の直木賞作家・桜木紫乃さんの「氷の轍」を読みました。直木賞受賞の「ホテルローヤル」より、この刑事ものの方が好きです。氷の轍 (講談社文庫) [ 桜木 紫乃 ]【中古】氷の轍 / 桜木紫乃2016年、テレビドラマ化された作品なので見た方もいるでしょうね。最初にテレビドラマを見てから原作を読み、何度か読み直しています。北海道釧路市の千代ノ浦海岸で男性の他殺死体が発見された。被害者は札幌市の元タクシー運転手、一人暮らしの80歳。男性の住まいから古い北原白秋の詩集が発見された。詩集に挟まれていた札幌の古本屋の領収書。その領収書を頼りに男性の足取りを調べる刑事・大門真由。大門真由の父もまた元刑事で、脳梗塞で倒れ入院中だった。真由は戸籍上は養女となっていたが、父とは血が繋がっていた。父が他の女性に産ませた子供を、離婚もしないで育ててくれた母。しかし、母とはひんやりとした溝があるのを感じて育った真由。事件を追う背景には、そんな孤独感が彼女を占めていた。北原白秋の詩集から、殺された男性が青森・八戸出身と分かりる。生涯独身で、身寄りもなかった男性の孤独感と親切さが悲劇を招く。何度読んでも飽きないミステリーで、心に残る作品でした。アイヌの血筋をもつ女性を描いた「谷から来た女」谷から来た女 [ 桜木 紫乃 ]桜木紫乃さんが「誰にも書かせたくなかった」作品だそうで、背中に父親が彫ったアイヌ文様を背負った女性を巡る短編集です。昨日、梅干しにしようと梅を2キロ買いました。小粒ですが…半額に惹かれて買ってしまいました。
2024.06.17
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東野圭吾さんの「人魚の眠る家」を読みました。臓器提供という重いテーマを追った作品で、終盤で救いを感じました。人魚の眠る家 (幻冬舎文庫) [ 東野 圭吾 ]【中古】 人魚の眠る家/東野圭吾(著者)幼い娘がプールでおぼれ死んでしまった夫婦、病院はおそらく脳死と告げた。臓器提供を問われた両親は、娘の心臓は動いているから死んではいない、そう苦悶しながらも一度は臓器提供を受け入れたが、直前になって断った。「娘が小学校受験が終わったら離婚する」はずだった冷え切っていた夫婦だが、娘の命の軌跡が起きる事信じて、医師も驚くような方法を考え出すのだった。初めは気の毒な両親、自分が親だったらそう思うのも当然と読んでいたが、余りにも母親の軌道を逸した振る舞いに違和感を抱いて、ついていけなかった。でも、その娘がとうとう息を引き取った、という夢のような体験をした母親、その時が、奇跡となって心臓移植を虚しく待つだけの少年へと生かされた。難しいテーマで上手く説明できないですが、少年を助けるために、脳死した幼女は眠るまま存在していたのでは~?と思えました。「どんな事にも意味がある」、という事を作者は言いたかったのかな?脳死判定という重いテーマを扱いながら、そんな風に感じた作品でした。自分がその立場ならどうするか?考えさせられた内容でしたが、お金があるから出来たという側面もあるから…難しいですね。東田圭吾さんの新しい本/休暇中の加賀恭一郎が活躍あなたが誰かを殺した [ 東野 圭吾 ]我が家の庭の花ミヤマハコベ
2024.06.15
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桐野夏生さんの「メタボラ」を読みました。私には難解で、読むのに手こずった作品でした。メタボラ (文春文庫) [ 桐野 夏生 ]【中古】メタボラ /文藝春秋/桐野夏生(文庫)<僕>は、どこかわからない密林をさまよっていた。何時間歩いても途切れれることのない密林の連なり。どのくらい歩いただろうか…足を滑らし硬い地面に落ちてしまった。そこで、<僕>は独立塾から脱走して来た伊良部昭光と出会った。<僕>は、自分の名前を言おうとして、自分の名前が出てこない、自分の事が誰なのか、さっぱりわからない記憶喪失になっていた。こんな出だしで始まる<僕>と伊良部昭光が沖縄で出会い、名前を変え、過去の繋がりを絶ち、新たな人生を歩もうとする。しかし、二人の前には甘くない現実が待ち構えていた。ニート、請負労働者、バックパッカー、ホスト、風俗等、社会の底辺で生きるしか道のない若者を描いています。しかし、そこから這い出し、逞しく生きようとする二人。結構ハラハラ・ドキドキしますが~救いがありました。<燕は戻ってこない>は、NHKでドラマ化されていますね。燕は戻ってこない [ 桐野 夏生 ]日本では認められていない〈代理母出産〉の誘い…。正規社員になれず、困窮していく女性を描いています。庭に咲く花サクラソウ
2024.06.13
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2019年3月101歳で亡くなった吉沢久子さん、著書を読むと「菜めし」のことがよく出てくる。食いしん坊の私は、大根の葉を見たら作ってみみたくなった。大根の葉っぱを刻んで塩でもんで、炊きあがった御飯に混ぜるだけで、大根の葉の青臭さと塩味で、意外と美味しいものだった。それからは、「菜飯」が食べたくて、春になると庭に大根菜の種を蒔く。時々は、葉っぱのついた大根があると上の部分を切って、水を入れて葉が育つのを待って、これも菜飯にして食べる。【中古】 大切なことは時を経ても変わらない/吉沢久子(著者)吉沢久子さんの本から様々なことを教えられました。できないことより「できること」を大切に。甘えず、あきらめず、ちょっと努力して。好奇心と感動する心を持ちつづける。雑草とは呼ばず、庭にある小さな命にも目を向ける吉沢さんの優しさ、狭くても庭で野菜を作ることができる喜びを教えてもらいました。
2024.06.10
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早見和真さんの「イノセント・ディズ」を読みました。創作とはいえ余りにも無慈悲な結末、怒りを覚えました。イノセント・デイズ (新潮文庫) [ 早見 和真 ]【中古】イノセント・デイズ / 早見和真元恋人の家に放火して、その妻と1歳の双子の幼児を殺した、その罪で田中幸乃・30歳は死刑を宣告されていた。誰もが大人しく、影の薄い女性だったと告げる。しかし、彼女にも明るい少女時代があった。彼女は、何故そのような残酷なことが出来たのだろうか?田中幸乃が出会った人々がそれぞれの触れ合いから証言するが、誰もが彼女がそんなことをするだろうか?と疑問を抱いた。最後は、どうして作者はこんな結末にしたのだろうか?しばらく、そんな疑問が頭から離れなかった。今、この本が人気です。店長がバカすぎて [ 早見和真 ]アスパラが1本だけ、庭の畑になっていた。この1本、どうしたらいいかな~?と考えて、お昼にアスパラと人参だけのチャーハンにした。久しぶりだったから、それなりに美味しかった。
2024.06.08
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東野圭吾さんの「真夏の方程式」を読みました。天才科学者・湯川が活躍する哀しい物語でした。読んでいるうち、記憶に引っかかる部分があって、テレビでみたからだと気がつきました。夏休みの間、伯母一家が経営する旅館に預けられた少年・恭平。そこで出会った博士「湯川」、彼も同じ旅館に宿泊していた。湯川のことを「博士」と呼んで、彼と親しくなっていく恭平、宿題を見てもらったり、実験をしたり、楽しい夏休みだった。しかし、もう一人の宿泊客が海に落ちて死んでいるのを発見され、その男性が元刑事だったことが分かり、気が滅入る夏休みになった。両親が仕事の関係で大阪に行かねばならない夏休み、少年が預けられた旅館で起きた事件と辛い体験。小学5年生の少年が体験するには、あまりにも可哀そうなものでした。変人と言われる湯川と少年の触れ合いが心を和ませる作品です。読んでみたいと図書館に予約した「魔女と過ごした七日間」、余りにも待たないとならなくて、キャンセルしてしまった。魔女と過ごした七日間 [ 東野 圭吾 ]文庫本になるのを待とうかな~と思っている。
2024.06.06
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今年の春はスナップエンドウが美味しくて、かなり買って食べた。それで、庭の隅の小さな畑でスナップエンドウの種も蒔こうと思いついた。スナップエンドウ 種 【スナック】 1dl ( 種 野菜 野菜種子 野菜種 ) ★価格:682円(税込、送料別) (2024/6/3時点)えんどう豆やグリーンピースは作ったことはあるが、スナップエンドウは初めてである。なかなか芽が出ないので、随分とヤキモキしたが、5月の下旬になったら、やっと芽が出てきた。スギナやドクダミが蔓延る畑だけど、私の小さなキッチンガーデン。私が野菜作りに目覚めたのは、早川ユミさんの本を読んだから。早川ユミさんは布作家として活躍している方で、四国の山のてっぺんで野菜や果樹を育てています。初めて読んだ本:種まきノート ちくちく、畑、ごはんの暮らし [ 早川ユミ ]この本にすっかり感化されて、市民農園を借りて野菜作りを始めました。ちいさなくらしのたねレシピ 改訂新版 [ 早川 ユミ ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2024/6/3時点)今は市民農園は辞めていますが、15年位借りていたでしょうか?15坪の畑を1万円位で借りて、いろんな野菜に挑戦しました。その頃、まだ夫は現役だったので、土日祝日が楽しみでした。今は、庭の片隅で葉野菜の種を蒔き、トマトやキュウリを育てています。朝起きて、野菜の様子を見るのがすごく楽しく、胸がときめきます。土があれば、種を蒔いて野菜を作る、嬉しい気持ちが起きてくる。早川ユミさんの本と出合ってなかったら、野菜を作っていたかな?ふと、そんなことを想いだし、考えた今日の朝でした。種まきびとの台所 [ 早川ユミ ]
2024.06.03
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知人からワラビを沢山頂いたので、保存用に干すことにした。塩漬けと違ってコリコリしていて、その触感が好きである。食べ方は、お昼ごろから水から煮たてて、そのまま放置して、一度水を取り替えてから、煮物料理に使っています。塩漬けは、前の日から塩抜きしないとならないけれど、干ワラビは使う日に用意すればいいので便利です。ただ、最近は陽射しが強いせいか?去年はかなり硬かった。干すと黒いひげのようになり~タッパなどに保管しています。やわらかい方が好き、という方にはお勧めできませんが、食べるとコリコリした触感も捨てがたいですけどね。干しワラビ、今ではネットで買えるみたいです。干しわらび 80g↑こんな風に干すと黒くなるんです。ワラビ採りは面白いですけど、だんだん山道を歩くのが大変。1本見つけると、周囲にいっぱい生っている所が面白い。旬の山菜を採りに行くのは~愉しみでもあるんですよね。私も行きたくなって、うずうずしてきました。北海道ひっぱりダコ
2024.05.31
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我が家の庭に咲く、梅花イカリソウ。[山野草] イカリソウ庭の仕事で半日潰れ、中々本を読めない日が続いていました。やっと、麻加朋「青い雪」を読み終わりました。第25回・日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品です。避暑地・土筆町に暮らす11歳の柊寿々音。彼女は、年に一度、この町に集まる3組の家族の子供たちと夏を過ごすのが楽しみだった。寿々音が12歳の年、最年少の幼女が失踪した。何日も捜査が続けられたが、幼女は見つからなかった。その6年後、寿々音は一通の手紙を目にした。寿々音が知らなかった、それぞれの家族の秘密が徐々に暴かれる。青い雪 (光文社文庫) [ 麻加朋 ]親が子を虐待する事件が後をたたない。幼い子供を虐待する気持ちがわからない。でも、それは暮らしに困らなかったから~?とふと思う。暮すのにも精一杯、いや食べるのも困っていたら…。いや、親自身も愛に飢えていたからだろうか?ブラックバースデイ [ 麻加朋 ]
2024.05.29
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夫と夫の友人と3人で、近くの山にタケノコ採りに行ってきました。タケノコと私たち道産子は言うけれど、細い笹の子のことを言います。クマ出没のニュースを聞くので、ちょっと怖かったけれど無事でした。茹でて、皮剥いて、この作業が一番大変ですが~毎年5月の楽しみの一つ。年々体は辛くなるけれど、タケノコを食べたい気持ちの方が勝っている。全部一度に食べ切れないから、細かく切ってお砂糖をまぶして冷凍保存。瓶詰より少量欲しい時便利、半年ぐらいはそんなに味が変わりませんよ。厚揚げがあったから、採ってきた日の我が家の定番、銀鮭と炒め煮にする。これ、時鮭でしたら生臭くてダメ、銀鮭でないと美味しくないです。唐辛子を入れて、ちょっと辛味を付けてね。この日の我が家の夕食でした。(ジャガイモと豚ひき肉入りのオムレツ+ナスの漬物、奥がタケノコの煮物)
2024.05.27
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山口恵以子の食堂のおばちゃんシリーズ・5「真夏の焼きそば」読みました。軽く読めるけれど、「食は人なり、人生なり。」こんな食堂があったらいいな。姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が営む「はじめ食堂」は、昼はランチ、夜は居酒屋、お馴染みさんで持っている素人食堂で、客だった万里も料理人として、今では大きな戦力となっていた。「はじめ食堂」は、お客さんの注文に応じてメニューも変わる。美味しいものを食べて笑顔で帰る常連客が多いのも人気の一つ。ある日、万里の提案で「焼きそば」をメニューに加えることになった。その焼きそばが大好き、という新しい客が毎日のように来るようなる。二三の娘がその客を見て、「爆破事件の逃亡犯にそっくり」と言い出す。二三の娘は、要(かなめ)と言って、ちいさな出版会社に勤めていた。夜遅くクタクタになって帰ってくる要は、「はじめ食堂」で食べる事が多い。担当している作家がその事件を執筆する予定だから詳しく知っている、学生運動の行きがかりで爆破事件に加わり30年も逃亡していると言う。その男はやがて姿を見せなくなった…。他に、禁断のチーズ和え・初めてのハラール・過ぎし日のカブラ蒸し・気の強い小鍋立て、の短編集からなっています。(真夏の焼きそば 食堂のおばちゃん(5) [ 山口恵以子 ])巻末に、簡単に作れる著者のレシピがついています。調理済み焼そば10食山口恵以子さんの大好きなお母さまを自宅で看取った介護する日々、時には鬼となる自分自身、介護する苦悩もカラッと書いています。いつでも母と 自宅でママを看取るまで [ 山口 恵以子 ]
2024.05.24
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