こころの日記

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2006年02月19日
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カテゴリ: バレエ鑑賞
この感想を書く前に・・・

私の好きな「眠れる森の美女」は
新国立劇場バレエ
英国ロイヤル・バレエ
パリ・オペラ座バレエ
上演によるものだなとつくづく思う。




本日のキャストは
オーロラ姫/吉岡美佳
デジレ王子/ウラジミール・マラーホフ

ガラボス/芝岡紀斗


公演案内のチラシを見ていたので、衣装についてはちょっとは予想はしていたものの、想像以上にものだった。
東京バレエ団の「眠れる森の美女」は、去年の夏にルグリをゲストに招いて上演したのを初めて見たけど、その版以上にすごい舞台美術に衣装だった。

まずはオーロラの両親である国王と王妃をはじめ、貴族らしき人たちの衣装がとっても悪趣味。
王様というよりも、頭の悪いお金持ちにしか見えなかった。
国王と王妃には威厳もなかったし・・・
リラの精を含めた6人の精たちの衣装が重々しくって、妖精に見えなかった。
上野さんはあまり好きなダンサーではないけれど、リラの精の踊りは丁寧できれいで良かったと思う。

この悪趣味な舞台の中で唯一まともだったのは、1幕2幕のオーロラの衣装。
ここでの吉岡さんは前髪を下ろしていて、少女っぽさもあってかわいいと思った。

ローズ・アダージョのバランスも素晴しかった。
ちょっとヴィヴィアナ・デュランテのオーロラの映像を思い浮かべてしまったくらい。
吉岡さんは、愛らしさもお姫様としての威厳もあって、よくあの国王と王妃の間に生まれたものだと感心した。
王道のオーロラを見たといった感じかな。

ガラボスの動きにもまあまあ楽しませてもらったかな。

余談だけど・・・来月はいよいよKバレエでサー・アンソニー・ダウエルのカラボスを見ることができるわ!



2幕になってマラーホフが登場してからは・・・
やっぱり舞台の雰囲気はそのままで、デジレ王子の衣装もキツかった。
マラーホフはソロはとっても優雅で動きもなめらかで、とっても美しかったけど、オーロラとの踊りにはちょっとぎこちない感じも見受けられたような気がする。


3幕の結婚式の場面では、小出さんのルビーや、井脇さんがシンデレラを見ることができて、ちょっと安心。

ただここでも衣装は変だったけど・・・
まず、宝石たちの頭に扇のようなものが刺さっていて、最後まで気になってしかたなかった。
メイクもとっても濃かったし・・・
次に、赤ずきん登場のときに、首に狼の毛皮の襟巻きをしていて、「もしかして狼やっつけちゃったのか?」と驚いたというか怖かった。


個人的には小出さんがフロリナ姫を踊る日を見たかったなと思った。


全体的には女性のポワントの音と、男性のジャンプの着地音がとってもうるさくて気になってしまった。


ストーリー展開は良いとしても、あの舞台衣装と美術では、もう観に行くことはないだろうと思った。







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最終更新日  2006年02月19日 22時39分33秒
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