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妻から哲学 ツチヤのオールタイム・ベスト [ 土屋 賢二 ]
退院後初めて図書館に行きました。
貸出カードを持っているのは私だけで
1人10冊までなので、子供たちと
何冊ずつかシェアして借りています。
今回は息子も借りるので娘5、息子3、私2。
娘は大抵一緒に行くのでカードを作ろうかな…
娘と私はすぐに借りる本を決めましたが
息子はなかなか時間がかかりました。
待つ間に座っていたソファの目の前に
この本があり、数行読んで面白いと思い、
借りる予定の本を1冊これと交換しました。
著者の土屋賢二さんは元お茶の水大学教授。
定年退職する前の助手や教え子とのやりとり、
奥さまのことや趣味のことが書かれています。
お茶の水大学と言えば、空手の大会のときに
交流があった女子学生がいました。
確か型の選手で、その方だけ参加されるのに
荷物や席の確保が大変ということで
うちの大学とご一緒していたはず。
お茶の水というイメージに違わず
華奢な感じのおきれいな方で、
同じ女で空手をやっていてこの差… と
悲しくなることもありました。
最後まで読んでようやくわかりましたが
この本はいわば「ベストアルバム」で
これまでの著書からテーマに沿って
集めたエッセイ集のようです。
1つのエピソードが大体3ページ前後なので
さらっと読みやすい感じです。
ただ、注意しなければならないのが
「書かれているのが必ずしも真実ではない」
ということ。ユーモアやアイロニーが
そこかしこに潜んでいるので、
文面のまま読んでいると騙されることも。
とりあえず奥さまのことはものすごく
書かれていて、ご本人が読んだら
気を悪くするのでは… と心配しつつ
書かれているとおりの奥さまなら
気にも留めないようにも思えます。
まぁこの辺がエッセイの苦手なところ。
ディオゲネス
→ソクラテスの弟子でキュニコス派の祖である
アンティステネスに弟子入り
物質的快楽を求めず徳に対する思想を貫く
樽の中で生活、支援や物乞いなどで生き抜く
教育の基本原理は模倣
柴門ふみさんは教え子だそうです。
助手や弟子とのやり方を読むのは
気が置けない仲だからこその会話の応酬とは
思いつつも、扱いが雑すぎて悲しくなります。
しかしこれも多少の脚色があるかも、と
疑い出すとキリがない感じです。
幸福になるのに必要なのは都合のいい偶然
快楽主義の元祖エピクロス
…「心の平穏こそ最高の快楽」
「死を恐れる必要はない、
人が存在しているうちは死はそこにない」
プロタゴラス
…「どんなものについても真理は一つではない」
偶然…因果関係がないのに因果関係が
あるように見える場合(アリストテレス)
「美しさは時がくれば消滅するが
美しさが不完全になるわけではない」
パルメニデス
→論理哲学的・超越思想的なエレア派の始祖
「ある(ト・エオン)」存在? 叙述?
「あらぬ(ト・メー・エオン)」
読んだのは借りてすぐでしたが、
まとめるのが返却直前でつい駆け足に(^_^;)
ほぼ読み物のようなエッセイですが
考え方が哲学者らしい論法だったり
古代の哲学者が出てきたり、
勉強になることもあったりしました。
絵がヨシタケシンスケさんで
画風が内容に合っているようでした。
りんごかもしれない [ ヨシタケシンスケ ]
なつみはなんにでもなれる [ ヨシタケシンスケ ]
娘が卒園するくらいの頃に知った作家さんで
「なつみは〜」は調剤薬局の待合室で
読みました。ギリギリコロナ前でしたね。
あれからどこの待合室も本を置かなくなり
スマホをいじってばかりになった気が…
最近は少しずつ置いてある店が増えてきたかな。
一番最初に読んだのに、読むのを優先して
なかなか書けずにいたので半分読み返しながら
まとめました。つまり時間がかかりました。
あと2冊分書かねば…!(返却日)
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