巨頭星団クラブ

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2002年12月15日
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このニュースに関しては、新聞やテレビなどがこぞって取り上げていますので、今更私ごときが解説するよまでもないので、例によってメディアでは取り上げないようなマイナーな情報(私にとってはマイナーではないのですが)を提供致します。

日記で何度か取り上げました木星観測衛星ガリレオの話なのですが、その後テープがどうなったかはおおいに気になるところですね。さて、ガリレオが木星の最内惑星のアマルティアを通過して、現在は最小の衛星となって木星の周回軌道を旅しているわけですが、アマルティアを通過した際にアマルティアに関する情報を取得して地球に送信してきました。

ガリレオの調査結果によりますと、アマルティアは非常にいびつなジャガイモ状の形をしています。しかも、その比重が異様に軽いようなのです。
NASAの研究者の見方によると、アマルティアはたくさんの岩石が寄り集まった構造なのではないかということです。岩石同士の間にある隙間がこの衛星の見かけ上の大きさにしては軽い密度の原因になっているのですね。

この赤茶けた色の長径270kmの木星の月の160km近傍をガリレオが通過したとき、ガリレオに与えたアマルティアの重力の影響を調べた結果、このような結論が導かれたのです。アマルティアの全体平均密度は、氷のそれとほぼ同じなのですが、それが氷でないことは従来の惑星学、特に木星系の研究から明白でした。
そのいびつな形と密度から、多数の岩石が互いの重力により寄り集まった構造となっているのですが、岩石群自体がそれぞれ不定形な形をしているため空隙なく集合することは不可能なのです。つまりジャガイモが寄り集まっているとでも考えてください。

もうひとつ不思議なことは、このアマルティアの個体部分の密度もお隣のイオよりも低いのです。これが何故不思議かと言うと、木星とその衛星の生成過程の研究の中で内側の衛星ほど密度が高くなるということが立証されているからです。これはきっとしばらく惑星学者を悩ます問題になりそうです。

けなげにも頑張っていろいろなデータを送りつづけるガリレオですが、このまま木星に近づけば来年の9月21日には木星に吸い込まれ、壮絶な最期を遂げることになるそうです。






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最終更新日  2002年12月16日 01時29分00秒
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